Tokyoナンパストリート サンプル Tokyoナンパストリート サンプル
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©1985 S.Hikaru/ENIX
Tokyoナンパストリート (エニックス)

・1985年04月**日 PC-8801用 カセットテープ版 FD版
・1985年**月**日 FM-7用 カセットテープ版
・1985年**月**日 X1用 カセットテープ版 FD版
・1985年**月**日 MSX用 カセットテープ版

80年代中頃の作品で、首都圏の繁華な場所を舞台に、道行く女性を口説いていく“ナンパ”シミュレーションゲーム。

システムはコマンド選択型で、移動先に自由あるタイプのADVに近い。行動ごとに時間や金銭を消費し、口説き落とせば経験値が貯まっていく仕様で、それらをやりくりしてナンパをこなしていく。

ストーリー性のある導入部分はない。プレイヤーはいきなり東京で一人暮らしをする男性となり、街に繰り出して通行中の見知らぬ女性に声をかけていく。喫茶店等に連れ出し、何気ない会話で好感度を上げ、ボディータッチで雰囲気を盛り上げたらナンパ成功で、後は自宅かホテルに連れ込み、服を脱がせていく。

ゲームクリアはなく、目的が恋人探しかナンパかも自由で、セックスの後で女性を追い返したり、宿泊せずにホテルを出れば、そのままナンパ続行が可能である。

このゲームの最大の特徴は、会話の内容やボディータッチにより相手の好感度が上下し、態度が変化していく点である。好感度は非表示のため、相手の反応を探りながらコマンドを絞っていく、というシミュレート要素を備えていた。

女性は55人(顔は5タイプ)それぞれに名前や年齢、趣味、好みの話題などが細かく設定されていて、中には補導員の囮捜査やオカマも紛れ込んでいた。好みの女性をメイキングできるデートモードも起動時に選択できる。

当時としては珍しい、ひらがな混じりの文体は読みやすく、ほとんどテンキーだけで進められるという操作性の良さも魅力である。また、起動時にパスワードでロードすることが可能となっていた。

エルドラド伝奇』(1985年)と同じく、エニックス主催の第三回ゲームプログラムコンテストで入賞している。

個人的な印象として、一般に「恋愛シミュレーションの元祖」とされることがあるが、男女交際を目指す、後の恋愛ゲームと同じ意味での恋愛要素は薄く、テーマの似た『ラブアドベンチャー プレイボーイ』(1983年)も先行しているため、「画期的なナンパゲーム」とするのが妥当に思える。

かといって作品の歴史的な価値が低い訳ではなく、この後に類似のSLGやナンパをテーマにしたゲームがいくつか続き、ちょっとしたナンパブームが起きていることからも影響力が窺える。また、『同級生』(1992年)へと繋がる恋愛シミュレーションの登場にも深く関わっているのは間違いない。

調査担当