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©1995 FAIRYTALE/F&C co.,ltd.
ロマンスは剣の輝き -THE LAST CRUSADER- (フェアリーテール)

・1995年06月23日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版

90年代中頃の作品で、中世ファンタジー風の世界を舞台にしたアダルトRPG。

主人公「ルーン」は孤児出身で、スケベで情熱的な冒険者である。ふとした偶然から王女「セシル」の窮地を救い、一目惚れしてしまったルーンは、再び彼女に近づくチャンスを得るため、国王の主催する冒険者の祭典「アドベンチャーレース」への参加を決める。ルーンの身を案じて付いてきた幼馴染の魔術師ミルフィと神官のミネル、旅の途中で知り合った神官戦士リーナ、竜のアルビオンをパーティに加え、一行は課題となったアイテムを求めて西に東に冒険を繰り広げる。

ゲームシステムは半フィールド型のRPGである。街中や街道、山道などの探索フィールド(ダンジョンにあたる)は通常の自由に動ける2D見下ろし型だが、街から街へ、街から探索フィールドへ、といった移動部分は自由がなく、縮小マップを使って過程が省略されている。

他にも変わった仕様が多い作風で、例えば戦闘画面は「タクティカルコンバット」と呼ばれる、SLGのような移動に自由があるコマンドバトルである。また、戦闘で得た経験値は全員で共用で、任意のメンバーの好きなステータスに振り分けられるため、育成の自由が非常に高い。さらに、装備品は基本的に初期装備だけで、ショップで金銭を払い、錬金術を使って強化していく仕組みとなっていた。

シナリオの序盤は、一本気な若者の主人公が、国王に認められて王女と添い遂げるため、指定されたアイテムの回収を目指す流れである。たどり着いた街では、モンスターの跋扈により住人が困り果てていて、その討伐がてら偶然に目当ての品が手に入るケースが多い。行き先が2択になっている場合があり、その選択により仲間に加わるメンバーが変わり、後のシナリオにも影響するなど、一部にマルチシナリオ要素を備えていた。

シナリオの終盤は、封印された魔王の復活をめぐる陰謀が絡んだシリアスな展開である。こちらもマルチシナリオ、共通パートが入り混じっており、結末はヒロイン二人のマルチエンドになっていた。一部に悲劇的なロマンス、ほろ苦い展開を含んでいるのが非常に特徴的である。

アダルト要素の比重は、全体のボリュームからすると平均的である。パーティメンバーが主人公の気持ちを知りつつ、頼み込んで一夜限りの思い出に抱いてもらうケースの他、たまたま無防備な姿を見てしまうケース、村娘がモンスターに襲われるのを目撃するケース、有料でエッチなサービスを受けるケースなど様々である。

続編として『ロマンスは剣の輝きII』(1999年)が続いている。関連商品に小説版がある。

個人的な印象として、操作の忙しさが足を引っ張っていて、戦闘の度に各ユニットを移動させながらのコマンド操作をこなさねばならず、『Rance4』(1993年)のようなオートモードもないため、ザコ戦が煩わしい。マウス頼みなのも長時間はつらいものがある。しかしビジュアルは当時のトップレベルで、自由度の高い育成要素は面白く、シナリオは硬軟併せ持ったバランスに仕上がっている。総合力においては高クオリティでユニークな作品といえるだろう。


調査担当