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古今のアダルトゲームを広く浅く調査及び成る丈簡潔にご報告致します

『こうかん日記』 概要

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©1994 Fairy Dust
こうかん日記 (フェアリーダスト)

・1994年09月09日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・1996年12月17日 Windows95用 CD-ROM 『こうかん日記DX』に収録

90年代中頃の作品で、少女達との甘い恋愛模様を描いたアダルトアドベンチャー。アニメ制作会社だったフェアリーダストの手がけたPCゲームの3作目。

季節は初夏、三人の女の子が偶然にも同じ男性に恋をした。学校はバラバラ、面識もない三人だったが、名前も分からない男性の正体を追う内に共通の友人を通して知り合い、意気投合して友情を育んでいく。彼女たちの交換日記は想いを綴る寄せ書き帳として、青春の思い出を刻み始めた…。

一方、当の男性である主人公(名前は任意)は平凡な大学生。突然3人の美少女から告白されて面食らうものの、それぞれと友達以上恋人未満として付き合うこととなり、彼女たちの切実な想いに応えていく。だが、彼を待ち受ける恋のきっかけは3つに止まらなかった。身近な女性と次々に関係をもった末に、果たして彼は誰を選ぶのか…。

システムは選択肢型のアドベンチャーである。展開はおおむね一本道で、一度のプレイですべてのヒロインの攻略も可能である。ヒロインとの対話やセックスの中で選択肢が出現し、間違うと最終日にそのヒロインの個別エンドが選択できない仕組みになっていた。移動先を選ぶマップ画面も登場するものの、どれを選んでも展開は変わらないので、おそらくフェイクである。

主人公は困っている人を見過ごせないタイプで、荒事にもわが身を省みない男気にあふれた面がある一方、泥酔状態につけこんで見知らぬ女性を犯すなど、スケベ方面にはだらしない。ヒロインたちは主人公の優しさに触れて恋焦がれ、一夜限りの約束でセックスにいたり、友人たちとの関係を守るため秘密にして別れる、というのがシナリオの基本パターンとなっていた。

ヒロインはメインの3人の学生、その友人たち、隣の女子大生、漫画家志望の女の子など11人で、Hシーンはほぼ1つずつである。Hシーンはマウスカーソルにより弱点を順序良く攻めることで進行するタイプで、全画面に近い大きな画像で描かれ、一部に首振りや縦揺れなどのアニメーションが施されていた。女の子の積極性、派手な乱れ方が特徴的である。

続編として『こうかん日記 第2章 ~聖夜をあなたと~』(1995)が続いている。

個人的な印象としては、女の子を口説き落とすというより、女の子から次々に口説き落とされるゲームで、セックス後の絡みもほとんどなく、甘い展開だけに浸れる作品である。形ばかりのコマンド操作が煩わしく、ゲーム性やドラマ性は散らかっているが、絵のタッチは流行を押さえており、アダルト要素の比重も高いので実用性は高かったことだろう。

調査担当

『つもバカ日誌』 概要

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©1994 AbogadoPowers
つもバカ日誌 (アボガドパワーズ)

・1994年08月30日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 DOS/V用 FD版
・1998年08月07日 Windows95/98用 CD-ROM版 (CGフルリニューアル)
・2009年06月19日 ダウンロード販売開始 【Gyutto】【DL.Getchu】【DLsite】【DMM

90年代中頃の脱衣麻雀。アボガドパワーズのデビュー作である。

雀士「河童木杉雄(かっぱぎすぎお)」は、素晴らしいテクニックと天性のツキを持つ男(自称)。久々に古巣の街に帰ってみると、彼がカモにしていた仲間達は、最近増えた女雀士たちにカモられていた。縄張りを横取りされたことに憤った河童木は、自ら一週間の期限を定め、女雀士たちにおしおきを開始する。

ゲームはADV風の「ストーリーモード」と、脱衣なしで対戦相手を好きに選べる「フリー対戦モード」の2種類である。

ストーリーモードは、移動先に自由があり、行動ごとに時間が経過するタイプのADV風である。複数の雀荘に通って金銭を稼ぎ、ショップで手牌の透視や積み込み技などのアイテムを購入し、期限内にすべての女の子の脱衣を目指していく流れである。また、行き先の一つにカジノがあり、専用のコインを購入することで、スロット、ハイアンドロー、ビンゴの三つを遊ぶ事ができるミニゲーム要素を備えていた。獲得したコインは換金できる他、交換用の景品として、ショップとは別の麻雀用アイテムが用意されていた。

