ドンファン サンプル ドンファン サンプル
ドンファン サンプル ドンファン サンプル
©1984 dB-soft
ドンファン (デービーソフト)

・1984年03月**日 PC-8801用 FD版
・1984年**月**日 PC-9801用 5インチFD版
・1984年**月**日 MZ-1500用 FD版

パソコンゲーム黎明期の作品で、現代を舞台にドンファン(女たらし)の生き様を描いたコマンドアドベンチャー。一般ソフトを手がけていたデービーソフト初のアダルト作品である。

シナリオは会社員の「ドンファン」が、所持金5万円をやりくりして借金や公共料金の集金を追い払い、彼女を口説いて本番行為に至るまでの放蕩ストーリーである。

ゲームは3つのパートに分かれている。会社の出口で待ち受けている「サラ金」を、知恵を絞って振り切るまでの1部、様々な訪問客の中から、ガスや水道料金の支払いを追い返し、「彼女」だけを家に入れる2部、彼女を情熱的なセリフでその気にさせ、服を脱がせていく3部で構成されている。

システムはコマンド入力式で、1部では「サラ金が待っている。どうする?」といった質問に対して、「ニゲル」といった動詞を一文字一文字入力していく。2部は自宅にやってきた訪問者への対応を、2択の中から選んでいく選択式コマンドとなっていて、時間制限があり、何故か家に火を付けようとするタヌキによって緊迫感を演出している。

3部のベッドシーンでは、口説き文句を推測して彼女をその気にさせていく。ただし、「11文字で」「8文字で」というヒントだけで、「キミノスベテヲミタイ」「トテモキレイダ」といった長文のコマンドを当てなければならず、難易度が極端である。クリア後には、挿入シーンが部分的に動くアニメーションで表示される仕様となっていた。

作風は反社会的で、各種支払いはほぼ踏み倒すつもりでかからねばならず、借金の返済から逃れるためには、自分の女を差し出すのが正解となる。戯曲「ドン・ジュアン」の一部が元になっているようだが、舞台は現代に置き換えられており、筋書きも主人公の性格以外は共通点が少ない。

コマンドの理不尽さ、ストーリーの唐突さが目立ち、ゲームとしては決して褒められた出来ではないが、グラフィックの表示は速く、アニメーションを取り入れるなど意欲的な部分も感じられる作品である。デービーソフトは後にアダルト専門ブランド『マカダミアソフト』を立ち上げ、『マカダム』『177』といった、独特のヒット作を生み出すことになるが、この作品でもその片鱗が感じられる。

調査担当