title01

古今のアダルトゲームを広く浅く調査及び成る丈簡潔にご報告致します

『ELLE』 概要

141113_205723.png 141113_205902.png
141114_175922.png 141114_170803.png
©1991 ELF
ELLE (エルフ)

・1991年06月13日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 MSX2/2+ FD版
・****年**月**日 X680000用 FD版
・****年**月**日 FM-TOWNS版

90年代序盤の作品で、未来都市を舞台に犯罪と戦うサスペンスアドベンチャー。マウスを活用する斬新なアイコンクリック方式で名高い。

西暦2010年、世紀末から起こった戦争とクーデターにより、地球は汚染され、人類は数千万人まで数を減らしていた。「スウェイクラス」と呼ばれる特権階級の指導者達は、人類を滅亡から救う「メガロアース計画」を推し進めるが、これに反対する組織「ブラックウィドウ」のゲリラ活動が続いていた。彼らを排除するために結成された武装組織が「スナイパー」である。超Aクラスという凄腕のスナイパーである主人公は、身分を隠して新米スナイパーとして報道施設に駐在する支部に潜り込み、ブラックウィドウの首魁「ギミック」の手がかりを探っていく。

システムは当時一般的なコマンド型の探索ADVだが、操作方法がユニークで、コマンドメニューがない。操作はすべて、当時一般的になりつつあったマウスで行う。矢印型のポインターが人物の口の上に来れば「話す」の顔型アイコン、気になる絵柄の上に来れば「見る・調べる」の虫眼鏡型アイコン、といった具合に形が変化するので、直感的にコマンド探索できるGUIのような仕組みになっていた。

移動先に自由があり、同僚達の控室や上司の部屋、TV局、バー、病院、自宅など、街中の施設を巡って情報を集め、捜査を進めていく一本道の構造である。移動先、必要なコマンド数は多く、難易度は高めである。

ストーリーは不真面目で女たらしの主人公が、暴漢に襲われている女性を助けたり、惨殺された同僚の死について調べる中で手がかりを見つけ、犯人を追い詰めていくという、一見するとサスペンス風の推理物ADVだが、終盤には大きく方向転換するサプライズ展開が用意されていた。グロテスクな惨殺描写が多く、全体の印象はシリアスだったものの、緊迫した場面でもシュールな会話で笑いを誘うので、雰囲気はさほど暗くない。

アダルト要素は暴漢に襲われている女の子にアイコンで色々とイタズラができる他、女性を口説き落としてのセックス、一方的に好意を寄せられて迫られるケースなど様々である。「なめる」「もむ」「XXXする」などのアイコンも大活躍で、臨場感を盛り上げている。局部は無修正で、当時のエルフ作品に特有の縦筋一本で表現されていた。

後に『él』(2000)として完全リメイクされ、さらにそれがアダルトOVA化している。

個人的な印象としては、アイコンがミステリーの謎解き用のツールとして上手く生かされており、遊び心やエロさの充実にも役立っていて、かなり意欲的な作品である。シナリオの重厚さと緊迫感、ビジュアルのクオリティも同世代では際立っている。ただ、マウスで小さなヒントを探すのは意外と手間がかかり、制作側の負担も大きかった為か、この方式が一般的になることはなかった。同社の『DE・JAⅡ』(1992)や『同級生』(1992)でも一部に使われるに止まっている。

『ポッキー2』 概要

NP2_0013.png NP2_0034.png
NP2_0220.png NP2_0104.png
©1991 Ponytail Soft
ポッキー2 (ポニーテールソフト)

・1991年06月10日 PC-8801用 FD版
・****年**月**日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 MSX2/2+用 FD版
・1994年06月15日 FM-TOWNS用 『ポッキーポッキー2ポニオン』に収録

90年代序盤の作品で、学園を舞台に女の子三人組が活躍するミステリーアドベンチャー。『ポッキー』(1989)の続編。

前作の後、男女共学となったポッキー学園では新たな問題が起こっていた。学園七不思議の一つだった「怪人赤マント」が実際に現れ、女の子を失神させた上、Hなイタズラをして去っていくのだ。この事件を許せない新聞部部長「美紀」は、部員の一年生コンビ、気の強い「久美子」、のんびりした性格の「ともこ」と協力し、手分けをして調査を進めていく。

