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©1993 バーディソフト
CALⅢ ~完結編~ (バーディソフト)

・1993年07月10日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 FM-TOWNS版
・1994年03月25日 PCエンジン SCR用 CD-ROM版
・****年**月**日 PC-9801用 『CAL 1・2 + PAL』 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 『CAL + CAL2 TOWNS
・****年**月**日 Windows3.1/Mac用 CD-ROM 『CAL 1・2 + PAL

90年代前半の作品で、『CAL』シリーズの締めくくりとなるファンタジー系のアダルトアドベンチャー。

前作から2年後、大学生となった主人公「ワタル(名前変更不可)」と「美加」の交際は続いていたが、美加は事故で記憶を失い、主人公の事を忘れてしまう。一方、神々の世界オリンポスでもヴィーナスが衰弱し、死の床についていた。美加がヴィーナスの分身であったこと、そして自分がギリシャ神話に登場する「パリス」の生まれ変わりである事を知らされた主人公は、二人を助けるのに必要な黄金のリンゴの欠片を集めるため、ヴィーナスの飼い猫娘「チェス」と共に、再び時の世界へ旅立つ。

システムはコマンド型のアドベンチャーで、移動先に自由のない一本道の展開である。

シナリオは残された伏線を消化する内容で、謎のままだった主人公とヴィーナスの関係が明らかとなる。前作で敵だった「アイオーン」の協力を得た主人公が、相棒のチェスととぼけたやり取りを繰り広げながら、前作、前々作のヒロイン達と再会したり、対立する女神「ヘラ」の妨害を乗り越えていく珍道中となっていた。

アダルト要素は極めて薄く、メインヒロインの美加とのHシーンが初登場となった他は、脱衣レベルである。

「株式会社SNEのM・M・O」を所持している場合は当時のPCゲームに珍しい音声出力ができたようで、エンドロールの中で声の出演がクレジットされている。

個人的な印象としては、ボリューム感があり、ビジュアルでもレベルの高さを感じさせるものの、やはりアダルトシーンの欠如が最大のネックになりそうだ。もしかしたら最初から家庭用ゲーム機への移植を考え、手間が省けるように工夫されているのかもしれない。アニメや特撮物をネタにしたマニアックなギャグ、自由すぎる主人公のボケの連発が特徴だが、今ひとつ冴えない。チェスの愛らしさだけが印象に残った。

調査担当