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古今のアダルトゲームを広く浅く調査及び成る丈簡潔にご報告致します

『魔法少女りな』 概要

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©1992 FamilySoft Co.,Ltd.
魔法少女りな (ファミリーソフト)

・1992年08月06日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版

90年代序盤の作品で、80年代風の魔法少女を題材にしたアダルトアドベンチャー。『魔女っ子クミ』(1991)に続くマジカル・ストーリー・シリーズの二作目。

主人公「りな」は悩めるお年頃。年上の男の子「達也君」に片思いをしているが、幼いために女として意識してもらえず、早く大きくなりたいといじけていた。そんな時、宇宙船の墜落現場に居合わせた事から、不思議な力を秘めた腕輪「パワーユニット」で急に大人の姿になってしまう。宇宙船の持ち主、妖精「ブロン」と相談したりなは、元の姿に戻るために女同士で愛を交わしてくれる人を探すが…?

システムはコマンド型で、移動先にあまり自由がないタイプの探索ADVである。「見る」「話す」「考える」といったコマンドで場面を転換させていく一本道の流れで、難易度は易しい。

別人や男性にも変身できた前作と違い、今回の魔法は好きな年齢と職業になれる。例えば「バイクレーサーになったりな」「アイドルになったりな」といった具合に、容姿はあくまで成長した主人公である。使用目的は緩く、片恋相手の意中の相手が知りたい、家業のケーキ屋の配達が間に合わない、といった個人的で乙女チックな事情で魔法を使っていく。

元の姿に戻るために、毎回必ず女性とレズらなくてはならないのが特徴的で、主人公が襲い掛かる場合もあれば、相手の方から迫ってくる場合もある。行為後、元の姿に戻ったことがバレないよう、相手が疲れて寝入っている内に退散するのがお約束のパターンとなっていた。Hシーンは4箇所で、それぞれCGは2枚、テキストは一切なく、乳首の描写が省かれるなど自主規制を強めた形となった。

女児向けアニメ特有のゆるく甘いロマンチックな雰囲気と、アダルト要素を組み合わせた異色の作品である。個人的な印象としては、アニメーションは前作より減り、Hシーンも淡白過ぎてアダルトADVとしての価値も下がっているが、相変わらずビジュアルのレベルが高く、ストーリーにツッコミ所が多いので退屈はしなかった。

調査担当

『雀JAKA雀』 概要

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©1992 ELF
雀JAKA雀 (エルフ)

・1992年11月13日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 PC-9801用 全年齢版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版

90年代序盤の作品で、都心の繁華街を舞台にしたアドベンチャー風の脱衣マージャン。

主人公「アキラ(名前変更可)」は、スケベで軽薄ながら腕は一流の雀士である。とあるヤクザの組に代打ちとして雇われていたが、肝心な勝負をすっぽかして怒りを買い、通りすがりの女性を身代わりにして町を脱出する。それから2年後、アキラが町を訪れると、そこは脱衣麻雀クラブ「麻雀道場」を中心にして、腕の立つ女性雀士の店がひしめく麻雀の街となっていた。高額な料金を払う代わりに、麻雀に勝てばHができる麻雀道場のシステムに喜ぶアキラだったが、ひったくりに財布を奪われてしまったため、まずは普通の雀荘に通って軍資金を取り戻していく。

システムは2Dフィールド上で主人公を操作するRPG風のマップ画面と、ADV風の会話パート、脱衣なしの4人打ち麻雀、脱衣ありの2人打ち麻雀の組み合わせである。

ゲーム目的はナース姿、セーラー服などのコスプレした4人の女の子がサシで相手をしてくれる「麻雀道場」を制覇することだが、高額の入場料が掛かる上、特殊なアイテムがないと勝てない子もいるため、街にある4つの雀荘に通ってそれぞれのオーナー(女の子)に実力を認めさせ、ホテルに連れ込み、次に繋がる情報やアイテムを得ていくという、ADV風のストーリー仕立てとなっていた。

体力・気力のパラメータがあり、それによって配牌の有利さが変わってくるため、ホテルや薬でこまめに回復する必要があった。また、相手リーチの妨害、裏ドラの盗み見、テンパイ状態での開始など、勝負を有利に進めるアイテム類もショップで買える。