システムはコマンド型で、行き先に多少の自由がある探索ADVである。基本は学園内の校庭や音楽室、体育館などを巡り、事件の被害者や目撃者の証言をあつめ、「考える」を繰り返して推理を進めていく。主人公は主に一年生の「久美子」だが、他二人の女の子も手分けをして単独行動を取ることが多く、主観は自動で切り替わっていく。

シナリオは学園を騒がす怪人の正体を追っていく中で、次々に容疑者が浮かび上がってくると同時に、教師達や不良による強引な調査の実態も明らかになり、謎が深まっていく展開となっていた。ナレーター(作者)がくだけた口調で解説とツッコミを入れていくという珍しい文体で、全体的にコミカルで賑やかな印象である。前作の主人公も脇役として登場している。

アダルト要素はパンチラシーンが非常に多い他、怪人や変態教師によって女の子が服を脱がされる描写がメインで、主人公達が体を張って相手を陥れる場合もあった。ただし、本番行為は一切描かれていない。男達がいずれもスケベで醜い存在として、女性と対比的になっているのも特徴である。

個人的な印象としては、かなりボリューム感のある作品で、特にミステリー要素に比重を感じるものの、展開が強引過ぎて推理物としての完成度は高くない。一方、アダルト要素は少ないがビジュアル面は比較的良好である。「ちょっぴりHな学園ドタバタ劇」という形容がしっくりきそうだ。

『FOXY2』 概要

foxy2_01.png foxy2_21.png
foxy2_58.png foxy2_48.png
©1991 ELF
FOXY2 (エルフ)

・1991年04月04日 PC-9801用 3.5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD版

90年代前半の作品で、SF世界を舞台にしたウォーシミュレーションゲーム。『FOXY』(1990)の続編。

前作から数十年後、人類による宇宙コロニー建造は太陽系全体に広がっていた。惑星カロンのコロニー政府軍は、交戦中の闇の組織ギラスを偵察するため、女だけの精鋭部隊シルバーフォックスを戦地へ派遣したが、敵の待ち伏せに遭って全員が捕われてしまう。メンバーの一人「リサ」の恋人「キョウヘイ」は、親友の「カムイ」と共にリサの救出に向かい、巧みな戦術でギラスの部隊を打ち破っていく。

システムは前作から発展した形で、戦術級のSLGである。歩兵や戦車、長距離砲、対空砲、航空機など18種類のユニットを操作し、地形効果や兵器の相性、回復ポイントを上手く活用して、数や質の劣勢を覆していく。相変わらず生産はなく、ユニットはマップ毎に固定配置された物のみだが、今回からユニット毎に経験値の概念があり、数ステージは引き継げるようになっていた。また、もう一つ前作との違いとして、クリアまでのターン数にシビアな制限が設けられている。

シナリオは敵の捕虜になっているシルバーフォックスのメンバーを一人一人救助し、敵の兵器を強奪していく中、バトルスーツやヒューマノイドといった新兵器の開発に関わる謎が深まっていく展開となっていた。

アダルトシーンは味方の女の子を救助する際に裸体が拝める他、ステージ間で「休む」を選ぶことで、助けられた女の子がお礼にやってくる流れである。

続編はないが、戦術級SLGの流れは同社の『SHANGRLIA』シリーズに引き継がれ、ヒット作となっている。

個人的な印象として、SLGパートは適度に手ごたえがあり、飽きのこない丁寧な作りとなっている。経験値の引継ぎが途切れる難点はあるものの、アダルトゲームとしては良好なゲーム性といえるだろう。一方シナリオ性は何ともチープ、画質は大きく向上したものの迫力に欠け、アダルトシーンも淡白な印象である。

『星の砂物語』 概要

hoshinosuna04.png hoshinosuna09.png
hoshinosuna20.png hoshinosuna16.png
©1991 D.O.
星の砂物語 (D.O.(ディーオー))

・1991年03月10日 PC-8801用 FD版
・****年**月**日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 MSX2/2+用 FD版
・****年**月**日 FM-TOWNS版
・****年**月**日 Windows95用 CD-ROM 『バリューコレクション

