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©1994 COCKTAIL SOFT/F&C co.,ltd.
カスタムメイト2 (カクテル・ソフト)

・1994年10月21日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・1995年08月25日 FM-TOWNS用 CD-ROM 『カスタムメイト2&いつかどこかで。

90年代中頃の作品で、自分好みに設定した女性とのショートシナリオを楽しめるアダルトアドベンチャー。『カスタムメイト』シリーズの第二弾。

舞台は近未来。プレイヤーはHなバーチャル体験ができる大型の装置、『カスタムメイト2』が設置された店舗を訪れた男性客となり、好みの女性の特徴を入力して、与えられたシチュエーションでの恋の駆け引きやセックスを楽しんでいく。

構造は前作と同じく、好みの女の子を作成するキャラクターメイキングと、作成した女の子をコマンドで口説き落とす、ADV風の会話パートの組み合わせである。ただし、今回から女の子の制服や主人公の立場(職業)の設定項目があり、その設定によってバーテンや医師など、様々なドラマの主人公を演じることになるので、ナンパシミュレーション風だった前作に比べると、オムニバスのショートシナリオ集に近くなった。

設定項目は名前の他、制服、年齢、あなたの立場、性格、髪型、バスト、体型、血液型の8項目である。バリエーションは合計2376パターンにのぼるが、性格は顔CGと言葉遣いが違うのみで、ストーリーは共通しており、バスト、髪型、体型もCGの部分的な差に止まる。

シナリオは、大まかにいうと女子校生、看護婦、バニーガールの三種類があり、それぞれの年齢と主人公の立場によって展開が分かれるので、ストーリーの実質は11本分となる。女子生徒に誘惑される教育実習生、恋人の看護婦に浮気を疑われる男性医師、お気に入りのバニーガールを口説き落とす常連客などになりきり、場面に合ったセリフや行動をコマンドで選んでいく。

ゲームオーバーはあるものの、数回やればクリアできる程度で、前作と比べると難易度ははるかに易しい。

続編として『カスタムメイト3』(1995年)が続いている。

個人的には、シナリオの豊富さに驚かされたが、その分カスタム要素ではあまり自由がきかない。原画の一人に強烈な個性があるのも難点か。理想の女の子を作って遊ぶ作品というより、CGや言葉遣いが多少いじれる短編集、といった感じである。


調査担当