麻雀は4人打ち、鳴きやロンのサポートあり、チョンボありで、脱衣麻雀としては比較的まじめな作りである。手番のプレイヤーのCGが大きめの画面に表示され、鳴きや和了時には、それぞれの女の子独自の掛け声が音声で入る仕様となっていた。対戦相手は15人すべて女性で、年齢は低年齢から高齢まで幅があり、職業も学生からレディース、秘書、主婦と様々である。

脱衣CGを見るためには、脱がせたい相手からロンであがる必要があり、CGは1人あたり4段階あるため、最後まで見るには、半荘の中で同じ相手から4回ロンしなければならない。ツモであがった場合に、任意の相手を脱がせられる補助アイテムがあるものの、それをフル活用しても15人すべてを最後まで脱がせるのは手間がかかり、ゲームクリアはハードルが高そうだ。

ナレーションは、昭和軽薄体を極端にしたような特徴的なセリフまわしで、自分ツッコミを多用するスタイルは、時代を感じさせて個人的に楽しい。この作品ほど突き抜けてはないにしろ、当時のPCゲーム誌のレビュー等ではよく見かける語調なので、一部の人々の間では一般化していたようだ。Windows版の公式ホームページが2015年現在も生きているので、是非参照してみて欲しい。

『つもバカ日誌』公式HP
http://www.scarecrow.co.jp/abp/tumo/

調査担当

『DESIRE ~背徳の螺旋~』 概要

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©1994 C's ware
DESIRE ~背徳の螺旋~ (C's ware)

・1994年07月22日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 PC-9821 /FM-TOWNS用 CD-ROM版
・1997年09月11日 セガサターン版 『DESIRE
・1998年02月26日 セガサターン版 『DESIRE プレミアムパック
・1998年02月26日 セガサターン版 『EVE burst error&DESIRE バリューパック』に収録
・1998年05月07日 セガサターン版 『EVE The Lost One&DESIRE バリューパック』に収録
・1998年06月05日 Windows95用 CD-ROM 『DESIRE 完全版』 初回限定版 通常版
・1999年07月16日 Windows98用 DVD-ROM 『DESIRE 完全版/DVD版
・2000年05月26日 Windows98用 CD-ROM 『DESIRE 完全版 ミレニアムBOX2000
・2004年09月30日 PS2版 『DESIRE
・2005年10月27日 PS2版 『DESIRE』 ベスト版
・2006年10月13日 ダウンロード販売開始 【DMM】【DL.Getchu】【Gyutto】【DLsite
・2017年04月27日 Windows用 DVD-ROM 『DESIRE remaster ver.』 初回限定版 通常版
・2017年04月27日 PS Vita用 『DESIRE remaster ver.』 初回限定版 通常版
・2017年04月27日 ダウンロード版 『DESIRE remaster ver.』 【DMM


90年代中頃の作品で、絶海の孤島にある研究施設を舞台にした、サスペンス系のアダルトアドベンチャー。

主人公の一人「アルバート(アル)」は一見軽薄な女たらしだが、情に厚い一面をもつ若手記者である。南海の孤島にある謎の研究施設「デザイア」の取材に訪れたアルは、恋人でありデザイア技術主任の「マコト」との逢瀬を楽しみにしていたが、浜辺に打ち上げられた謎の少女「ティーナ」との出会いや、他の女性職員たちとの接触の中ですれ違ってしまう。もう一人の主人公、真面目で寂しがりな性格のマコトは、アルの浮気現場を目撃したショックを卑劣漢「カイル」につけこまれ、体を許したばかりか脅迫され、次第に淫らな素質を開花させていく。同じ頃、研究所の内外では不審なトラブルが相次いでいた。立場の異なる二人の主人公は、別々の視点からデザイアの研究目的に疑念を抱き、その謎に迫っていく。