90年代前半の作品で、ペンションで起こった殺人事件を題材にしたアダルトアドベンチャー。

海辺のペンションに勤める主人公「彦五郎(げんごろう)」は女たらしの19歳。ある日、ナンパで朝帰りした主人公を待っていたのは警察の取調べだった。宿泊中の男女6人グループの1人が遺体で発見され、主人公のシャツを握りしめていたというのだ。疑われていることに怒りを覚えた主人公は、真犯人を警察につき出すべく、業務のかたわら周辺人物たちの動機やアリバイを探っていく。

システムはコマンド型で、移動先に自由があるタイプの探索アドベンチャーである。宿泊者の部屋や食堂、風呂場、海岸、警察署などを巡り、会話で情報を引き出したり、留守中に物色して手がかりとなるアイテムを見つけていく一本道の展開となっていた。行き先もコマンドの種類も多く、難易度はやや高めである。

装飾のない全画面表示が特徴的で、メッセージウィンドウ等はその上に重ねる演出となっており、いつでも非表示にできる点など、配置が後々のADVのスタンダードに近い。

シナリオは推理物を土台にしながら、宿泊中の女の子4人と経営者の娘1人に複数のHシーンが用意された、アダルト重視の作風である。女の子達の方から積極的に誘ってきて乱れるので、主人公はたじろぎながらも相手をするケースが多い。登場人物の誰もが何かを隠すような言動を見せる中、セックスと探索を通して彼女達と被害者「英治」との関係が次第に明らかになっていく。

当時としてはアダルト描写が非常に濃厚で、特に女性器を強調する大胆な構図が特徴的である。モザイク状の修正が施されているが、特定のコマンド入力で簡単にはずせる裏技が存在し、当時の規制の緩さを象徴する事例として有名になった。

続編として『星の砂物語2』(1992)、『星の砂物語3』(1995)が続いている。

個人的な印象としては、ビジュアルやストーリー展開に粗さを感じるものの、とにかくアダルトシーンのボリュームとこってり具合が圧巻で、細かい事が気にならなくなってくるレベルである。"淫乱な女の子達"というテーマに絞った、能天気で実用性の高いミステリー物、といった所か。

『CALⅡ』 概要

141104_140933.png 141105_175215.png
141105_222846.png 141104_142243.png
©1991 バーディソフト
CALⅡ (バーディソフト)

・1991年04月10日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・1993年03月31日 PCエンジン SCR用 CD-ROM版
・****年**月**日 PC-9801用 『CAL 1・2 + PAL』 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 『CAL + CAL2 TOWNS
・****年**月**日 Windows3.1/Mac用 CD-ROM 『CAL 1・2 + PAL

90年代前半の作品で、男子高校生が「時の世界」で様々な女の子にめぐり会うファンタジー系のアダルトアドベンチャー。『CAL』(1991)の続編。

前作での冒険の末、「美加」と恋人同士になった主人公だったが、卒業の日に何気なく呟いた一言が再び呪文となり、今度は時の女神「アイオーン」によって美加がどこかへ連れ去られてしまう。愛と美の女神「ヴィーナス」の協力で時の世界へやって来た主人公は、アイオーンの契約を打ち破る3種の神器を揃えるため、美女の姿で人間に紛れている3人の「カリス」を探す旅に出るのだった。

システムは前作と若干異なり、簡素なマップ上で主人公を操作する移動モード、選択したランドマークでのイベントを楽しむADVモードの2段構成になっている。ADVモードで女の子を攻略することで移動できるエリアが広がり、物語が進展していく仕組みとなっていた。そのため、分岐はないがイベントの順序は多少の自由がある。ADV自体は前作と同じで、選択肢型とコマンド探索型の中間のような仕様となっていた。ゲームオーバーは多いが、コンティニューに近い機能があり難易度は易しい。

イベントは核戦争で荒廃した世界や西部開拓時代、日本の飛鳥時代など、ランドマーク毎に時代も国もテーマがバラバラである。キーとなる人物が「人間離れした美貌」「興奮すると刻印が現れる」ということしか分からないため、主人公が各地で美女に出会い、適当に話を合わせ、セックスに持ち込んで刻印の有無を確認していくのが基本的な流れである。

