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古今のアダルトゲームを広く浅く調査及び成る丈簡潔にご報告致します

『カスタムメイト3』 概要

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©1995 COCKTAIL SOFT/F&C co.,ltd.
カスタムメイト3 (カクテル・ソフト)

・1995年12月08日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・1996年12月12日 Windows3.1用 CD-ROM版

90年代中頃の作品で、自分好みに作成した女性との新婚生活を体験できる育成シミュレーション。『カスタムメイト』シリーズの三作目。

会社員として仕事に励み、孤独なまま迎えた12月に落ち込んでいた主人公(名前は任意)。街中で受け取ったチラシに釣られ、結婚相談所『カスタムメイト』に足を踏み入れた彼は、不思議なオペレーターに導かれるまま、コンピューターに理想の恋人像を入力していく。すると、条件に見合う女性はすぐに見つかり、クリスマスイブには結婚式を挙げ、その日の内に新婚旅行へ旅立ち、翌月から新婚生活が始まるという、夢のような急展開となった。主人公は残業や同僚との付き合いに悩まされつつ、専業主婦の妻と支えあい、会話やセックスを通じて愛情を深めていく。

ゲームシステムは、オムニバスのADV風だった前作と異なり、女の子のメイキングと育成SLGの組み合わせである。

プレイヤーは、ゲーム冒頭で主人公と妻の名前、年齢、性格、セックス経験の多さなどを入力していく。更に、妻は髪型、バストサイズ、ヒップサイズが三種類から選べる仕様である。

ゲームパートは会社員の何気ない日常生活を描いたもので、出社するか否か、仕事はどのくらいの力加減でやるか、残業するか否か、同僚や上司の酒の誘いに応じるか、夕食と風呂と就寝の順番はどうするか、妻の夜の誘いに応じるか、といった選択肢をこなしていく。選択肢によって愛妻のパラメータが少しずつ変化し、一年後に三種類のエンディングを迎える育成SLGである。

1月上旬から12月末まで、およそ350日間のすべてを体験することもできるが、単調で莫大な時間がかかるので、あまり現実的ではない。その代わり、任意の日付まで進められる日付進行プログラム(スキップモード)が用意されていて、その間のコマンドについて細かいオーダーを出せるので、ゲーム性はこちらのスケジュール管理がメインになるか。

アダルト要素は、主に愛妻相手のセックスである。ここにもゲーム要素があり、「愛撫」「キス」「なめる」といったコマンドを駆使して愛妻の興奮度を上げ、絶頂に導いていく。妻を満足させることができれば愛情や機嫌が回復し、淫乱度が進んで、新たな体位やプレイが開放されていく。一方、仕事疲れで精力が不足すると、妻の欲求不満指数が上がり、放置すると浮気へと発展していくことになる(寝取られシーンはない)。

仕事に励んだ分だけ貯金が貯まり、妻にアクセサリーや花などのプレゼントを贈ったり、一緒に遊園地やスキーに出かけたり、Hな下着や制服、SMグッズなどを買ってプレイの幅を広げたりできるので、一般的に仕事と夫婦生活の両立に悩むことになる。また、会社の後輩、先輩、街で夜遊びする娘など、5人の女の子が登場し、イベントを進めれば主人公との不倫Hを見ることができる。

個人的な印象としては、単一ヒロインの調教SLGにメイキング要素を組み合わせた、当時としてはユニークな作風である。カスタムできる要素は少ないが、ビジュアルは前作と比べて遥かにクオリティが高く、実用性はそれなりにあっただろう。

難点は日常に変化が乏しく、コマンドの手数も多く、期間が長いため中だるみを感じる点で、イベント探しでスキップモードを解除すると、特に淫乱度の進んだ妻を満足させるのに時間と手間を取られ、かなり面倒に感じてしまう。リアルな結婚生活に寄せすぎて、倦怠期やマンネリまで再現してしまったといえるかもしれない。


『拘束 ~悦びの淫液~』 概要

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©1995 PERSIAN SOFT
拘束 ~悦びの淫液~ (ペルシャソフト)

・1995年**月**日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・1995年12月08日 PC-9801/9821用 CD-ROM 『拘束 ~悦びの淫声~』(ボイス追加版)
・1996年07月25日 Windows95用 CD-ROM 『拘束 ~悦びの淫声~』(ボイス追加版)

