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古今のアダルトゲームを広く浅く調査及び成る丈簡潔にご報告致します

『ラブアドベンチャー プレイボーイ』 概要

ラブアドベンチャーラブアドベンチャー
ラブアドベンチャーラブアドベンチャー
©1983 T&E SOFT Inc.
ラブアドベンチャー プレイボーイ (T&Eソフト)

・1983年07月**日 PC-8801用 カセットテープ版
・1983年**月**日 FM-7用 カセットテープ版

パソコンゲーム黎明期の作品で、架空の美女を口説き落とすシミュレーションゲーム。

ストーリー性のある導入部分はなく、ゲームは自分と彼女の生年月日、現在の日付を入力するところから始まる。入力データにより彼女の好みがランダムに決まるので、デートを繰り返す事でそれを把握し、好感度を高めていく。頃合いをみて(ボディー)タッチやキスを行い、ホテルに誘うことができればクリアとなった。

当時流行していた「バイオリズム」による相性の良し悪しがあり、自分の波形と彼女の波形が似ている日取りを選んでデートに誘う事ができれば、彼女が遅刻しなかったり、ポイントを上げやすかったりするようである。

デートは車内、パーキング、レストラン、ホテルなどの中から場所を選び、彼女からの「好きな食事は?」「年収は?」といった質問に選択肢で答えていく形である。行動ごとに時間が経過し、制限時間内に口説き落とせなければ彼女が帰ってしまう。ただし無制限にコンティニューできるので、彼女の喜ぶ回答を覚え、デートを2回3回と重ねていけば必ずクリアできるようになっていた。

「彼女」の性格は生年月日により様々だが、ビジュアルは同一である。アダルト要素はクリアの際、彼女の首から腰にかけての裸が一枚表示されるのみとなっていた。

個人的な印象として、最初期のアダルトゲームの中ではゲーム性が高い作品である。質問で正解すると彼女がウインク、間違うと舌を出す演出も印象的。恋愛ゲームのはしりともいえるが、サブタイトルに「Simulation OF Play boy with COMPUTER GIRL」とあることからも、恋愛SLGというよりナンパSLG寄りといえるだろう。


調査担当

『Softporn Adventure』 概要

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©1981 BLUE SKY SOFTWARE
©Activision Publishing, Inc.
Softporn Adventure (Sierra On-Line)

・1981年**月**日 AppleⅡ用 テープ
・****年**月**日 Atari 8-bit用 カートリッジROM
・1991年**月**日 DOS用 FD?

アメリカで販売されたパソコンゲーム黎明期の作品で、女性を口説き落とすことを目的にしたテキストアドベンチャー。市販された中では世界最古のアダルトゲームといわれる。

当時としては一般的だった画像の一切ないアドベンチャーで、「W(西へ移動)」「LOOK DESK」「BUY WHISKY」といった具合にコマンドを一文字一文字打ち込み、主人公を操作してアイテムや情報を入手していく探索物である。画面の上部分は現在地や視界内の物品、移動可能な方角が表示される情報画面で、下部分は情景描写とコマンド入力を受け持っている。移動先もアイテムの種類も多く、攻略には高度な類推が必要で難易度は高い。

シナリオはカジノのある歓楽街を舞台に、男性の主人公を操作してバーやディスコ、ホテルなどを繰り返し巡り、ギャンブルで資金を作ったり、落書きから合言葉を知ったり、様々なプレゼントを入手して、途中で出会う3人の女の子とのセックスを目指すストーリーである。不衛生、賭博、売春、麻薬など大人向けの不健全な描写が多いのが特徴的で、主人公は性病をうつされたり、騙されたりと悲惨な目に遭いながら、コミカルに進行していく。

目的の女の子はバーの奥で客をとっている売春婦、ディスコでナンパしたあどけない女の子、ホテルのペントハウスのジャグジーに浸かっている美人の3人で、一度のプレイで全員とセックスに至ればクリアとなった。セックスの細かい描写はなく、主人公がプレイヤーに短い感想を述べるのみである。