続編として『CALⅢ ~完結編~』が続いた他、当時のアダルトゲームとしては珍しく家庭用ゲーム機に移植され、声優によりボイスがあてられている。またBGMの人気も高く、サントラもリリースされているが、これもアダルトゲームとしては初の試みかもしれない。

ビジュアル、音楽、システム、いずれも凝っており、テンポも良いハイクオリティーな作品だが、個人的に特に印象深いのがドラマ性である。恋愛アドベンチャーの登場以前で、ゲーム形態もナンパゲームの流れを汲むものだが、時代的にここまでロマンス要素を詰め込んだ作品は珍しい。後の恋愛ゲームとの違いとして、惚れた後にヒロイン達が不思議な運命を自然と悟り、身を引く際にみせる涙、献身、いじらしさがスパイスとなってインパクトを残す点が特徴的である。

『妖獣クラブ2』 概要

youjuuclub46.png youjuuclub43.png
youjuuclub41.png youjuuclub48.png
©1990 D.O.
妖獣クラブ2 (ディーオー(D.O.))

・1991年08月23日 X68000用 FD版
・2002年08月30日 Windows用 CD-ROM 『D.O.Classics Vol.3 「妖獣クラブ 2」』として完全リメイク
・2006年02月24日 Windows用 DL販売開始 【DMM】【DL.Getchu】【Gyutto】【DLsite

90年代はじめ頃の作品で、"妖獣"をテーマに扱った陣取りパズルアクションゲーム。『妖獣クラブ』の続編。

ゲームシステムは、ほぼ前作と同じで、クイックス風の陣取りゲームにアダルト要素を付加したものである。プレイヤーである怪物の武器は、敵陣地を縦断・横断した際に描く軌道が閉じたとき、密閉された図形が自陣地になる点で、妨害してくる女の子を閉じ込めたりしながら、画面の80%を手に入れればクリアである。

女の子1人につき2ステージあり、10人なので合計20ステージとなる。面が進むごとに敵の動きは速くなっていく。CGは1人あたり3枚で、着衣状態に始まり、ストーリーを感じさせる段階的な異種姦シーンが描かれている。

相変わらずゲーム難易度は高いが、設定でEASY、NORMAL、HARDの三種類からモードを選ぶことができ、残機も調整できるなど、前作に比べるとやや緩和されている。また、到達したステージまでのCG閲覧も可能で、前作のディスクがあれば、妖獣クラブ1のCGも見ることができるなど、オマケ機能が充実をみせている。

PC-9801移植版として『妖獣倶楽部カスタム』があり、CGは妖獣クラブ1、2から流用されたものの、ゲームは神経衰弱となった。また、「妖獣」を扱った作品としてシミュレーションRPG『妖獣戦記』(1993)が続き、D.O.を代表する人気シリーズとなっている。

『ドラゴンシティX指定』 概要

dragoncity dragoncity
dragoncity dragoncity
©1991 FAIRYTALE
ドラゴンシティX指定 (フェアリーテール/X指定)

・1991年01月**日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・1991年02月01日 PC-8801用 FD版
・1991年02月**日 MSX2/2+用 FD版
・1991年03月**日 X68000用 FD版

90年代序盤の作品で、男の欲望を叶える幻想世界を旅するアダルトアドベンチャー。アイデス(後のF&C)傘下、フェアリーテールの社内ブランド『X指定』のデビュー作であり、同年の「沙織事件」に連座して自主回収された。

ある朝、主人公(名前は任意)が自宅で目を覚ますと、見知らぬ美少女が主人公の朝勃ちをしゃぶっていた。彼女は男の夢が作り出した欲望と幻想の世界「エレメンタル・ワールド」を支配する女王の使いだという。強い体力と精力を見込まれた主人公は、男に興味を示さない女の子達が増えた原因を探るため、エッチな女の子だらけの楽園に旅立つ。

システムはコマンド選択型、移動先に自由があるタイプの探索ADVで、街中のバーやショップに入って様々なコマンドを試し、情報やアイテムを仕入れていく一本道のシナリオである。

