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©1992 JAST
ごめんねエンジェル 〜横浜物語〜 (JAST)

・1992年02月**日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版

90年代序盤の作品で、横浜を舞台にプロの捜し屋が活躍するアダルトアドベンチャー。『天使たちの午後』シリーズの8作目にあたる。

主人公「俺」はプロの捜し屋である。非常に手のはやい女たらしで、「早苗」という美術教師の婚約者がいるが、彼女に隠れて浮気な日々を送っていた。そんなある日、偶然拾った学生手帳の持ち主「秋江」の写真が美少女だったため、本人に直接届けようと思っていた所、さらに偶然で早苗から紹介され、人探しの相談を持ちかけられる。彼女の姉が三日前から行方不明だと言うが・・・。

システムはコマンド型で、シリーズ伝統の移動先に自由が無いタイプのアドベンチャーである。「聞く」「考える」などのコマンドの中で、その場を切り抜ける入力順を見つける点がゲーム要素となっていた。コマンドの順番に正誤があり、間違うと会話の流れがリセットされてしまう箇所があるため、普通の総当たりが通用せず、難易度が非常に高い。

シナリオはニ枚目風で女泣かせな主人公が、多発する失踪事件をきっかけに、ヤクザや学園も絡んだ巨大な犯罪に迫っていくシリアスな展開となっていた。失踪事件の関係者や警察官、情報提供者として多数の美女が登場し、関係を迫られたり、逆に主人公が強引に押し倒してテクニックでモノにしていく。基本的に一本道だが、伝統の陵辱BAD ENDが3つある他、メインヒロインとサブヒロインに1つずつHAPPY ENDが存在し、ラスト付近で分岐する。

アダルト描写は伝統の無修正がなくなり、男性器はマイクや棒アイスに置き換えられ、女性器はデフォルメキャラが覆い隠すというシュールな演出となった。

元々『天使たちの午後』シリーズの8作目、『天使たちの午後 Special』として開発されていた物だが、前年の『沙織事件』の影響で改題された。シリーズは『天使たちの午後 SpecialⅡ』(1993年)が続き、『Ⅰ』は欠番となった。

個人的な印象としては、コマンドに正解順序があるのが何とも厄介で、例えば何気ない会話シーンやHシーンでもすぐに手詰まりになり、十回も二十回も同じメッセージを見ることになる。ストーリーはそれなりにヤマ場に向かって盛り上がり、アダルトシーンも丁寧で数も標準的だが、難易度の凶悪さでテンポが極端に悪くなってしまった印象である。

調査担当