90年代中頃の作品で、美女ぞろいの館での不思議な体験を描いたアダルトADV。『拘束』シリーズの一作目。

雑誌のライターである主人公「けいすけ」は、休暇を取って気ままな旅の途中、トイレのために下車した駅に取り残されてしまう。そこは次の電車もなく、付近に宿泊施設もない寂しい駅だった。途方に暮れる主人公に声をかけてきたのは、夢の中に現れた美女とそっくりの女の子「美幸」。偶然を奇妙に思いながら、誘われるまま美幸の暮らす洋館に泊まることになった主人公は、そこで美しい夫人と娘たち、そしてメイドと知り合い、不思議な夢の中で淫らな体験を重ねていく。

ゲームシステムはコマンド選択型で、移動先に自由があるタイプのADVである。屋敷内のゲストルーム(自室)を起点にして、住人たちの部屋や食堂、風呂などを繰り返し巡り、「話す」「見る」といったコマンドを総当りに近い形で選んでいく。何箇所か選択肢もあるが、どれを選んでも展開は変わらないので、おそらく分岐のない一本道である。

シナリオは一般的な館モノで、ややホラーがかったシリアスな雰囲気である。真面目で常識人な主人公が、美女ばかりの暮らす屋敷に滞在する中で、異様で蠱惑的なシチュエーションに遭遇し、理性を失ってセックスに没頭するものの、気がつくと全てが夢の中の出来事。何事もなかったかのように過ごす住人たちと交流していく内に、次第に屋敷に隠された秘密に迫っていく、といった流れである。

アダルト要素の比重は高めである。ノーマルな和姦が中心だが、緊縛や宙吊り、ろうそくやピアス等を使ったSM要素も多く、浣腸からのスカトロ、放尿、飲尿などの変態的なプレイも含んでいる。

続編として『拘束 ~淫乱授業~ 解かれたリボン』(1996年)、『拘束 ~淫爛授業~ メイド達の仕事』(1996年)が続いている。関連商品に『拘束 ~濃縮版~』『拘束 ~画廊~』『拘束 ~淫曲壁紙集~』などがある。

洋館、メイド、美人姉妹、SMチックな描写など、当時の定番を押さえたアダルト重視の館モノである。ゲーム性はなく、ストーリーも短めだが、総当りに近い探索が要求されるのでプレイ時間はそれなりだろう。飲尿やアニメーションで流れ落ちるスカトロなど、濃い目の描写が印象的だった。

 

『SEEK ~地下室の牝奴隷達~』 概要

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©1995 PIL
©1995 STONE HEADS Inc.
SEEK ~地下室の牝奴隷達~ (PIL)

・1995年03月31日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・1996年08月30日 Windows95用 CD-ROM版
・2009年12月08日 ダウンロード販売開始 【DMM】【DL.Getchu】【Gyutto】【DLsite

90年代中頃の作品で、調教師となって3人の女を従順なマゾヒストに育てあげていくSM系の育成シミュレーションゲーム。ストーンヘッズ傘下のブランド、PILのデビュー作である。

主人公「貴之」(名前変更可)は、著名な画家だった父親の葬儀で、妖艶な美女「沙貴」と出会い、意外なことを知らされる。父親の本当の仕事は、依頼を受けて金持ちの愛人達を預かり、一流のマゾ奴隷に仕上げる調教師だったというのだ。その遺産10億円を相続する条件として、調教師の仕事を引き継ぐことを受け入れた貴之は、適正をみる試験として、沙貴と共に3人の女を一ヶ月間にわたって教育していく。

ゲームシステムは育成シミュレーションで、スケジュール管理型ではなく、ターン制のコマンド選択式である。6月1日から30日まで、週末を除いてほぼ毎日、女の子の繋がれている鉄格子の部屋を一つ一つ巡り、「褒める」「奉仕」「責め苦」「恥辱」といった22種類のコマンドを選んでパラメータを育成していく。

序盤は生意気だったり、痛がったりでパラメータの伸びが悪いが、ソフトなプレイから始めて徐々に気位をくじき、快楽を与え、従わせていけば、次第に忠誠や肉欲が上がっていき、技術も身について、コメントが従順で献身的なものに変化していく。体力や理性が尽きてしまうと壊れてしまうので、最低限を維持しつつ、女の子それぞれの特性を把握してコマンドを使いこなしていく点にゲーム性がある。