ゲームシステムは、後に『EVE burst error』(1995年)に用いられたマルチサイトシステムの原型のような構造になっていて、冒頭でアルとマコト、二人のうち一人の主人公を選んでプレイすることになる。EVEと違って視点の途中切り替えは無く、一方のプレイ内容がもう一方に影響を与えることもないが、互いが互いの舞台裏として描かれているため、片方だけでは不明瞭な点が多く、両方とその先の謎解き編をプレイして、ようやく全容を把握できる仕組みになっていた。

システムはコマンド型で、移動先に自由があるタイプの探索ADVである。分岐やゲームオーバーはない一本道で、宿舎や研究所、飛行場、医療施設などを巡り、主に出会った人物との会話で進行していく。行き先は多いが、プレイヤー自身の謎解き要素はなく、コマンドの種類も少ないので難易度は控えめである。

ストーリーは謎に包まれた「デザイア」を巡り、様々な人々の思惑や謀略が交錯するサスペンスドラマが主軸になっていて、そこに何も知らない二人の主人公が巻き込まれていく形である。序盤から中盤にかけては普通のアダルトADVだが、終盤からサスペンス要素が濃くなり、やがて不可思議でドラマチックな結末をむかえるのが特徴的である。

アダルト要素は、男性主人公が整備士や秘書など様々な女性達から信頼を得て、ノーマルな和姦に到るケースが多いのに対し、女性主人公は基本的に受け身で、同僚の女性や男性から迫られ、言葉では嫌がりながらも体が淫らに反応してしまい、やがて屋外でのスリルセックスなどの変態的な行為にも応じてしまう濃い目の描写となっていた。

家庭用ゲーム機に移植された際はアダルト要素が省かれ、グラフィックは新規のものに差し替えられ、ボイスが追加されるなど大幅にリメイクされている。さらにWindows版では、家庭用ゲーム機版をベースにグラフィックとエンディングが追加され、『DESIRE 完全版』としてフルリメイクされた。派生作品に小説版がある。

個人的な印象として、主人公達の不自然な下半身優先の行動が鼻につき、アダルトゲームとしては正解だが、シリアスなサスペンス物としては緊張感に欠ける。謎も肝心な所が解明されないため、十分なカタルシスを得られない。それにも関わらず印象深い作品なのは、真ヒロインの存在がアダルトゲームの域を超えて異彩を放っているからである。泣きゲーのルーツにあたる、この不思議で報われないヒロイン像は、『EVE burst error』(1995年)など、菅野ひろゆき(剣乃ゆきひろ)氏のヒット作に受け継がれていく。


DESIRE remaster ver.【全年齢向け】の公式サイト
http://el-dia.net/desire/

調査担当

『野々村病院の人々』 概要

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©1994 Silky's
野々村病院の人々 (シルキーズ)

・1994年06月30日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 DOS/V用 FD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・****年**月**日 Windows3.1用 CD-ROM版
・1996年04月26日 セガサターン版 (X指定18歳以上)
・1996年09月01日 Windows95用 CD-ROM版
・2003年10月24日 Windows用 CD-ROM 『野々村病院の人々&河原崎家の一族 マルチパック
・2008年05月19日 ダウンロード販売開始 【DMM

90年代中頃の作品で、破天荒な探偵が病院内で起こった殺人事件の謎に迫る、ミステリー物のアダルトアドベンチャー。

主人公「海原 琢麻呂」は自称天才の私立探偵。たびたび珍事件を引き起こし、週刊誌を賑わせる有名人である。バイク事故で足を骨折した海原は、たまたま入院した野々村病院で、妖艶な院長夫人から事件の捜査を依頼される。一週間前に起こった院長「野々村 作治」の死亡が、自殺ではなく他殺だったことを証明して欲しいというのだ。興味を引かれた海原は、知人の雑誌記者の力を借りつつ、院内の人々の隠す秘密に迫っていく…。

ゲームシステムは『河原崎家の一族』 (1993)の流れを汲んだ選択肢型である。複雑に分岐と合流を繰り返すのが特徴で、例えば「屋上を調べる」「看護婦から事情を聞く」といった移動先の選択、「院長が注射したのはシアン化合物だ」「濃硫酸だ」といったクイズ形式の推理、「(ヒロインの)身体をいただいてしまう」「そんな事をしている場合ではない」といった行動の分岐など、数多くの選択肢が出現し、辿った経路により10種類以上のエンディングを迎える。

