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VIPER-V6 (ソニア)

・1993年06月25日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD 『VIPER V6 turbo
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM 『VIPER V6 turbo RS
・1996年05月24日 Windows95用 CD-ROM版
・2002年09月27日 Windows95/98用 CD-ROM 『VIPER Classic
・2002年09月27日 Windows95/98用 CD-ROM 『VIPER COLLECTION BOX 』に収録
・2005年10月24日 ダウンロード販売開始 【DL.Getchu】【DMM】【Gyutto】【DLsite

90年代序盤の作品で、アニメーションを積極的に取り入れたオムニバス形式のアダルトアドベンチャー。『VIPER』シリーズの第1作目にあたり、以後10年にわたって数多くの続編が作られた。

独立した3本のストーリーで構成されており、プレイする順番は自由である。

『アフタヌーン』は、TV番組内の「20才に見えないコンテスト」の結果に納得のいかない女の子が、生放送中に優勝者に襲いかかり、レズプレイ勝負に発展する話。『悪魔が来たりて…』は、周囲に馬鹿にされてばかりの小川君が、復讐しようと悪魔を呼び出すものの、悪魔の色香に惑わされてHなお願いをしてしまう話。『ダブルインパクト』は、芸能プロダクションと政治家の癒着について調査を依頼された女探偵二人組が、潜入調査に失敗して陵辱されてしまう話となっている。

形式はADVだが、『悪魔が来たりて…』以外はコマンドがなく、読み物に近い。『悪魔が来たりて…』も、例えば「口でしてもらう」「胸でしてもらう」「もっと速くしてもらう」「まだやる」といった具合に、コマンドがアニメーションの再生メニューのような役割になっていて、ゲーム性は一切ない。

話の序盤は静止画がほとんどだが、アダルトシーンでは非常に多くのアニメーションが取り入れられており、当時のPC98用ゲームとしては異例の大きな画面による、大きく滑らかな動きが話題となった。

続編、派生作品、OVA版など関連作品が膨大な数にのぼる他、本作だけでも仕様の違いによって様々なタイトルが存在する。X68000版は追加シーンありの『V6 turbo』、FM-TOWNS版は音声付の『V6 turbo RS』で、V10の購入者特典のPC-9801向け拡張キットは『V6 turbo'(ターボダッシュ)』、PC-9801版に音声などを追加する『V6 RS』、フルリメイク作品は『-V6- R』となっている。

アダルトゲームにアニメーションを取り入れた例としては、例えばアーケードの脱衣麻雀では80年代終盤から普通になっていた。PCゲームでも『マカダム ~二人愛戯~』(1985年)の頃からあるにはあり、くだってこの時代ではまばたき、指、舌先の動きなど、部分的な単純動作の繰り返しが流行していて、魔法少女の変身シーンなども盛んに動いている。しかし、当時の動画はPCスペックへの依存度の高さや、主流のPC98シリーズのメディアの低容量に苦しめられていたため、本作品の大きな動きとクオリティは驚きをもって迎えられたようだ。

PCの性能向上と技術的な工夫により登場した「アニメーションアダルトゲーム」は、その視覚的な長所から人気ジャンルに躍り出たが、制作会社はコストの膨張や開発期間の長期化に苦しむことになり、時代を席巻するほどの勢いをもつことはなかった。

調査担当