3人共にパラメータをパーフェクトな状態に仕上げ、沙貴に認められて一流調教師になるのが一般的なゲーム目標だが、途中の選択肢や育成具合によってマルチエンディングになっており、特定の女と結ばれるハッピーエンドやハーレムエンド、お約束の館炎上エンドなどを備えていた。難易度は全体的に高めで、条件付きの特殊イベントも多く、やり込み要素となっている。

主人公は元々ガラの悪い性格をしていて、SMや変態的なプレイにも抵抗感がなく、素の高圧的な態度で調教に臨んでいく。女性は反抗的で擦れた性格の遙、素直で大人しく、ウブな性格の真梨乃、明るく楽天的、やや頭の足りない桃美の3人となっている。他にナビゲート役の沙貴も、調教はできないがイベントが用意されており、攻略対象となっている。

ほぼ全てのイベントがHシーンで占められており、アダルト要素の比重は非常に高い。フェラ、オナニー、バイブレーターによる調教、縛り、鞭、蝋燭、洗濯バサミ、水責め等のSMプレイ、尻舐めや放尿、浣腸からのスカトロ、アナルセックスなどの変態的なプレイの他、特殊イベントとして普通の和姦プレイも用意されていた。

続編に『SEEK2 -SADISTIC BABYLON-』(1999年)がある他、本作品を実写化した『SEEK 実写版』がコアマガジンから発売された。また、オムニバスの『PILcaSEX』(1996年)の中の一本に本作品のアフターストーリーが収録されている。関連商品にビジュアルブック、小説版、OVAなどがある。

SM系の調教SLGとしては『禁忌 ~TABOO~』(1995年)がやや先行したが、イベントの作りこみの充実、ゲームバランスや操作の洗練度など、こちらの方がはるかに出来が良く、より影響力があったことだろう。SMと育成SLGはよほど相性が良かったのか、90年代後半にかけてちょっとしたブームが起きている。


『Libido7 IMPACT』 概要

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(過激画像につき一部を加工しています) ©1995 LIBIDO
Libido7 IMPACT (LIBIDO)

・1995年09月21日 PC-9801用 3.5インチFD版 
・1996年05月01日 Windows95用 CD-ROM版
・****年**月**日 Macintosh用 CD-ROM版

90年代中頃の作品で、8人の女の子のアブノーマルな性模様を描くショートシナリオ集。『Libido7』(1994年)の続編で、LIBIDOの4作目。

前作の後、麻雀ゲームを作る計画になっていた奈留たちだったが、作曲もプログラムも全く進んでいなかった。心配する奈留をよそに、のんびり遊んで過ごす千鶴たち。そこへいつもの面々が集まってきて、麻雀ゲームはどこへやら、新たな企画の話で盛り上がってしまう。それは、一人一人のHな体験談を持ち寄り、シナリオにしてアドベンチャーゲームを作る計画だった…。

ゲームシステムはショートシナリオ集だが、形式が変わっていて、部屋の中でくつろいでいる女の子の中から、任意の2人を選ぶことでシナリオが始まる。女の子は8人なので、組み合わせは28パターンとなる。プロローグ、エピローグを含めるとエピソードの合計は30個となる。選択肢やコマンドはなく、純粋な読み物である。時期的に珍しく、AUTOモードとメッセージ速度を変えられる先進的な機能を備えていた。

シナリオは、いきなり性器を露出した状態から始まる極端にアダルト重視な作風である。男性は一切登場せず、当時の通例で設定年齢は低い。冒頭で選択した女の子のうち、ネコ役を担当する方が自らの変態的な性癖を語り、恥部をさらし、愛撫されてレズプレイに発展していくのが基本的な流れとなっていた。

前作に続き、スカトロ要素の比重が高いのが大きな特徴で、どのエピソードにも放尿か脱糞シーンを含んでおり、飲尿や肛門への愛撫といった描写も多い。ディルドーや果物、縄、浣腸注射器といった道具類も好んで用いられる。性器や排泄物は画像処理でぼかされているが、拡散状で目が極端に細かい、アグレッシブで独特な修正方法になっていた。(Win版、Mac版では普通のモザイク)

「オカズウェア」を自称し、突き抜けた発想力で実用性の高さを目指したユニークな作風だが、それ以上に話題にされやすいのが変態的な嗜好である。ファンシーで可愛らしいフォントやデフォルメキャラによる演出、ピンクを多用する明るいタッチのビジュアルに反し、大胆不敵な過激さと汚物が満載の作品だった。

