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古今のアダルトゲームを広く浅く調査及び成る丈簡潔にご報告致します

『きゃんきゃんバニー リミテッド5 1/2』 概要

きゃんきゃんバニー リミテッドきゃんきゃんバニー リミテッド1
きゃんきゃんバニー リミテッドきゃんきゃんバニー リミテッド
©1994 COCKTAIL SOFT/F&C co.,ltd.

きゃんきゃんバニー リミテッド5 1/2
 (カクテルソフト)

・1994年11月11日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・1997年01月30日 Windows3.1/ 95用 CD-ROM版

90年代中頃の作品で、平凡な若者と幼い神様見習いのコンビがナンパに挑むミニADV。『きゃんきゃんバニー』シリーズの6作目。

タイトルはシリーズ5作目『エクストラ』(1993年)の番外編であることを表している。カクテルソフトの過去作品のBGMをアレンジした音楽CDとセットになっており、定価は6264円(税込)のミドルプライスだった。

主人公(名前は任意)は一人暮らしの青年。ある日、彼の自宅に騒々しい女の子が降ってきた。神様見習いだというその少女は、退屈な修行から逃げ出し、人間の信者を作って一足飛びに神様になるためにやってきたのだという。しかし彼女の姿が見える人間は、波長の合う主人公だけ。主人公は彼女を「サワディ」と名付け、信者となる代わりに願いを1つ叶えてもらう契約を結び、5日間を期限に恋人探しを手伝ってもらうが…?

ゲームシステムは、移動先に自由があるタイプのコマンド型ADVである。過去作品のようなミニゲーム要素、好感度の上下はなく、ゲーム性は簡素になった。選択肢のような長文のコマンドも頻繁に登場し、3択の中から選んでいくことになるが、どれを選んでも分岐することはなく、ゲームオーバーもなく、総当りに近い形で選ぶことで進展していく。

シナリオは、スケベな主人公が街に繰り出し、手当たり次第に女の子に声をかけ、キザな台詞で口説いていく展開で、子供っぽく自由な相棒が協力したり、邪魔したり、チャチャを入れながら賑やかに進行するギャグ作品である。攻略対象の女の子は、自分に自信のない愛犬家、水商売の訳ありの美女、男装の格闘女子、男好きのマセガキ、の4人となっている。

シリーズは『きゃんきゃんバニープルミエール2』(1996年)、『きゃんきゃんバニー1 Primo』(1997年)、『きゃんきゃんバニー6 i・mail』(2000年)が続いている。

個人的な印象としては、軽快な会話劇が小気味良く、シュールなネタを挟むギャグもなかなか冴えている。攻略対象の女の子は、個性的を通り越したイロモノばかりで、実用性は疑問だが味のある作風である。難点は必要なコマンドの手数がやたら多い点で、シリーズの伝統ではあるが、攻略要素を省いてしまったため、作業の山だけが残ってしまった印象である。

調査担当

『ランス4.2 -エンジェル組-』 概要

ランス4.2ランス4.2
ランス4.2ランス4.2
©1995 ALICESOFT
ランス4.2 -エンジェル組- (アリスソフト)

・1995年12月08日 Windows3.1/ PC-9821/ FM-TOWNS兼用 CD-ROM版
・1997年05月**日 PC-9801用 3.5インチFD版
・2006年09月**日 配布フリー宣言

90年代中頃の作品で、スケベで横柄な冒険者の活躍を描くミニRPG。ランスシリーズの6作目。二部作の後編にあたり、前編の『ランス4.1 -お薬工場を救え!-』も同時期に発売されている。

前作の『ランス4.1』にて、工場の地下で召還ちゃんを倒し、依頼を果たしたランス一行だったが、事件の背後には「エンジェル組」と名乗る謎の組織の暗躍があった。敵の女幹部を捕らえ、拷問を口実にHな行為でいたぶり、エンジェル組のアジトを聞き出したランスは、追加の報酬を目指して再び探索を開始する。

ゲームシステムは前作と共通で、固定画面の2Dマップ上を歩き回り、立ち塞がる敵を倒し、障害となる仕掛けを解いていくミニRPGである。前作と異なる点として、エロ坊主の言裏、カード使いのキサラが仲間に加わり、最初から最後まで4人パーティとなった。

