houkagorac00houkagorac02
houkagorac03houkagorac04
©1996 LIBIDO

放課後恋愛クラブ -恋のエチュード-
 (LIBIDO)

・1996年12月13日 Windows95用 CD-ROM版 【駿河屋】【Amazon
・1996年12月13日 Macintosh用 CD-ROM版 【駿河屋
・1998年01月15日 セガサターン用(18歳以上推奨)初回版 【駿河屋】【Amazon
・1998年01月15日 セガサターン用(18歳以上推奨)通常版 【駿河屋】【Amazon
・1998年12月11日 Windows95/98用 CD-ROM 『放課後 X’masパック』に収録 【駿河屋
・2003年04月25日 Windows用 CD-ROM 『Casual Romance Club』(英語版) 【Amazon
・2006年12月22日 Windows用 CD-ROM 廉価版 【駿河屋】【Amazon

90年代中頃の作品で、気軽に始める恋をテーマにした恋愛シュミレーション。LIBIDOの6作目。

主人公(名前は任意)は、女の子に人気の高い男子学生。友人の「威明」に誘われた主人公は、毎日放課後にファミレスへ集まり、恋のきっかけを探すサークル、「恋愛クラブ」に参加することになった。はじめは身近な知り合いばかりだったが、他校の生徒や女子大生、ファミレスの店員、中学生まで加わり、女の子の顔ぶれはバラエティ豊かになっていく。主人公は気になる相手と“ツーショット”になって何気ない会話を交わし、お互いの理解を深めていく。

ゲームシステムは特殊で、スケジュール管理型ADVの一種である。コマンド類はなく、一日ごとに対話相手を12人の中から選び、その日の話題を選び、相手からの質問に三択の中から答えていく。ツーショット時間の後、一緒にお出かけしたり、週末デートの約束を取り付ければ、更に仲が進展していく流れとなっている。

ちなみに、デートの予約に使うチケットの枚数に限りがあるため、複数の同時攻略は不可能である。デートの約束には、話題選びで偶然当たりを引き、かつ質問にベストな回答をする必要があったり、僅かなタイミングを捉える必要があったりで、選択肢の正誤も会話からは判別しがたく、女の子によっては自力攻略が難しい。

画面表示も変わっていて、メインCG、メッセージ欄、マップ、現在地などが、それぞれ独立したウィンドウで表示されており、自由に移動したり非表示にできる、ペイントツールのような自由配置となっている。

シナリオ面では、どの娘とも特別にドラマチックな展開はなく、最初から最後まで、何気ない会話に終始する点が非常に特徴的である。話題は恋愛観、友人関係、趣味、バンド活動、習い事、ダイエットなどで、些細なきっかけで相手に興味を持ち、お試しデートとセックスを通じて恋が進展していく、リアルな恋愛描写となっている。

ヒロインは主に高校生で、年齢は13歳から21歳まで幅があり、平均で16.5歳と低めである。当時はヒロインの設定が18歳未満の作品が珍しくなく、翌年あたりから規制が進んだようだ。Hシーンは1人あたり2、3箇所で、スカトロ要素のない、ごく普通のセックスである。

本作品にCVはないが、翌年のデジタルアクセサリー集『恋のアンサンブル』に収録されたデータにより、一部の音声が再生可能になった。また、ヒロイン達の顔ぶれはそのまま、過激な性描写をテーマにした姉妹作『放課後マニア倶楽部 -濃いの欲しいの-』が続き、大きな話題となった。派生作品にOVA版ライトノベル版アダルト小説版がある。関連商品はフィギュア原画集、テレカなど多数。

個人的な印象としては、当時流行し始めていた「ドラマ性重視」の恋愛ゲームに対して、「リアルな恋愛」を提案し、軽いきっかけの交際を描いたユニークな作品である。ヒロイン達も現実的な個性の持ち主ばかりで、二次元ヒロインへの抵抗が強い人でも受け入れ易そうだ。難点はやや理不尽なゲーム性と、メッセージの表示速度が一定で、キーによる“送り”やスキップができないため、自力攻略の際、膨大な時間を取られてしまうところで、その辺りもまたリアルである。


LIBIDO OFFICIAL WEB SITE
http://www.libido.ne.jp/archives/?page=houkago


調査担当