殺しのドレス2 殺しのドレス2
殺しのドレス2 殺しのドレス2
©1989 Fairytale
殺しのドレス2 (フェアリーテール)

・1989年09月**日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・1989年09月**日 PC-8801用 FD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 MSX2/2+/TurboR用 FD版

80年代末期の作品で、探偵の主人公が殺人事件に巻き込まれ、事件の裏に隠された謎に迫っていくサスペンスアドベンチャー。『殺しのドレス』(1987)の続編。

都内に事務所を構える主人公「五郎」は、女たらしの私立探偵。浮気調査などの小さな仕事で生計を立てていたが、ある日、美人OL「恵美」から偽装結婚の新郎役を務めるよう依頼される。翌日に式を挙げるという慌しさを奇妙に思いながらも、報酬と相手の美貌に釣られる五郎。しかし、式の最中に恵美が何者かに射殺されてしまい・・・?

コマンド選択型のADVで、ストーリーは一本道である。行き先に自由はあるが、進行に合わせて常に1~3箇所に制限されており、巡回の手間を省くことで前作よりも難易度を低く抑えている。事件の関係者や事件現場、警察、友人、情報屋などを訪問し、会話や探索コマンドの中から手がかりを見つけ、「考える」ことで情報をまとめ、捜査を進展させていく流れとなっている。

ストーリーの基本は連続殺人や国際的な陰謀をテーマに扱ったシリアスなサスペンスドラマだが、主人公はややトボけた性格で、当時のアイドルのパロディなども登場し、コメディ的なノリも維持していく独特な雰囲気である。手がかりとなる人物が次々と殺されていく中、主人公自身も大きな犠牲を払い、その内面が変化していくドラマチックな展開となっていた。

ビジュアルはリアル路線で、大人向けの本格推理物を志向していたのが感じられる。当時の特徴で、まばたき、口パクなどのアニメーションが細かく施されている。立ち絵を背景と分離して使いまわす手法は前作と共通だが、この時期になってもアダルトADVでは一般化しておらず、目を引く部分である。

前作とは打って変わってアダルト描写は多く、主人公の恋人、依頼人、ソープ嬢、協力者などの女の子達が登場し、それぞれの立場で主人公に抱かれていく。セックスシーンは「さわる」「キスする」などのコマンド進行となっている。

個人的な印象としては、ラスト周辺の展開の安っぽさが気になるものの、純粋な推理物としてそれなりに面白く、特に中盤からの緊迫した雰囲気が小気味良い。システム面も親切で、難易度はサクサクとした進行ながら適度に推理の楽しみがあり、ビジュアルも凝っていて、成熟した大人のADVといった印象になっている。

調査担当