ストーリーは、鬼畜な主人公が組織のアジトに乗り込み、男は片っ端から殺していく一方、女幹部や非戦闘員の女の子、女の子モンスターは捕まえて、Hなお仕置きをしていく流れである。陵辱傾向が強く、一部にSMや浣腸、輪姦といったプレイを含んでいた。

シリーズは『鬼畜王ランス』(1996年)、『ランス5D』(2002年)、『ランスⅥ』(2004年)、『戦国ランス』(2006年)…と続いている。

個人的には、『4.1』と比べると謎解きは難解になり、イベント戦の敵は手ごわく、隠し要素も豊富で、ややゲーム性が増している印象である。シリーズの本筋からすると、話の規模が小さい寄り道的なストーリーなので、プレイしなくても歴史的な流れへの理解は支障が少ないだろう。


ランスワールドノート【公式】
http://www.alicesoft.com/haniwa/rance/series/post-24.html


調査担当

『ランス4.1 -お薬工場を救え!-』 概要

ランス4.1ランス4.1
ランス4.1ランス4.1
©1995 ALICESOFT
ランス4.1 -お薬工場を救え!- (アリスソフト)

・1995年12月01日 Windows3.1/ PC-9821/ FM-TOWNS兼用 CD-ROM版
・****年**月**日 PC-9801用 3.5インチFD版
・2006年09月**日 配布フリー宣言

90年代中頃の作品で、鬼畜な冒険者を主人公にしたミニRPG。ランスシリーズの5作目で、二部作の前編にあたり、後編にあたる『ランス4.2 -エンジェル組-』が間もなく続いている。定価は4800円のミドルプライスだった。

前作『RanceⅣ -教団の遺産-』(1993年)の後、遊び呆けて金が無くなったランスは、一攫千金を狙って大きな仕事を引き受けた。大企業「ハピネス製薬」の依頼で、工場の地下にできた洞窟に入り、モンスターが発生する原因を探って破壊して欲しいというのだ。人工生命体あてな2号をお供に、ランスの鬼畜な冒険が再び始まる。

ゲームは単一ダンジョンを探索するRPGである。固定画面の2Dダンジョンをコマンド操作で歩き回り、オートマッピングで(あてな2号の)手書き風地図を完成させていく。途中、毒ガスやモンスターの妨害などで進めない箇所があるので、怪しい場所を探索したり、地上を行き来したりで重要アイテムや情報を入手し、1つずつ問題を解決していく謎解き部分が主なゲーム要素となっている。

シナリオは、我侭でスケベな冒険者の主人公が、大金を目指してダンジョンを攻略すると同時に、製薬会社の受付嬢や研究者、競争相手となる女冒険者に目をつけ、セックスする隙を窺っていく流れである。シリーズで初めて、真面目な奴隷シィルが相方を離れ、頭のゆるい人工生命体あてな2号がパートナーを務めている。また、準レギュラーとして女好きの僧侶「言裏」、カード使いの「キサラ」が初登場している。

立ち絵がない代わりに、目の粗いドット絵の姿が頻繁に登場するのが独特で、会話シーンやアクション、情景描写に使われている。ちなみにいかにも動きそうだが、全て静止画である。

他にも風変わりな点があり、一応はレベルアップありのRPGなのだが、敵は固定配置で、レベル上げの必要もなく、育成要素には比重がない。HPと体力のゲージが別々になっている点も奇妙である。攻撃を受けると両方削られ、HPが減ると怪我が重くなり、体力がなくなると気絶する。どちらかが0になれば戦闘不能である。

続編の『ランス4.2 -エンジェル組-』とストーリーが繋がっており、合わせて一本の作品といえる。シリーズは『鬼畜王ランス』(1996年)、『ランス5D』(2002年)、『ランスⅥ』(2004年)…と続いた。

個人的な印象としては、デフォルメや手書き風の演出が多用されており、過去作と比べて、ゆるくコミカルな雰囲気が目立ってきている。作風はボリューム的に小粒で、色々なアイデアが十分に煮詰めないまま詰め込まれている印象である。アリスソフトらしい、あけっぴろげで実験的な小作品といえるだろう。


ランスワールドノート【公式】
http://www.alicesoft.com/haniwa/rance/series/post-24.html


調査担当

『Pia♥キャロットへようこそ!!』 概要

Piaキャロットへようこそ!!Piaキャロットへようこそ!!
Piaキャロットへようこそ!!Piaキャロットへようこそ!!
©1996 COCKTAIL SOFT/F&C co.,ltd.
Pia♥キャロットへようこそ!! (カクテルソフト)

