スタープラチナスタープラチナ
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©カスタム/撫荒武吉
Star Platinum (CUSTOM)

・1996年10月10日 PC-9801用 3.5インチFD版
・1998年08月13日 Windows用 CD-ROM版

90年代中頃の作品で、花札風のゲーム要素を中心にしたストーリー仕立ての脱衣ゲーム。パソコンの主流が640×400ドット、16色だった時代において、究極ともいえる美麗なグラフィックを誇った。

主人公「一輝」は、適当な出まかせが得意で、調子のいい性格の大学生である。天上界から降ってきた女神見習いの「リュシィ」に頼まれ、彼女が逃がしてしまった「星霊」を捕獲するのを手伝うことになった一輝は、精神に星霊が入り込んで調子を狂わせている女の子を見つけ、星霊とカードゲームで対決し、体の奥から星霊を追い出すため、得意の口車で女の子の体を開かせていく。

ゲームシステムは、ADV風の会話劇と、カードバトル、アダルトCGの組み合わせである。

ストーリーは、選択肢もコマンドもない一本道の流れで、小さな妖精の姿にされてしまったドジな女神見習いと、お調子者の大学生のコンビが、賑やかに会話しながら進展するコミカルな雰囲気である。女の子は不調に悩む水泳部員、病弱な女の子、成績不振に悩む浪人生、真面目な巫女、高慢なお嬢様、性格の正反対な双子などが1人ずつ登場し、全7ステージを構成している。

カードゲーム部分は、花札の「こいこい」ルールを元に、十二星座をモチーフに用いた、独自の本格ゲームとなっている。場に出ているカードを、同じマークの手札でペアを作ることで獲得していき、「三光」や「猪鹿蝶」、「赤丹」、「かす」などに相当する役を作っていく。役が完成した時点で、あがるか続行するかが選べる。役に応じた得点でお互いの持ち点を削っていき、相手が0になった時点で脱衣CGとなる。コンティニューは無制限のため、コツが掴めれば難易度は易しい。

脱衣CGは、女の子1人あたり5枚で、段階的に薄着になっていき、テキスト付きでセックスまでが描かれる。中には画面二つ分ほどの縦長・横長の大きな画像もあり、自動的にスライドして全体を見せていく。

ゲーム性重視の作品を手がけていた『カスタム』の最後の作品である。個人的な印象としては、陳腐で適当なシナリオながら、ゲーム性が程よく、アダルトゲームの中では十分遊べる作品に仕上がっている。そして何より、ビジュアルの異様な凝り具合が目を引く。濃い陰影と眩い照りのコントラスト、緻密なグラデーションにより、官能的で立体感のある表現となった。

この時代は、パソコンの主流がNECのPC-98シリーズだった時代の末期にあたり、大抵のPCゲームのグラフィックは最大640×400ドット、16色という制約に縛られ、ドッターによる職人的な技術と骨の折れる作業を必要とした。本作品はその制約の中にあって、特に肌の質感にこだわり、その限界に迫ったといえるだろう。

調査担当