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©1993 ELF
WORDS WORTH (エルフ)

・1993年07月22日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版

90年代序盤の作品で、ダンジョンを舞台に2つの種族の争いを描くアダルトRPG。

中世ファンタジー風の世界。地上に暮らす「光の一族」と、地下城に暮らす「影の一族」は、「ワーズワースの石版」と呼ばれる境界を隔てて暮らしていたが、何者かに石版を破壊されてからは戦争状態となり、お互いに相手の仕業と信じて150年間も争い続けていた。主人公「アストラル(名前変更可)」は、影の一族の王の息子として甘やかされて育ち、周囲からひ弱で軟弱な子供として軽視されていたが、好奇心から戦場をうろつくようになり、やがて強敵を次々と破って、影の一族の劣勢を覆す存在にまで成長していく。

ゲームシステムは3D視点、階層式ダンジョン、一人パーティの古典的なRPGで、オートマッピング機能を備えている。各フロアで雑魚を倒してレベルを上げ、装備を整え、キーアイテムや謎解きで障害を突破し、中ボス的な敵を倒せば次のフロアへ進める仕組みである。魔法や技のコマンドはなく、戦闘シーンは通常攻撃、逃げる、回復アイテムの三択という簡素な仕様となっている。

シナリオは、スケベで飄々とした性格の主人公が、光の一族との戦いの中で女の味を知り、失恋や友の戦死を乗り越えて、たくましく成長していくストーリーで、ギャグとシリアスの入り混じったエルフ特有の雰囲気である。当時のアダルトRPGとしては、かなりボリュームのある作品で、後半にはサプライズ展開が用意されていた。

アダルト要素は、敵の女戦士が味方に陵辱される様子を目撃したり、味方の女の子を助けておいしい目にあったり、自ら敵の女の子を尋問する際に起こる。CG数は非常に多いものの、胸の露出だけだったり、本番行為は未遂で終わることも多く、エロさは控えめである。

パッケージに付属した申し込み券により、通販にて本作のパロディなどを収録した『スペシャルディスク』が購入できたようだ。続編はないが、後にキャラクターのデザインを一新する形で『WORDS WORTH』(1999年)としてリメイクされ、OVAがそれに続いている。

Rance4 -教団の遺産-』と共に、この年を代表するアダルトRPGである。個人的な印象としては、ゲームバランスが荒っぽい点や戦略性の無さ、絵のタッチに強烈な癖がある点が気になるものの、それらを補って余りあるほどシナリオが面白い。イベントの密度は濃く、ダンジョンの仕掛けの謎解きも楽しく、BGMも階層ごとに異なるなど凝っていて、かなりの長編だがストレスなくクリアできたお気に入りの作品である。

調査担当