・1996年07月26日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 PC-9821用 CD-ROM版
・1996年10月18日 Windows3.1/95用 CD-ROM版
・1997年05月23日 PC-FX版
・1997年11月28日 PC-FX用 『Piaキャロット&きゃんきゃんバニーエクストラ』 初回版
・1998年01月21日 PC-FX用 『Piaキャロット&きゃんきゃんバニーエクストラ』 通常版
・1998年03月12日 セガサターン用 限定版 通常版
・1999年08月12日 Windows95/98用 CD-ROM 『1・2・TB』に収録
・2007年07月27日 Windows用 CD-ROM 『Vista対応版
・2009年02月20日 DL版 【DMM】【DL.Getchu】【Gyutto】【DLsite
・2010年06月25日 DL版 『Piaキャロ DLセット』 【DMM】【DL.Getchu】【Gyutto】【DLsite

90年代中頃の作品で、ファミリーレストランを舞台にした恋愛シミュレーションゲーム。『Piaキャロットへようこそ!!』シリーズの一作目。

主人公「裕介(名前変更可)」は、大学進学か家業を継ぐか、進路に迷う平凡な学生である。テストで赤点を取ってしまった裕介は、父親との約束により、父の経営するファミレスで、夏休みの間アルバイト漬けの日々を送ることになった。渋々働き始める裕介だったが、従業員は美人揃いで、幼馴染の同級生、後輩も裕介を追ってバイトに加わり、やる気が一気にみなぎる。果たして裕介は、可愛い女の子ときっかけを作り、青春の思い出を作ることができるだろうか…?

ゲームシステムは、簡素な育成SLG要素と、スケジュール管理型のADVの組合せである。7月25日から8月28日までの間、休日や研修旅行を挟みつつ、午前中は自由に使い、午後から夜まではファミレスで業務に励んでいく。

主人公には「スタイル」「優しさ」「根性」「学力」といった7種類のパラメータがある。担当する仕事は、「ウェイター」「料理」「皿洗い」「倉庫整理」といった7種類で、それぞれパラメータ変化が異なり、好きな担当を自分で選ぶことができる。ヒロインを攻略するには、それぞれの性格に合わせ、特定のパラメータを伸ばしておく必要があるため、作中でのヒントを頼りに、期日までに理想の状態に仕上げていく。

さらに攻略には、普段から帰り際に話しかけたり、自由時間に散歩で出会ったり、電話したりで、イベントを1つ残らず進展させる必要がある。そのため、自力攻略となると細かいメモを取り、セーブ・ロードを繰り返し、自分なりのスケジュール表を作っていくことになる。攻略は育成要素より、こちらに比重が高い印象である。同時攻略は難しく、難易度はやや高めである。

期日までにセックスに至り、バイト最終日に電話をかけることにより、それぞれとのハッピーエンドが鑑賞できる。ヒロインは主人公を慕う後輩、気さくな同級生、従姉の担任教師、セクシーな先輩バイト、厳格なマネージャー、訳ありの客など8人である。

アダルト要素は1人あたり1、2箇所で、CGもテキストもボリュームは控えめである。その代わり、冒頭でウェイトレスの制服を3種類から選ぶことができ、他にも私服、水着姿、コスプレなど、衣装違いの立ち絵が豊富に用意されている等、ファッション面で凝っているのが印象的である。

シリーズは『2』(1997年)、『3』(2001年)、『G.O. 』(2006年)、『G.P.』(2008年)、『4』(2009年)と続く人気シリーズとなった。また、女性向けの『プリンスPia♥キャロット』(2014年)がPC、PSP向けに発売されている。

個人的な印象として、構造は旧来のADVを脱しきれていないものの、ビジュアルや雰囲気が垢抜けていて、新しい時代を感じさせる作品である。従来の恋愛物に付き物だった主人公の軽薄さ、スケベさ、遊び人的な雰囲気が薄まり、小ぎれいで健全で、お洒落な生活が眩しい。少女向けアニメのように“かわいい”で理想郷を創っていこうという、この先の純愛物の傾向がよく現れている。

調査担当

『つよきす2学期』 概要

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©2008 CandySoft / 竜鳴館生徒会執行部
つよきす2学期 (きゃんでぃそふと)

