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©1994 Mink
ツーショットDiary (ミンク)

・1994年04月21日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・1997年11月01日 Windows95用 CD-ROM 『ツーショットDiary95

90年代中頃の作品で、穴埋めクイズ形式のアダルトストーリー集。『WONPARAウォーズ』、『Gokko』シリーズに続くミンクの5作目。

オムニバスの12個のショートストーリーで構成されていて、それぞれ登場人物が異なる。冒頭で伏せられたカードの中からヒロインを一人選び、鑑賞していく。

ヒロインが自ら、過去のHな体験談を、刺激的な単語や表現を使って読者に語っていく文体となっている。途中の所々が穴埋め問題になっていて、前後の文脈などから意味の通る文章を作っていく。例えば「内股を私の     が流れるのを感じました」という文章では、与えられた候補の中から「エッチな雫」を選べば正解である。また、途中で必ず一箇所に分岐があり、穴埋めの結果でAパターン、Bパターンと呼ばれる別のプレイとCGが楽しめるようになっていた。

どんなに不正解を続けてもゲームオーバーになることがないのが特徴的で、分岐点だけ押さえれば、後は適当に答えてもストーリーは最後まで鑑賞できる。頑張って全問正解した場合は、回想モードでの再生が可能になり、穴埋めのない純粋なショートストーリーとして鑑賞できる仕組みになっていた。

ヒロインは家庭教師や主婦、学生、看護婦、OLなどの様々で、筋書きもバラエティに富んでいる。全体的に襲われるケースが多く、犯されているうちに理性がとび、激しく乱れてしまう結末が多い。男はほぼ全員がケダモノ、卑劣漢として登場するため甘いラブロマンスはなく、サディスティックでハードなエロスが特徴的である。一部に剃毛、飲尿、緊縛、ムチ、ロウソク責めなどアブノーマルな表現を含んでいた。

全画面表示と透過メッセージウィンドウを生かし、画面一杯に描かれた濃い目で迫力あるビジュアルが印象的である。CGの枚数が多く、ボリューム感は高めである。当時の流行で音声の一部が出力できたが、音質は割れて不明瞭だった。

続編として『ツーショットDiary2 memory1/4』『ツーショットDiary2 memory1/4』『ツーショットDiary2 memory3/4』『ツーショットDiary2 memory4/4』が続いている。

穴埋め問題を使ったアダルトゲームは『口説き方教えます』(1986年)の頃からあるが、さほど一般化しなかった。個人的な印象として、本作もゲーム性は今ひとつだったものの、アダルト重視の作品では読み飛ばされがちなテキストにスポットをあて、エッチな単語を自然と意識させて興奮を促す仕組みで、試みとしては面白い。

調査担当