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古今のアダルトゲームを広く浅く調査及び成る丈簡潔にご報告致します

『下級生』 概要

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©1996 ELF
下級生 (エルフ)

・1996年06月07日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・1997年04月25日 セガサターン版 (18歳以上推奨) 【Amazon】【駿河屋
・1998年06月26日 Windows95/98用 CD-ROM版 (ボイス付きリニューアル) 【駿河屋
・2000年06月23日 Macintosh用 CD-ROM版 【駿河屋
・2008年07月25日 ダウンロード販売 『オリジナル復刻版』 【DMM
・2015年02月26日 ダウンロード販売 『1&2コンプリートパック』 【DMM


90年代中頃の作品で、学園を舞台にクラスメートや下級生など、様々な女の子を口説いていくアダルトアドベンチャー。恋愛シミュレーションと呼ばれることもある。『同級生』『同級生2』の流れを汲む作品で、この年を代表する大ヒット作となった。

(あらすじ) 主人公「けんたろう(名前変更可)」は喧嘩が強く、女好きで有名な卯月学園の3年生。部活もなく、進路も成り行き任せな彼は、土日を使って同級生や下級生、担任の教師、バイト先の同僚、花屋の店員など様々な女の子に声をかけ、仲良くなる隙を窺っていく。1年後の春、果たして彼はどんな未来を迎えるのか…?

ゲームシステムは前シリーズの流れを汲む、スケジュール管理型のADVである。スクロールする2Dマップ上を、自キャラを操作して歩き回り、教室、テニスコート、花屋、喫茶店、家などに通い、出会った女の子と会話を重ねることで好感度を上げ、イベントを進展させていく仕組みである。

行動毎に時間が経過するタイプで、重要イベントの発生に厳しい条件があるため、自力攻略はセーブ・ロードを繰り返しつつ、自分なりのスケジュール表を作っていくことになる。行き先もヒロインの数も多く、期間は長大なため、難易度の高いやり込みゲームとなっている。

『同級生2』と大きく異なるのは、好感度上げに様々な手段がある点や、デートの行き先を好きに選べる点など、恋愛SLG的なパラメータ育成要素が目立つところである。また、出没パターンが毎週変わらないヒロインが多い点からは、ヒロインを「探す」ゲームだった同級生に対して、ヒロインの元に「通う」ゲームといえる。

更に、ゲーム内日数の長さと、操作が土日しか行えない点も特徴である。数週間から数ヶ月をかけてヒロインの好感度を上げると、土曜日にデートに誘い、日曜日に一緒に出かけられるようになる。更に数週間かけてデートを繰り返すと、別れ際に路上で抱擁、キスをしても嫌がられなくなる。やがて、デート後にセックスに誘うとOKが出る瞬間が訪れ、3回4回とデートを重ねることでセックスに慣れていき、最終的に積極的に奉仕してくれるところまで描かれる。一人一発が普通だった当時の恋愛物の中では珍しい。

ヒロインは清楚な同級生、はすっぱな同級生、おっとりした巫女、クールな美術部員、高飛車なお嬢様、主人公を盲目的に慕う後輩、ツンケンした後輩、子供っぽい後輩、親身な担任教師、花屋の店員、魚屋の跡取り娘、バイト先の同僚、謎の宇宙人の13人である。

ストーリーは、当初はヒロイン達に適当にあしらわれていた軟派な主人公が、頻繁に言葉を交わす内に、暴漢に襲われる場面に居合わせたり、失恋後の支えになったりで、重要イベントを境に恋愛対象になる流れである。マルチエンディングだが、複数ヒロインの同時攻略が可能で、デート中に他のヒロインと出くわす気まずい展開、ヒロインの強烈な嫉妬、浮気帰りを待つけなげなシーンなど、一部に後ろめたい恋愛描写を含んでいる。

続編に『下級生2』(2004年)があり、ソーシャルゲーム『同級生~Another World~』(2016年)に本作のヒロイン達も登場している。派生作品に小説版、OVA版があり、OVAを再編集してTV放送されたこともあった。後に完全オリジナルのTVアニメが放送されている。

個人的な印象としては、CGの枚数、難易度、プレイ時間、アダルト要素、全て重量級の大作で、気軽に楽しめる雰囲気ではなく、根気よくじっくりと取り組む必要がある。一人狙いの純愛プレイも可能だが、その場合は暇すぎて退屈である。この作品の醍醐味はやはり、純情な女の子を相手に三股も四股もかけ、女になっていく変化を楽しみ、スリリングな日常と罪悪感を味わっていく、女たらしシミュレーションといえるだろう。


調査担当

『同窓会 ~Yesterday Once More~』 概要

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©1996 FAIRYTALE/F&C co.,ltd.