・2008年04月25日 Windows用 DVD-ROM 限定版 【Amazon】【駿河屋
・2008年05月23日 Windows用 DVD-ROM 通常版 【Amazon】【駿河屋
・2009年07月30日 PlayStation2用 限定版 【Amazon】【駿河屋
・2009年07月30日 PlayStation2用 通常版 【Amazon】【駿河屋
・2010年10月28日 PSP用 限定版 【Amazon】【駿河屋
・2010年10月28日 PSP用 通常版 【Amazon】【駿河屋
・2012年05月11日 ダウンロード版 【DMM】【DL.Getchu】【Gyutto】【DLsite


00年代後半の作品で、強気なヒロインをテーマにした学園アドベンチャー。『つよきす』(2005年)の続編。

前作で誰とも結ばれなかった世界。主人公「対馬 レオ」は、従姉の「乙女さん」から厳しい指導を受け、生徒会の仕事もこなしていたが、相変わらず夢が見つからず、漫然とした日々を送っていた。そんなある日、乙女さんと同等の戦闘力をもつ転校生「瀬麗武(せれぶ)」が現れ、好戦的な性格により騒動を巻き起こった。こうして文化祭に会長選挙など、イベント目白押しの2学期が賑やかに幕を開ける。

ゲームシステムは前作と同じで、ヒロイン選択型のADVである。長めの導入部分(第1部)の後、マップ上のヒロインのアイコンを4回ほど選び、ショートエピソードを鑑賞することで、後半はそれぞれとの個別エピソード(第2部)に分岐する。

ヒロインはメインルートで5人、隠しルートで2人、計7人となった。ファンディスクから加わった素奈緒がレギュラー入りし、新ヒロイン瀬麗武が加わった一方、サブヒロインだった担任の祈先生は攻略対象を外れている。

シナリオは、前作が合宿や体育祭をきっかけに展開するのに対し、本作品では文化祭、生徒会長選挙、テスト勉強などを通してヒロインとの仲が接近していく流れである。マンガやアニメのパロディを多用し、人語を喋る動物、人間離れした身体能力のヒロイン達が登場する等、非常にコミカルなギャグ作品となっている。

続編として『3学期』、顔ぶれを入れ替えた新シリーズとして『NEXT』『FESTIVAL』が続いている。関連商品はドラマCDシリーズ、小説版など。

個人的には、ストーリー展開が前作をなぞるケースが多く、細部で変化を付けているものの、保守的な姿勢が行き過ぎてしまった印象である。ドラマ性もぼやけており、ギャグも今ひとつ冴えない。前作のHシーンの描写が質素だった分だけ、ビジュアルが大きく向上し、ボリューム感も若干アップしているのが救いか。


つよきす2学期 オフィシャルホームページ
http://www.candysoft.jp/ohp/01_products/tsuyokiss2/


調査担当

『バルドブリンガー』 概要

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©2017 GIGA TEAM BALDRHEAD
バルドブリンガー (戯画)

・2017年10月27日 Windows用 DVD-ROM 初回限定版 【Amazon】【Getchu】【駿河屋
・2017年10月27日 Windows用 DVD-ROM "Hotdogger Edition"【Amazon

10年代後半の作品で、仮想世界での戦いを描いたアクションゲーム。BALDRシリーズの14作目で、“最終章”と銘打たれ、シリーズ最終作品となることが明記されている。タイトルは「BALDR BRINGER」とアルファベット表記される場合もある。

舞台は文明が高度に発達した、現実と切り離された仮想世界“VERTEX”。VERTEXの元管理人である「エリス」は、強大な「敵」と戦い、現実世界に戻るため、持てる処理能力のほとんどを使って、一人の擬似知性体を生み出した。「不二」もしくは「ヒュージ」と名付けられたその知性体は、戦闘用電子体、シュミクラムの姿でありながら、なぜか性欲を持ち、人間味あふれた性格をしていた。不二はエリスのサポートを受けつつ、各エリアの管理を任されている擬似知性体の女の子を倒し、仲間として従えていくと共に、彼女たちと会話を重ねることで、よりヒトらしく成長していく。

ゲームシステムは、これまでのシリーズと同じく、上下左右にスクロールする2Dマップ上で、銃器や刃物を使い、無数の敵をなぎ払っていくアクションゲームである。一方、格ゲーのような連続技の要素が無くなるなど、従来の作品とゲーム性で異なる面が多い。

