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©1993 COCKTAIL SOFT/F&C co.,ltd.
カスタムメイト (カクテル・ソフト)

・1993年09月17日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・1994年12月16日 FM-TOWNS用 CD-ROM 『カスタムメイト&電話のベルが…

90年代序盤の作品で、自分好みにカスタマイズした女の子を口説き落とせるアダルトアドベンチャー。『カスタムメイト』シリーズの第1作目にあたる。

ある日、主人公(プレイヤー)は占い師から奇妙な箱をもらった。それは世にも稀な「女人に縁のない相」をもつ主人公にとって、とても役に立つものだという。主人公が部屋に帰って箱を開けてみると、下級悪魔「キュア」が現れ、主人公の願望を叶える理想の女の子を呼び出してくれることに…?

システムは、冒頭で女の子1人の設定を決めるキャラクターメイキングと、コマンドADV風の会話パートの組み合わせである。一対一の会話の中で、相手の心を掴んで服を脱がせ、キスや愛撫で気分を盛り上げ、本番行為に持ち込めばクリアとなる。

設定可能な項目は「年齢」「性格」「おしりのサイズ」「バストサイズ」「髪型」の5つで、それぞれ3種類あるので、作成可能な女の子は243パターンあることになるが、年齢と性格によって展開が共通しており、バストや髪型はCGの部分的な差にとどまるので、シナリオは実質9人分である。

攻略方法は、9人それぞれ全く違っていて、基本は相手の緊張をほぐし、褒めたり愛をささやいて喜ばせ、愛撫でその気にさせていく流れだが、怒って高圧的に迫らなければ脱がない場合もあり、挑発しなければならない場合もあり、拝み倒して脱いでもらうケースもあったりと、数多くのコマンドの中から、それぞれの個性に合わせた突破口を探し出す点がゲーム要素となっていた。ちなみに相手からの質問の受け答えで間違ったり、嫌がる行為を続けるとゲームオーバーで、難易度はヒロインによっては非常に高い。

続編として『カスタムメイト2』(1994年)、『カスタムメイト3』(1995年)が続いている。

過去の例でいえば『Tokyoナンパストリート』(1985年)にも副次的に攻略対象のメイキングはあったが、アダルトゲームで本格的な女の子のカスタマイズが始まるのは本作品からだろう。同ジャンルは数は少ないものの命脈を保ち、2000年代に入ってからは『人工少女』(2004年)や『カスタムメイド3D』(2011年)といった、3DCGゲームの定番として人気を博している。

調査担当