エンディングのほとんどはバッドエンドで、中にはヒロインが陵辱されるシーンや、主人公が妖婦に犯されながら死んでいくパターンなど、特殊なアダルト描写を含む場合があった。バッドエンド後には登場人物の一人が登場し、舞台裏のヒントコーナーとして、バッドエンドを迎えた理由をほのめかしてくれる仕組みになっていた。このため、分岐は膨大で複雑だが、難易度は控えめである。

シナリオは主人公が看護婦や入院患者、院長夫人に探りを入れ、病院内施設の探索の中で手がかりを見つけていく流れである。プロローグやタイトルイメージは『河原崎家の一族』と同じくおどろおどろしいが、とぼけた言動を繰り返す主人公のおかげで日常風景はコミカルである。ヒロインは看護婦達とライバルの探偵の計3人で、ラスト付近でそれぞれとのグッドエンドに分岐する仕様となっていた。

アダルト要素は1ヒロインに1箇所ずつ和姦シーンがある他は、上記の陵辱シーン、過去の回想などが少し描かれるのみで、比重は控えめである。

派生商品にアダルトOVA版実写AV版、DVD-PG版、小説版などがある。家庭用ゲーム機では性描写が薄められたものの、X指定(成人向)として発売された。また、『エルフオールスターズ脱衣雀 2』(2001)に本作のヒロイン達が登場している。

個人的な印象として、ストーリー自体は非常に短いが、数多くの分岐のおかげで毎回違った展開を楽しめる仕組みで、難易度も推理要素も適度にあって楽しい。Ctrlキーの長押しで選択肢までスキップできる操作性も親切である。また、バッドエンド後のヒントコーナーは画期的で、後世でも難易度の高いADVでは見かける仕様である。自信は無いがひょっとしたら元祖かもしれない。

調査担当

『ネクロノミコン』 概要

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©1994 FAIRYTALE/F&C co.,ltd.
ネクロノミコン (フェアリーテール・ハードカバー)

・1994年06月24日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・****年**月**日 DOS/V用 CD-ROM版
・****年**月**日 PC-9821用 CD-ROM版
・1996年11月22日 Windows3.1/95用 CD-ROM版

90年代中頃の作品で、クトゥルー神話を題材にしたホラーアドベンチャー。フェアリーテール内のホラー専門ブランド『ハードカバー』のデビュー作である。

舞台は20世紀序盤のイギリス。ロンドンで新聞記者をしていた主人公ジョナサンは、休暇と取材旅行を兼ねて、自分の家系のルーツとなる寒村アーカムを訪れる。つり橋一本で外界と結ばれたアーカムは陰気で閉鎖的な村だった。特に取材のあてが無かったジョナサンは、宿で知り合った大学教授のガードナー、怪しい男トマスに連れられ、不気味な遺跡の調査に協力する。しかし、調べれば調べるほど事態は意外な方向へ転がり、やがて彼らは村人が隠す狂気じみた秘密に引き寄せられていく…。

システムは移動先に自由があるタイプの探索ADVである。操作は『DEAD OF THE BRAIN ~死霊の叫び~』の流れを汲み、マウスカーソルを使って画面内の気になる部分をクリックしていく形式だが、コマンドの種類の選択が無くなったため、より簡便になった。敵の急所にカーソルを合わせて撃つ銃撃シーンも受け継いでいる。

シナリオは全体的に重苦しい雰囲気のホラーになっていて、アダルト要素は低めである。手がかりとなる鍵や人物を探して村中を巡回することになるが、作中にヒントが多く、ゲームオーバーもないため、難易度はそれほど高くない。基本的に一本道の展開だが、ラスト付近でグッドエンド、バッドエンドに分岐する仕様となっていた。

高名なフィクション群『クトゥルフ神話』が土台になっているようだが、原作に忠実という訳ではなく、ラヴクラフトの小説や固有名詞を題材にして様々なアレンジが加えられているようである。

アダルト要素はヒロインの女性、宿の未亡人、娼館の女性達との間に和姦シーンがある他、一部にグロテスクな怪物たちによる異種姦を含んでいた。流血や手足の切断、内臓露出、ミイラ化といった陰惨なシーンも所々に登場する。