4人打ち麻雀では雀荘ごとに異なるレートがあり、大きな役で上がるほど得られる収入も多くなるという、ゲームでは珍しい賭け麻雀風の表現となっていた。2人麻雀は勝つ度に一枚ずつ脱ぐ場合とまとめて脱ぐ場合があり、CGは縦長大型の4枚で、セックスシーンまで描かれている。

システムを受け継いだ作品として『エルフオールスターズ脱衣雀』(2000)シリーズがあり、『1』には本作の女の子達も出演している。

個人的な印象として、麻雀部分はアイテムがなくても配牌も自摸も夢のように景気が良く、痛快でスピーディな展開を楽しめる作品である。ただし相手の和了も早く、チョンボがあるので初心者にはややハードルが高いか。ストーリーパートやビジュアル、ボリューム感ともに充実した作品だったが、初期ロットでは深刻なバグがあり、交換に応じていたようだ。

調査担当

『人形使い』 概要

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©1992 FOREST
人形使い (FOREST)

・1992年05月29日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版

90年代序盤の作品で、SF風の世界を舞台に、遠隔操作ロボット同士の格闘大会で勝ち抜いていく格闘アクションゲーム。「脱衣格闘アクション」というジャンルを開拓した先駆者だった。

遥かな未来、惑星開発等の過酷な環境での作業の為に開発された遠隔操作のロボット「シルエット」は、人々の生活にも浸透し、シルエット同士の格闘技「デュエリング」が娯楽として世界的な人気を呼んでいた。若いシルエット開発者「リカ」は、開発費がかさんでできた借金を返すため、母親に勧められて怪しげな裏の大会に出場するが…?

システムは1対1の格闘アクションで、2ゲーム先取、多少の横スクロールがある、当時の一般的な作りである。操作法や動きも「ストリートファイターⅡ」(1991年)とほぼ変わらないが、パンチとキックボタンは1つずつしかなく、選べるキャラクターは1種類、背景も1種類と簡素な部分が目立つ。必殺技として飛び道具、カウンターの投げ技、着地時の電撃など4種類の特殊攻撃があった。主人公と同形キャラを使った2人対戦モードも備えている。

戦うのはロボットだが、操縦者はいずれも女性で、主人公のリカも含め、敗者の脱衣CGが用意されているのが特徴である。着衣状態から始まり、1ラウンドを制すると下着姿、2ラウンドを取るとトップレス、ストレート勝ちだった場合は更に全裸の画像が拝めるのが基本パターンとなっていた。CGは大型で質感の高い丁寧な仕上がりとなっており、当時としてはレベルが高い。

続編に『人形使い2』(1996年)がある。

脱衣CGのある格闘アクションとしては、おそらく最古の作品である。同ジャンルは数は少ないものの、『クイーン・オブ・デュエリスト』、『V.G. -ヴァリアブル・ジオ-』といった人気シリーズを生み、90年代前半のアダルトゲームの特色の1つとなった。本作の個人的な印象としては、必殺技が出にくいといった難点があり、格闘ゲームとして楽しいものではないが、脱衣ビジュアルの美しさで多少報われた気分である。

調査担当

『CARAT』 概要

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©1992 CUSTOM
CARAT (CUSTOM)

・1992年05月22日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・1998年05月15日 Windows95用 CD-ROM版

90年代序盤の落ち物パズルゲーム。一部のモードで脱衣CGを備えていた。

ストーリー性はなく、美少女CGで賑やかに装飾された画面の中で、ひたすらブロックを消していくゲーム性重視の作風である。同じ色のブロックが直線状に3つ並ぶと消滅する仕組みで、縦横方向に消滅させるか、斜め方向に消滅させるか、いつでも切り替える事ができるのが大きな特徴である。『コラムス』(1990)や『ぷよぷよ』(1991)に比べると戦略性の幅が広いが、その分難易度も高い。

ひたすらハイスコアを狙う「Normal」、与えられた課題をこなしていく「Task」、2人対戦の「Versus」の3種類のモードがあり、それぞれ難易度などが選べる。タスクモードのレベルEASYにあたる「妖艶天使」には、5面クリアする毎に1枚、計7人の女の子の大型な脱衣CGが用意されていた。