例えば、武器が非常に弾切れを起こしやすく、他の武器を使うことで少しずつ補給されていく。このため、メイン射撃、サブ射撃、近接攻撃の三種類をバランスよくミックスして使う必要があり、操作面での特徴となっている。

ヒロインは11人登場し、その内の10人が特定の兵装の火器管制を受け持っている。プレイヤーはその中から、メイン射撃にショットガン、サブ射撃にミサイルランチャー、近接攻撃にナイフ、といった具合に、マップの特性に合わせて各ボタンの武器を設定し、任務に挑んでいく。特定の武器を使い込むほど性能が上がり、担当するヒロインのイベントが開放され、仲が深まっていく流れである。

進行はミッション選択型になり、提示されたイベント一覧の中から、ヒロインとの会話イベントや、メインストーリー、サイドストーリーにあたる戦闘イベントを選んでこなしていく。戦闘イベントは難易度を4段階から選ぶことができ、それぞれドロップアイテムのレア度が異なる仕様である。

ゲームオーバーが無いのも大きな特徴である。セーブは自動セーブのみで、死亡時は直前のリスポーンポイントから自動的に復活する。入手したアイテムや経験が損なわれることはなく、デスペナルティも軽微である。そのため、アクションゲームとしての難易度は高いが、時間をかければ攻略は難しくない。

ストーリーは、謎の多いバーチャル世界の中、擬似知性体として生み出された主人公が、生みの親であるエリスの願いを叶える為、各エリアのセキュリティとして現れる無人機(ドローン)を殲滅し、管理体(ディスポーザー)を倒し、障壁(アイス)を解除して、管理中枢に迫っていく流れである。その最中、元管理体の女の子と惹かれ合い、彼女たちの元となった人間が生きた、並行世界のことが語られていく。

この時、過去作品の世界観が並行世界として登場するのが特徴的で、懐かしい背景美術や敵ユニットも登場し、シリーズの締めくくりを思わせる演出となっている。アダルトシーンはヒロイン1人につき2箇所で、いずれもノーマルな和姦である。

個人的な印象としては、ぶっ飛んだ設定のサイバーパンクであり、特有の難解な用語の飛び交う、残酷で殺伐とした世界観だけに、ヒロイン達の萌え萌えとした雰囲気に違和感があり、どうにも物語に馴染めなかった。ゲーム性は流石で、丁寧に作りこまれた操作性は爽快感があり、ウェポンの組合せで戦略を練っていくのも楽しい。他では代用しがたい、独特の中毒性のあるアクションゲームである。


バルドブリンガー Official Website
http://products.web-giga.com/baldrbringer/




調査担当

『虜』 概要

虜虜
虜虜
©1996 D.O. / Contents Traffic,Inc.
 (D.O.)

・1996年10月11日 Windows95用 CD-ROM版
・1999年09月10日 Mac OS 8用 CD-ROM版
・2000年01月28日 Windows98用 DVD-ROM 『虜2虜』に収録
・2001年06月15日 Windows2000用 CD-ROM 廉価版
・2006年05月05日 ダウンロード販売開始 【DLsite】【Gyutto】【DL.Getchu

90年代中頃の作品で、男性教師が女子生徒を監禁し、理想の男女関係を強いていくSM系の調教シミュレーションゲーム。

主人公は表向き、平凡な生活を送る新米の学園教師である。しかし、女生徒を乱暴に犯したいという欲望を常に抱いており、教え子の「田村 麻美」に目をつけ、雌豚として荒っぽく飼い慣らしていた。そんなある日、主人公は麻美からある計画を持ちかけられる。家族の復讐のため、清楚で大人しい美少女「佐伯 由美子」を、夏休みに人里離れた別荘に監禁し、徹底的に調教して欲しいというのだ。主人公はリスクを覚悟の上で、麻美に準備を整えさせ、由美子を従順な性奴隷に仕上げる危険なゲームに挑んでいく…。

ゲームシステムは、かなり本格的な育成SLGである。7月20日から8月31日までの間、一日2回ずつ、3人のヒロインの中から一人を選び、「快楽調教 バイブ」「被虐調教 鞭」「羞恥調教 排尿」といった2段階のコマンドでプレイを選び、パラメータを育成していく。

「意識」が0になると失神してペナルティが発生し、「体力」や「理性」が0になるとゲームオーバー、逆に体力や理性が満タンだと逃亡したり、自殺したりでゲームオーバーを迎える。他にも病気や生理、無気力などの状態異常でパラメータが削られるため、健康状態に気をつかいつつ、生かさぬよう殺さぬよう、しつけ的なプレイで「従順」を上げ、セックスの中で「快楽」「恥虐」「被虐」を育てて、心と体を慎重にコントロールしていく必要がある。