個人的な印象として、ストーリーに重点を置いた本格ホラーといった感じである。CGもBGMも重厚さがあり、シナリオもよく出来ていて、価格以上の緊迫感を楽しめる。ただしアダルトゲームとして購入した場合は物足りなさを感じたかもしれない。後半へかけて盛り上がった割に、結末はあっさりな辺りはB級ホラーのお約束か。

調査担当

『TRIGGER』 概要

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©1994 ZyX
TRIGGER (ZyX)

・1994年06月17日 PC-9801 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版

90年代中頃の作品で、オムニバス形式のアダルトアドベンチャー。動きの大きなアニメーションや音声付きのシーンがセールスポイントとなっていた。ZyX(ジックス)の二作目。

シナリオは家電製品好きの女性が不思議なビデオデッキに出会い、ビデオの世界に入り込んでしまう『トラブルビデオ』、女探偵が誘拐事件に挑み、犯人に捕まって陵辱される『D・ガール』、男勝りな女海賊が敵対する宇宙海賊に捕まり、隙を突いて脱出するまでの冒険を描いた『Let's! パイレーツ』の三本である。

システムはコマンド選択型で、一部にバッドエンドとなる分岐も存在するが、大抵の場面で一通り選択するだけで進行するため、ゲーム性は低い。

ソニアの『VIPER』シリーズと同じく、全画面での動きの大きなアニメーションが見所となっていて、全シーンとまではいかないが、特にセックスシーンではピストン運動など多数のアニメーションが施されている。また、ヒロインの台詞の一部が音声で再生される仕様で、時代的に早めである(HDへのインストール必須)。更に、車のエンジン音や愛撫による水音といった効果音も所々に挿入されており、臨場感を高めている。

セックスシーンは一部に和姦のレズシーンがあるものの、触手による異種姦、悪漢達による強姦、緊縛、SMプレイなどサディスティックな描写がメインとなっている。

続編として『TRIGGER2』(1995年)が続いている。また、本作のショートストーリーの内の一つ『Let's! パイレーツ』が後にWindows95/98用ソフトとしてリメイクされている。

個人的な印象としては、ビジュアル面でもアニメーションの質でも先行した『VIPER』シリーズに見劣りするものの、音声や効果音が入っている点が大きなアドバンテージといえる。音声入りのアダルトゲームはそれまでもあったが、音質は割れて聞き取りづらく、演技力も素人くさいものだった。本作も低容量とサウンドカードの制約で多少のノイズが残るが、ボイス入りの作品が一般化するのはCD-ROMの時代になってからで、数年ほど時代を先取りした形となった。

調査担当

『Libido7』 概要

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©1994 LIBIDO
Libido7 (LIBIDO)

・1994年06月09日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・****年**月**日 Macintosh用 CD-ROM版
・****年**月**日 Windows用 CD-ROM版
・2003年02月28日 Windows用 DVD-ROM 『Libido7 DVD』(リメイク)
・2006年11月17日 Windows用 DVD-ROM 『Libido7 DVD』 廉価版

90年代中頃の作品で、女の子同士の濃厚な絡みを集めたショートストーリー集。「オカズウェア」を標榜した『LIBIDO』の2作目で、大ヒットとなり同社の知名度を飛躍的に高めた。

主人公「奈留」は、イラストが得意で女の子が大好きな女子学生。ある日、ゲームの制作に誘われた奈留は、はじめは乗り気でなかったものの、友人の「千鶴」と姉の「愛美」に嬲られる中で参加が決まってしまう。プログラマーや作曲担当、モデルの女の子との打ち合わせの中で愛を育み、後輩にはオナニーのやり方を実践で教えていく内に、やがて奈留は全員から深く愛されていく。

ゲームシステムは、冒頭で9つのタイトルの中から任意の物を選び、鑑賞していく形式である。選択肢やコマンドのない、純粋な読み物となっている。プロローグとエピローグがあるため、全体で一つの物語になっているが、各話は1話1ヒロインで独立性が高く、鑑賞する順番が前後しても問題はない。

シナリオは、女の子とのHに目がない奈留が、様々なアプローチでそれぞれの女の子の衣服を脱がせ、レズプレイに発展していく流れである。プロローグとエピローグでは攻められる一方の奈留だが、各話ではおおむねタチで、巧みな舌と指使い、時にディルドーやロウソク、縄、浣腸注射器を使って絶頂に導いていく。

