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©2013 AUGUST
大図書館の羊飼い (オーガスト)

・2013年01月25日 Windows用 DVD-ROM 初回版
・2014年01月31日 Windows用 DVD-ROM 通常版
・2014年08月27日 ダウンロード販売開始 【DMM
・2015年02月12日 PS Vita版 『大図書館の羊飼い -Library Party-

巨大な学園を舞台に、一風変わった図書部の活躍を描く恋愛アドベンチャー。オーガストの9作目にあたる。

学生数5万人、生徒の自主性を重んじる、独特の校風を持つ汐美学園。主人公「筧 京太郎」は、軽い予知能力を持つ読書中毒の学生である。人との関わりを極力避け、たった一人の図書部で悠々自適の読書三昧を送っていたが、クラスメートの「白崎つぐみ」を脱線事故から救った事から、騒動に巻き込まれ、マイペースで純真な彼女に引きずられていく。同時に「羊飼い」を名乗る謎の存在に導かれ、図書部には男女6人のメンバーが集まった。白崎率いる新生図書部の目標は、学園をもっと楽しくする事。協力しつつも、心の底では距離を置いていた筧だが・・・?

ゲームシステムは、選択肢分岐型の一般的なアドベンチャーである。長めの導入部分、共通パート、個別ルートの三段構成で、共通パートと個別ルートの冒頭に、それぞれ別のOPムービーが用意されていた。また、クリア後にも真ルートとして別の形のHAPPY ENDや物語の核心部分が語られる奥行きのある作りとなっていた。メインヒロイン5人の他、サブヒロイン3人にも個別シナリオがHシーン付きで用意されている。

シナリオは王道的な青春ストーリーで、共通パートではビラ配りやゴミ拾い、お悩み相談、イベント主催、「羊飼い」の情報集めなどを通してメンバーの結束と親睦の深めていく。個別ルートはヒロイン達が抱える家庭環境や進路、人間関係の悩みに迫っていく中、距離が縮まっていく流れとなっていた。

演出面では大学風の学園風景や学内を走る路面電車、学園ウェブニュースなど、近未来的で垢抜けた描写が目を引く。携帯画面を使ったメール等のやり取りが多く、登場人物の携帯ごとに着信音が異なる等、細かい描写の多さが特徴的である。照明や夕日の逆光を使って立ち絵を背景に溶け込ませる演出も印象的である。

Hシーンは本編中に1人あたり3つ程だが、クリアの状況に応じて、APPENDIXとして後日談やギャグ設定のショートシナリオが開放されていく仕組みで、追加Hシーンを含んでいた。

ファンディスクとして一般向け『大図書館の羊飼い〜放課後しっぽデイズ〜』(2013)、18禁の『大図書館の羊飼い -Dreaming Sheep-』(2014)の2作品がリリースされている。関連商品としてサントラ、ボーカルCD、コミック、小説版などがある他、2014年にはTVアニメが放映された。

個人的な感想として、機知に富んだ会話のやり取りが非常に印象的で、人間関係にはさりげない気遣いと節度があり、行動力もあって、見た目より落ち着いた大人の雰囲気の作品である。ボリューム感、背景美術、BGM、ボーカル曲の多さ、機能設定など地味な部分で充実していて、派手さや目新しさはないが、オーガストらしい隙の無い作品といえるだろう。


大図書館の羊飼いOfficial Web
http://august-soft.com/daito/




調査担当