ロリータ(野球拳)ロリータ(野球拳)
ロリータ(野球拳)ロリータ(野球拳)
©1982 PSK
ロリータ(野球拳) (PSK:パソコンショップ高知)

・1982年12月**日? FM-7用 カセットテープ版 FD版
・1983年**月**日? PC-8801用 カセットテープ版?

パソコンゲーム黎明期の野球拳ゲーム。

存在が確認されているものの内、国内で二番目に古いPCのアダルトソフトである。ゲームとは言い難い『ナイトライフ』(1982年)を除けば国内最古のアダルトゲームということになるが、『野球拳』というジャンルはハドソン社が先行していた可能性があり、『FRYSKY TOM』のような脱衣アーケードゲームもあるため、アニメ調の作品の元祖と呼んだ方が相応しいかもしれない。

ジャンケン勝負で勝てば、相手が一枚ずつ脱いでいくというシンプルなゲームで、女の子は一人、グラフィックは差分ありの一枚限りである。絵のタッチは当時の人気漫画家「吾妻ひでお」を彷彿とさせる。

脱いでいく内に女の子の頬が染まる演出がある。また、脱がせるペースが早いと警察に通報されてGAME OVERになるなど、すぐに終わらせない工夫がある。元々は制作者が友人と遊ぶために一人で作った同人作品だったこと、ゲーム画面を読み込むのに60分もかかったという当時のハードの性能を考えれば、それなりに凝った内容だったことだろう。

この時代、「吾妻ひでお」「内山亜紀」といった作家陣によるロリコン漫画がブームを迎えており、誕生したばかりのアダルトゲームにも影響が及んでいる。当時は「ロリータ」という言葉に、まだ新鮮で文学的な響きがあり、現在ほどネガティブな印象ではなかったらしい。ロリータシリーズの続編として『ロリータ2 (下校チェイス)』(1983年)、『ファイナルロリータ』(1985年)などが続いている。

調査担当