©1995 CUSTOM
TEEN (CUSTOM)・1995年03月24日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・1998年08月08日 Windows用 CD-ROM版
90年代中頃の作品で、10代の女の子の性をテーマにしたアダルトアドベンチャー。
主人公「あゆみ」は周囲にも公言している真性レズビアンの学生である。以前は自分を可愛がってくれる「お姉さま」と付き合っていたが、今では可愛い「仔猫ちゃん」を求めて彼女を募集していた。そんなある日、後輩の「愛」からラブレターらしきものを受け取ったあゆみは、舞い上がって内容も聞かず、愛の頼みを引き受けてしまう。愛は彼氏とのセックスのため、不感症を治して欲しいというが…?
システムはコマンド選択型で、移動先に自由がないタイプのADVである。コマンドは主にセックスシーンで登場し、「キス」「愛撫」「アヌスをせめる」といったものを総当りしていく。分岐やゲームオーバーはなく、ゲーム性はほとんどない。場面ごとに細かくタイトルが付けられていて、1シナリオあたり計14個の中の好きなシーンから鑑賞できる点が特徴的である。
シナリオはレズの主人公と好き者の女の子の絡みを描いた「愛ちゃんの憂鬱」と、男1女2で複雑な関係のセックスフレンドが交わる「LAST PARTY」の2本を収録している。アダルト重視な作風で、どちらもセックスシーンが物語の大半を占めている。女の子達が年齢の割に進んでいて、実は過激なプレイを求めている点がエッセンスとなっていた。
卑語やあえぎ声、絶叫といった描写が執拗に続くテキストが独特で、愛液、精液などの汁気の多さと合わせ、当時としては濃い目で大げさな表現が特徴的である。表現規制の緩かった時代で、年齢についても堂々と明言されている。
個人的には、デフォルメの効いたヒロイン達の顔が特に印象深い。元々アニメや漫画の顔はデフォルメされたものだが、この極端に目が大きく、鼻と口が小さく、前頭部の突出した平面的な頭部の美少女は、従来の描き方がエスカレートする形で90年代序盤から流行し、数は少ないがアダルトゲームでも散見されるようになった。