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©1994 C's ware
DESIRE ~背徳の螺旋~ (C's ware)

・1994年07月22日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 PC-9821 /FM-TOWNS用 CD-ROM版
・1997年09月11日 セガサターン版 『DESIRE
・1998年02月26日 セガサターン版 『DESIRE プレミアムパック
・1998年02月26日 セガサターン版 『EVE burst error&DESIRE バリューパック』に収録
・1998年05月07日 セガサターン版 『EVE The Lost One&DESIRE バリューパック』に収録
・1998年06月05日 Windows95用 CD-ROM 『DESIRE 完全版』 初回限定版 通常版
・1999年07月16日 Windows98用 DVD-ROM 『DESIRE 完全版/DVD版
・2000年05月26日 Windows98用 CD-ROM 『DESIRE 完全版 ミレニアムBOX2000
・2004年09月30日 PS2版 『DESIRE
・2005年10月27日 PS2版 『DESIRE』 ベスト版
・2006年10月13日 ダウンロード販売開始 【DMM】【DL.Getchu】【Gyutto】【DLsite
・2017年04月27日 Windows用 DVD-ROM 『DESIRE remaster ver.』 初回限定版 通常版
・2017年04月27日 PS Vita用 『DESIRE remaster ver.』 初回限定版 通常版
・2017年04月27日 ダウンロード版 『DESIRE remaster ver.』 【DMM


90年代中頃の作品で、絶海の孤島にある研究施設を舞台にした、サスペンス系のアダルトアドベンチャー。

主人公の一人「アルバート(アル)」は一見軽薄な女たらしだが、情に厚い一面をもつ若手記者である。南海の孤島にある謎の研究施設「デザイア」の取材に訪れたアルは、恋人でありデザイア技術主任の「マコト」との逢瀬を楽しみにしていたが、浜辺に打ち上げられた謎の少女「ティーナ」との出会いや、他の女性職員たちとの接触の中ですれ違ってしまう。もう一人の主人公、真面目で寂しがりな性格のマコトは、アルの浮気現場を目撃したショックを卑劣漢「カイル」につけこまれ、体を許したばかりか脅迫され、次第に淫らな素質を開花させていく。同じ頃、研究所の内外では不審なトラブルが相次いでいた。立場の異なる二人の主人公は、別々の視点からデザイアの研究目的に疑念を抱き、その謎に迫っていく。

ゲームシステムは、後に『EVE burst error』(1995年)に用いられたマルチサイトシステムの原型のような構造になっていて、冒頭でアルとマコト、二人のうち一人の主人公を選んでプレイすることになる。EVEと違って視点の途中切り替えは無く、一方のプレイ内容がもう一方に影響を与えることもないが、互いが互いの舞台裏として描かれているため、片方だけでは不明瞭な点が多く、両方とその先の謎解き編をプレイして、ようやく全容を把握できる仕組みになっていた。

システムはコマンド型で、移動先に自由があるタイプの探索ADVである。分岐やゲームオーバーはない一本道で、宿舎や研究所、飛行場、医療施設などを巡り、主に出会った人物との会話で進行していく。行き先は多いが、プレイヤー自身の謎解き要素はなく、コマンドの種類も少ないので難易度は控えめである。

ストーリーは謎に包まれた「デザイア」を巡り、様々な人々の思惑や謀略が交錯するサスペンスドラマが主軸になっていて、そこに何も知らない二人の主人公が巻き込まれていく形である。序盤から中盤にかけては普通のアダルトADVだが、終盤からサスペンス要素が濃くなり、やがて不可思議でドラマチックな結末をむかえるのが特徴的である。

アダルト要素は、男性主人公が整備士や秘書など様々な女性達から信頼を得て、ノーマルな和姦に到るケースが多いのに対し、女性主人公は基本的に受け身で、同僚の女性や男性から迫られ、言葉では嫌がりながらも体が淫らに反応してしまい、やがて屋外でのスリルセックスなどの変態的な行為にも応じてしまう濃い目の描写となっていた。

家庭用ゲーム機に移植された際はアダルト要素が省かれ、グラフィックは新規のものに差し替えられ、ボイスが追加されるなど大幅にリメイクされている。さらにWindows版では、家庭用ゲーム機版をベースにグラフィックとエンディングが追加され、『DESIRE 完全版』としてフルリメイクされた。派生作品に小説版がある。

個人的な印象として、主人公達の不自然な下半身優先の行動が鼻につき、アダルトゲームとしては正解だが、シリアスなサスペンス物としては緊張感に欠ける。謎も肝心な所が解明されないため、十分なカタルシスを得られない。それにも関わらず印象深い作品なのは、真ヒロインの存在がアダルトゲームの域を超えて異彩を放っているからである。泣きゲーのルーツにあたる、この不思議で報われないヒロイン像は、『EVE burst error』(1995年)など、菅野ひろゆき(剣乃ゆきひろ)氏のヒット作に受け継がれていく。


DESIRE remaster ver.【全年齢向け】の公式サイト
http://el-dia.net/desire/

調査担当