後に『Leisure Suit Larry』(1987)として画像付きでリメイクされ、続編も作られて人気シリーズとなった他、日本でも『Las Vegas』(1987/スタークラフト)としてPC-8801やFM-7用にオリジナルCG付きでリメイクされている。

個人的な印象としては、想像以上に長編で仕掛けも凝っていて、自力攻略は遠慮したいが、当時のADVとしてはよく出来ているのではないだろうか。最古のアダルトゲームとは言うものの、『団地妻の誘惑』(1983)と同じで大人向けの猥雑なテーマを扱っているに過ぎず、期待をもたせるパッケージと裏腹に、露骨なエロ描写がないのが印象的である。

調査担当

『まじゃべんちゃー・ねぎ麻雀』 概要

まじゃベんちゃー・ねぎ麻雀 サンプル まじゃベんちゃー・ねぎ麻雀 サンプル
まじゃベんちゃー・ねぎ麻雀 サンプル まじゃベんちゃー・ねぎ麻雀 サンプル
©1986 ONION software
まじゃべんちゃー・ねぎ麻雀 (ONION software/テクノポリス)

・1984年**月**日 PC-6001/PC-8801用 FD版 (同人ゲームとして頒布)
・1986年10月**日 PC-8801用 FD版 (商業版)
・1987年**月**日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・1988年**月**日 X1用 FD版

同人ゲーム出身の作品で、PC向けとしては初となった脱衣麻雀ゲーム。麻雀ゲームに独自ルールのイカサマ技を持ち込んだゲームとしても名高い。

タイトルは麻雀とアドベンチャーからきた造語で、簡単なストーリー仕立てになっている点が同世代の麻雀ゲームと異なる。ただし、ストーリーがあるだけでADV要素はなく、実際の内容は麻雀ゲームの域をでない。主人公は友人の家、町の雀荘などで麻雀に勝ち続け、ついには江戸時代にタイムスリップして、悪人「ききょうや遠藤」の退治を目指していく。

形式は2人打ちで、1面につき3人の個性的な対戦相手とそれぞれ数回勝負し、点数で上回れば勝ちとなった。ステージは7面まで用意されており、あがる度に、なぜか対戦相手と全く無関係な女の子が、画面端で一枚ずつ脱いでいくという不思議な演出となっていた。女の子達は当時の脱衣麻雀には珍しい、丸っこく頭身の低いアニメ調になっていて、PC-88版、PC-98版、X-1版と機種が変わるごとに新しく描き直されていた。

もう一つ特徴的なのが、対戦ごとに貯まっていくパワーを消費することにより「技」が使えることで、ポイント数に応じて「役満積み込み」「タンヤオ積み込み」といった強力な配牌補助を利用することができるようになっていた。こうした制限付きのイカサマ技は、その後の脱衣麻雀に大きな影響を与えたと思われる。

ファミコン版として同名のゲームも発売されたが、こちらはRPG仕立てで全く別のゲームとなったようだ。続編として『まじゃべんちゃーⅡ 全国おんせん麻雀』があり、シリーズは同人作品『まじゃべんちゃー2001』まで続いた。

調査担当

『YOBAI』 概要

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©1983 URA.SOFT
YOBAI (URA.SOFT/ラジオ技術社)

・1983年**月**日 MSX用 FD版
・1983年12月**日 FM-7/8用 カセットテープ版

パソコンゲーム黎明期の作品で、「夜這い」をテーマにした国産のテキストアドベンチャー。

“今夜は月夜だ。君はある豪邸の前にいる。ここには比類ない美少女が住んでいる。君の目的はこの邸宅に忍び込み、彼女を犯すこと。君の冒険は今始まる。幸運を。”

