慶子ちゃんの秘密 サンプル 慶子ちゃんの秘密 サンプル
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©1983 CHAMPION SOFT
慶子ちゃんの秘密 (チャンピオンソフト)

・1984年04月**日 PC-8801用 5インチFD版
・1984年**月**日 FM-7用 カセットテープ版 5インチFD版 3.5インチFD版

パソコンゲーム黎明期の作品で、年上お姉さんのラブレッスンを目指す探索アドベンチャー。『アタックひろ子ちゃん』(1983年)に続く、チャンピオンソフトのアダルトゲームの第二弾である。

受験生の主人公は、家庭教師の女子大生「慶子ちゃん」の事で頭がいっぱい。ある日、慶子ちゃんに電話で招かれた主人公は、彼女のマンションに向かう途中、双眼鏡で彼女の部屋を覗いてみた。すると、慶子ちゃんの背後に怪しい人影が…。慌てた主人公は、慶子ちゃんを探してマンション中の部屋の探索を開始する。

コマンド選択、コマンド入力、ポインターの移動による部屋の物色など、多彩なコマンド形式を組み合わせた探索ゲームで、三部に分かれている。第一部は行動ごとに減っていく体力をやり繰りしながら、マンション内の部屋を一つ一つ訪問し、慶子ちゃんの部屋へのヒントを得ていくマップ探索型、第二部は怪しいカメラマンの家にたどり着き、仕掛けを解いていく謎解き型、第三部はお礼として、慶子ちゃんから「ラブレッスン」を受けるコマンド入力型となっている。

作風はギャグタッチで、前作の「ひろ子ちゃん」や特撮物のパロディも住人として登場している。

最大の特徴は、かなりの長編となっている点である。第一部では100近い部屋があり、配置はリスタートごとにランダムで、攻略を難しくしている。第二部、第三部の謎解きもそれなりに難しく、セーブ不可にも関わらず、当時のアダルトゲームでいえば2、3本分に相当するボリュームがあった。

続編に『その後の慶子ちゃん』シリーズがあり、『パート1 看護婦編』(1986)、『パート2 OL編』(1986)、『パート3 新妻編』(1986)の三つがリリースされている。

個人的な印象としては、ENIXの『女子寮パニック』(1983年)を彷彿とさせるテーマで、比べるとボリューム感のある大作である。しかしゲーム性やギャグは単調で、操作面でも見劣りがする。ビジュアル面も含めて、もう少し洗練されていたら存在感も違っていたことだろう。

調査担当