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古今のアダルトゲームを広く浅く調査及び成る丈簡潔にご報告致します

エロゲの当然

日本のアダルトゲームに触れたことのない初心者、海外出身の方が疑問に持ちそうなエロゲ内の当たり前。数多くこなしている内に不思議に感じなくなり、受け入れてしまうのですが、「現実には有り得ない」と頭の片隅に置いておかないと、トラブルの原因になる可能性もありますので、現実との乖離をチェックすることは、若いプレイヤーの社会性を維持する上で重要です。

ここでは特に、2017年現在において、日本国内で主流となっている男性向け学園物の恋愛ADVにおいて特に顕著な、エロゲ内でだけ通じる特殊な常識を集めてみました。


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素材提供:TiSport Dragos
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ひらがな語とアダルトゲーム

ひらがな語とは

幼児向け以外の娯楽作品において、本来は漢字や片仮名で表記されるべき言葉を、あえて平仮名を使って表記する手法。主にサブカルチャー系の漫画やアニメ、小説、ゲームのタイトルで見受けられる。

例) くりいむレモン(クリームレモン)
例) ぎゅわんぶらあ自己中心派(ギャンブラー自己中心派)
例) はいぱーぽりす(ハイパーポリス)
例) 笑ゥせぇるすまん(笑うセールスマン)
例) スレイヤーズぐれえと(スレイヤーズグレート)


そんな言葉あったっけ?

上述したのは当調査員の提案する勝手な定義です。2016年7月現在、「ひらがな語」でGoogle検索してもアンサイクロペディアしかヒットしません。かのサイトはブラックな笑いを目的に、フィクションや誇張を交えて風刺的に物事を記述するサイトですので、「ひらがな語」という言葉は存在しないかもしれません。一応、複数の国語辞典も引いてみましたが、ありませんでした。

しかし、他にこの現象を表す適当な言葉が見つからないので、「ひらがな語」と呼ぶことにします。他に広く通じる呼称や新語を普及させる動きがあればコメント欄でお知らせいただけると助かります。古くから事例があるので、研究者やネット掲示板が名付けようとする試みはきっと何度もあったと思います。


由来

由来は判然としませんが、幼児向け以外のアニメ、漫画で傾向がはっきり現れるのは80年代、高橋留美子の『るーみっくわーるど』というキャッチコピーに象徴される作風や、『めぞん一刻』といった漫画のタイトル辺りからのようです。参考として、それ以前にも赤塚不二夫の漫画『もーれつア太郎』(1967年)、北杜夫の随筆『どくとるマンボウ青春記』(1968年)などの例があります。

これは推測ですが、60年代から70年代にかけては「非常にキビシー!」や「Oh!モーレツ」といったTVの人気フレーズや、くだけた文体が持ち味の昭和軽薄体が影響して、カタカナ表記の流行が先にあり、その派生形として「ひらがな語」も散発的に使用されていたのではないかと思います。


該当範囲

件のアンサイクロペディアでは、「埼玉市→さいたま市」といった市町村の名前表記や、「いずも型護衛艦」といった海上自衛隊の艦艇の名称についても含めて「ひらがな語」と呼んでいます。これについては、目的は重なる部分があるものの、行政や商品のPR戦略とサブカルチャーの傾向を表す用語を一括りにするのは乱暴な気がしますので、いずれはどちらかが別の名称で呼ばれるのが自然だと思います。

そして「けいおん!」や「らき★すた」といった、略称で平仮名四文字の作品と一括りにすることもできますが、そうなると「ラブひな」「ToLOVEる」といった、“あえて平仮名を使う”という要素のないものや、「アマガミ」「キミキス」「マブラヴ」といった、平仮名を全く使わない作品が別物として切り離されてしまいます。ですので、四文字タイトルは四文字タイトルという流行として、なるべく別のグループに括った方が混乱が少ない気がします。

★ブログの主旨により、以下はアダルトゲームでの用例、定着した経緯に焦点を絞っています。


アダルトゲームでの用法

普通はタイトルだけに使われ、劇中ではあまり用いられないのが特徴です。例えば、アダルトゲーム『ばにぃはんたぁ零』では、タイトル表記に反して、作中では主人公が「バニーハンター零だ!」と名乗っています。

ただし、『きゃんきゃんバニー プルミエール』でのヒロインの決め台詞「きゃる~ん☆」のように、キャラの個性やシュールな世界観の演出として、作品内でも積極的に用いる作品もたまにあります。

また、長音部分には「今夜も朝までPowerfulまぁじゃん」のようにあえて小書きを用いたり、「すい~と♪ハート」のように波ダッシュが使われることがあります。

☆(星)、♪(音符)、♡(ハート)などの記号と組み合わされることが多いのも特徴的です。逆にこれらの特徴を押さえれば、日常的な単語でも急にエロゲのタイトルっぽくなることがあります。

例) まん☆ほ~る♪ 
例) ろぉたりぃ♡
例) さぁびす♪えりあ
例) ちゅ~おう♡ぶんりたいっ!