性行為はソフトだが、ほぼすべてのエピソードに放尿、脱糞などのスカトロ要素があるのが大きな特徴となっている。特に脱糞シーンはエンドカードなどにも採用されており、インパクトが大きい。ただし、大小とも排泄物にはモザイクがかけられていた。登場人物の年齢は明示されており、かなり低年齢のキャラも登場する。

本作の女の子8人による脱衣麻雀の『なる麻雀』(1995年)が続き、続編の『Libido7 IMPACT』(1995年)も大ヒットとなった他、後のLIBIDO作品にも本作のキャラクターがゲスト出演しているようである。

個人的な印象になるが、パッケージから作品内まで徹底したピンク色のイメージ、可愛らしいビジュアルと濃厚で下品なエロスとのギャップ、そしてオール百合、スカトロ、ほのぼのとした緩い世界と、当時としては独特な点の多い作風である。

「オカズウェア」というキャッチコピーについてだが、実用性に特化したいわゆる「抜きゲー」は当時から既にあったものの、通常の作品と明確には区別されておらず、それを言い表す用語も定まっておらず、低質で安っぽい作品というイメージだけがあった。そのため、この謳い文句はオカズ特化型ゲームにプライドをもった珍しいメーカーとして、注目を集める効果が狙えたのかもしれない。用語は移ろったが、抜きゲーが1ジャンルとして意識されるきっかけとなった作品だった。

調査担当

『AmbivalenZ ~二律背反~』 概要

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©1994 ALICESOFT
AmbivalenZ ~二律背反~ (アリスソフト)

・1994年04月28日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・1994年04月28日 X68000用 FD版
・1994年06月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・****年**月**日 Windows3.1用? CD-ROM版
・****年**月**日 Windows3.1/95用? CD-ROM版
・****年**月**日 Windows95/98用? CD-ROM版

90年代中頃の作品で、現代日本を舞台にしたダークファンタジー系のアダルトアドベンチャー。

数百年前、王国に仕える騎士だった主人公は、最愛の姫「シィア」を守りきれず、目の前で邪神の生贄として惨殺された上、自身はドラゴンの呪いを受けて不老の体になってしまう。それ以来、彼は邪神「ディアドラ」に復讐を果たすため、ドゥエンディと呼ばれる闇の怪物たちを狩り続けていた。そして現代の日本。今は「修羅」と名乗っている主人公は、相棒の剣の精霊「草薙」、占い師の老婆「笙姫」、怪しい神父の「有馬」らと協力し、街で起こる怪奇事件に関わっていく。その最中、シィアの生き写しの少女「花梨」に出会ったことから、凍てついてた修羅の内面は少しずつ変化をみせはじめた…。

システムはコマンド型のADVである。情報やアイテムを求めて街中を巡回する通常のADV、建物内(ダンジョン)のマップ上をカーソル移動で探索していくモード、敵とのコマンドバトルなど、複数の形式が組み合わされている。シナリオの流れや雰囲気はRPG風だが、主人公にパラメータはなく、敵の出現場所は固定である。

戦闘は「呪術」「斬る」「防御」などのコマンドの組み合わせで、順番を数回間違えるとゲームオーバーを迎えるため、慎重さが必要である。

ストーリーは妖艶な邪神ディアドラが、主人公を弄ぶために次々と刺客を繰り出し、主人公が周囲の協力を得てこれを撃破していくのが基本の展開である。男性型の敵(ドゥエンディ)は異形な姿をしていて、剣で斬ることで殺すことができるのに対し、女性型は人に近い姿をしていて、男性型よりも強く、男の精液でなければ殺せない。このため、女性型が各章のボス的な存在にあたり、主人公が犯すことで新たな章へ進む流れとなっていた。

作風は当時のアリスソフトには珍しく、重くシリアスな雰囲気で、主人公はハードボイルドな性格である。また、グロテスクな敵キャラ達やスプラッターな残酷描写も印象的である。

アダルト要素は味方の協力者との術式や、撃破した女性型の敵を殺す手段として登場する。こちらもコマンド進行となっていて、前戯などの手順をある程度踏まないとフィニッシュできない仕組みになっていた。