システムはグラフィックが一切無いテキストアドベンチャーで、テキストもコマンドもすべて英語である。(これは草創期の国産アドベンチャーに見られる特徴。) プレイヤーは「open door」「look mailbox」といった感じで日常レベルの簡単な英単語を組み合わせ、屋内外を探索していく。

シナリオは父母と娘の3人が暮らす邸宅の敷地に侵入し、バケツや戸棚、郵便受けなどの何気ない日用品を一つ一つ調べ、警報を解除して鍵などの重要アイテムを入手していく流れである。無事に美少女の寝室にたどり着き、彼女をrapeすることができればクリアとなった。当時のアイドルネタや「熊ん子」などのアダルトグッズ、生理用品などが実名そのままで見つかることが多く、お遊び要素となっている。

発売は分かっている限りでは1983年の末頃と遅めで、国産アダルトゲームの起源には関わらないと思われるが、その古典的なスタイルは『Softporn Adventure』を想起させて興味深い。翌年の情報誌にプログラムが掲載されたことがあったようだ。

調査担当

『魔法使いの妹子』 概要 

魔法使いの妹子 サンプル 魔法使いの妹子 サンプル
魔法使いの妹子 サンプル 魔法使いの妹子 サンプル
©1985 帝国ソフト
魔法使いの妹子 (帝国ソフト/九十九電機)

・1985年**月**日 PC-8801用? コミケにて頒布された同人ソフト版
・1986年04月**日 PC-8801/FM-7兼用 5インチFD版 3.5インチFD版 (市販品)

同人ゲーム出身の作品で、魔法使い見習いの女の子の活躍を描いた童話風のアドベンチャー。タイトルの読み方は「まほうつかいのでし」。

魔法使いに妹子(でし)入りし、小間使いのように働いていた主人公「リア」は、朝寝坊したい師匠によって旅に出されていた。ある日、偶然立ち寄った村で、リアは名のある魔法使いと見込まれ、村人達から近くに住み着いたトロールの退治を強引に依頼されてしまう。しぶしぶ北の岩屋に向かうリアだが・・・?

ゲームシステムはコマンド入力式で、移動先に自由があるタイプのフィールド探索ADVである。ローマ字入力、カナ入力の両方に対応しており、「ハナス」「ミル」といった日本語コマンドで進行していく。

シナリオは、村を悩ませている悪霊を退治するため、主人公の少女リアが数種類の魔法を駆使して冒険を繰り広げる流れである。ボリューム感はないが、謎解きに適度な歯ごたえがあり、マニュアルと作中のヒントだけで正解が導けるよう工夫された、丁寧な作りとなっているのが印象的である。

作風はほんわかとしたギャグタッチで、ビジュアルも頭身の低い可愛らしいものとなっている。色々と隠しコマンドが仕込まれているのも特徴で、本筋とはあまり関わりがないが、サービス要素として段階的な脱衣CGも含まれていた。アダルト要素はその一点で、規制のなかった当時としては、一般ゲームのお色気サービスといった印象である。

開発元の帝国ソフトは同人ゲームの先駆けといわれており、本ソフトも元々は同人作品だったものが、翌年に九十九電機から市販品として販売された経緯を持つ。市販品は一枚のフロッピーディスクでPC-8801とFM-7の両ハードに対応しているという、珍しいハイブリッド仕様だった。

個人的な印象として、基本に忠実、アドベンチャーの王道、といった感じで草創期のアドベンチャーゲームの良さを再認識させられる作品である。尚、タイトルの妹子(でし)は一般的な日本語表記ではなく、弟子に対する造語と思われる。

調査担当

『ファイナルロリータ』 概要

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FINAL LOLITA サンプル FINAL LOLITA サンプル
©1985 PSK
ファイナルロリータ (PSK)