 
公式サイト
http://www.libido.ne.jp/archives/?page=libido7

 

『晴れのち胸さわぎ』 概要

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©1995 COCKTAIL SOFT/F&C co.,ltd.
晴れのち胸さわぎ (カクテル・ソフト)

・1995年11月10日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版

90年代中頃の作品で、学園内を舞台に怪現象の謎を追っていくアダルトアドベンチャー。『晴れのちおおさわぎ!』に続く、晴れのちシリーズの第二弾。

主人公「かずひこ」は舶用学院の生徒会長ながら、可愛い女の子や美人を見るとオッパイやお尻に触らずにはいられない、陽気なスケベ男である。ブレーキ役の副会長やマイペースな女教師など、個性的な面々とドタバタな毎日を送るかずひこ。一方、学院内では下着ドロや器物破損などの事件が多発していた。学校中から犯人と思われているかずひこは、真相を突き止めるため、生徒会メンバーや彼の許婚を名乗る転校生と共に校内を探索していく。

ゲームシステムはコマンド型で、移動先に自由があるタイプのADVである。校舎内の生徒会室や屋上、図書館、職員室、敷地内の中庭やプール、体育館、神社などを巡り、出会った人物と「見る」「話す」「触る」などのコマンドで会話を進め、物語を進展させていく。ストーリーは一本道でエンディングも一種類だが、多少の寄り道要素があり、巡回の順序次第でHシーンが多く見れたり、コマンドの選び方でセックスのプレイが異なったりするようである。

シナリオは、不思議な落雷に打たれ、龍神の力を得た主人公が、校内を荒らしまわる謎の生物「タマタマ」を見つけ、退治していく中で謎の真相に迫っていく、という流れである。主人公が事件そっちのけで女の子に抱きついたり、セクハラ発言したり、コトに及ぼうとして相方にボコボコにされるのがお約束となっていた。

アダルトシーンは女の子一人につき1~2箇所である。登場する女の子は、副会長で気の強い大家の娘、のんびりした性格の巫女、巨乳眼鏡の新聞部員、生意気で幼い印象の後輩など8人となっていた。

続編に『晴れのちときどき胸さわぎ』(1997年)がある。派生作品に小説版がある。

筋立ては前作と似ているが、作風は極端なギャグ作品に生まれ変わっており、ギャグで好みが分かれるだろう。個人的な印象としては、ボケ一辺倒の主人公がさすがにくどく、殴られてばかりのオチは単調で飽きてしまう。また、クォータービューのマップ画面が生かされていないのが残念で、操作面でも洗練不足な印象である。


『EVE burst error』 概要

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©1995 C’s ware
EVE burst error (C’s ware) 

・1995年11月22日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版 (18禁)
・1997年01月24日 セガサターン用 初回版 通常版 (18歳以上推奨)
・1997年05月30日 Windows95用 CD-ROM 初回版 通常版 (R指定) 
・1997年08月29日 セガサターン用 廉価版 (18歳以上推奨)
・1998年07月02日 セガサターン用 『EVE burst error&EVE The Lost Oneバリューパック
・1999年07月16日 Windows98用 DVD-ROM版 (R指定)
・2003年07月24日 PS2用 『EVE burst error PLUS』 限定版 通常版 (CERO:C(15歳以上))
・2003年11月28日 WindowsXP用 DVD-ROM 『EVE』 (PS2版の18禁リメイク)
・2005年03月24日 PS2用 『EVE burst error PLUS』 廉価版 (CERO:C(15歳以上))
・2006年10月03日 DL販売開始 【DLsite】【DMM】【DL.Getchu】【Gyutto】(R指定版)
・2010年03月25日 PSP用 『burst error EVE the 1st』 (CERO:C(15歳以上))
・2016年04月28日 PS Vita用 『EVE burst error R』 初回版 通常版 (CERO:D(17歳以上))
・2016年04月28日 Windows用 DVD-ROM 『EVE burst error R』 (18歳以上推奨)
・2016年04月28日 DL販売開始 『EVE burst error R』 【DMM】 (18歳以上推奨)
・2016年11月25日 Windows用 DVD-ROM 『EVE burst error A』  (Rの18禁リメイク)
・2016年11月25日 DL販売開始 『EVE burst error A』 【DMM】 (18禁)