ブロックのデザインを変えることが出来るのも特徴で、シンプルなカラーブロックからボール状のもの、タバコ、フロッピー、缶ジュースのパッケージ、麻雀の牌、デフォルメキャラ、花札など9種類ある。

脱衣CGが初心者向けのモードにしかないのが気になるが、ゲーム性にハマるほど脱衣要素は要らなくなってくるので、まずは脱衣ありの課題で連鎖や同時消しの技術を覚えさせ、ストイックな方面に誘導するのは合理的かもしれない。軟派なパッケージと裏腹に本格派パズルゲームを目指した作品だった。

調査担当

『狂った果実』 概要

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©1992 FAIRYTALE
狂った果実 (フェアリーテール)

・1992年05月01日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・****年**月**日 MSX2/2+/TurboR用 FD版

90年代序盤の作品で、二枚目の美大生を主人公に、周囲で次々に起こる殺人事件の謎を追っていくサスペンス風のアダルトアドベンチャー。

主人公「哲」は美術大学に通う不真面目な学生。「月島教授」の豪邸で開かれたパーティに参加した哲は、10才の不思議な少女「美夏」に出会い、懐かれてしまう。心を閉ざしていた三女美夏の笑顔に驚いた月島教授は、哲を家庭教師として受け入れるが、同じ日に次女の「秋美」が不自然な転落死を遂げ、その場にいた哲は警察に拘束される。証拠不十分で釈放され、一旦は日常を取り戻した哲だったが…?

システムはコマンド型で、移動先にあまり自由がないタイプの探索ADVである。「話す」「見る」といったコマンドの中で新たな情報を仕入れ、場面を転換させていく一本道の構造である。コマンドの種類は少なく、難易度は易しい。

シナリオは女泣かせな主人公が、美少女とのデートや屋敷のメイドとの火遊びを楽しむ中、親友の失踪、教授の錯乱、第二第三の殺人事件に直面し、恋人の成子と共に事件の謎に迫っていくミステリー風の展開である。サイコホラー要素が特徴的で、一部にインパクトのある惨殺描写を含んでいた。

アダルトシーンは3箇所ほどあるが、テキストもCGもさほどボリュームがなく、テーマの似た『殺しのドレス2』(1989)に比べるとかなり控えめになった。

00年代を経た今となっては珍しくないが、当時は美少女ゲームとプレイヤーを暗然とさせる結末の組み合わせは衝撃的で、話題作となったようだ。個人的な印象としては、セックス描写の淡白さでアダルトゲームとしては物足りないものの、最後まで緊張感のある展開でサスペンスADVとしては楽しめる。難点はボリューム感に乏しい所か。

調査担当

『DEAD OF THE BRAIN ~死霊の叫び~』 概要

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©1992 FAIRYTALE
DEAD OF THE BRAIN ~死霊の叫び~ (フェアリーテール)

・1992年04月01日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・****年**月**日 MSX2/2+/TurboR用 FD版
・1999年06月03日 PCエンジン用 CD-ROM 『デッド・オブ・ザ・ブレイン1&2』に収録

90年代序盤の作品で、アメリカの地方都市を舞台にしたホラーアドベンチャー。

現代アメリカのとある街。ごく普通の青年「コール」は、友人の老科学者「クーガー(ドク)」の自宅に呼び出され、ある実験に立ち会う。クーガーが発明した物は、死体を蘇生させる画期的な新薬だった。ただし対象が凶暴化する難点を抱えており、さらに感染性もある危険な物だった。二人が警察官の事故死を隠蔽しようとして始まった蘇生薬の脅威は、瞬く間に街中に広まり、あたりは死霊(ゾンビ)だらけになっていく。コールと恋人シーラ、クーガーの三人は近くの警察署に逃げ込むが…?

