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古今のアダルトゲームを広く浅く調査及び成る丈簡潔にご報告致します

『ドラゴンナイトⅡ』 概要

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©1990 ELF
ドラゴンナイトⅡ (エルフ)

・1990年11月30日 PC-8801用 FD版
・****年**月**日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 MSX2/2+用 FD版
・1992年09月04日 PCエンジン用 CD-ROM版

90年代初頭の作品で、ファンタジー系のRPGシリーズの第二弾。『ドラゴンナイト』の続編。

前作でストロベリーフィールズを救った主人公「タケル」は、再び放浪する中で、年寄りと若い女の子ばかりの街「フェニックス」にたどり着き、すべての女の子達が邪悪な魔女によって誘拐される場面に居合わせる。魔女はドラゴンナイトとの争いから男に逆恨みを抱いており、街から若い男を追い出したばかりか、自分を封印しようと企んだ住人達への報復に出たのだという。手厚い「お礼」を約束された主人公は、渋々ながら魔女の立てこもる塔への探索を開始する。

前作のシステムを受け継ぐ3D視点、階層式ダンジョンのRPGで、各階でレベルを整え、キーアイテムを探し出すことで上階への道が開けていく流れである。今回からパーティは最大3人で、シナリオ面もアダルト要素も大幅にボリュームアップしている。

本作品では、モンスターが全員女の子の姿をしているという、『カオスエンジェルズ』(1988)を彷彿とさせる設定となっているのが特徴的である。撃破する度に胸チラなどの艶姿を拝める他、解呪のキーアイテムを集めることで、一匹ずつ元の街の住人の姿に戻すことが出来、街での宿泊時に、それぞれが「お礼」として個性豊かな誘惑のアプローチを掛けてくる流れが待っている。モンスターは全部で28種類で、これが主なやり込み要素である。

演出面ではダンジョンの階層ごと、モンスターごとに違うBGMが設定されているという凝った仕様になっている。また、経験したHシーンを順に丸ごと回想するという先進的な機能を、同社の『DE・JA』から受け継いでいる。

続編として『ドラゴンナイトⅢ』(1991)、『ドラゴンナイト4』(1994)が続いた他、関連商品としてサントラ、PCエンジン版サントラなどがある。

『ロリータ(野球拳)』 概要

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ロリータ(野球拳)ロリータ(野球拳)
©1982 PSK
ロリータ(野球拳) (PSK:パソコンショップ高知)

・1982年12月**日? FM-7用 カセットテープ版 FD版
・1983年**月**日? PC-8801用 カセットテープ版?

パソコンゲーム黎明期の野球拳ゲーム。

存在が確認されているものの内、国内で二番目に古いPCのアダルトソフトである。ゲームとは言い難い『ナイトライフ』(1982)を除けば国内最古のアダルトゲームということになるが、『野球拳』というジャンルはハドソン社が先行していた可能性があり、『FRYSKY TOM』のような脱衣アーケードゲームもあるため、アニメ調の作品の元祖と呼んだ方が相応しいかもしれない。

ジャンケン勝負で勝てば、相手が一枚ずつ脱いでいくというシンプルなゲームで、女の子は一人、グラフィックは差分ありの一枚限りである。絵のタッチは当時の人気漫画家「吾妻ひでお」を彷彿とさせる。

脱いでいく内に女の子の頬が染まる演出がある。また、脱がせるペースが早いと警察に通報されてGAME OVERになるなど、すぐに終わらせない工夫がある。元々は制作者が友人と遊ぶために一人で作った同人作品だったこと、ゲーム画面を読み込むのに60分もかかったという当時のハードの性能を考えれば、それなりに凝った内容だったことだろう。

この時代、「吾妻ひでお」「内山亜紀」といった作家陣によるロリコン漫画がブームを迎えており、誕生したばかりのアダルトゲームにも影響が及んでいる。当時は「ロリータ」という言葉に、まだ新鮮で文学的な響きがあり、現在ほどネガティブな印象ではなかったらしい。ロリータシリーズの続編として『ロリータ2 (下校チェイス)』(1983年)、『ファイナルロリータ』(1985年)などが続いている。

『ドラゴンナイト』 概要

ドラゴンナイト サンプル ドラゴンナイト サンプル
ドラゴンナイト サンプル ドラゴンナイト サンプル
©1989 ELF
ドラゴンナイト (エルフ)

