韋駄天いかせ男2韋駄天いかせ男2
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©1989 Family Soft
韋駄天いかせ男2 人生の意味 (ファミリーソフト) 

・1989年11月**日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・1989年**月**日 MSX2用 FD版
・2003年06月01日 ダウンロード販売開始 【ProjectEGG
・2017年03月13日 Windows用 USB 『韋駄天いかせ男1234セット』 【BEEP
・2017年03月13日 Windows用 CD-ROM 『韋駄天いかせ男1234セット』 【BEEP

80年代末の作品で、神出鬼没の「イカセ男」が、ある女性の人生の節目節目に現れ、卑猥な言葉でエクスタシーに導いていくギャグタッチのアダルトアドベンチャー。『韋駄天いかせ男 麦子に逢いたい』の続編。

新婚初夜を迎えた岡崎夫妻の寝室に、突如現れた超常的な存在「イカセ男」は、卑猥な言葉で妻「冬美」を絶頂に導き、処女のまま受胎させ、生まれる子を「マリア2世」と名付けるよう命じる。イカセ男はマリア2世の誕生、小学校入学、母の死、結婚など、人生の節目ごとに現れては、マリア2世や冬実に快楽を与え、同時に人生の意味をマリア2世に、そして読者に説いていく。

システムの基本構造は前作と同じで、「何を」「何で」「どうする」に当てはまる単語を選んで、ゲージの上がる文章を作り、満タンにすればクリアである。単語は01~99の数字に割り当てられていて、例えば「81 21 07」と入力すれば、「俺とお前の結合部分を 即身成仏僧の前で 手淫させる」といった文章が出来上がる。文章の意味が通る必要はなく、ゲージの上がり易い組み合わせを探していく点がゲーム要素となっていた。

シナリオは登場人物達が平穏に暮らす中、イカセ男が現れて軒並み理性を奪い、「マリア2世」の一生を新約聖書の言葉で、イエス・キリストの生涯に強引になぞらえていくシュールな展開である。最後はTVキャスターとなったマリア2世が、何故か十字架に掛けられる中、「人生とは何か」について格言めいた物や、不思議な映像が次々に流れる独特の演出となっていた。前作では人間という設定だったイカセ男だが、女性の陰部から手だけを出してピースサインをしたり、あの世で冬実とセックスしたりと、本作では霊的な存在として描かれている。

アダルトCGは多めで、扱いは小さいが無修正である。(当時はアダルトゲームが摘発された例がなく、各社が独自の裁量で規制していた。)

続編に『韋駄天いかせ男3 戦後編』『韋駄天いかせ男入門編 愛をありがとう』がある。

個人的な印象としては、最大1,000,000通りの中から面白い文章が色々作れるものの、攻略には関係ない為すぐに飽きてしまい、後は総当りで当たり番号を探していくだけの地味な作業が延々と続くため、正直しんどい。ただ、ありえないテーマと奇抜なストーリー展開は常識的な次元を突き抜けてしまっており、ゲーム性など些細な事で、実は徳を積むための苦行なのかもしれない。


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調査担当