団地妻の誘惑 サンプル 団地妻の誘惑 サンプル
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©1983 KOEI
団地妻の誘惑 (光栄マイコンシステム)

・1983年06月**日? PC-8801用 カセットテープ版
・1983年06月**日? FM-7/8用 カセットテープ版
・1983年06月**日? MSX用 カセットテープ版

アダルトゲーム黎明期の作品の一つで、女性客への訪問販売をテーマにしたゲーム。メーカー側の呼称はアダルトポルノロールプレイングゲームである。

オランダ妻は電気ウナギの夢を見るか?』(1984)と合わせて"ストロベリーポルノシリーズ"と銘打たれている。一方、『ナイトライフ』(1982)も含めて"光栄アダルト三部作"という俗称で呼ばれることもある。

ストーリーは七階建ての住宅団地を舞台に、セールスマンの主人公が一軒一軒を訪ね歩き、団地妻や女子大生、ホステスなどにコンドームを売りつけていく流れである。制限時間内にノルマをこなせればゲームクリアとなった。

主人公の強さを数字化した能力値があり、当時としてはRPGなのだが、後世からみた印象としては時間経過があるタイプのADVに近いか。プレイヤーは冒頭で主人公の「体力」「知性」「精力」といった簡単なパラメータをランダムで決定し、それをやりくりしてヤクザ、幽霊、ニューハーフをコマンドバトルで撃退したり、時には体で女性客を悦ばせながら、ノルマクリアを目指していく。

コンドームの値段が自由に決められる交渉要素や、リターンキー連打により相手と自分の快感度をシンクロさせていくセックスパート、非常に減りやすい体力の維持などに戦略性があり、難易度の高い仕様となっている。

アダルトゲームといっても、セックスシーンは「パソリンカット」(おそらく映倫カットのパロディ)なる白塗りでほぼ覆われており、露出的な意味でのアダルト描写はない。コンセプトはむしろ、健全な内容の多かった当時のPCゲームと、品のない成人映画を結びつけた"大人向けのジョーク作品"といった趣である。一方、野球拳が普通だった当時のアダルトゲームの中にあって、不特定多数の女性を口説くスタイルはナンパゲームの祖先といえるかもしれない。

調査担当