・1989年11月01日 PC-8801用 FD版
・****年**月**日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 MSX2用 FD版
・****年**月**日 X68000用 5インチFD版
・1995年03月31日 PCエンジン用 CD-ROM 『ドラゴンナイト&グラフティ

80年代末の作品で、中世ファンタジー風の世界を舞台にしたダンジョン探索RPG。一般ゲームに匹敵するヒット作となり、エルフの知名度を飛躍的に高めた。シリーズは当時を代表するアダルトRPGになっていく。

女だけの王国「ストロベリーフィールズ」は、悪の「ドラゴンナイト総統」とその配下によって降伏寸前に追い込まれていた。そこへスケベで軽薄な性格ながら、剣の腕は確かな放浪中の若者「ヤマト タケル」が訪れる。預言にあった勇者と見込まれたタケルは、石化されてしまった女神の封印を解くべく、ドラゴンナイト達が占拠する女神の搭に挑む。

システムは古典的な3D視点、階層式ダンジョンのRPGで、パーティは主人公一人である。地図表示がないため、プレイヤーが手書きで紙にマッピングしていく必要がある。各階層でレベルを整え、キーアイテムを入手することで上階への道を開き、街へ戻って装備を充実させていく。ゲームバランスが粗っぽいものの、非常にシンプルで取っ付き易いシステムとなっている。

RPGとしての特徴は美少女ゲーム要素を持ち込んだ点で、ストーリーの要所要所にADV風の大きくクオリティの高いビジュアルシーンが登場し、個性を与えられた三枚目風の主人公とツンケンしたヒロイン達、人間味のあるモンスター達によるテンポの良い会話劇が展開する。

一方、アダルト要素は控えめで、モンスター達による女戦士への陵辱も寸止めで終わっており、ご褒美CGも本番行為一切無しの脱衣物レベルだった。しかし、捕らえられた美女達を助ける過程で露出や陵辱シーンが拝めるという形態は流行し、以後のアダルトRPGに欠かせない要素として根付いた。

本作品の大ヒットは無名だったエルフ躍進の原動力となり、シリーズが『ドラゴンナイトⅡ』(1990)、『ドラゴンナイトⅢ』(1991)、『ドランナイト4』(1994)まで続いた他、ボイス付きで家庭用ゲーム機にも移植され、全年齢OVA、15禁OVAなどの派生作品も生んでいる。

『カオスエンジェルズ』 概要

カオスエンジェルズ サンプル カオスエンジェルズ サンプル
カオスエンジェルズ サンプル カオスエンジェルズ サンプル
©1988 H.Komatsu/ACCII
カオスエンジェルズ (ASCII)

・1988年07月**日 PC-8801用 FD版
・1989年05月19日 MSX2/MSX2+用 3.5インチFD
・1989年12月15日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版

80年代終盤の作品で、3D視点のダンジョン探索RPG。ゲームとしての完成度が高く、やり込み系アダルトゲームというジャンルを開拓した作品の一つだった。

冒険者の主人公は、酒場で出会った老人から不思議な物を託された。それは、月が真上にある時だけ砂漠の中に現れるという、伝説の「ウロボロスの搭」の鍵だった。幸運にも搭へたどり着いた彼は、塔内の各所にある謎の落書きを頼りに、女の子の姿をした魔物ばかりの不思議なダンジョンの探索を始める。

パーティは主人公一人で、搭の外に張ったキャンプを拠点に、各階でレベルアップや装備、キーアイテムを整えながら上階を目指していく流れである。パラメータは少なく、RPGとしては簡素な作りだが、宝石(MPにあたる)を消費することで使える魔法と、モンスターから覚えられる特殊能力を駆使する点が独特で、戦略性を生み出している。

本作の最大の特徴は、モンスターが全員女の子として描かれている点で、バイタリティに余力を残したまま倒すことが出来れば、自動的に陵辱シーンが表示され、そのモンスター固有の特殊能力を一時的に覚えられる仕様となっている。この「女の子モンスター」の登場は画期的で、後の『RanceⅡ -反逆の少女たち-』(1990)や『ドラゴンナイトⅡ』(1990)など、アダルトRPGを代表する他社作品に受け継がれ、その後のスタンダードになった。