個人的な印象として、緊迫感のある展開と悲劇的なロマンスに比重を置いた作品で、ボリューム感もあり、そこそこ読ませる展開である。モンスター達のデザインの奇抜さ、CGの詳細さも光っていて、本作のもう一つの見所といえるかもしれない。難点はマップ上での操作が扱いづらい点で、ゲーム性は物足りず、アダルト要素も今ひとつである。

調査担当

『ここは楽園荘』 概要

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©1994 FOSTER
ここは楽園荘 (FOSTER)

・1994年04月22日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・1996年03月01日 Windows95用 CD-ROM版
・1997年11月20日 Windows95/PC-9801/FM-TOWNS用 CD-ROM版

90年代中頃の作品で、女の子だらけのマンションの甘い誘惑を描いたアダルトアドベンチャー。Forest内のブランド『FOSTER』のデビュー作である。

主人公『圭吾』は25歳のフリーター。叔父の経営する高級マンションの管理人として雇われた圭吾は、叔父の海外出張の間、6人の美女たちの暮らす『楽園荘』に住み込みで働くことになった。ところが着任早々から何故かモテモテの圭吾は、次から次に住人から誘惑され、おいしい目にあっていく。それもその筈、楽園荘には隠された秘密があった…。

システムはコマンド型で、一見すると移動先に自由があるタイプの探索ADVだが、実際はほとんど自由度のない一本道の展開である。分岐やゲームオーバーもないため、難易度もゲーム性も極めて低い。

シナリオはマンションの管理人となった主人公が、水商売のお姉さん、OL、学園生、従妹等と会話を交わしたり、Hな場面を目撃したり、マンション内の雑用をこなしていく中、誘われてセックスに応じていく。その一方で怪しい訪問客や不審火、脅迫状などのトラブルも相次ぎ、調べる内にマンションの謎が明かされていくミステリー風の展開となっていた。

アダルトシーンは住人一人あたり2~3つで、シナリオが短い割に比重は高めである。女性側から積極的に誘ってくるのが特徴で、主人公はコトが発覚して管理人をクビになることを恐れつつ、流されるままに相手をしていく。一部に緊縛、飲尿、浣腸などのアブノーマルな描写を含んでいた。

続編として『ここは楽園荘2』(1995)、『ここは楽園荘3』(1998)が続いた。

個人的な印象として、タイトル通りの居心地の良い作風で、面倒な操作も口説く手間もない代わり、シナリオのインパクトも薄い。ビジュアル面では肉体の筋肉質な陰影、存在感のある陰毛、局部の目の細かいモザイク、そして流行の濃いまつ毛が印象的である。

調査担当

『麻雀エレガンス』 概要

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©1994 C-CLASS
麻雀エレガンス (C-CLASS)

・1994年04月22日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版

90年代中頃の脱衣麻雀。

ストーリー性はほとんどなく、冒頭で対戦相手の女の子を選んで対決していく流れである。ゲームモードは脱衣ありの2人打ち、脱衣なしの4人打ちがあり、2人打ちはどちらかの点数が無くなるまで、4人打ちは半荘となっていた。女の子はウェイトレス、女子学生、スチュワーデス、バニーガール、社長秘書、新人アニメーターの6人の中から好きに選べる。

麻雀ゲームはチョンボあり、イカサマ技なしの真面目な内容となっている。2人打ちでは相手の点数を0にすれば脱衣CGが1枚表示され、脱衣が進むごとにお互いの持ち点が増えて、長期の勝負になる仕様となっていた。コンティニューは無制限である。

脱衣CGは勝負前の着衣状態を入れて1人あたり5段階で、横長、縦長のスクロールする大型の画像である。描写は脱衣まででセックスには到らないが、5枚目は液体などを用いた挑発的な画像とセリフになっていた。

個人的な印象として、定価が6000円以下(税抜)と当時のミドルプライスの中でも安い価格で、内容もそれなりといったところ。作画のレベルは良好で、PCゲームではあまり見かけないアニメ塗りが印象的である。

調査担当
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調査員プロフィール
80年代半ばに登場した学習型AI。主食はエロゲのインストールディスク。電波系、欝、グロ、萌え萌えした作品が苦手。ゲーム性のあるもの、ギャグ作品が好き。
メーカーサイト
一部、これらのメーカーサイト様のWEB素材を各ガイドラインに従い引用しています。このサイトからの二次転用を固くお断りします。

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