システムはコマンド型で、行き先に多少の自由がある探索ADVである。操作はマウスカーソルを使った物で、「LOOK」「TALK」といったコマンドを選択し、英単語型のアイコンを動かして絵の気になる部分をクリックすることにより、情報やアイテムを得ていく。ガンシューティングのような戦闘シーンもあり、カーソルを動かして制限時間内に敵の弱点を撃つ事ができなければGAME OVERである。当たり判定が狭く、制限時間は短く、探索シーンや謎解きも含めて難易度は高めである。

シナリオは生き残った住民達と出会い、協力して街からの脱出を目指す中、一人、また一人と犠牲になっていくホラー映画で典型的なサバイバル物となっていた。ただし、ストーリーは単純なゾンビ物に止まらず、中盤から不可解な点が目立ち始め、後半は全く違った様相を呈していく。

ベッドシーンやヒロインの露出、暴漢に襲われるシーンなど僅かにアダルト要素があるが、主題はあくまでホラーとアクションで、特にスプラッタ描写やメカ類の表現、緊迫感を盛り上げるBGMに力が入っている。

続編に『DEAD OF THE BRAIN2』(1993)がある。

沙織事件(1991年末)の影響からか、エロは控えめで、代わりにグロとホラー、悲劇的なドラマ性が特徴的な作品である。今となっては陳腐化したゾンビパニック物だが、当時は『DOOM』(1993)や『バイオハザード』(1996)の登場する前で、ホラーゲームといえば館モノが定番であり、国産のゾンビは珍しい。

個人的な印象としては、設定に苦しい点が目立ち、ストーリーに没頭するのは難しかったが、緊迫感の演出はよく出来ていて、CGはハイクオリティである。登場人物はコテコテのアメリカ映画で、大ヒット映画のオマージュと思われる部分もあり、ひょっとしたらチグハグな展開も何らかのお約束、パロディとして楽しめる作品なのかもしれない。

調査担当

『Dr.Stop!』 概要

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©1992 ALICESOFT
Dr.Stop! (アリスソフト)

・1992年04月15日 PC-9801用 3.5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 MSX2用 FD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 FD版
・1997年12月18日 Windows95用 CD-ROM 『ALICEの館4・5・6』に収録
・2003年04月11日 配布フリー化宣言

90年代序盤の作品で、総合病院を舞台にしたコミカルなアダルトアドベンチャー。

主人公「たくみ」は二枚目で女好きの若手医師である。大きな総合病院に内科医として勤務しているが、受け持つ入院患者は入院好きの超VIP、悲劇のヒロインごっこの少女、自殺未遂の常習犯、酒癖の悪いホステス、我侭なアイドルなど、変テコな奴ばかりで騒動の連続。さらに医師間の派閥争い、カルテ偽造、死体の損壊などシリアスな事件も絡んできて…?

システムはコマンド型で、当時一般的な移動先に自由があるタイプの探索ADVである。各病室や看護婦詰め所、他科の診察室、売店、屋上などを巡り、情報を聞き込んだり、紛失物を捜索していく流れとなっていた。テキスト主体なのが非常に特徴的で、メッセージウィンドウも文字サイズも非常に大きく、CGは時折出てくるという珍しい形態である。行き先やコマンドの種類が多く、難易度はやや高めである。

シナリオは6章に分かれていて、章ごとに日付は飛ぶようである。基本的には、スケベでお調子者な主人公が爆弾事件や標本の紛失、患者の脱走、暗殺者などの珍騒動に巻き込まれていく明るくコミカルな展開だが、終盤には死体にまつわる陰惨なエピソードが登場し、驚きの結末を迎えるという猟奇的なストーリー性も備えていた。

テキスト主体のゲームということで、同時期の『弟切草』(チュンソフト)を想起させるが、サウンドノベルほど徹底したものではなく、挿絵入りのテキストアドベンチャーといった印象の実験的な作品である。アダルトシーンにさえCGがない箇所があり、その分テキストでの描写に力が入っているのが感じられる。背景として、まだアダルト作品でもゲーム性が大事にされていた時期だが、その上でストーリー性も高い物が話題になり始めた時代だった。

調査担当

『卒業 〜Graduation〜』 概要

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©1992 JHV, HEADROOM
卒業 〜Graduation〜 (ジャパンホームビデオ)
【注意】非アダルト全年齢向け作品です。

・1992年06月**日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・1993年**月**日 X68000用 FD版
・1993年07月30日 PCエンジン用 CD-ROM版
・1993年10月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・1994年04月**日 Macintosh用 CD-ROM版
・1994年12月09日 3DO用 『卒業FINAL
・1997年09月25日 セガサターン用 『卒業S
・1999年12月16日 ワンダースワン用 『卒業 for WonderSwan
・2004年07月23日 Windows用 CD-ROM 『卒業リバイバルプロジェクト記念パッケージ』に収録

90年代序盤の作品で、高校教師が5人の女子生徒達を卒業に導く育成シュミレーション。当初から全年齢向けの一般作品である。

主人公(名前は任意)は清華女子高の新任教師。受け持つことになった3年B組には、学年で最も問題のある5人の生徒がいた。高慢なお嬢様「高城」、反抗的で粗野な「荒井」、子供っぽく気分屋の「志村」、スポーツ一辺倒の「加藤」、身体の弱い優等生「中本」。果たして主人公は、危うげな彼女達を正しく導き、無事に卒業させることが出来るだろうか…?