陵辱シーンは一匹あたりCGが二枚のみで、テキストでの描写もなく、アダルト要素には比重がない。

女の子達のポップな絵が非常に可愛らしく、本作の大きな魅力になっている。難点はレベルを上げてから雑魚を倒すと問答無用で陵辱が始まってしまい、せっかく覚えた特殊能力が上書きされてしまう辺りか。個人的には主人公の境遇や性格が語られることがなく、最後まで謎の人物なのが印象的だった。

『団地妻の誘惑』 概要

団地妻の誘惑 サンプル 団地妻の誘惑 サンプル
団地妻の誘惑 サンプル 団地妻の誘惑 サンプル
©1983 KOEI
団地妻の誘惑 (光栄マイコンシステム)

・1983年06月**日? PC-8801用 カセットテープ版
・1983年06月**日? FM-7/8用 カセットテープ版
・1983年06月**日? MSX用 カセットテープ版

アダルトゲーム黎明期の作品の一つで、女性客への訪問販売をテーマにしたゲーム。メーカー側の呼称はアダルトポルノロールプレイングゲームである。

オランダ妻は電気ウナギの夢を見るか?』(1984)と合わせて"ストロベリーポルノシリーズ"と銘打たれている。一方、『ナイトライフ』(1982)も含めて"光栄アダルト三部作"という俗称で呼ばれることもある。

ストーリーは七階建ての住宅団地を舞台に、セールスマンの主人公が一軒一軒を訪ね歩き、団地妻や女子大生、ホステスなどにコンドームを売りつけていく流れである。制限時間内にノルマをこなせればゲームクリアとなった。

主人公の強さを数字化した能力値があり、当時としてはRPGなのだが、後世からみた印象としては時間経過があるタイプのADVに近いか。プレイヤーは冒頭で主人公の「体力」「知性」「精力」といった簡単なパラメータをランダムで決定し、それをやりくりしてヤクザ、幽霊、ニューハーフをコマンドバトルで撃退したり、時には体で女性客を悦ばせながら、ノルマクリアを目指していく。

コンドームの値段が自由に決められる交渉要素や、リターンキー連打により相手と自分の快感度をシンクロさせていくセックスパート、非常に減りやすい体力の維持などに戦略性があり、難易度の高い仕様となっている。

アダルトゲームといっても、セックスシーンは「パソリンカット」(おそらく映倫カットのパロディ)なる白塗りでほぼ覆われており、露出的な意味でのアダルト描写はない。コンセプトはむしろ、健全な内容の多かった当時のPCゲームと、品のない成人映画を結びつけた"大人向けのジョーク作品"といった趣である。一方、野球拳が普通だった当時のアダルトゲームの中にあって、不特定多数の女性を口説くスタイルはナンパゲームの祖先といえるかもしれない。

『レッスルエンジェルス』 概要

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©1992 GREAT
レッスルエンジェルス (GREAT)

・1992年02月15日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・1995年08月25日 PC-9801用 3.5インチFD 『レッスルエンジェルスV1』として全年齢向けリニューアル

「女子プロレス」をテーマにしたカードバトルシリーズの一作目。一般向け(非アダルト)に分類される作品だが、ソフ倫の設立前の規制が曖昧な時代で、敗北した選手には脱衣CGが用意されていた。

「マイティ祐希子」を始めとする、若手の新鋭レスラー5人組は、新日本女子プロレスのトップとして、国内王者の座に甘んじる「パンサー理沙子」に反旗を翻した。彼女達の目標は、世界ヘビー級王者の証「アテナ・クラウン」ただ一つ。行く手に立ちはだかる強敵達をなぎ倒し、戦いの舞台は世界へと広がっていく。

システムの目玉は投げ技、極め技、打撃技、飛び技の4種の中から、選手の適正に合わせて手札を選択していくカードバトルゲームで、手札ごとに難易度に応じたプロレス技を指定することが出来、フォール技や関節技ギブアップ、ターンパスや体力自然回復と組み合わせて、高いゲーム性を備えていた。

メインシナリオは団体戦やタッグマッチ、ソロリーグ戦と様々な試合形式で、8人の若手選手の中から冒頭で5人、その中から試合に出るメンバーを選んでいく流れである。選手には試合毎にボーナスポイントが与えられ、ステータスに振り分けたり、新技を覚えたりと、お気に入りキャラの育成要素も備えていた。また、試合後にはプレイヤーの勝ち負けに関わらず、負けたチームの代表1人の脱衣CG一枚が表示されるアダルト要素を含んでいた。