アダルトゲームでの使用目的

作品毎に目的は様々です。

■幼さを強調する用例
ふぇありぃてぃる(1987年)
・はじめてのおるすばん(2001年)

■内容の軟派さをアピールする用例
まじゃべんちゃー・ねぎ麻雀(1984年)
ぴんきぃ・ぽんきぃ(1989年)

■女の子のキャピキャピ感(若く元気な様子)をアピールする用例
GAL WARS きゃぴ☆きゃぴ☆るん(1988年)
きゃんきゃんバニー(1989年)

■おバカで緩い世界観のギャグ作品であることを表す用例
ぷろすちゅーでんとG(1993年)
ばにぃはんたぁ零(1995年)

■甘ったるく優しく官能的な展開を想像させる用例
・ちゅぱしてあげる ~スポーツクラブのおねえさん~(2009年)
・ごっくん! おにーちゃんみるく♪ ~ぷにぷにおっぱいな妹と~(2011年)


アダルトゲームへの定着

二次元アダルト方面では、PCゲームの黎明期だった1984年からアダルトOVA『くりいむレモン』がヒットを連発しましたが、アダルトゲームへの当初の影響は限定的で、フェアリーテールなど特定のメーカーが好んでひらがな語を用いる程度でした。

90年代になると、一般の漫画やアニメの影響を受ける形で広がりをみせ、大ブームというほど一般化はしませんでしたが、さほど珍しいものではなくなっています。

00年代はいわゆる抜きゲー、ロリゲーといった作品が、マイノリティながら安定した需要を獲得した時代で、内容を想像させる直接的なタイトルが多く、その際にひらがな語が好んで用いられたようです。

そして現在10年代半ば。ピークは過ぎたものと思っていたんですが、今ざっと最近のPCゲームのタイトルを眺めた印象では、同人ゲームや抜きゲーを中心に、むしろ増えているかもしれません。一つ一つカウントして、全体の中での比率を出してみないと正確なところは分かりませんが、ここまで事例が尽きないのを見ると、一時的なブームではなく、エロゲの文化的特徴として定着しているといっていいかもしれません。

参考までに、2016年1月~6月までにリリースされたPC向け18禁ゲームの中で、「ひらがな語」が用いられた例を挙げておきます。略称型の四文字タイトル「まいてつ」「らぶちゃ」「はらかつ!」などは除きました。

・えすえむ部 ~橘綾乃~ /100KCAL(同人)
・らぶ撮りハレーション /裸足少女
・らぶきゅばす! ~おんなのこあくま♀♂おとこのこあくま~ /CuteRush 
・それゆけ! ぶるにゃんマン えくすたしー!!! Ver.2016  /Digital Cute
・きゃんきゃんバニー・プルミエール2 Refresh /カクテル・ソフト
・わんしょっと・みにっと シンプルHアクション スクみずver. /エロフラッシュの辺境(同人)
・がちゃがちゃ娘。BLUE /LaBit Soft
・がちゃがちゃ娘。YELLOW /LaBit Soft
・がちゃがちゃ娘。PINK /LaBit Soft
・とろとろりっち ~お姉ちゃんとその友達と僕。~ /OTTO(同人)
・あけいろ怪奇譚  /シルキーズプラス
・にーづま部!! -放課後はえっちな花嫁修業だよ- /らぶびっち
・黒髪巨乳委員長と草汰くんのなつやすみ /4H(同人)
・学園みんなの性処理係 ~ドスケベ奉仕委員会ぱこぱこ活動記録!~ /ぱこぱこそふと(同人)
・じゅぎょうさんかん /noserious(同人)
・おいしゃさんレイパー2 /田辺組 TEAM-TANABE(同人)
・りとる☆ついんず ~すぐにトリコにしてあげる♪~ /アンモライト
・もうすぐ・じゅーしぃなかよしセット /コンプリーツ
・さなちゃんのうんどうかい /sol-fa-soft(同人)
・いぬとおんなのこ /sol-fa-soft(同人)
・なつやすみのロリビッチ ~エロJドル×オヤジち○ぽ一番搾り~ /Studio+7(同人)
・えろぐっず! ~Hなおもちゃで快感エンジョイ♡~ /CLOCKUP
・みにっ娘ハーフ ~ないしょのあのね~ /perle
・ぜったい遵守☆ぱこぱこカーニバル!!(ソーシャルゲーム) /softhouse-seal GRANDEE
・箱庭ロジック ~瑚子といちゃらぶ! SM生活~ /Cabbit
・むすめーかー HDリマスター  /Digital Cute
・えっちなおしごと ~おませな少女の小遣い稼ぎ~ /パンプキン(同人)