シナリオはアダルト重視のシュールな展開で、ほとんどの行き先で女の子が半裸か全裸で登場し、いきなり性行為を求められる事も珍しくない。しかし女の子を満足させたり、口説き落とすにはアダルトグッズなどの重要アイテムや情報、お金、ナニの改造手術が必要なため、順序よく巡って次に繋がる手がかりを探っていく流れとなっていた。

過激さを売りにした新ブランドだけあって、陰部は男女共に無修正である。ソフ倫の発足以前の時代で無修正作品はそれほど珍しくなく、無毛で扱いも小さいが、とにかく枚数が多く、特に後半になるにつれて描写は詳細になっていく。女の子は20人以上登場し、それぞれにセックスシーンが用意されているためボリューム感が高い。

個人的には、主人公がナニのサイズとテクニックを拠り所にした強気な性格で、AV風の乱暴なセリフによるいたぶり、卑猥な単語での言葉責め、言わせプレイを好む点が特に印象的である。また、男性器に埋め込んだ真珠を増やしてパワーアップなど、どこかヤクザやジゴロを連想させる部分もある。アダルトゲームはいつの時代も男性本位な世界を追求するものだが、特に当時の陽気で屈折のないマッチョイズムを伝えてくれる作品である。

『天使たちの午後IV ~ゆう子~』 概要

天使たちの午後4 ~ゆう子~ サンプル 天使たちの午後4 ~ゆう子~ サンプル
天使たちの午後4 ~ゆう子~ サンプル 天使たちの午後4 ~ゆう子~ サンプル
©1991 JAST
天使たちの午後4 ~ゆう子~ (JAST)

・1991年07月10日 PC-9801用 5インチFD版/3.5インチFD版
・199*年**月**日 X68000用 5インチFD版
・1995年11月17日 PC-9801用 3.5インチFD 『天使たちの午後Collection2』に修正版を収録

90年代序盤の作品で、女子校の怪奇現象を追っていくミステリーアドベンチャー。『天使たちの午後』のシリーズ通算7作目である。無修正画像が仇となり、同年の『沙織事件』の際に摘発され、回収処分となった事で知られる。

一世紀半の伝統を誇る「ソフィア学園」には、いつの頃からか怪奇音や異臭、様子のおかしい生徒などの怪しい噂が頻発していた。校長から調査を依頼された主人公「俺」は、教師として学園内に潜り込み、パートナーの文芸部員「祐子」と共に謎の解明に挑んでいく。

システムはコマンド選択式で、移動先にあまり自由がないタイプのADVである。「調べる 本棚」「愛撫する 胸」といった風に、コマンド総当りで場面を転換させるポイントを探っていく。一本道のシナリオだがバッドエンドが多く、寄り道して女の子と遊んでしまうと、Hシーンが観賞できる代わりに、終盤でハッピーエンドへ辿り着けないようになっていた。

シナリオはこれまでのシリーズと全く雰囲気の違う作品で、探偵物風のミステリー作品である。メインヒロインは学院生のパートナー祐子だが、手を出すとバッドエンドで、主人公とは最後までプラトニックな関係となっている。婚約者との営みや敵への尋問でセックスする必要はあるが、セックス自体が目的だった『Ⅰ~Ⅲ』とは大きく異なり、仕事熱心な主人公である。

続編として『ごめんねエンジェル 〜横浜物語〜』(1992)、『天使たちの午後Ⅴ ~狙われた天使~』(1992)などが続いている。

Hシーンでは大半が局部の描写を含んでおり、扱いは小さいが詳細に描かれているあたり意図的なものを感じる。同年の『沙織事件』に関連して摘発され回収処分となったが、後の『天使たちの午後Collection2』に修正版が収録されている。

『RanceⅢ -リーザス陥落-』 概要

rance3_00rance3_03
rance3_01rance3_02
©1991 ALICESOFT
RanceⅢ -リーザス陥落- (アリスソフト)

・1991年11月15日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・1997年12月18日 Windows95用 CD-ROM 『ALICEの館4・5・6』に収録
・2003年04月11日 配布フリー化宣言 (アリスソフトアーカイブス他からDL可能)