人気シリーズとなった本作は、『レッスルエンジェルス3』(1993年)で脱衣無し、経営シミュレーションを取り入れた、非アダルトのバトルゲームへと方向転換し、SFC、PCエンジン、PS2などの家庭用ゲーム機版、iモード用アプリなどへ幅広く展開している。一方、正式な18禁指定のアダルトゲームとしては、4作目の『レッスルエンジェルスSPECIAL』(1994年)が最初で最後となった。

関連商品はドラマCD、コミック、小説版などがある他、本作の登場人物達が野球などに挑戦するPCゲーム『DOKIDOKIぷりてぃリーグ』のシリーズが存在する。

格闘技を扱った「脱衣物」として見た場合、本作以前に『バトルスキンパニック』(1989)があり、カードバトルなのも共通しているが、"負ければ脱ぐ"という脱衣麻雀式の構造は本作からで、アクション格闘ゲーム『V.G. -ヴァリアブル・ジオ-』(1993)などに受け継がれている。

『バトルスキンパニック』 概要

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©1989 GAINAX
バトルスキンパニック (ガイナックス)

・1989年12月**日 PC-8801用 FD版
・1991年02月07日 PC-9801用 5インチFD/3.5インチFD 『SUPERバトルスキンパニック』
・1993年**月**日 MSX2用 FD 『MIGHTYバトルスキンパニック』
・1993年09月21日 PC-9821用 5インチFD/3.5インチFD 『バトルスキンパニック9821』
・2010年10月19日 DL販売開始 『SUPERバトルスキンパニック』 【EGG
・2011年02月22日 DL販売開始 『バトルスキンパニック』 【EGG
・2011年08月09日 DL販売開始 『MIGHTYバトルスキンパニック』 【EGG

アニメ制作会社『ガイナックス』のPCゲーム進出第二弾で、カードバトルを取り入れたアダルトアドベンチャー。

ある日、男子学生の主人公(名前は任意)の通うクラスに、南米ペルーからの転校生「坂東ミミ」がやってきた。すぐに仲良くなり、いい雰囲気になる二人。しかしミミには隠している秘密があった。彼女は脱げば脱ぐほど強くなる「裸神活殺拳」の伝承者だったのだ。その恥ずかしさから普通の女の子として静かに暮らしたいミミの気持ちと裏腹に、次々と現れる刺客達。平凡な学生の主人公は、ミミの持つ伝承者の証「ブルー・ロブ・スター」を巡る戦いに巻き込まれていく。

システムは簡単なADVとカードバトルの組み合わせである。ADVパートは移動先に自由がない一本道で、「LOOK」「MOVE」「TALK」の三種のコマンドがあるが、適当に総当りしていればサクサクと進行するのでゲーム要素はない。

カードバトルは手札の中から状況に合わせ、一枚ずつ場にカードを出してお互いのHPを削りあっていく当時流行のゲームである。攻撃、防御、回復などの種類があり、数字が大きい程効果が大きくなる。

ユニークなのは「脱衣」と「恥」カードの存在で、女の子達は脱げば脱ぐほど攻撃力が上がる一方、羞恥心も増していく。羞恥心が一定以上になると動けなくなるため、脱いで速攻勝負をかける、あるいは「恥」カードで相手を煽り、羞恥心を増やして戦闘不能にする、といった戦略要素があった。勝負は運頼みの面もあり、勝つのはかなり難しいが、無制限にコンティニューできるので時間さえかければなんとかクリアできる。

シナリオはテンポの良い荒唐無稽なギャグ作品で、雰囲気は少年誌のお色気漫画のノリに近く、脱衣以上のアダルト描写はない。ただし沙織事件やソフ倫設立以前の曖昧な自主規制の時代で、アンダーヘアや縦すじが描かれている。(MSX2版、PC-9821版では修正)

1対1の格闘技を扱った脱衣ゲームとしておそらく最古の作品である。カードバトル脱衣はその後、女子プロレスを題材にした『レッスルエンジェルス』(1992)のシリーズがヒットを記録したが、アダルトゲームにはさほど定着しなかった。一方、ストⅡ風の格闘アクションに脱衣要素を付与した作品として『V.G. -ヴァリアブル・ジオ-』(1993)などがあり、90年代前半のアダルトゲームの特色の一つとなっている。

『魔法使いの夜』 概要

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魔法使いの夜 サンプル魔法使いの夜 サンプル
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©2012 TYPE-MOON
魔法使いの夜 (TYPE-MOON)
【注意】非アダルトゲームです。