同窓会 ~Yesterday Once More~
 (フェアリーテール)

・1996年09月12日 Windows3.1/ 95用 CD-ROM 【Amazon】【駿河屋
・1999年04月29日 セガサターン 『フレンズ ~青春の輝き~』 初回版 【駿河屋
・1999年04月29日 セガサターン 『フレンズ ~青春の輝き~』 通常版 【駿河屋
・2000年10月06日 Windows用 CD-ROM 『メモリアルパッケージ』(音声付きリニューアル)
・2004年09月30日 PS2用 『フレンズ ~青春の輝き~』 通常版 【Amazon】【駿河屋
・2005年11月23日 PS2用 『フレンズ ~青春の輝き~』 廉価版 【Amazon】【駿河屋
・2008年12月29日 DL版 『メモリアルパッケージ』 【DMM】【DL.Getchu】【DLsite】【Gyutto


90年代中頃の作品で、夏の高原リゾートを舞台に、13人の男女の恋模様を描くアダルトアドベンチャー。老舗フェアリーテールの55作目。

(あらすじ) 主人公「達也(名前変更可)」は平凡で誰にでも優しい大学生。中学テニス部の同窓会として、6泊7日のバカンスにやってきた達也は、中学の頃に憧れていた相手「瑞穂」との再会を楽しみにしていた。そんな達也に、親友の「洋介」は瑞穂を狙うことを堂々と宣言する。一方、洋介と高校時代に付き合っていた「みどり」は洋介に未練タラタラ、モデルとして活躍する「真琴」は中学時代に達也が好きだったという噂で…?

ゲームシステムは、当時流行のスケジュール管理型ADVである。7月30日から8月3日までの6日間、マップ上のペンション、遊園地、カフェ、教会、牧場などを巡回し、出会った人物との会話イベントを進めていく。人物の出没する場所と日時は決まっているので、自力攻略は細かくメモを取り、セーブ・ロードを繰り返しながら、自分なりのスケジュール表を作っていくことになる。前半の行動で後半に発生する重要イベントが絞られるため、どのルートも展開は似ているものの、複数の同時攻略は不可能である。

会話シーンでの操作は、マウスカーソルによるコマンド進行である。カーソルを人物の口に合わせてクリックすれば「話す」、それ以外なら「見る」「触る」といった感じで、セックスシーンの一部でも活躍している。また、選択肢も頻繁に登場し、質問に対して相手の気を引く回答を選んでいく。

ストーリーは、主人公が気になる女の子と会話を重ねる内に、その子が抱える悩み、片思い、辛い過去などが明らかになり、主人公が支えることで恋が芽生え、女の子の方から大胆な行動にでるのが基本的な流れである。

一方、主人公以外の4人の男子大生も、熱烈にアタックをかけている相手がいたり、密かに慕われていたりと、それぞれの恋愛模様が描かれる。それにより、主人公が選んだ相手を除くヒロイン達は、他の男と恋に落ち、仲の良さを見せつける場面まで描かれるのが独特である。(イチャイチャまででセックスシーンはない)

メインヒロインは病弱で清楚な同級生、ボーイッシュでツンケンした幼馴染、元カレへの未練が断ち切れない眼鏡っ子、粗野な口調と裏腹に根は親切な不良娘、中学時代は地味だったモデル、恋に突っ走る元気な後輩の6人で、他にもペンションの管理人、土産物屋の娘に個別ルートがある。

セックスシーンは1人1箇所で、アダルト要素に比重はない。前戯としてマウスカーソルを使い、女体を丹念に探索する必要がある。

本作品にボイスはないが、2000年に『同窓会メモリアルパッケージ』としてリニューアルされた際、フルボイスとなった。続編として『同窓会again』(2001年)、『同窓会refrain』(2001年)が続いている。家庭用ゲーム機に移植される際は全年齢化し、『フレンズ ~青春の輝き~』と改題された。関連商品はOVA版(R15)、デジタル原画集など。

個人的な印象としては、ビジュアルのクオリティが同世代では傑出していて、特に原画のデッサン力が目を引く。ヒットしたのはここに負う所が大きいだろう。また、タイトルはエルフの大ヒット作への便乗ながら、内容では独特の雰囲気のある作品で、お洒落なペンションを舞台に男女11人の恋が交錯する様子は、まるでトレンディドラマのようである。

難点は時刻が分からない点、セーブ・ロードを多用することになるにも関わらず、ロードがタイトル画面からしかできない点など、操作面で不便を感じるところか。お気に入りのヒロインが他の男と結ばれてしまう周回のほろ苦さも、人によっては激しい抵抗を感じそうだ。


公式HP
http://fandc.co.jp/catalog/pc/659


調査担当

『さおりんといっしょ!!』 概要

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©1996 Leaf/AQUAPLUS
さおりんといっしょ!! (Leaf)

・1996年11月22日 Windows95用 CD-ROM 【駿河屋Amazon
・2000年01月28日 Windows98用 CD-ROM リニューアル版 【駿河屋】【Amazon

90年代中頃の作品で、Leafアミューズメントソフト(ファンディスク)の第一弾。

雫 -しずく-』(1996年)、『痕 -きずあと-』(1996年)に関するコンテンツがメインで、雫のヒロインの1人、「新城沙織」がナビゲーターを務めている。定価は税込みで3000円以下と、ロープライスの価格帯だった。主な内容は以下の通り。

