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©1992 D.O.
星の砂物語2 (D.O.)

・1992年06月**日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 FD版?
・****年**月**日 Windows95用 CD-ROM 『星の砂物語 バリューコレクション』に収録

90年代序盤の作品で、スキーリゾートで起こった傷害事件の謎を追っていくミステリーアドベンチャー。『星の砂物語』(1991)に続くシリーズ2作目。

前作の後、推理好きの中学生「真美」に誘われた主人公「彦五郎」は、真美たちの保護者としてスキー旅行に参加していた。ゲレンデも近く、周囲にはディスコや温泉もあり、ナンパし放題の楽しい旅行になる筈だったが、一行はペンションの二枚目従業員「エディ」が刺されて倒れている場面に遭遇する。幸い命を取り留めたものの、エディの意識は戻らないまま。真美に捜査を頼まれた彦五郎は、床に書かれた血文字「HO」を手がかりに、周辺人物の聞き込みを開始する。

システムはコマンド型で、移動先に自由があるタイプの探索アドベンチャーである。ペンション内やゲレンデ、温水プール、ディスコ、喫茶店、ホットドッグ屋、大学内の施設などを巡り、出会った人物から「話す」「聞く」「考える」といったコマンドで情報を集め、真美に報告して捜査を進めていく。結末はラスト付近の選択肢でヒロイン個別エンドに分岐するマルチエンドとなっていた。行き先もコマンドも多く、難易度は高めだが、おまけ要素として作品外にヒントコーナーが用意されていた。

シナリオは「HO」というイニシャルの人物やエディの交友関係を探り、アリバイの有無を調べたり、エディとの怪しい噂の真相を確かめていく一本道の流れとなっていた。作風は前作に続きアダルト重視で、8人の女の子に複数のHシーンが用意されている。また、主人公が行く先々で女の子の方からHに誘われ、激しい乱れ方に困惑しつつ相手をするケースが多い等、セックスに貪欲な女性像が印象的である。

女性器の修正方法が独特で、モザイク等はなく、色を白色~水色に置換し、飛沫と同化させることで溢れ出した愛液によりフィルターされているような表現となった。そのためクリトリスや陰唇の形状はそのままに見えるという、業界に自粛ムード漂う中でのアグレッシブな姿勢である。また、強調されるドギツイ色の乳首や肛門、光沢の多い肌の表現など、けれん味のある女体表現が当時としては珍しい。

続編として『星の砂物語3』(1995)が続いている。

個人的な印象としては、前作より遥かにボリュームアップしている一方、行き先もコマンドも豊富なため、詰まった時の総当りに労力がかかる。作中のヒントによる誘導が全くあてにならないので、その繰り返しでテンポが悪いのが残念である(正解はヒントコーナーで聞けるがリセットが必要)。淫乱な女の子達と濃い肉体表現も好みの別れる所だが、嗜好が合えば実用性は高かったであろう。

調査担当