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きゃんきゃんバニースペリオール (カクテル・ソフト)・1990年04月16日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 PC-8801用 FD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 MSX2/2+用 FD版
・****年**月**日 PC-9801用 3.5インチFD 廉価版
・****年**月**日 PC-9801 NOTE専用 3.5インチFD 廉価版
・****年**月**日 X68000用 FD 廉価版
90年代初頭の作品で、スケベな青年が不思議な手帳の力を借り、女の子を口説き落としていくナンパアドベンチャー。『きゃんきゃんバニー』(1989)の続編。
前作で「亜理子」からもらった手帳の力により、意中の女の子と仲良くなった筈の主人公「たけし」だったが、今は恋人もなく、望遠鏡で女性宅の覗きをしていた。そこに亜理子が現れ、たけしの現状を嘆き、再び魔法の手帳を手渡した。今度の手帳はナンパのアドバイスをくれる人格「ボブ」と会話できる奇妙なアイテム。主人公はボブと相談しながら、様々なシチュエーションで女の子の攻略法を探っていく。
システムはナンパシミュレーション風だった前作と大きく異なり、特殊な形態のアドベンチャーである。
合計12人の女の子がテーマ別に3つのグループに分けられていて、「制服むんむんセット」はオムニバスのショートシナリオ4本、「女子大生おかわりセット」は、2人組の女の子をまとめて口説くシナリオ2本分が、1本のシナリオの中で分岐構造となっている。「セーラー服ゆうやけセット」では、遊園地で出会った女の子グループ4人の中から1人を選び、順番に口説いていく。
冒頭で主人公の血液型、性格、職業を入力する必要があり、その設定によって会話の内容や女の子との相性が変化し、組み合わせによっては攻略できないケースもあった。手帳からのヒントや相手の反応を頼りに、会話や行動コマンドの中でトラブルを乗り越え、好感度を上げる方法を見つけ出し、女の子とのHに持ち込めばクリアである。
シナリオはスケベで軽薄な主人公が、相手の性格に合わせて笑いをとったり、趣味で気を引いたり、顔のパーツを褒めたり、悩み事に真面目なアドバイスをして心を掴み、軽いスキンシップから発展してその気にさせていく流れが基本である。攻略対象は受付嬢、看護婦、ファーストフード店員、スチュワーデス、女子大生等である。
続編として『きゃんきゃんバニースピリッツ』 『きゃんきゃんバニープルミエール』 『きゃんきゃんバニーエクストラ』 『きゃんきゃんバニーリミテッド 5 1/2 』 『きゃんきゃんバニープルミエール2』などが続き、家庭用ゲーム機にも活発に進出している。
シリーズ中で最も難易度が高い作品として知られる。その理由は、好感度が非表示になったことでコマンドの有効判定が難しい点、地雷となるコマンドや回数制限のため総当たりが通じにくい点、設定入力の時点で詰んでいても分からない点などがあり、自力攻略となると試行パターンが多すぎて莫大な時間を浪費しただろう。しかし豊富なボリュームとビジュアル、軽快なギャグで人気は高かったようだ。