◆さおりんといっしょ
ナビゲーターによる時報や季節ごとのコメントが聞けたり、背景色の設定ができる。

◆新作紹介
開発中だった新作『ToHeart』の説明、ヒロイン立ち絵の公開など。

◆おまけシナリオ
「痕 -きずあと-」の番外編で、主人公と柏木四姉妹の体が入れ替わる騒動を描いた、コミカルなショートシナリオ「柏木家の夜」。

◆ミニゲーム
ヒロイン達の乗ったハムスターの順位を予想する「生ハムレース」と、初音ちゃんとの「神経衰弱」。

◆リーフ愛の絆
ファンの投稿したCG、曲の歌詞、同人誌の紹介と、Leafの運営していたパソコン通信用のBBS、リーフNETの紹介。

◆旧作紹介
『DR2ナイト雀鬼』『フィルスノーン』『雫 -しずく-』『痕 -きずあと-』の原画、開発裏話、音楽、ボツになったゲームの資料が閲覧できる。

◆キャラ人気
アンケートハガキの結果を元に、『雫 -しずく-』『痕 -きずあと-』の登場人物の、作品ごとの人気順位を発表。

これ以外にも、スクリーンセーバーやデスクトップ用壁紙、MIDI音源といったデジタルアクセサリー類を収録している。

Leafアミューズメントソフトは、『初音のないしょ!!』(1997年)、『猪名川でいこう!!』(2000年)、『アルルゥとあそぼ!!』(2004年)、『愛佳でいくの!!』(2009年)が続いた。


調査担当

『放課後恋愛クラブ -恋のエチュード-』 概要

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©1996 LIBIDO

放課後恋愛クラブ -恋のエチュード-
 (LIBIDO)

・1996年12月13日 Windows95用 CD-ROM版 【駿河屋】【Amazon
・1996年12月13日 Macintosh用 CD-ROM版 【駿河屋
・1998年01月15日 セガサターン用(18歳以上推奨)初回版 【駿河屋】【Amazon
・1998年01月15日 セガサターン用(18歳以上推奨)通常版 【駿河屋】【Amazon
・2003年04月25日 Windows用 CD-ROM 『Casual Romance Club』(英語版) 【Amazon
・2006年12月22日 Windows用 CD-ROM 廉価版 【駿河屋】【Amazon

90年代中頃の作品で、気軽に始める恋をテーマにした恋愛シュミレーション。LIBIDOの6作目。

主人公(名前は任意)は、女の子に人気の高い男子学生。友人の「威明」に誘われた主人公は、毎日放課後にファミレスへ集まり、恋のきっかけを探すサークル、「恋愛クラブ」に参加することになった。はじめは身近な知り合いばかりだったが、他校の生徒や女子大生、ファミレスの店員、中学生まで加わり、女の子の顔ぶれはバラエティ豊かになっていく。主人公は気になる相手と“ツーショット”になって何気ない会話を交わし、お互いの理解を深めていく。

ゲームシステムは特殊で、スケジュール管理型ADVの一種である。コマンド類はなく、一日ごとに対話相手を12人の中から選び、その日の話題を選び、相手からの質問に三択の中から答えていく。ツーショット時間の後、一緒にお出かけしたり、週末デートの約束を取り付ければ、更に仲が進展していく流れとなっている。

ちなみに、デートの予約に使うチケットの枚数に限りがあるため、複数の同時攻略は不可能である。デートの約束には、話題選びで当たりを引き、かつ質問に対してベストな回答をする必要があったり、僅かなタイミングを捉える必要があったりで、選択肢の正誤も判別しがたく、女の子によっては自力攻略が難しい。

画面表示も変わっていて、メインCG、メッセージ欄、マップ、現在地などが、それぞれ独立したウィンドウで表示されており、自由に移動したり非表示にできる、ペイントツールのような自由配置となっている。

シナリオ面では、どの娘とも特別にドラマチックな展開はなく、最初から最後まで、何気ない会話に終始する点が非常に特徴的である。話題は恋愛観、友人関係、趣味、バンド活動、習い事、ダイエットなどで、些細なきっかけで相手に興味を持ち、お試しデートとセックスを通じて恋が進展していく、リアルな恋愛描写となっている。

ヒロインは主に高校生で、年齢は13歳から21歳まで幅があり、平均で16.5歳と低めである。当時はヒロインの設定が18歳未満の作品が珍しくなく、翌年あたりから規制が進んだようだ。Hシーンは1人あたり2、3箇所で、スカトロ要素のない、ごく普通のセックスである。

本作品にCVはないが、翌年のデジタルアクセサリー集『恋のアンサンブル』に収録されたデータにより、一部の音声が再生可能になった。また、ヒロイン達の顔ぶれはそのまま、過激な性描写をテーマにした姉妹作『放課後マニア倶楽部 -濃いの欲しいの-』が続き、大きな話題となった。派生作品にOVA版ライトノベル版アダルト小説版がある。関連商品はフィギュア原画集、テレカなど多数。