・2012年04月12日 Windows用 DVD-ROM 初回版
・2012年08月10日 Windows用 DVD-ROM 通常版

『月姫』(2000)、『Fate/stay night』(2004)などのアダルト向け作品の流れを汲み、世界観を共有するダークファンタジー系の一般向けビジュアルノベル。

昼は私立高校で誰からも恐れられる生徒会長、夜は駆け出しの魔術師として二重生活を送る「蒼崎 青子」は、人目を避けた筈の魔術師同士の縄張り争いの現場を、気になる転校生「静希 草十郎」に目撃されてしまう。口封じの為に草十郎を廃墟に呼び出し、殺そうとする青子だが・・・。

『空の境界』や『月姫』以前の世界を描いた作品で、一部登場人物が共通しているが、ストーリーの繋がりは薄く未プレイでも十分楽しめる。

システムはテキスト全画面表示のビジュアルノベルで、進行に合わせて古いテキストを暗くしていく手法は目新しい。選択肢や分岐はなく、各ヒロインルートもない一本道のシンプルな読み物となっているが、各章を本棚に収められた書籍に見立て、メインシナリオの進行に合わせて舞台裏にあたるサブエピソードを描いた書籍が追加されていく仕様となっている。

シナリオはおかしな男女三人の共同生活による穏やかで滑稽な日常と、世界各地の民話や伝承を題材にしたバトル物のシリアスな伝奇ストーリーで構成されている。中心人物は三人だが、端役も含めて次々に主観が切り替わるモノローグ風の文体が特徴的である。また、独特の思わせぶりな言い回し、緊張感や高揚感を煽る展開、細部まで作りこまれた重厚な設定などが「読ませる」魅力となっている。

演出面では立ち絵を横並びに配置する事を徹底的に嫌い、シルエットや遠近法、足だけの構図、机など器物の反射を駆使して立ち絵を背景に溶け込ませる凝った手法となっており、同じような絵づらが続く一般的なアドベンチャーとは一線を画している。また、戦闘シーンは『Fate』からさらに発展し、静止画パーツの動きをエフェクトと組み合わせて擬似アニメのような映像表現となっている。

近年では珍しい一切のボイスを使わない伝統的な仕様となっている一方、背景美術やBGMはきわめてクオリティが高く、シックで説得力のある世界観を演出している。

関連商品はサントラフィギュアねんどろいどなど多数。


公式HP
http://www.typemoon.com/products/mahoyo/

『Rance -光をもとめて-』 概要

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Rance -光をもとめて- Rance -光をもとめて-
©1989 ALICESOFT
Rance -光をもとめて- (アリスソフト)

・1989年08月15日 PC-9801用 5インチFD版
・1989年**月**日 X68000/PC-88VA両用 5インチFD版
・****年**月**日 MSX2用 3.5インチFD版
・1997年12月18日 Windows95用 CD-ROM 『ALICEの館4・5・6』に収録
・2003年04月11日 配布フリー化宣言 (アリスソフトアーカイブスなどからDL可能)

長寿を誇るファンタジー系RPG『ランス』シリーズの第一作。チャンピオンソフトが設立したブランド『アリスソフト』の最初期の作品の一つである。

わがままで自信家、女好きで横柄な戦士「ランス」が、とある王国の城下を舞台に、さらわれた名家のお嬢様「ヒカリ」の行方を追って冒険を繰り広げる。

シナリオは正統派RPGと正反対のアンチヒーローが主人公に設定されており、自分勝手な男が美女達を相手にやりたい放題、というテーマになっている。世界観は中世風で、剣と魔法のファンタジーを土台にしているが、女の子達の名前が和風だったり、女忍者や埴輪の姿をしたモンスター「ハニー」が登場するなど、どこか和風でとぼけた設定が多い。アダルト要素は陵辱プレイが中心だが、全体的にコミカルで暗さは感じさせない。

システムは体力、攻撃力などのパラメータや武器・防具の装備などを備え、簡単なRPG風の作りになっている。しかし攻略の大部分を占めるのは、様々な移動先を巡り、「見る」「聞く」「襲う」などのコマンドで謎を解いていくADV要素である。開発環境の制約から生まれた手動のレベルアップシステム『レベル屋』の設定などが独特である。

