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©1994 GIGA
STEAM HEART'S (戯画)

・1994年03月15日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版 
・1996年03月22日 PCエンジン用 CD-ROM版
・1998年09月23日 セガサターン版

90年代中頃の作品で、ストーリー仕立てのアダルトシューティングゲーム。『V.G. -ヴァリアブル・ジオ-』に続く戯画の二作目。『スチームハーツ』とカナ表記されることもある。

エンブリオと呼ばれる人型の人工生命体の暮らす惑星、ウェスティナ。この星はクァン型浸透性ウィルスにより危機を迎えていた。惑星の管理をつかさどる7人の女性型エンブリオ、「主管理有機ユニット」がこのウィルスに感染し、暴走して平和が乱されたのだ。惑星のシステムにとって規格外の者たち、「アウトロー」のファラとブロゥは、この星を救うため、主管理有機ユニットの操るマシンを撃破し、彼女らに自分達の先天的な抗体をセックス(?)を通じて移植していく。

ゲームは縦スクロールのシューティングゲームで、敵からのアイテムドロップでメインウェポン、サブウェポンを選択、強化をしていく一般的な作りである。自機の当たり判定は大きく、敵の弾は速くて数は少なめである。残機のようなものはなく、ダメージを受けるとエネルギーゲージが減っていく仕様となっていた。二人同時プレイも可能である。

デフォルトでの難度は高めだが、設定で難易度を3段階から選ぶことができ、ゲームスピードも調整できる上、コンテニューも無制限なので、エンディングの鑑賞はさほど困難ではない。

ストーリーはSF風の設定で、パッケージには導入部分を描いたコミック冊子が付属した。男女二人の主人公が中ボスにあたる女の子達と賑やかに会話しながら進行し、各ステージの最後で巨大兵器を撃破、ビジュアルシーンへと移行、敵の女の子と交わることで「治療」を行い、新たな情報を入手していく流れである。

アダルト要素はゲームメインの作品には珍しく、セックスシーンが丁寧に描かれている。ただし、作中ではセックスとは明言されていない。享楽的でサドっけのあるファラ(女性型)と、真面目で誠実なブロゥ(男性型)のいずれかが相手をすることになるが、ファラにも男根らしきものが生えているため、どちらも挿入からのぶっかけCGが基本である。一部に激しく動くアニメーションも導入されている他、『V.G.』から受け継ぐ透過メッセージウィンドウも目を引く。

家庭用ゲーム機に18歳以上推奨として移植された際は、ボイスが入った代わりに直接的なセックス描写が無くなり、下腹部に抗体を注射するという間接的な表現となったようだ。シューティング自体もPC98版とは異なる点が多いようである。

個人的な感想として、シューティングゲームとして驚くほどよく出来ており、一般ゲームと比べるとさすがに遜色があるが、かなり遊べる印象である。メカ類やビジュアルシーンも凝っていて、全体的に高級感がある。難点は世界観が分かりづらい点、ビジュアルのタッチにやや癖がある辺りか。また、想像だが当時としてはPCスペックの要求が高めだったかもしれない。