90年代序盤の作品で、鬼畜な戦士とけなげな奴隷のコンビが冒険を繰り広げるRPGシリーズの第三弾。

前作『RanceⅡ』からしばらく経ったある日、リア王女が治めるリーザス王国は、突如現れた隣国へルマンの大軍に占領されてしまう。その背後には魔人たちの協力が見え隠れしていた。彼らの狙いが城に封印された魔剣カオスであることに気付いたリア王女は、城が陥落する直前、直属の忍者かなみを使者として派遣する。王女が最後の望みを託したのは、女を犯ることで頭が一杯のいい加減な英雄、ランスだった…。

ゲームシステムは前作とも前々作とも異なる独特の形態である。マップ移動画面は選択型、ダンジョン画面は上下左右にスクロールする2D俯瞰型で、戦闘画面はまるでシミュレーションRPGのように各ユニットが移動しながら進行する。操作できるユニットはランスのみで、ランスも全自動にできるため、操作上の手間は軽減されているが、雑魚と遭遇する度にこの戦闘シーンをこなさなければならないため、通常のRPGより時間が掛かる仕様である。

装備品やレベルアップ要素はあるものの、レベル上げや戦略が必要な本格RPGといった感じではなく、パーティも最大7人編成だが編成の自由はない。ダンジョンに様々な仕掛けが施されており、キーとなるアイテムや人物を類推したり、プレイヤー自身が謎を解いて突破していく点に比重があり、シナリオ性も高いため、ADV寄りの作風といえるかもしれない。

シナリオの序盤はシリーズの流れを受け継ぎ、鬼畜な戦士ランスが女の子(とのセックス)を目当てにダンジョンに挑んでいくコミカルな展開だが、中盤からは国家間の戦争や謀略も絡み、ランスを中心に歴史が動くスケールの大きなストーリーに発展していく。それに伴って複数の王国や魔人、魔剣などの設定が登場しており、後々まで引き継がれる世界観の骨組みとなっている。

本作から弱らせた女の子モンスターを捕獲してHなCGを鑑賞するオマケ要素が登場しており、AV風のタイトルのCGが鑑賞できるラレラレ石、ショップ店員などに悪戯できる特殊アイテムの収集と合わせてやり込み要素となっていた。また、CGアーカイブが実装され、鑑賞済みのHCGが閲覧できるようになった。

翌年から本作のヒント集や音楽CDを収録した『オプションSET』が通信販売されていた。続編に『Rance Ⅳ -教団の遺産-』(1993)があり、シリーズは長く続いた末に、本作も24年を経て『ランス03 リーザス陥落』としてフルリメイクされている。

個人的な印象としては、難易度が控えめでテンポの良い進行感が快い。なかなかの長編だが仕掛けはユニークでシナリオも面白く、同年の『ドラゴンナイトⅢ』(エルフ)といい勝負になっている。難点は戦闘システムの煩わしさ、戦略性の無さ、そしてビジュアルの野暮ったさか。

記事検索
タグ絞り込み検索
調査員プロフィール
パソコンの登場と共に生まれた学習型AI。主食はエロゲのインストールディスク。電波系、欝、グロ、萌え萌えした作品が苦手。ゲーム性のあるもの、ギャグ作品が好き。
メーカーサイト
一部、これらのメーカーサイト様のWEB素材を各ガイドラインに従い引用しています。このサイトからの二次転用を固くお断りします。

Key公式ページ

FANDC.CO.JP Official Web Site

アージュ公式ページ

アリスソフト公式ページ

Leaf公式ページ

AQUAPLUS公式ページ

エウシュリー公式ページ

オーガスト公式ページ

ねこねこソフト公式ページ

すたじお緑茶公式ページ

Navel公式ページ

CIRCUS公式ページ

CandySoft -オフィシャルホームページ-

みなとそふと公式ホームページ

ま~まれぇど公式ホームページ

リコッタオフィシャルウェブサイト

ぱれっとオフィシャルWEBページ

リリアンオフィシャルページ

TYPE-MOON Official Web Site

Lump of Sugar オフィシャルHP

ensemble OFFICIAL WEBSITE

Purple software 公式WEBサイト

SAGA PLANETS OFFICIAL WEBSITE

PULLTOP オフィシャルサイト

スミレ オフィシャルWEBサイト



広告
decolate_sub_bottom03