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ドッキン美奈子先生 (テクトハウス)・1988年08月**日 PC-8801用 FD版
80年代後半の作品で、夏の海辺を舞台にスケベな男子学生が冒険を繰り広げるアドベンチャー。漫画家わたなべわたる氏の代表作『ドッキン美奈子先生』シリーズのゲーム化作品である。
男2女4で大白浜海岸に遊びにきた主人公一行。スケベ小僧の主人公「けんた」は、スタイル抜群の「美奈子先生」との一発を狙って隙を窺っていたが、先生は突然行方をくらませてしまう。ホテルや浜辺で聞き込みをしていく中、けんたは波打ち際で物憂げな表情を浮かべる不思議な女の子に出会うのだった…。
システムは移動先に自由があるタイプのADVである。コマンド選択型だが、コマンドは一つ一つが長めで、選択肢に近い短文となっている。不正解のコマンドを選んでも同じ場面に戻ってくる事が多いのが特徴で、正解のコマンドを選ばない限り延々とループするので、難易度は易しく、Hシーンを無かった事にして何度も繰り返したりと、妙な遊び方ができた。画面の上の方にゲージがあり、全体の中の進捗状況が常に確認できる。
シナリオはやんちゃな性格の主人公が、Hな遊びに夢中になっている女の子達に混ざったり、一人一人を口説いたりしていく流れで、最終的な目標は担任の美奈子先生である。コミック調の幼い顔立ちと、巨大な胸を強調する構図、肉付きの良い身体の組み合わせが印象的である。
原作のタイトルは当時、少年誌に連載されていた人気お色気漫画『いけない!ルナ先生』の影響を受けたものだったようだ。ただし、ルナ先生は豊満な肉体を駆使して中学生の苦手科目を克服する内容で、本番行為は一切無かったのに対して、こちらはセックス中心の成人向け漫画である。連載終了後も『大好き美奈子先生!』『がんばれ美奈子先生!』とシリーズは続き、20作品以上の単行本がリリースされたようだ。