個人的な印象としては、当時流行し始めていた「ドラマ性重視」の恋愛ゲームに対して、「リアルな恋愛」を提案し、軽いきっかけの交際を描いたユニークな作品である。ヒロイン達も現実的な個性の持ち主ばかりで、二次元ヒロインへの抵抗が強い人でも受け入れ易そうだ。難点はやや理不尽なゲーム性と、メッセージの表示速度が一定で、キーによる“送り”やスキップができないため、自力攻略の際、膨大な時間を取られてしまうところで、その辺りもまたリアルである。


LIBIDO OFFICIAL WEB SITE
http://www.libido.ne.jp/archives/?page=houkago


調査担当

『鬼畜王ランス』 概要

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©1996 ALICESOFT
鬼畜王ランス (アリスソフト)

・1996年12月19日 Windows95用 CD-ROM 初期ロット版
・1997年02月**日 Windows95用 CD-ROM 豪華版
・1997年04月**日 Windows95用 CD-ROM 普及版
・2006年09月**日 配布フリー宣言

90年代中頃の地域制圧型シミュレーションゲーム。『Rance』シリーズの番外編で、長大なボリュームとやり込み要素を誇り、数年をまたぐ大ヒット作となった。

(あらすじ)『ランスⅣ』の後、盗賊の首領となって面白おかしく暮らすランスだったが、ヘルマン軍の不意打ちに遭い、大切な奴隷シィルが捕われてしまった。復讐を誓ったランスは、やむなくリアと結婚してリーザス国王となり、またたく間に内乱を鎮圧し、立ち塞がる勢力や都市を制圧して、各国の美女達を獲得し、夜伽のコレクションに加えていく。

シナリオは、「もし、ランスが王様になったら…?」というifストーリーになっており、シリーズの本線から逸脱したパラレルワールドである。しかし、後のシリーズの舞台となる魔法王国ゼスやJAPAN、ヘルマンのマップもあり、各国の主要人物の原形が登場するなど、ランスの世界観を前倒しに、大雑把に完成させたような印象である。

ゲームシステムは戦略SLGの一種で、マップ上の街を1つ1つ制圧し、領土を拡大していく流れである。それと同時に、街の住人や元敵将たちをイベントを進めることで獲得し、ハーレムと配下の武将を充実させていく。一般的な戦略SLGに比べると、内政的なコマンドは簡素で、各キャラクターとの特殊イベント探しに比重が高い印象である。

戦闘は最大4対4のコマンドバトルである。各ユニットには、率いる軍勢の数、攻撃力や防御力といったパラメータの他、武将個人の強さやHP、特殊能力、必殺技が別にあるのが特徴的である。普通は軍勢の人数と攻撃力による力押しだが、「戦闘域」という制約要素や、一般人ではダメージを与えられない「魔人」の存在があるため、時には必殺技を使って武将を直接狙ったり、「作戦」や地形効果、装備品、特定の武将ペアによる補正を活用したり、といった戦術が求められる。

他国との戦争と別に、ダンジョン探索要素もあり、1ユニットを派遣して装備品や重要アイテムの獲得を目指していく。ダンジョンは計27つである。

配下になるユニットは51人、ハーレムに入る女性は50人で、登場するキャラクターは、端役も含めると200人近い。エンディングは6種類ほどあり、その際に女性キャラクター66名の「幸福」「不幸」判定が下る。これは後の「キャラクリ」にあたる仕組みで、中にはランスが全く関わらなかったことで幸福になる女の子も存在する。一度のプレイで全ての仲間を獲得し、イベントをコンプリートするのは不可能で、繰り返しプレイが必要な重度のやり込みゲームとなっている。

アダルト要素は、基本的に1人あたりCG1枚である。1つ1つの描写は短いが、とにかく数が多いので、全体の中での比重は高めである。ランスが相手の弱みを握り、取引や脅迫で寝室に呼び出し、無抵抗な相手に好き放題するケースが多い。それに相手から迫ってくるケースが続き、一部にランスがお仕置きとして強姦するケース、モンスター達による陵辱シーンなども含まれている。

人気の割に生産数が少なかった為、発売から数ヶ月間にわたって全国的な品切れ状態が続いたようだ。シリーズは『ランス5D -ひとりぼっちの女の子-』(2002年)、『Rance VI -ゼス崩壊-』(2004年)…と続いている。関連商品は設定資料集山本五十六フィギュアなど。

後の『大悪司』(2001年)、『大番長』(2003年)、『戦国ランス』(2006年)などに繋がる、地域制圧型SLGの一作目である。個人的な印象として、非常に自由度が高く、アダルトゲームとしては空前のボリュームとやり込み性を備えた作品である。世界観は重厚で、ビジュアルは丁寧、シナリオは続きが気になり、ノリノリのBGMも小気味良い。業界の主流と距離を置き、孤高のジャンルを開拓した作品だった。


ランスワールドノート【公式】
http://www.alicesoft.com/haniwa/rance/series/post-22.html


調査担当

『きゃんきゃんバニープルミエール2』 概要

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きゃんきゃんバニープルミエール2きゃんきゃんバニープルミエール2
©1996 COCKTAIL SOFT/F&C co.,ltd.