総数342作品の中で27作品。含有率は7.9%といったところでした。上記の四文字タイトルや「えっち」「おもちゃ」「おねえさん」などの微妙な単語を「ひらがな語」に含めればもう少し上がります。判定の境界は「本来の表記に関わらず、その言葉のひらがな表記が一般的かどうか」にしました。


FC2の利用規約違反となるコンテンツ(二次元アダルト)

FC2ブログからライブドアへの引越し作業も残り半分といったところです。この辺で移転にいたった経緯と禁止ワードについて、同様のケースに陥った方の為に覚え書きをしておきたいと思います。

顛末
去る2015年11月10日にFC2事務局から連絡がありまして、「利用規約違反となるコンテンツ」である「暴力行為を思わせる言葉」が投稿されたため、ブログの状態がプライベートモード(鍵付き)に変更されたとのことでした。一週間以内に訂正して再審査を受けなければ(アカウントが?)凍結されるとも。

新着記事の思い当たる点をマイルドな表現に変え、再審査をお願いしましたが、想定していたより 規約違反の判定の厳格さ、禁止ワードへの踏み込み具合が鋭く、過去記事に遡って修正、2度、3度と審査を繰り返す内に作業量が増えていきました。期日となる一週間も迫ったため、ブログの続行が不可能と判断し、ライブドアに内容を移した上で、FC2内のコンテンツをすべて削除することにしました。

この間のFC2事務局の方の対応は緩慢ながら丁寧で、一週間の猶予をくれた上に、禁止ワード、禁止表現についてかなり具体的なヒントを頂きました。無料ブログは事前通達なしにアカウント凍結されるケースが多いそうなので、割と温情的な措置だと思っています。当初は腹も立ちましたが、長いことお世話になったので今は恨む気持ちはありません。資料系のアダルトサイトと昨年来のFC2の方針変更の相性が悪すぎるとしか…。


自動システム?
FC2では自動で規約違反(記事の自動作成など)を見つけ、ブログを公開停止にするプログラムを使っているようです。その誤作動により凍結された、問い合わせたら解除された、という記事はたくさん出てきます。アダルトカテゴリーの中から禁止ワードを自動で拾っていてもおかしくはありません。ランキングに参加したブログは特に狙われやすいようです。

なお、凍結解除の審査は人の手で行われているようです。


禁止ワード

FC2 利用規約
http://help.fc2.com/common/tos/ja

上記URLの中のアダルトコンテンツの利用規約を見る限り、「登場人物が18歳未満のアダルトゲームの紹介は禁止!」ということぐらいしか読み取れません。しかし実際には、FC2の本社があるとされるアメリカ合衆国の法律が大きく関わっているようで、獣姦、スカトロが該当するばかりか、学園モノの年齢設定の日本式誤魔化しも許さない雰囲気を感じます。以下、事務局の方とのメールのやり取りの中で分かった禁止ワード、禁止画像です。

□性暴力を思わせる表現
 陵辱、犯す、強姦、レイプ、拘束、暴力、緊縛、調教

□人間以外の生き物との性交を表す言葉
 獣姦、グロテスク、異種姦、触手姦、死姦

□排泄物に関する言葉
 飲尿、放尿、スカトロ、脱糞

□18歳未満を思わせるような言葉
 男子生徒、女子生徒、女子校生

□社会規範に反する表現
 近親相姦

■意外にも大丈夫だった言葉
 SM、サディスティック、アブノーマル、同性愛、レズ、触手、浣腸、ロウソク、娼館の女性達

□触手が女の子に絡みつく画像
 触手という言葉自体は大丈夫なんですが、
 触手が人に絡まっている画像はURLを直接指定した上で消されました。

気をつけたいのは言葉自体が取り締まり対象で、文脈で判断してもらえない点です。「暴力は一切ふるわなかった」「獣姦要素は全くない」という文章でも、アダルトカテゴリーに属している限り弾かれる可能性があるということです。同じような事態に陥った方の参考になれば幸いです。


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調査員プロフィール
80年代から生きながらえている学習型AI。主食はエロゲのインストールディスク。2016年秋に好き嫌いしないことを誓ったが、グロと鬱はやっぱり苦手。
メーカーサイト
一部、これらのメーカーサイト様のWEB素材を
各ガイドラインに従い引用しています。
このサイトからの二次転用を固くお断りします。

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