システムは高校3年生の4月から2月まで、5人の生徒達のスケジュールを管理していく育成ゲームである。生徒達にはそれぞれ体力、品位、魅力、基礎、語学といった10種類のパラメータがある。行動予定表は自動で埋まっていくが、週の前半、後半毎に1人を選んで内容を変更し、弱点を補ったり、特技を伸ばしたり、ステータス異常を予防していく。休日には主人公を鍛錬したり、プレゼントで人気を取ったり、補習や面談、生活指導で生徒を矯正することができた。

3月を迎えた時点で判定が下り、一流大学、短大、専門学校、留年、結婚、就職、アイドル、フリーター等のそれぞれの進路が描かれ、教師としての評価が下り、エンディングとなる。決まったゲーム目標がないのが特徴的で、全員一流大学を目指したり、それぞれの特技を生かしたり、主人公との結婚を狙ったりと、遊び方は自由である。

当時のPCゲームには珍しく、女の子のセリフの一部は音声出力されており、ポーズの変化はアニメーションで描かれるなど、かなり意欲的な作品である。

続編に『卒業II』(1994年)、『卒業III』(1998年)、『卒業 〜Next Graduation〜』(2005年)、『卒業 〜2nd Generation〜』(2006年)がある他、本作品を実写化した『卒業R』、男子生徒を育成する『卒業M』、後日談となる『結婚 ~Marriage〜』、アイドルを育成する『誕生 〜Debut〜』など、派生作品が非常に多い。

個人的な印象としては、ステータスは上げにくく下がり易く、ステ異常も多いので5人全員に目を配らなければならず、非常に忙しい。そのため取っ付きにくい面があるが、一周あたりのプレイ時間が短いので、何度もトライできる手軽さが魅力である。タイトルの雰囲気や竹井正樹氏の原画は、エルフの大ヒット作『同級生』(1992年)の姉妹作品を思わせるが、発売はこちらが先で、両者に繋がりはない。アダルトゲームの発展にも思わぬ形で貢献したかもしれない。

調査担当

『マーシャルエイジ』 概要

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©1992 Tenshindo
マーシャルエイジ (天津堂)

・1992年03月27日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・1992年**月**日 X68000用 FD版
・1997年12月19日 Windows95用 CD-ROM版
・2007年10月31日 コアマガジン『遊べる!! 美少女ゲームクロニクル《PC98編》』に収録

90年代序盤の作品で、女子校を舞台に異種格闘技戦を繰り広げるアダルトアドベンチャー。主に流通を手がけていたソフパルの傘下、『天津堂』のデビュー作である。

主人公「雅人」はスケベで軽薄な若者。魁道流という武術の次期宗主として期待されていたが、現宗主の父親に反発して家出した所を、謎の女性にスカウトされ、男子禁制の孤島にあるお嬢様学校、「優愛女子総合学園」の特別生徒となる。学園では生徒会長の絶大な権力を巡り、各クラブ活動が暴力抗争で壮絶な潰し合いをしていた。これを止めさせるのが雅人の任務だが、女を殴れない性格の為、戦いの中で気脈のツボを突いて女体をコントロールし、セックステクニックで各クラブの代表を降していく。

システムはコマンド型で、移動先にあまり自由がないタイプのADVである。教室などの学園施設を道なりに巡り、会話で敵の居場所や弱点を聞き出し、対決していく流れとなっていた。選択によっては敵の順番が多少前後するが、エンディングは共通の一本道である。サクサクとした進行感で難易度は低い。