90年代中頃のミステリーアドベンチャー。元々はPC向けの18禁ゲームだったが、特に家庭用ゲーム機への移植版が大ヒットを記録し、知名度が非常に高い。続編や派生作品が多く、オリジナル版のリメイクも何度も行われている。

主人公の一人、「天城小次郎」は飄々として人を食った性格ながら、腕は一流の私立探偵である。ある事件がきっかけで羽振りの悪い小次郎は、法外な報酬に釣られ、資産家風の男から怪しい絵画の捜索依頼を引き受ける。同じ頃、もう一人の主人公、大雑把でくだけた性格のエリート捜査官「法条まりな」は、テロリストに狙われているという某国大使の娘の護衛を任命される。面識のない二人の主人公は、別々の事件を追いながらもニアミスを繰り返し、やがて共通の壁にぶつかるお互いの存在を認識し始める…。

ゲームシステムはコマンド選択式で、移動先に自由があるタイプの探索ADVである。怪しい場所を巡回し、「見る・調べる」「考える」等のコマンドを、総当りに近い形で選択することで進展していく。分岐やゲームオーバーはなく、展開は一本道である。攻略はさりげない会話中のヒントが頼りで、難易度はやや高い。

最大の特徴は「マルチサイトシステム」と呼ばれる構造である。『DESIRE』(1994年)の発展系で、男女二人の主人公がそれぞれ独立したシナリオを持ち、いつでも切り替えることができる。一方のプレイのみでは先に進めず、片方で事件を目撃したり、陰ながら協力する事でもう一方のフラグを立てなければならない。二重の視点を何度も切り替えながら殺人事件の謎を追っていくことで、奥行きのあるミステリー表現と推理の楽しさを実現している。

シナリオの核心部分はシリアスだが、主人公達は陽気な性格で、笑い、涙、猟奇、アクションの各要素バランスを取ったサスペンス風ドラマとなっている。

アダルト要素は同社の作品の中では控えめで、小次郎サイドはモテる主人公による据え膳的イベントが中心である。まりなサイドでは、開放的な彼女がレズプレイやラブロマンスに積極的に挑んでいく。 

セックスシーン等をカット、ボイスを追加したセガサターン移植版では、19万本を超えるセールスを記録し、ミステリーとしての完成度を見せつけた。 続編はコンシューマ向けを中心に『THE LOST ONE』(1998年)、『ADAM THE DOUBLE FACTOR』(1999年)、『EVE ZERO』(2000年)、『EVE new generation』(2006年) と続いた他、派生作品として『EVE雀』(2008年)や小説版がある。オリジナル版も20年を経て、当時の原画を担当した田島直氏が一部描き下ろす形でデジタルリマスター化され、話題となった。

個人的な印象としては、ミステリー自体も凝っており、日常会話は軽妙、ビジュアルのレベルが高くスタイリッシュな点に加え、泣き要素があるのが印象的だった。当時は悲劇的なロマンスがスパイスになっているアダルト作品が流行りだした頃だったが、この作品は美少女ゲームの枠に囚われない野心的なところがあり、その中でも異質に思える。『YU-NO』と共通する、奇抜なアイデアと完成度の高さ、独特の作家性が光る作品だった。


【EVE burst error R】 公式サイト
http://eve.el-dia.net/ 


『インモラルスタディ シナリオ3 朝倉まなみ』 概要

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©1995 Scoop
インモラルスタディ シナリオ3 朝倉まなみ (Scoop)

・1995年10月20日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 Windows95用 CD-ROM版

90年代中頃の作品で、スケベな家庭教師を主人公にしたアダルトアドベンチャー。『インモラルスタディ』シリーズの三作目。

主人公「教師一筋」は凄腕ながら、授業にかこつけてイイトコのお嬢様にイタズラをするのが大好きなスケベ家庭教師。今回の依頼は、超有名ファッションデザイナーの一人娘「まなみ」を教育してほしいというもの。内気で人見知りなまなみの身体を開かせるため、いつも通り怪しげな学習法でHに持ち込むが…?

