ときめきSECIL ときめきSECIL
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©1990 TOKUMA SHOTEN INTERMEDIA INC.
ときめきSECIL (テクノポリスソフト)

・1989年04月21日 PC-8801用 FD版

80年代末頃の作品で、ファンタジー世界を舞台にしたスゴロク風のアダルトRPG。

美しい国、アチョデポパアは3年前の大地震を境に変わってしまった。1つだった大陸は4つに分かれ、女だけの闇の軍団「デスギャルズ」に侵略されてしまったのだ。人々が恐怖に怯える中、「勇気あるものは必ず女神セシルが力を貸す」という伝説を信じ、一人の少女がアチョデポパアを救うために立ち上がった。

RPG風の戦闘とストーリーを備えた冒険物だが、マップはスゴロク風で、進行もすべてサイコロまかせである。展開に沿って主人公はパワーアップしていくようだが、経験値やレベル、装備の入れ替えなどの育成要素はないため、プレイヤーの裁量にかかっている部分は少ない。

画面中央のLIFEゲージが尽きると、主人公の格好がレーシングスーツから下着姿、トップレスへと変化していき、裸にされるとゲームオーバーとなった。イベントマスで服を一段階取り戻したり、LIFEゲージを回復するアイテム「サンドイッチ」をストックするため、サイコロの目に合わせてコースを選択していく辺りがゲーム要素といえる。

シナリオは主人公の少女「レーナ」が、伝説の三種の装備を集め、5つのマップでそれぞれのボスキャラを倒して世界に平和を取り戻すまでの冒険物である。敵はすべて女の子の姿をしており、勝利すると裸のCGが一枚表示される仕様で、主人公の脱衣と合わせてアダルト要素となっていた。

現在も続く人気ジャンル「スゴロクRPG」のはしりだが、残念ながらゲーム性、ビジュアル、ストーリー共に特筆する点がない。テクノポリスソフト(徳間書店)というブランドの特殊性を考えると、元々は同人作品だったのかもしれない。

調査担当