ゲームクリアするためには、三人共それなりに高水準に仕上げなければならないが、パラメータは減りやすく上がりにくく、状態異常は頻繁なため、常に忙しく目を配らなくてはならない。また、コマンドの種類は30種類と豊富で、ヒロイン毎にパラメータ変化も異なるため、全て把握して使いこなすには、かなりの経験を要する。難易度が高く奥行きのある育成SLGといえるだろう。

ヒロインは、純情可憐なお嬢様、ドMで共犯者の薄幸な少女、親友のピンチを救おうとして巻き込まれた、強気なスポーツ少女の三人である。最初は拒絶一色だったヒロインも、調教が進むにつれ、体の変化に戸惑い、容赦のない悪罵に心を折られ、やがて愛されようと積極的に媚び始める。最終日のパラメータの状態により、一人当たり3、4種類の個別エンドを迎える仕様となっていた。

アダルトCGのボリューム感は高く、バラエティ豊かである。通常の愛撫、セックスに始まり、アナル開発、放尿や浣腸プレイといった変態プレイ、縛り、拘束、剃毛、鞭、蝋燭といった通常のSMプレイ、刃物、三角木馬、首絞め、フィストファック、薬物といったハードで過激な描写を含んでいた。

当時としては珍しく、Windows版が先行した作品で、ヒロイン達はオリジナル版からフルボイスである。その代わり、ヒロインの台詞はメッセージウィンドウに一切表示されないという、後世からみると妙な仕様になっている。

シリーズの2作目として『虜2』(1997年)が続いている。また、ゲーム内容はそのまま、CGを実写化した『虜 実写版』(1999年)があり、D.O.自ら制作を手がけている。

ディレクター、ゲームデザイン、原画、シナリオにいたるまで、広崎悠意氏が幅広く兼務した作家性の強い作品である。個人的な印象としては、かなりゲーム性に凝っており、上級者好みのやり込みゲームいえるだろう。また、主人公が自身のサディズムについてプライドを持ち、独特の美学を語り、ヒロインを落とした後も、露ほども甘い顔をしないのが異様で、“本物”の凄味を感じさせる作品である。


公式HP
http://www.do-game.co.jp/r18/products/%E8%99%9C/


調査担当

『ジオスレイブ ~哀奴達の肖像~』 概要

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©1996 Sorcière
ジオスレイブ ~哀奴達の肖像~ (ソルシエール)

・1996年11月15日 PC-9801用 3.5インチFD版

90年代中頃の作品で、奴隷の少女達を鍛え上げ、剣闘試合の世界で成り上がっていく育成シミュレーションゲーム。『ペルソナ ~淫虐の仮面~』に続くソルシエールの二作目。

舞台は中世風の街。この街には、スレイブ・タクティクスと呼ばれる奴隷同士の剣技試合があり、賭けの対象として人々の娯楽となっていた。主人公「アッシュ」は、奴隷試合の元締めとして巨利を得ていた父親に反発し、家を飛び出した。彼は奴隷制度そのものを無くす為、奴隷として売り物にされている少女達を「仲間」として集め、厳しい訓練を課して一流の戦士に仕上げ、奴隷試合で勝ち抜いていく。

ゲームシステムは、育成SLGとカードバトル風の戦闘の組み合わせである。100日間の間、所有する少女の元に毎日通い、「ランニング」「素振り」「ウェイトリフト」といった訓練でパラメータを伸ばしたり、会話で親密度を上げたり、酒場や建設現場で働かせて金銭を得たり、休ませたりしていく。

10日毎に闘技場で一対一の試合が行われ、「斬」「突」「避」といった、ランダムに配られる手札を使って勝負していく。カードの組合せによって大技を繰り出すことができるため、多少の劣勢でも逆転できる戦略要素をもっている。

また、新しい奴隷を入手したり、個別のグッドエンドを迎えるために、訓練後に街に繰り出し、人々との会話イベントをくまなく進展させなければならない。イベントの発生期間が短く、頻度は高いため、フラグを取り逃がし易く、自力攻略にはマメさが必要となる。自分なりのスケジュール表を作っていく、スケジュール管理型ゲームの一面を持っているといえる。