ゲームシステムは前2作と似ているが、1作目の頃よりコマンド型に近くなっている印象である。「見る」「話す」「愛撫する」といった2~3択のコマンドが現れ、それらを総当りしている内に進展していく。分岐やゲームオーバーのない一本道で、ゲーム性はほぼない。

シナリオは、人見知りで幼い印象のお嬢様に嗜虐心をくすぐられた主人公が、授業にかこつけてHなことを教え込もうとしたところ、既に何者かによって調教されている形跡があり、予想外の展開に巻き込まれていく、といったアダルト重視でコミカルな展開である。

アニメーションシーンがシリーズを通しての目玉になっていて、普段は静止画で進行するが、フェラチオ、ピストン運動などの一部のシーンで、複雑な動きをする動きの大きなアニメーションを含んでいた。また、鞭、緊縛、三角木馬、ロウソクによるSMプレイの描写が多いのも特徴的である。

同シリーズとして『インモラルスタディ シナリオ1 白川玲子』『インモラルスタディ シナリオ2 飯嶋由佳』が、同年に二ヵ月おきにリリースされている。

 

『インモラルスタディ シナリオ2 飯嶋由佳』 概要

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©1995 Scoop
インモラルスタディ シナリオ2 飯嶋由佳 (Scoop)

・1995年09月22日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 Windows95用 CD-ROM版

90年代中頃の作品で、家庭教師の主人公が教え子を騙してHなイタズラをしていくアダルトアドベンチャー。『インモラルスタディ』シリーズの2作目。

主人公「教師一筋」は凄腕の家庭教師ながら、立場を利用してお嬢様を落とすのが好きなスケベ教育者である。今回のターゲットは町工場の娘で、男勝りな性格の美少女「飯嶋由佳」。彼女の態度が粗暴になり、成績が落ちた原因を探ってほしいという依頼を受けた主人公は、ついでに彼女の身体も美味しく頂いてしまうべく、由佳の心に付け入る隙をうかがっていく。

ゲームシステムは選択肢型だが、どれを選んでも分岐しない一本道で、総当りで進めていくコマンド型ADVのような操作である。一箇所ゲームオーバーはあるが、ゲーム性は低い。

シナリオは調子のいい性格の主人公が、反抗的な態度を取る少女の弱みを握り、言葉巧みに騙し、Hな授業に持ち込んでいくアダルト重視な展開である。少女が抵抗したり、工場の従業員が妨害に入ることもあるが、その場の機転と理屈責めで丸め込んでいくコミカルな作風となっていた。

アニメーションシーンが最大のウリとなっていて、普段は静止画を中心に話が進むが、キスシーンやフェラシーンなど、数箇所に動きの大きなアニメーションが施されている。また、一部にバイクのピストンや電動ドリルなどの工具を使った特殊なプレイを含んでいた。

同シリーズとして、『インモラルスタディ シナリオ1 白川玲子』、『インモラルスタディ シナリオ3 朝倉まなみ』が二ヵ月おきにリリースされている。

アニメーションアダルトゲームというジャンルの常で、シナリオは短く、ゲーム性はほとんどない。個人的な印象として、ビジュアルは比較的良好、アニメーションも前作よりスッキリとした線で洗練された印象だが、相変わらず読み込みに時間がかかるのが難点か。


『ここは楽園荘2』 概要

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©1995 FOSTER
ここは楽園荘2 (FOSTER)

・1995年10月20日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・1995年10月20日 Windows95用 CD-ROM版

90年代中頃の作品で、美女達の暮らすマンションを舞台にしたアダルトアドベンチャー。『ここは楽園荘』(1994年)の続編。

前作で騒動の末、従妹の「美紗」と結ばれた主人公「圭吾」だったが、美紗は留学してから音信不通になってしまった。楽園荘は普通のマンションになり、入居者は半数が新しい顔ぶれとなっていた。あれからおもちゃ会社に就職した圭吾は、開発部のエースとしてバリバリと仕事をこなし、楽園荘のセフレや会社の女の子から熱烈に求められる充実した日々を送っていていたが、手がけている企画の情報がライバル会社に漏れているという噂が立ち、不審な出来事が相次いで…?

ゲームシステムは選択肢型のADVだが、分岐やゲームオーバーのない一本道である。2~3択の選択肢や移動先が選べることがあるものの、正解以外は主人公がほとんど拒否するので、見かけより自由のないシンプルな構造となっている。

シナリオはモテモテの主人公が、女性達から誘惑されておいしい目に合いつつ、情報漏えいの妨害を乗り越えて、企画を完遂を目指す流れとなっている。ギャグ作品ではないが、雰囲気は楽天的で明るい。前作に続き、セックスに貪欲な女性像が特徴的で、女性の方から直接的に迫ってくるケースが多い。

