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性戦士もっこりまん (イリュージョン)・1993年08月27日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
90年代序盤の作品で、下品な変身ヒーローを主人公にしたコミカルなアダルトアクションゲーム。イリュージョンの2作目。
宇宙からやってきた異星人もっこりまんは僕らのニューヒーロー。正体を隠し、金田豆造として地球に潜伏中の彼は、その特技を生かしてAV男優として活躍していた。今日も敵対するコケ性人の妨害を乗り越え、魅力的なAV女優との撮影に臨み、その絶倫な精力で彼女たちをエクスタシーに導いていく。
システムは横スクロール型アクションの1部と、感じるセックス体位を探っていく連打系アクションの2部で構成されている。冒頭で7つのAV風タイトルのステージの中から一つを選び、1部をクリアすることでセックスに突入し、2部のアクション要素をクリアする度に、AVの内容がワンカットずつ流される仕様となっていた。
1部の横スクロールアクションは、ジャンプや飛び道具を頼りに、ザコを潰したり罠を避けたりしながら、迷宮内の鍵を探し出し、ゴールへの到達を目指す流れである。コースはワープポイントなどが複雑に絡み、非常に入り組んでいる。ゲーム性はクリアに繋がるワープ順序や抜け道を見つけていく、探索要素の強いものになっていた。コンティニューの回数や残り時間に制限がないため、難易度は易しい。
2部は何故か、もっこりまんと女性が草原で結合した場面から始まる。精ゲージが尽きる前にピストン運動で女ゲージをMAXにすればクリアである。体位は正常位、後背位、座位の三種類があり、その中からゲージの上昇する体位を見つけ、キー連打で責めていく。しばらく責めるとゲージが上がらなくなるので、再び感じる体位を探っていく流れである。
選べるAVは7本で、主演はそれぞれ別の女性である。若妻、看護婦、OL、制服姿の学生、女教師、エレベーターガールなどの女性達が、危険な不倫関係や自慰、見ず知らずの男とのセックスに夢中になってしまう筋書きとなっていた。一部に拘束や失禁といった描写もあるが、プレイ自体はほぼノーマルである。
続編として『もっこりまんRPG』(1994年)、『乱交女体釣り ~もっこりまんのナニでヌシ釣り~』(1995年)が続いている。
おバカで混沌とした雰囲気が持ち味のギャグ作品で、ゲームを起動すると演歌調で下品な歌詞のOP曲が字幕付きで流れ始める(音声はない)。『超兄貴』(1992年)のように、良い意味でバカゲーと呼ばれることが多いようだ。個人的な印象としては、動きの硬さや迷宮の構造の荒っぽさで、アクションゲームとして楽しいものではないが、ビジュアルのクオリティの高さ、セックス描写の濃厚さで多少挽回しているイメージである。