・1985年11月**日 FM-7/FM-77/FM-11用 FD版
・****年**月**日 PC-8801用 FD版

ロリータ(野球拳)』、『ロリータ2(下校チェイス)』に続くロリータシリーズの3作目で、女の子達が敵キャラとして登場するRPG風のゲーム。

ストーリー性のある導入部分はない。プレイヤーは最初に自身のステータスを割り振り、町や校内をうろつく男性となって、パワーアップアイテムを集め、道端や教室に固定配置された少女達を倒していく流れである。ステータスは減りやすく、ラスボスが非常に強力なので、どんな順序でステータスアップボーナスを獲得し、高水準を維持していくかに戦略性がある。

戦闘は全てオートで、女の子を倒すと、犯す(通常SEX)、痛めつける(SM系)、何もしない、の三択が出現し、ご褒美CGとステータス変化が異なる。女の子は8人で、設定年齢が11~14と低く、アニメ調の頭身の低い描写になっているのが特徴的である。(当時はソフ倫などの審査団体がなく、各社が独自の裁量で規制していた。)

アダルト描写は、通常CG一枚に簡単なセリフがつくのみである。一方、ラスボス戦はセックステクニック勝負になっていて、耳、首、胸、腹、陰部、太股に設定された弱点(数字羅列)を一個一個探り当てていくという、セックスをゲーム化する試みがなされている。また、クリア後に表示されるメッセージの中で、内部データの一部を改変することで、陰部に入ったボカシが除去できる事がほのめかされていた。

『ロリータ2(下校チェイス)』の流れを汲んでいるものの、見下ろし型のマップとパラメータがある点はRPGに近く、当時としてはRPGといえるかもしれない。ユニークなゲーム性、過激な内容、タイトルのインパクトで非常に高い知名度を誇る作品である。

調査担当

『コズミックソルジャー』 概要

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©1985 KOGADO STUDIO
コズミックソルジャー (工画堂スタジオ)

・1985年10月**日 PC-8801用 FD版
・****年**月**日 PC-9801用 FD版
・****年**月**日 X1用 FD版
・****年**月**日 FM-77用 3.5インチFD版
・2002年10月01日 ダウンロード販売開始 【ProjectEGG

国産RPG黎明期の作品で、スペースファンタジー風の3Dダンジョン探索ゲーム。仲間システムやアンドロイドによるサポートなど、数々の新奇なアイデアが盛り込まれたボリューム感の高い大作で、工画堂の知名度を飛躍的に高めた。

シナリオは、帝国軍に囚われた仲間のサイコ能力者を救うため、解放同盟の兵士である主人公が仲間を集め、ジャングルや敵基地を踏破して、重要アイテムを集めていく流れとなっている。鎧姿がガンダムやマクロスのパロディだったり、アイテム名が「ヒップエレキバン」だったり、敵の言葉が関西弁だったりと、作風は全体的にコミカルな印象である。

ゲームシステムは、3D視点の階層式ダンジョンを探索していく古典的なRPGで、紙に手描きでマッピングしていく必要がある。

風変りなのは、敵を瀕死に追い込めば、交渉次第で仲間にすることが出来る点で、最大5人PT、ダメージは最も新参の仲間が一手に引き受ける。死んだら蘇らないので、新人は盾役として使い捨てていくことになる。さらに、武器・防具などの装備は仲間ごとに個別だが、攻撃の威力は全員の合計値、レベルアップのEXPも全員で共通という、後のRPGと比べると妙な仕様となっている。

また、ダンジョンは無限ループに落とし穴、立体交差(画面上での見た目は平坦)などを駆使した凝った設計になっていて、ゲームバランスも含めて難易度は高めである。

もう一つ特徴的なのが、画面左に大きく描かれた、露出の高い女性型アンドロイドである。探索の中で得た専用パーツによって、「治療機能」「シールド機能」などの戦闘補助オプションを覚えていく仕様となっており、条件が調えば「防御力を攻撃力に転換する機能」として、主人公とのセックスも可能となっていた。