シナリオは、若い正義感に溢れた主人公が、自ら奴隷を苦しめていることに葛藤しつつ、奴隷達と徐々に信頼関係を築き、闘技場で成り上がっていくと同時に、街の不穏な噂や父親の過去に関する謎に迫っていく展開となっている。

ヒロインは、翼を折られた有翼人種の少女、試合で勝ち取った褐色の美人、奴隷市場で買い取った和風のお姫様、主人公を慕い、自ら志願して仲間となった修道女の4人である。

アダルト要素は1人あたり4箇所あり、会話イベントと訓練を進めることで開放されていく。マジックアイテムの力により、ヒロインの悲惨な過去を覗いてしまう第一段階、ヒロインが媚薬の後遺症に苦しみ、主人公がペッティングで落ち着かせる第二段階、ヒロインに懇願され、本番行為にいたる第三段階、個別エンド確定後、幸せなセックスにいたる第四段階となっている。他に、闘技場での試合相手が女性だった場合にもHシーンが起こる。

当時流行の、陵辱要素も備えた育成SLGである。個人的には、ビジュアルのレベルが高く、育成の自由度が高く、ゲーム性に光るものを感じるものの、あと一歩の所でツメが甘い印象である。例えば、パラメータの多くが効果を実感し辛く、大半は無視できてしまう点、街の散策が単調で手間のかかる点、シリアスな作品なため、設定の緩さや倫理の綻びが目立ってしまう点などで、潜在力はあるものの、色々と惜しい作品である。


調査担当

『スタープラチナ』 概要

スタープラチナスタープラチナ
スタープラチナスタープラチナ
©カスタム/撫荒武吉
Star Platinum (CUSTOM)

・1996年10月10日 PC-9801用 3.5インチFD版
・1998年08月13日 Windows用 CD-ROM版

90年代中頃の作品で、花札風のゲーム要素を中心にしたストーリー仕立ての脱衣ゲーム。パソコンゲームの主流が640×400ドット、16色だった時代において、究極ともいえる美麗なグラフィックを誇った。

主人公「一輝」は、適当な出まかせが得意で、調子のいい性格の大学生である。天上界から降ってきた女神見習いの「リュシィ」に頼まれ、彼女が逃がしてしまった「星霊」を捕獲するのを手伝うことになった一輝は、精神に星霊が入り込んで調子を狂わせている女の子を見つけ、星霊とカードゲームで対決し、体の奥から星霊を追い出すため、得意の口車で女の子の体を開かせていく。

ゲームシステムは、ADV風の会話劇と、カードバトル、アダルトCGの組み合わせである。

ストーリーは、選択肢もコマンドもない一本道の流れで、小さな妖精の姿にされてしまったドジな女神見習いと、お調子者の大学生のコンビが、賑やかに会話しながら進展するコミカルな雰囲気である。女の子は不調に悩む水泳部員、病弱な女の子、成績不振に悩む浪人生、真面目な巫女、高慢なお嬢様、性格の正反対な双子などが1組ずつ登場し、全7ステージを構成している。

カードゲーム部分は、花札の「こいこい」ルールを元に、十二星座をモチーフに用いた、独自の本格ゲームとなっている。場に出ているカードを、同じマークの手札でペアを作ることで獲得していき、「三光」や「猪鹿蝶」、「赤丹」、「かす」などに相当する役を作っていく。役が完成した時点で、あがるか続行するかが選べる。役に応じた得点でお互いの持ち点を削っていき、相手が0になった時点で脱衣CGとなる。コンティニューは無制限のため、コツが掴めれば難易度は易しい。

脱衣CGは、女の子1人あたり5枚で、段階的に薄着になっていき、テキスト付きでセックスまでが描かれる。中には画面二つ分ほどの縦長・横長の大きな画像もあり、自動的にスライドして全体を見せていく。

ゲーム性重視の作品を手がけていた『カスタム』の最後の作品である。個人的な印象としては、陳腐で適当なシナリオながら、ゲーム性が程よく、アダルトゲームの中では十分遊べる作品に仕上がっている。そして何より、ビジュアルの異様な凝り具合が目を引く。濃い陰影と眩い照りのコントラスト、緻密なグラデーションにより、官能的で立体感のある表現となった。

