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©1994 FAIRYTALE/F&C co.,ltd.
ネクロノミコン (フェアリーテール・ハードカバー)

・1994年06月24日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・****年**月**日 DOS/V用 CD-ROM版
・****年**月**日 PC-9821用 CD-ROM版
・1996年11月22日 Windows3.1/95用 CD-ROM版

90年代中頃の作品で、クトゥルー神話を題材にしたホラーアドベンチャー。フェアリーテール内のホラー専門ブランド『ハードカバー』のデビュー作である。

舞台は20世紀序盤のイギリス。ロンドンで新聞記者をしていた主人公ジョナサンは、休暇と取材旅行を兼ねて、自分の家系のルーツとなる寒村アーカムを訪れる。つり橋一本で外界と結ばれたアーカムは陰気で閉鎖的な村だった。特に取材のあてが無かったジョナサンは、宿で知り合った大学教授のガードナー、怪しい男トマスに連れられ、不気味な遺跡の調査に協力する。しかし、調べれば調べるほど事態は意外な方向へ転がり、やがて彼らは村人が隠す狂気じみた秘密に引き寄せられていく…。

システムは移動先に自由があるタイプの探索ADVである。操作は『DEAD OF THE BRAIN ~死霊の叫び~』の流れを汲み、マウスカーソルを使って画面内の気になる部分をクリックしていく形式だが、コマンドの種類の選択が無くなったため、より簡便になった。敵の急所にカーソルを合わせて撃つ銃撃シーンも受け継いでいる。

シナリオは全体的に重苦しい雰囲気のホラーになっていて、アダルト要素は低めである。手がかりとなる鍵や人物を探して村中を巡回することになるが、作中にヒントが多く、ゲームオーバーもないため、難易度はそれほど高くない。基本的に一本道の展開だが、ラスト付近でグッドエンド、バッドエンドに分岐する仕様となっていた。

高名なフィクション群『クトゥルフ神話』が土台になっているようだが、原作に忠実という訳ではなく、ラヴクラフトの小説や固有名詞を題材にして様々なアレンジが加えられているようである。

アダルト要素はヒロインの女性、宿の未亡人、娼館の女性達との間に和姦シーンがある他、一部にグロテスクな怪物たちによる異種姦を含んでいた。流血や手足の切断、内臓露出、ミイラ化といった陰惨なシーンも所々に登場する。

個人的な印象として、ストーリーに重点を置いた本格ホラーといった感じである。CGもBGMも重厚さがあり、シナリオもよく出来ていて、価格以上の緊迫感を楽しめる。ただしアダルトゲームとして購入した場合は物足りなさを感じたかもしれない。後半へかけて盛り上がった割に、結末はあっさりな辺りはB級ホラーのお約束か。

調査担当