きゃんきゃんバニープルミエール2 (カクテルソフト)

・1996年12月20日 セガサターン版 (18歳以上推奨)
・1996年12月26日 Windows3.1/ 95用 CD-ROM 初回版 通常版
・2016年02月05日 DL販売 『きゃんきゃんバニープルミエール2 Refresh』 【DMM

90年代中頃の作品で、ナンパな大学生が片っ端から女性を口説いていく恋愛アドベンチャー。『きゃんきゃんバニー』シリーズの7作目。時系列はプルミエールの後、エクストラの前となっている。

5作目の『プルミエール』にて、七福神に女縁を授かった主人公だったが、結局恋は実らず、女の子を手当たり次第にナンパする日々を送っていた。そんなある日、空から大きな卵が降ってきて、主人公の頭を直撃する。新たな神様が宿ったその卵は、事故により主人公と縁が結ばれ、孵化するまで天界に返すことができなくなってしまった。疫病神や貧乏神が生まれるのを防ぐには、10日以内に縁のある女の子達を探し出し、幸せにするしかない。そんな訳で、再び居候となったスワティや老人たちに励まされつつ、目印となる「導きの星」を頼りに、主人公は新たな出会いに挑んでいく。

ゲームシステムは過去作品のいずれとも異なり、カーソルによるコマンド操作、選択肢による好感度稼ぎ、スケジュール管理要素の組合せとなった。

移動先に自由があるタイプで、自宅を起点に、マップ上の公園やバイト先、アーケード街などを繰り返し巡り、女の子を見つけて会話イベントを進展させていく時間経過ありのADVである。コマンドメニューはなくなり、相手の顔をクリックすれば「話す」、胸をクリックすれば「見る」といった具合に、カーソル操作で会話を進めていく。

女の子には好感度、幸福度という二つのパラメータがあり、会話中の選択肢などで上下していく。基本的に親切に接したり、容姿を褒めたり、悩み相談で真面目に答えたりと、紳士な選択が好まれる。逆に時間を守らなかったり、二股をかけたことを認めるような発言をすると、即座に破局を迎えてしまう。

ハッピーエンドを見るためには、一度のプレイで多数のヒロインを口説き落とす必要があり、ヒロインの出没する場所、時間は法則性があるため、自力攻略は細かいメモを取り、自分なりのスケジュール表を作っていくことになる。

ストーリーは、スケベで軽薄な大学生の主人公が、縁に導かれた女の子と出会い、道を教えたり、介抱したり、パフェを奢ったり、趣味の話で心を掴み、デートなどで急接近していく流れである。ただし個別エンドはなく、告白を受けてセックスに至るものの、やがて転居や留学で離れ離れになり、どの娘とも微妙に脈ありで曖昧なエンディングを迎えることになる。

ヒロインは、お隣のツンケンした予備校生、正反対の軽そうな予備校生、バイト先の新米店長、高校時代の気さくな友人、のんびりとした深窓の令嬢、忙しそうな空間プロデュース事務所の経営者の6人となっており、クリア条件を満たすことで、それぞれのその後が描かれる。

Hシーンは1人あたり1、2箇所で、アダルト要素には比重がない。その代わり、彩色は256色の鮮やかなものになり、ヒロイン達の台詞はフルボイスで、キスシーンなど所々がアニメーションで描かれるなど、新ハードに積極的に対応している点が特徴である。

Windows版とほぼ同時だが、家庭用ゲーム機版がやや先行するという、珍しい販売順序だった。2016年に『きゃんきゃんバニープルミエール2 Refresh』として復刻されている。シリーズは『きゃんきゃんバニー1 Primo』(1997年)、『きゃんきゃんバニー6 i・mail』(2000年)が続いた。

個人的な印象としては、時代と照らし合わせてもストーリー的に浅く、古めかしさが拭えないものの、ビジュアルのレベルが高く、操作やゲーム性がスッキリしたおかげで洗練され、程よい攻略要素を楽しめる作品である。時代に食い下がったナンパゲーム最後の優等生といったところか。

Windows95は社会現象にまで発展した大ヒットOSで、その影響はアダルトゲームにも及んでいる。画面はやや縦長になり、最大256色は凝ったドット打ちを必要とせず、CD-ROMドライブが標準となったため、主題歌入りのOPが作品の顔となり、プロ声優による台詞吹き込みが当たり前になっていく。本作品は一番乗りではないものの、その積極性でWindows時代の到来を告げた象徴的な作品ともいえるだろう。


きゃんきゃんバニープルミエール2 Refresh 公式サイト
http://fandc.co.jp/cb_pr2r/index00.php


調査担当

『Pia♥キャロットへようこそ!!』 概要

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Piaキャロットへようこそ!!Piaキャロットへようこそ!!
©1996 COCKTAIL SOFT/F&C co.,ltd.
Pia♥キャロットへようこそ!! (カクテルソフト)