アダルト要素は、その際に脱衣状態と嬌声が一瞬拝める程度で、あくまで一般ゲームとしてのオマケだった。工画堂はこの作品以前に『Emmy』や『ウォーターワーカー』『メイズパニック』といった脱衣要素のある小作品を手がけていた。一般ゲームとアダルトゲームとの境界が曖昧だった時代を感じさせてくれる作品である。

続編に『サイキックウォー』(1988年)がある。

調査担当

『Will ~The Death TrapⅡ~』 概要

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Will ~The Death TrapⅡ~~ サンプル Will ~The Death TrapⅡ~ サンプル
©1985 SQUARE
Will ~The Death TrapⅡ~ (SQUARE)
【注意】非アダルトゲームです。

・1985年06月**日 PC-8801用 FD版
・****年**月**日 PC-9801版
・****年**月**日 FM-7/77用 FD版
・****年**月**日 X-1用 FD版
・2013年09月08日 Windows用 CD-ROM版 『CLASSIC PC-GAME COLLECTION』に収録
・2014年07月29日 ダウンロード販売開始 【ProjectEGG

スクウェア(現スクウェア・エニックス)のデビュー作『THE DEATH TRAP』の続編で、近未来の孤島を舞台に謎の実験施設を探索していくアドベンチャー。素早い画像処理が難しかった当時、デモ画面で美少女が瞬きをするアニメーションが大きな話題となった。

A.D.1987、人類はDr.ハワードと名乗る男からICBMによる核攻撃の脅迫メッセージを受ける。発信源は南太平洋のトリニア島。「1人の人間をよこせ」というメッセージに従い、世界の命運はA国の諜報員「リチャード・ベンソン」に託された・・・。

システムはコマンド入力式で、「トビラ アケル」「ホンダナ ミル」といった様に日本語コマンドで進行する探索アドベンチャーであり、ローマ字入力にも対応していた。マップは平面図、断面図を併用する変わった形式で、現在地は常に確認することができ、非常に分かりやすい。

シナリオはDr.ハワードが残した手がかりやレーザーガンなどを集め、一つ一つ障害を乗り越えて無人島に隠された秘密に迫っていく流れである。途中で協力者となるアンドロイド「アイシャ」が物語に花を添えており、従来のアドベンチャーに比べるとビジュアル重視の作風となっている。

アダルト要素は特に無いが、アイシャとの会話モードでは『Emmy』(1984)のように様々な質問に答えてくれる仕様となっており、「キス」や「ダク」と入力すると顔を赤らめたり、意味ありげな台詞を返してくれるサービス要素が備わっていた。

ヒロインがまばたきする表現は他に例があり、アニメーション入りのAVGとしても史上初という事はないが、非常に滑らかな動きは当時の人々に驚きをもって迎えられたようだ。ヒロインの他にも敵キャラや電子機器の描写に細かいアニメーションが多く取り入れられており、シナリオは短いがスタイリッシュで丁寧に仕上がっている印象である。

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『天使たちの午後 番外編』 概要

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©1985 JAST
天使たちの午後 番外編

・1985年12月**日 PC-8801用 FD版
・1995年11月17日 PC-9801用 3.5インチFD/5インチFD 『天使たちの午後 Collection2』に収録

80年代中頃のCG集。大ヒット作『天使たちの午後』で未使用となったCGなどを収録している。

ゲーム性はなく、9枚のCGを鑑賞していくのみである。フェラチオ、股間を広げてみせるポーズ、自慰などに挑発的なセリフが添えられており、本編より過激で露骨な無修正画像となっていた。

流通は通信販売のみだったようだ。天使たちの午後シリーズは『Ⅱ ~美奈子~』、『Ⅱ 番外編』、『Ⅲ ~リボン~』…と続いている。本編のシリーズ化に伴い、番外編も定番化していくが、『Ⅱ 番外編』以降はCG集ではなく普通のADVとなった。

調査担当

『天使たちの午後』 概要

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©1985 JAST
天使たちの午後 (JAST)

