msrina03.png msrina09.png
msrina20.png msrina43.png
©1992 FamilySoft Co.,Ltd.
魔法少女りな (ファミリーソフト)

・1992年08月06日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版

90年代序盤の作品で、80年代風の魔法少女を題材にしたアダルトアドベンチャー。『魔女っ子クミ』(1991)に続くマジカル・ストーリー・シリーズの二作目。

主人公「りな」は悩めるお年頃。年上の男の子「達也君」に片思いをしているが、幼いために女として意識してもらえず、早く大きくなりたいといじけていた。そんな時、宇宙船の墜落現場に居合わせた事から、不思議な力を秘めた腕輪「パワーユニット」で急に大人の姿になってしまう。宇宙船の持ち主、妖精「ブロン」と相談したりなは、元の姿に戻るために女同士で愛を交わしてくれる人を探すが…?

システムはコマンド型で、移動先にあまり自由がないタイプの探索ADVである。「見る」「話す」「考える」といったコマンドで場面を転換させていく一本道の流れで、難易度は易しい。

別人や男性にも変身できた前作と違い、今回の魔法は好きな年齢と職業になれる。例えば「バイクレーサーになったりな」「アイドルになったりな」といった具合に、容姿はあくまで成長した主人公である。使用目的は緩く、片恋相手の意中の相手が知りたい、家業のケーキ屋の配達が間に合わない、といった個人的で乙女チックな事情で魔法を使っていく。

元の姿に戻るために、毎回必ず女性とレズらなくてはならないのが特徴的で、主人公が襲い掛かる場合もあれば、相手の方から迫ってくる場合もある。行為後、元の姿に戻ったことがバレないよう、相手が疲れて寝入っている内に退散するのがお約束のパターンとなっていた。Hシーンは4箇所で、それぞれCGは2枚、テキストは一切なく、乳首の描写が省かれるなど自主規制を強めた形となった。

女児向けアニメ特有のゆるく甘いロマンチックな雰囲気と、アダルト要素を組み合わせた異色の作品である。個人的な印象としては、アニメーションは前作より減り、Hシーンも淡白過ぎてアダルトADVとしての価値も下がっているが、相変わらずビジュアルのレベルが高く、ストーリーにツッコミ所が多いので退屈はしなかった。

調査担当