・1996年07月26日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 PC-9821用 CD-ROM版
・1996年10月18日 Windows3.1/95用 CD-ROM版
・1997年05月23日 PC-FX版
・1997年11月28日 PC-FX用 『Piaキャロット&きゃんきゃんバニーエクストラ』 初回版
・1998年01月21日 PC-FX用 『Piaキャロット&きゃんきゃんバニーエクストラ』 通常版
・1998年03月12日 セガサターン用 限定版 通常版
・1999年08月12日 Windows95/98用 CD-ROM 『1・2・TB』に収録
・2007年07月27日 Windows用 CD-ROM 『Vista対応版
・2009年02月20日 DL版 【DMM】【DL.Getchu】【Gyutto】【DLsite
・2010年06月25日 DL版 『Piaキャロ DLセット』 【DMM】【DL.Getchu】【Gyutto】【DLsite

90年代中頃の作品で、ファミリーレストランを舞台にした恋愛シミュレーションゲーム。『Piaキャロットへようこそ!!』シリーズの一作目。

主人公「裕介(名前変更可)」は、大学進学か家業を継ぐか、進路に迷う平凡な学生である。テストで赤点を取ってしまった裕介は、父親との約束により、父の経営するファミレスで、夏休みの間アルバイト漬けの日々を送ることになった。渋々働き始める裕介だったが、従業員は美人揃いで、幼馴染の同級生、後輩も裕介を追ってバイトに加わり、やる気が一気にみなぎる。果たして裕介は、可愛い女の子ときっかけを作り、青春の思い出を作ることができるだろうか…?

ゲームシステムは、簡素な育成SLG要素と、スケジュール管理型のADVの組合せである。7月25日から8月28日までの間、休日や研修旅行を挟みつつ、午前中は自由に使い、午後から夜まではファミレスで業務に励んでいく。

主人公には「スタイル」「優しさ」「根性」「学力」といった7種類のパラメータがある。担当する仕事は、「ウェイター」「料理」「皿洗い」「倉庫整理」といった7種類で、それぞれパラメータ変化が異なり、好きな担当を自分で選ぶことができる。ヒロインを攻略するには、それぞれの性格に合わせ、特定のパラメータを伸ばしておく必要があるため、作中でのヒントを頼りに、期日までに理想の状態に仕上げていく。

さらに攻略には、普段から帰り際に話しかけたり、自由時間に散歩で出会ったり、電話したりで、イベントを1つ残らず進展させる必要がある。そのため、自力攻略となると細かいメモを取り、セーブ・ロードを繰り返し、自分なりのスケジュール表を作っていくことになる。攻略は育成要素より、こちらに比重が高い印象である。同時攻略は難しく、難易度はやや高めである。

期日までにセックスに至り、バイト最終日に電話をかけることにより、それぞれとのハッピーエンドが鑑賞できる。ヒロインは主人公を慕う後輩、気さくな同級生、従姉の担任教師、セクシーな先輩バイト、厳格なマネージャー、訳ありの客など8人である。

アダルト要素は1人あたり1、2箇所で、CGもテキストもボリュームは控えめである。その代わり、冒頭でウェイトレスの制服を3種類から選ぶことができ、他にも私服、水着姿、コスプレなど、衣装違いの立ち絵が豊富に用意されている等、ファッション面で凝っているのが印象的である。

シリーズは『2』(1997年)、『3』(2001年)、『G.O. 』(2006年)、『G.P.』(2008年)、『4』(2009年)と続く人気シリーズとなった。また、女性向けの『プリンスPia♥キャロット』(2014年)がPC、PSP向けに発売されている。

個人的な印象として、構造は旧来のADVを脱しきれていないものの、ビジュアルや雰囲気が垢抜けていて、新しい時代を感じさせる作品である。従来の恋愛物に付き物だった主人公の軽薄さ、スケベさ、遊び人的な雰囲気が薄まり、小ぎれいで健全で、お洒落な生活が眩しい。少女向けアニメのように“かわいい”で理想郷を創っていこうという、この先の純愛物の傾向がよく現れている。

調査担当

『虜』 概要

虜虜
虜虜
©1996 D.O. / Contents Traffic,Inc.
 (D.O.)

・1996年10月11日 Windows95用 CD-ROM版
・1999年09月10日 Mac OS 8用 CD-ROM版
・2000年01月28日 Windows98用 DVD-ROM 『虜2虜』に収録
・2001年06月15日 Windows2000用 CD-ROM 廉価版
・2006年05月05日 ダウンロード販売開始 【DLsite】【Gyutto】【DL.Getchu

90年代中頃の作品で、男性教師が女子生徒を監禁し、理想の男女関係を強いていくSM系の調教シミュレーションゲーム。

主人公は表向き、平凡な生活を送る新米の学園教師である。しかし、女生徒を乱暴に犯したいという欲望を常に抱いており、教え子の「田村 麻美」に目をつけ、雌豚として荒っぽく飼い慣らしていた。そんなある日、主人公は麻美からある計画を持ちかけられる。家族の復讐のため、清楚で大人しい美少女「佐伯 由美子」を、夏休みに人里離れた別荘に監禁し、徹底的に調教して欲しいというのだ。主人公はリスクを覚悟の上で、麻美に準備を整えさせ、由美子を従順な性奴隷に仕上げる危険なゲームに挑んでいく…。