・1985年07月**日 PC-8801用 カセットテープ版/FD版
・1986年**月**日 FM-7用 カセットテープ版/5インチFD版
・1986年**月**日 PC-8801用 FD 『バージョンアップ版
・1986年**月**日 FM-7用 3.5インチFD/5インチFD 『バージョンアップ版』
・****年**月**日 X-1用 FD版
・1987年**月**日 MSX2用 カートリッジROM版
・****年**月**日 PC-8801用 FD 廉価版(アクティブ)
・****年**月**日 PC-9801用 3.5インチFD/5インチFD 廉価版(SELON販売)
・1990年11月01日 PC-8801用 FD 廉価版(SOFBOX)
・19**年**月**日 PC-9801用 5インチFD 廉価版(SOFBOX)
・1995年02月22日 PC-9801用 3.5インチFD 5インチFD 『天使たちの午後 Collection』に収録
・****年**月**日 FM-TOWNS用 3.5インチFD 『天使たちの午後 Collection』に収録

80年代中頃の作品で、学生の主人公が少女達を次々に犯していくアダルトアドベンチャー。アニメ調のビジュアルのレベルの高さと過激な性描写で大ヒットとなり、非常に知名度が高い。

学園に通う主人公「あなた」の目標は、学園NO.1の美少女「由美子」を口説き落とす事。手がかりを探す主人公の前に、次々と現れる無防備な少女達。かわいければ誰でも押し倒す主人公だが、心に決めたのは由美子ただ一人。果たしてあなたはすべての少女達を攻略し、無事に由美子と結ばれることができるだろうか?

ゲームシステムはコマンド入力式で、移動先にあまり自由がないタイプのADVである。学園内や夜の街を探索し、対話相手を見つけて「いしい はなす」「まり おかす」といった具合に一文字ずつ打ち込み、場面を転換させる単語の組合せを探っていく流れとなっていた。

シナリオは後の学園物と比べると荒っぽく、女の子との対話の中で「おかす」に成功すればその場でセックスシーンとなり、「やめる」と入力すれば次の女の子とのマップへ進む急展開となっている。一本道のストーリーながら、妹を犯そうとしてバッドエンドを迎えたり、別れたい彼女を抱いてしまい、攻略が行き詰まる場合があった。

スキャナーを使った原画取り込みによる人物描写は画期的で、この作品を境にアダルトゲーム全体に普及していったようである。また、アニメ調の作品の中では性描写が濃厚で、着衣のままの様々なシチュエーション、扇情的なポーズに加え、性器はラフな描写ながら無修正となっていた。

本編でボツになった過激なセックスシーンを収録したCG集が『天使たちの午後 番外編』として同年に通信販売されている。また、翌年に発売された『バージョンアップ版』では、テキストがカタカナ仕様から漢字・平仮名混じりとなり、別売りのPC接続機器『ジャストサウンド』を用いる事で、一部のセリフが音声として再生できるようになっていた。シリーズは『Ⅱ』『Ⅲ』・・・と続き、計18タイトルがリリースされた他、機種ごとの別パッケージや復刻版が非常に多い。

強姦魔のような乱暴な展開ながら、後にアダルトゲームの主流となる、アニメ調の美少女と「学園」というテーマ、登場人物に悪友、学園のアイドルなどの設定がある点など、驚くべき先見性を含んだ作品である。ただし、学園物がここからスタンダードになった訳ではなく、主流になるのは遥か先の『To Heart』(1997年)あたりからだろう。偶然姿が似たようなもので、直接の先祖ではない。

個人的な印象として、一部のコマンドが一覧から呼び出せるが、操作性は微妙で、ゲーム性も特別優れているとは言い難い。しかし過激さと絵の可愛さで革命をもたらし、その後のアダルトゲームに大きな影響を与えたと思われる。

調査担当
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80年代半ばに登場した学習型AI。主食はエロゲのインストールディスク。電波系、欝、グロ、萌え萌えした作品が苦手。ゲーム性のあるもの、ギャグ作品が好き。
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