当時のアダルトゲームはNECのPC-8801用に開発され、他の機種へ移植されるのが普通だったが、本作は珍しく当初からPC-9801用に開発されたため、オリジナル版は640×400ドットと16色の精彩なグラフィックになった。

続編の『RanceⅡ -反逆の少女たち-』は『アリス2010』内に収録される形でフルリメイクされたが、本作のリメイク『ランス01 光をもとめて』は、やや遅れて2013年に発表されている。さらに2014年からOVA化され、シリーズ化している。また、公式にて無料のダイジェスト版が公開されている。

個人的な印象としては、操作感が悪く、ゲーム性も粗さが目立ち、コマンドも移動先も多いため自力攻略は煩雑である。同時期の他社作品と比べても、大ヒットシリーズとなる片鱗は全く感じられない。しかし奴隷のシィル、リア王女、女忍者かなみといった後のシリーズでレギュラーとなる面々が既に登場しており、そのビジュアルや設定の落差はシリーズのファンにとって興味深い。

『RanceⅢ -リーザス陥落-』 概要

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©1991 ALICESOFT
RanceⅢ -リーザス陥落- (アリスソフト)

・1991年11月15日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・1997年12月18日 Windows95用 CD-ROM 『ALICEの館4・5・6』に収録
・2003年04月11日 配布フリー化宣言 (アリスソフトアーカイブス他からDL可能)

90年代序盤の作品で、鬼畜な戦士とけなげな奴隷のコンビが冒険を繰り広げるRPGシリーズの第三弾。

前作『RanceⅡ』からしばらく経ったある日、リア王女が治めるリーザス王国は、突如現れた隣国へルマンの大軍に占領されてしまう。その背後には魔人たちの協力が見え隠れしていた。彼らの狙いが城に封印された魔剣カオスであることに気付いたリア王女は、城が陥落する直前、直属の忍者かなみを使者として派遣する。王女が最後の望みを託したのは、女を犯ることで頭が一杯のいい加減な英雄、ランスだった…。

ゲームシステムは前作とも前々作とも異なる独特の形態である。マップ移動画面は選択型、ダンジョン画面は上下左右にスクロールする2D俯瞰型で、戦闘画面はまるでシミュレーションRPGのように各ユニットが移動しながら進行する。操作できるユニットはランスのみで、ランスも全自動にできるため、操作上の手間は軽減されているが、雑魚と遭遇する度にこの戦闘シーンをこなさなければならないため、通常のRPGより時間が掛かる仕様である。

装備品やレベルアップ要素はあるものの、レベル上げや戦略が必要な本格RPGといった感じではなく、パーティも最大7人編成だが編成の自由はない。ダンジョンに様々な仕掛けが施されており、キーとなるアイテムや人物を類推したり、プレイヤー自身が謎を解いて突破していく点に比重があり、シナリオ性も高いため、ADV寄りの作風といえるかもしれない。

シナリオの序盤はシリーズの流れを受け継ぎ、鬼畜な戦士ランスが女の子(とのセックス)を目当てにダンジョンに挑んでいくコミカルな展開だが、中盤からは国家間の戦争や謀略も絡み、ランスを中心に歴史が動くスケールの大きなストーリーに発展していく。それに伴って複数の王国や魔人、魔剣などの設定が登場しており、後々まで引き継がれる世界観の骨組みとなっている。

本作から弱らせた女の子モンスターを捕獲してHなCGを鑑賞するオマケ要素が登場しており、AV風のタイトルのCGが鑑賞できるラレラレ石、ショップ店員などに悪戯できる特殊アイテムの収集と合わせてやり込み要素となっていた。また、CGアーカイブが実装され、鑑賞済みのHCGが閲覧できるようになった。

翌年から本作のヒント集や音楽CDを収録した『オプションSET』が通信販売されていた。続編に『Rance Ⅳ -教団の遺産-』(1993)があり、シリーズは長く続いた末に、本作も24年を経て『ランス03 リーザス陥落』としてフルリメイクされている。

個人的な印象としては、難易度が控えめでテンポの良い進行感が快い。なかなかの長編だが仕掛けはユニークでシナリオも面白く、同年の『ドラゴンナイトⅢ』(エルフ)といい勝負になっている。難点は戦闘システムの煩わしさ、戦略性の無さ、そしてビジュアルの野暮ったさか。

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80年代から生きながらえている学習型AI。主食はエロゲのインストールディスク。2016年秋に好き嫌いしないことを誓ったが、グロと鬱はやっぱり苦手。
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