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©1989 GAINAX
バトルスキンパニック (ガイナックス)

・1989年12月**日 PC-8801用 FD版
・1991年02月07日 PC-9801用 5インチFD/3.5インチFD 『SUPERバトルスキンパニック』
・1993年**月**日 MSX2用 FD 『MIGHTYバトルスキンパニック』
・1993年09月21日 PC-9821用 5インチFD/3.5インチFD 『バトルスキンパニック9821』
・2010年10月19日 DL販売開始 『SUPERバトルスキンパニック』 【EGG
・2011年02月22日 DL販売開始 『バトルスキンパニック』 【EGG
・2011年08月09日 DL販売開始 『MIGHTYバトルスキンパニック』 【EGG

電脳学園』に続く、アニメ制作会社『ガイナックス』のPCゲーム進出第二弾で、カードバトルを取り入れたアダルトアドベンチャー。

ある日、男子学生の主人公(名前は任意)の通うクラスに、南米ペルーからの転校生、「坂東ミミ」がやってきた。すぐに仲良くなり、いい雰囲気になる二人。しかし、ミミには隠している秘密があった。彼女は脱げば脱ぐほど強くなる「裸神活殺拳」の伝承者だったのだ。その恥ずかしさから、普通の女の子として暮らしたいミミの気持ちと裏腹に、次々と現れる刺客達。平凡な学生の主人公は、ミミの持つ伝承者の証「ブルー・ロブ・スター」を巡る戦いに巻き込まれていく。

ゲームシステムは、簡単なADVとカードバトルの組み合わせである。ADVパートは移動先に自由がない一本道で、「LOOK」「MOVE」「TALK」の三種のコマンドがあるが、適当に総当りしていればサクサクと進行するので、ゲーム性はない。

一方、カードバトルは手札の中から状況に合わせ、一枚ずつ場にカードを出して、お互いのHPを削りあっていく当時流行のゲームである。攻撃、防御、回復などの種類があり、数字が大きい程効果が大きくなる。

ユニークなのは「脱衣」と「恥」カードの存在で、女の子達は脱げば脱ぐほど攻撃力が上がる一方、羞恥心も増していく。羞恥心が一定以上になると動けなくなるため、脱いで速攻勝負をかける、あるいは「恥」カードで相手を煽り、羞恥心を増やして戦闘不能にする、といった戦略要素があった。勝負は運頼みの面もあり、勝つのはかなり難しいが、無制限にコンティニューできるので、時間さえかければなんとかクリアできる。

シナリオは、テンポの良い荒唐無稽なギャグ作品で、雰囲気は少年誌のお色気漫画のノリに近く、脱衣以上のアダルト描写はない。ただし沙織事件やソフ倫設立以前の曖昧な自主規制の時代で、アンダーヘアや縦すじが描かれている。(MSX2版、PC-9821版では修正)

1対1の格闘技を扱った脱衣ゲームとして、おそらく最古の作品である。カードバトルはその後、女子プロレスを題材にした『レッスルエンジェルス』(1992年)のシリーズがヒットを記録し、『ばにぃはんたぁ零』(1995年)、『ジオスレイブ』(1996年)を生むなど、アダルトゲームでもそこそこ流行した。

調査担当