女の子は前作からの学園生、水商売のお姉さんの他、会社の同僚の3人、会社の上司、喫茶店のアルバイトの7人である。Hシーンは一人あたり1~2箇所で、一部に屋外や社内でのスリルセックス、女王様による調教プレイ、放尿などの特殊なプレイを含んでいた。

さらなる続編として『ここは楽園荘3』(1998年)が続いている。

個人的な印象としては、エロと手軽さに特化したシリーズで、ゲーム性はほとんどない。シナリオも短めでアダルト重視だが、ミステリー風の筋立てがそれなりに楽しい。レベルの高い流行のビジュアル、積極的な女の子による大胆なプレイが好みに合えば、実用性は高かったことだろう。

 

『遺作』 概要

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©1995 ELF
遺作 (エルフ)

・1995年08月25日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 DOS/V用 3.5インチFD版
・1997年05月30日 Windows95用 CD-ROM版
・1999年02月26日 Windows95/98用 CD-ROM 『リニューアル版
・2000年03月31日 Mac用 CD-ROM版
・2008年05月21日 ダウンロード販売開始 【DMM

90年代中頃のアダルトゲームで、古びた旧校舎からの脱出を描くサスペンス系のアドベンチャー。

主人公「健太」はぶっきらぼうな性格ながら、逆境に強く、お人よしな面のある学生である。夏休みの登校日にラブレターを受け取った健太は、期待を胸に旧校舎の5階へ向かうが、それは彼をおびき出す為の罠だった。彼と同様に、脅迫やタレコミなど様々な文面の手紙で呼び出されたのは、学園の生徒7人と教師1人、いずれも不気味な用務員「遺作」と因縁を持つ人物たち。旧校舎に閉じ込められてしまった彼らは、一向に姿を現さない遺作に怯えつつ、遺作の用意した仕掛けを解いて鍵を手に入れるため、廃墟の中をさまよっていく…。

ゲームシステムは移動先に自由があるタイプの探索ADVで、移動シーンは古いRPGのように3D視点のダンジョンを歩き回る形式である。80年代に流行した形式だが、当時は廃れていて珍しい。一方、部屋に入った際や何か見つけた際は『ELLE』(1991)のような、マウスカーソルを使ったコマンド型で、気になる部分や人物の口をクリックしていく。

舞台となる木造校舎は5階建てで、それぞれの階の下に通じる階段に鍵がかけられているため、鍵を求めて謎のメッセージの暗号を解いたり、不自然な場所に置かれたアイテムを拾ったり、道具を組み合わせて仕掛けを解除していくミステリー風の流れである。プレイヤー自身が謎を解かなければならない本格派で、行き先や試せるコマンドが膨大なため総当りが通じにくく、選択肢分岐もあり、難易度は非常に高い。

シナリオは終始、重くシリアスな雰囲気で、登場人物たちも互いに仲が悪く、いくつかのグループに分かれて行動してしまうことが多い。女の子が単独行動を取ろうとするイベントを放置すると、その女の子が遺作に捕まってしまい、1人、また1人と仲間が消えていくサイコホラー風の展開となっていた。

ハッピーエンドを迎えるためには、誰一人遺作に捕まらずに脱出する必要があるが、その際のアダルト要素はパンチラ、用便中のトイレを開けてしまった、といった程度のもので、和姦要素はほとんどない。主なアダルト要素は遺作による陵辱シーンで、各女の子1人につき1つ、女の子が消えた後に現れるビデオテープを、主人公がデッキで再生してしまう、という形を取っている。言葉責め、縛り、ロウソク、剃毛といったSM要素や、放尿、アナルといったプレイの他、珍しく男が男を辱める男色シーンも一部に含んでいる。

ファンディスクとしてサブヒロイン達とのハッピーエンドやパロディを収録した『盗作』が通信販売されている。続編に『臭作』(1998年)、『鬼作』(2001年)があり、後に「伊頭家シリーズ」「おやぢシリーズ」と呼ばれ、この時代を代表する人気シリーズとなった。派生作品としてOVA版小説版がある。

個人的な印象としては、ビジュアルも音楽も雰囲気にマッチしていて、なかなかの緊迫感が楽しめる作品である。難しい謎解きが人を選びそうだが、理不尽さはそれほどでもないので、まめさと根気があれば自力攻略できたかもしれない。ホラー系の陵辱モノながら行為自体はソフトなことが多く、極端な暴力描写やグロ要素がないのも印象的だった。


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