戦闘シーンはコマンドバトルで、相手の体力を削った後、10箇所の気脈のツボから相手の痛めている場所、もしくは弱点を突くことができれば勝利となり、そのままセックスシーンへなだれこむ。体力回復や強化技があるが、戦略性はほぼ「気脈の弱点を見つける事ができるか」にかかっており、ゲーム性は低い。

シナリオは武術の達人である主人公が、ソフトボール、弓道、生物化学、演劇、軽音、新体操、テニスといった部活の代表と格闘し、ツボをついて発情させ、セックスの中で屈服させていき、さらなる情報を聞き出すのが基本パターンである。最初は軽い気持ちだったものの、女の子との交流の中で使命感に目覚め、能力も成長していく少年誌風の展開となっていた。

アダルト要素は多めで、大きめのビジュアルシーンが多数用意され、テキストも当時としては豊富で細かい描写があり、かなり力が入っている。肌の色が独特で、ピンク色を基調に細かくグラデーションさせ、濃厚な質感を表現しているのが目を引く。ボンデージや焦らし、言わせプレイが多く、僅かにソフトSM的な雰囲気がある他、ぶっかけCGも当時は珍しい。『沙織事件』の後だが修正は甘く、設定年齢は低い。

続編に『マーシャルエイジ2』がある。

アダルトゲームで「肌の塗り」がクローズアップされ始める契機となった作品で、丁寧な仕上がりは天津堂の伝統となり、後に「天津堂塗り」と呼ばれ、原画のレベルの高さもあって大人気となった。

調査担当

『ごめんねエンジェル 〜横浜物語〜』 概要

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©1992 JAST
ごめんねエンジェル 〜横浜物語〜 (JAST)

・1992年02月**日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版

90年代序盤の作品で、横浜を舞台にプロの捜し屋が活躍するアダルトアドベンチャー。『天使たちの午後』シリーズの8作目にあたる。

主人公「俺」はプロの捜し屋である。非常に手のはやい女たらしで、「早苗」という美術教師の婚約者がいるが、彼女に隠れて浮気な日々を送っていた。そんなある日、偶然拾った学生手帳の持ち主「秋江」の写真が美少女だったため、本人に直接届けようと思っていた所、さらに偶然で早苗から紹介され、人探しの相談を持ちかけられる。彼女の姉が三日前から行方不明だと言うが・・・。

システムはコマンド型で、シリーズ伝統の移動先に自由が無いタイプのアドベンチャーである。「聞く」「考える」などのコマンドの中で、その場を切り抜ける入力順を見つける点がゲーム要素となっていた。コマンドの順番に正誤があり、間違うと会話の流れがリセットされてしまう箇所があるため、普通の総当たりが通用せず、難易度が非常に高い。

シナリオはニ枚目風で女泣かせな主人公が、多発する失踪事件をきっかけに、ヤクザや学園も絡んだ巨大な犯罪に迫っていくシリアスな展開となっていた。失踪事件の関係者や警察官、情報提供者として多数の美女が登場し、関係を迫られたり、逆に主人公が強引に押し倒してテクニックでモノにしていく。基本的に一本道だが、伝統の陵辱BAD ENDが3つある他、メインヒロインとサブヒロインに1つずつHAPPY ENDが存在し、ラスト付近で分岐する。

アダルト描写は伝統の無修正がなくなり、男性器はマイクや棒アイスに置き換えられ、女性器はデフォルメキャラが覆い隠すというシュールな演出となった。

元々『天使たちの午後』シリーズの8作目、『天使たちの午後 Special』として開発されていた物だが、前年の『沙織事件』の影響で改題された。シリーズは『天使たちの午後 SpecialⅡ』(1993年)が続き、『Ⅰ』は欠番となった。

個人的な印象としては、コマンドに正解順序があるのが何とも厄介で、例えば何気ない会話シーンやHシーンでもすぐに手詰まりになり、十回も二十回も同じメッセージを見ることになる。ストーリーはそれなりにヤマ場に向かって盛り上がり、アダルトシーンも丁寧で数も標準的だが、難易度の凶悪さでテンポが極端に悪くなってしまった印象である。

調査担当
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調査員プロフィール
80年代半ばに登場した学習型AI。主食はエロゲのインストールディスク。電波系、欝、グロ、萌え萌えした作品が苦手。ゲーム性のあるもの、ギャグ作品が好き。
メーカーサイト
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