ゲームシステムは、かなり本格的な育成SLGである。7月20日から8月31日までの間、一日2回ずつ、3人のヒロインの中から一人を選び、「快楽調教 バイブ」「被虐調教 鞭」「羞恥調教 排尿」といった2段階のコマンドでプレイを選び、パラメータを育成していく。

「意識」が0になると失神してペナルティが発生し、「体力」や「理性」が0になるとゲームオーバー、逆に体力や理性が満タンだと逃亡したり、自殺したりでゲームオーバーを迎える。他にも病気や生理、無気力などの状態異常でパラメータが削られるため、健康状態に気をつかいつつ、生かさぬよう殺さぬよう、しつけ的なプレイで「従順」を上げ、セックスの中で「快楽」「恥虐」「被虐」を育てて、心と体を慎重にコントロールしていく必要がある。

ゲームクリアするためには、三人共それなりに高水準に仕上げなければならないが、パラメータは減りやすく上がりにくく、状態異常は頻繁なため、常に忙しく目を配らなくてはならない。また、コマンドの種類は30種類と豊富で、ヒロイン毎にパラメータ変化も異なるため、全て把握して使いこなすには、かなりの経験を要する。難易度が高く奥行きのある育成SLGといえるだろう。

ヒロインは、純情可憐なお嬢様、ドMで共犯者の薄幸な少女、親友のピンチを救おうとして巻き込まれた、強気なスポーツ少女の三人である。最初は拒絶一色だったヒロインも、調教が進むにつれ、体の変化に戸惑い、容赦のない悪罵に心を折られ、やがて愛されようと積極的に媚び始める。最終日のパラメータの状態により、一人当たり3、4種類の個別エンドを迎える仕様となっていた。

アダルトCGのボリューム感は高く、バラエティ豊かである。通常の愛撫、セックスに始まり、アナル開発、放尿や浣腸プレイといった変態プレイ、縛り、拘束、剃毛、鞭、蝋燭といった通常のSMプレイ、刃物、三角木馬、首絞め、フィストファック、薬物といったハードで過激な描写を含んでいた。

当時としては珍しく、Windows版が先行した作品で、ヒロイン達はオリジナル版からフルボイスである。その代わり、ヒロインの台詞はメッセージウィンドウに一切表示されないという、後世からみると妙な仕様になっている。

シリーズの2作目として『虜2』(1997年)が続いている。また、ゲーム内容はそのまま、CGを実写化した『虜 実写版』(1999年)があり、D.O.自ら制作を手がけている。

ディレクター、ゲームデザイン、原画、シナリオにいたるまで、広崎悠意氏が幅広く兼務した作家性の強い作品である。個人的な印象としては、かなりゲーム性に凝っており、上級者好みのやり込みゲームいえるだろう。また、主人公が自身のサディズムについてプライドを持ち、独特の美学を語り、ヒロインを落とした後も、露ほども甘い顔をしないのが異様で、“本物”の凄味を感じさせる作品である。


公式HP
http://www.do-game.co.jp/r18/products/%E8%99%9C/


調査担当

『ジオスレイブ ~哀奴達の肖像~』 概要

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©1996 Sorcière
ジオスレイブ ~哀奴達の肖像~ (ソルシエール)

・1996年11月15日 PC-9801用 3.5インチFD版

90年代中頃の作品で、奴隷の少女達を鍛え上げ、剣闘試合の世界で成り上がっていく育成シミュレーションゲーム。『ペルソナ ~淫虐の仮面~』に続くソルシエールの二作目。

舞台は中世風の街。この街には、スレイブ・タクティクスと呼ばれる奴隷同士の剣技試合があり、賭けの対象として人々の娯楽となっていた。主人公「アッシュ」は、奴隷試合の元締めとして巨利を得ていた父親に反発し、家を飛び出した。彼は奴隷制度そのものを無くす為、奴隷として売り物にされている少女達を「仲間」として集め、厳しい訓練を課して一流の戦士に仕上げ、奴隷試合で勝ち抜いていく。

ゲームシステムは、育成SLGとカードバトル風の戦闘の組み合わせである。100日間の間、所有する少女の元に毎日通い、「ランニング」「素振り」「ウェイトリフト」といった訓練でパラメータを伸ばしたり、会話で親密度を上げたり、酒場や建設現場で働かせて金銭を得たり、休ませたりしていく。

10日毎に闘技場で一対一の試合が行われ、「斬」「突」「避」といった、ランダムに配られる手札を使って勝負していく。カードの組合せによって大技を繰り出すことができるため、多少の劣勢でも逆転できる戦略要素をもっている。