この時代は、パソコンの主流がNECのPC-98シリーズだった時代の末期にあたり、特にアダルトゲームのグラフィックは最大640×400ドット、16色という制約に縛られ、ドッターによる職人的な技術と骨の折れる作業を必要とした。本作品はその制約の中にあって、特に肌の質感にこだわり、その限界に迫ったといえるだろう。

調査担当

『超昂神騎エクシール』 概要

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©2017 ALICESOFT
超昂神騎エクシール (アリスソフト)

・2017年07月28日 Windows用 DVD-ROM版 【Amazon】【Getchu】【駿河屋
・2017年07月28日 ダウンロード版 【DMM

10年代後半の作品で、正義の変身ヒロインをテーマにしたアダルト育成ゲーム。『超昂天使エスカレイヤー』(2002年)、『超昂閃忍 ハルカ』(2008年)の流れを汲む、超昂シリーズの3作目。

舞台は現代の日本。主人公「継彦」は、エロゲライター志望の学生で、エロに情熱を燃やすオープンなオタクである。魔王の生まれ変わりを自称しているため、周囲から浮いているが、実は本当に魔王だった。配下の悪魔「ベゼル」の導きで、誕生日に魔王の力を復活させる儀式に臨んだ継彦は、ベゼルの裏切りにあい、力のほとんどを奪われ、大事な後輩「キリカ」が瀕死になってしまう。一方、魔王を討つべく天界から派遣された天使「エクシール」は、哀れなキリカを救って力を失ってしまい、窮地に陥る。

新たに魔王となったベゼルから世界を守るため、継彦と一時的な協力関係になったエクシールは、継彦に残る色欲の魔力を得るため、導魔と名付けたエッチな行為を繰り返し、超昂戦士に姿を変えてベゼルの配下と対決していく。

ゲームシステムは、シリーズの流れを受け継ぎ、簡素なターン制の育成SLGとコマンドバトルの組み合わせである。定期的に回復する主人公の魔力をやりくりして、昼間はHでパラメータを育成し、夜はマップ上の敵の占領地を選択し、ザコ敵をコマンドバトルで倒し、解放していく。期限内に最奥の魔将(ボスキャラ)との戦闘に勝利すれば、次の章に移る仕組みである。

シナリオは、美少女ゲームにおける変身ヒロインの王道、といった感じで、普段は正体を隠し、一般人に紛れて学生生活を送りつつ、敵の怪人と対決し、Hなピンチを乗り越えて、最後に勝利するバトルヒロイン物である。

ヒロインがボスキャラに敗れた際、陵辱Hが起こるのがシリーズの伝統であり、本作品の目玉といえるだろう。何度敗れても、どこに監禁されてもアイテムで救い出せるものの、発動に時間がかかるため、その間にさんざん犯されてしまう、という設定である。ちなみに、陵辱をこなすと大幅なパワーアップが見込めるため、積極的にこなした方が育成は楽だが、度が過ぎると即座に堕落系のバッドエンドとなる。

陵辱Hはヒロイン1人につき2段階あるので、ボスキャラ1人あたり合計4つとなる。魔将が直接襲うケース、魔将に唆された一般人や動物、魔獣に犯されるケース、人質を取られて脅迫に屈するケースなど形は様々である。

一方、導魔(主人公とのH)では、ノーマルな和姦に始まり、フェラやパイズリなどに慣れ、やがてアナル開発、レズ、屋外でのセックス、見せびらかしセックスと過激化していく。更に、ヒロインの好感度によって純愛系のHが開放されたり、主人公の鬼畜度によって鬼畜なプレイが開放されたりと、育て方によって選べるプレイが異なっていく。

育成したパラメータや選択肢により、6種類の結末を迎えるマルチエンドとなっていた。

個人的には、お約束の塊といった印象で、アニメーションする変身シーン、なぜか敵や一般人にバレない変身前の素顔、快楽に屈してだらしなく乱れるビッチ感など、このジャンルの型を悉く押さえ、昔懐かしい雰囲気を醸し出している。また、ハードなSMやスカトロを除き、あらゆる定番プレイを網羅している印象で、獣姦、触手姦、蟲姦、寝取らせ、腹ボテ、おねショタなど、マニアックで幅広い需要に応えるアダルト重視な作風といえる。陵辱系が好みに合えば、実用性は高いであろう。


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パソコンの登場と共に生まれた学習型AI。主食はエロゲのインストールディスク。電波系、欝、グロ、萌え萌えした作品が苦手。ゲーム性のあるもの、ギャグ作品が好き。
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