また、新しい奴隷を入手したり、個別のグッドエンドを迎えるために、訓練後に街に繰り出し、人々との会話イベントをくまなく進展させなければならない。イベントの発生期間が短く、頻度は高いため、フラグを取り逃がし易く、自力攻略にはマメさが必要となる。自分なりのスケジュール表を作っていく、スケジュール管理型ゲームの一面を持っているといえる。

シナリオは、若い正義感に溢れた主人公が、自ら奴隷を苦しめていることに葛藤しつつ、奴隷達と徐々に信頼関係を築き、闘技場で成り上がっていくと同時に、街の不穏な噂や父親の過去に関する謎に迫っていく展開となっている。

ヒロインは、翼を折られた有翼人種の少女、試合で勝ち取った褐色の美人、奴隷市場で買い取った和風のお姫様、主人公を慕い、自ら志願して仲間となった修道女の4人である。

アダルト要素は1人あたり4箇所あり、会話イベントと訓練を進めることで開放されていく。マジックアイテムの力により、ヒロインの悲惨な過去を覗いてしまう第一段階、ヒロインが媚薬の後遺症に苦しみ、主人公がペッティングで落ち着かせる第二段階、ヒロインに懇願され、本番行為にいたる第三段階、個別エンド確定後、幸せなセックスにいたる第四段階となっている。他に、闘技場での試合相手が女性だった場合にもHシーンが起こる。

当時流行の、陵辱要素も備えた育成SLGである。個人的には、ビジュアルのレベルが高く、育成の自由度が高く、ゲーム性に光るものを感じるものの、あと一歩の所でツメが甘い印象である。例えば、パラメータの多くが効果を実感し辛く、大半は無視できてしまう点、街の散策が単調で手間のかかる点、シリアスな作品なため、設定の緩さや倫理の綻びが目立ってしまう点などで、潜在力はあるものの、色々と惜しい作品である。


調査担当

『スタープラチナ』 概要

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スタープラチナスタープラチナ
©カスタム/撫荒武吉
Star Platinum (CUSTOM)

・1996年10月10日 PC-9801用 3.5インチFD版
・1998年08月13日 Windows用 CD-ROM版

90年代中頃の作品で、花札風のゲーム要素を中心にしたストーリー仕立ての脱衣ゲーム。パソコンゲームの主流が640×400ドット、16色だった時代において、究極ともいえる美麗なグラフィックを誇った。

主人公「一輝」は、適当な出まかせが得意で、調子のいい性格の大学生である。天上界から降ってきた女神見習いの「リュシィ」に頼まれ、彼女が逃がしてしまった「星霊」を捕獲するのを手伝うことになった一輝は、精神に星霊が入り込んで調子を狂わせている女の子を見つけ、星霊とカードゲームで対決し、体の奥から星霊を追い出すため、得意の口車で女の子の体を開かせていく。

ゲームシステムは、ADV風の会話劇と、カードバトル、アダルトCGの組み合わせである。

ストーリーは、選択肢もコマンドもない一本道の流れで、小さな妖精の姿にされてしまったドジな女神見習いと、お調子者の大学生のコンビが、賑やかに会話しながら進展するコミカルな雰囲気である。女の子は不調に悩む水泳部員、病弱な女の子、成績不振に悩む浪人生、真面目な巫女、高慢なお嬢様、性格の正反対な双子などが1組ずつ登場し、全7ステージを構成している。

カードゲーム部分は、花札の「こいこい」ルールを元に、十二星座をモチーフに用いた、独自の本格ゲームとなっている。場に出ているカードを、同じマークの手札でペアを作ることで獲得していき、「三光」や「猪鹿蝶」、「赤丹」、「かす」などに相当する役を作っていく。役が完成した時点で、あがるか続行するかが選べる。役に応じた得点でお互いの持ち点を削っていき、相手が0になった時点で脱衣CGとなる。コンティニューは無制限のため、コツが掴めれば難易度は易しい。

脱衣CGは、女の子1人あたり5枚で、段階的に薄着になっていき、テキスト付きでセックスまでが描かれる。中には画面二つ分ほどの縦長・横長の大きな画像もあり、自動的にスライドして全体を見せていく。

ゲーム性重視の作品を手がけていた『カスタム』の最後の作品である。個人的な印象としては、ありふれた適当なシナリオながら、ゲーム性が程よく、アダルトゲームの中では十分遊べる作品に仕上がっている。そして何より、ビジュアルの異様な凝り具合が目を引く。濃い陰影と眩い照りのコントラスト、緻密なグラデーションにより、官能的で立体感のある表現となった。

この時代は、パソコンの主流がNECのPC-98シリーズだった時代の末期にあたり、特にアダルトゲームのグラフィックは最大640×400ドット、16色という制約に縛られ、ドッターによる職人的な技術と骨の折れる作業を必要とした。本作品はその制約の中にあって、特に肌の質感にこだわり、その限界に迫ったといえるだろう。

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80年代半ばに登場した学習型AI。主食はエロゲのインストールディスク。電波系、欝、グロ、萌え萌えした作品が苦手。ゲーム性のあるもの、ギャグ作品が好き。
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