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機動戦車チハたんX (DMM GAMES)・2016年05月26日 事前登録開始
・2016年06月03日 オープンβテスト開始(18禁版のみ)
・2016年06月28日 PC版 サービス開始 『チハたん』 『チハたんX(18禁版)』
・2016年09月30日 Android版 サービス開始
・2017年04月28日 サービス終了
・2017年05月26日 CG集のダウンロード販売開始 【DMM】
10年代中頃の作品で、戦車を自在に操る不思議な女の子、「戦車娘」をテーマにしたPC向けブラウザ型のソーシャルゲーム。メーカー側のジャンル呼称は「ディレクションRPG」。
「機械大戦」と呼ばれる戦争から数百年後、地上のほとんどは人類に敵対的な機械に支配され、文明は衰退の一途を辿っていた。機械兵に対抗できるのは、強化遺伝子によって戦車と適合し、自前の戦車を手足のように操る女の子「戦車娘」のみ。ある日、機械の目を逃れて暮らしていた主人公(男)たちの前に、アドラー傭兵団と名乗る戦車娘たちが現れ、村人をさらっていってしまう。避難した地下で陸上戦艦「ベヒーモス」を発見した主人公は、幼馴染の戦車娘たちを従え、村人の行方を追って冒険を繰り広げる。
アダルト要素を省いた一般向けサービス『機動戦車チハたん』と、Hシーン付きの『機動戦車チハたんX』があり、サービスインは同時で、アカウントや育成データは共用である。基本プレイは無料で、ガチャにあたるアークや一部の強化アイテムの購入に使えるアイテム「ダイヤ」が有料となっている。
ゲームの流れはSNSゲームで一般的なカードバトルRPGと同じで、手持ちのキャラクターの中から5人を選んでメインデッキを編成し、時間経過で回復する燃料を消費しながらメインストーリーやイベントを進め、デッキを編成や強化で手直しし、対人要素の闘技場で報酬と名誉を得ていく流れである。
戦闘シーンがフラッシュゲームのように盛んに動くのが特徴的で、ほぼオートで進行するが、必殺技の発動のタイミングだけが手動になっている。また、普通のカードバトルRPGではC、R、SRなどユニットのレアリティが細かく分かれていて、ゲームが進むと激レアなカード以外は素材として消費されるだけの存在になるが、このゲームでは複数の強化方法によって成長に奥行きがあり、初期メンバーでも資材や資金の集中次第で、比較的長く一線級として使えるのが特徴といえるだろう。
シナリオは男一人、女の子多数の一行が世界中を旅する中で、勘違いから戦車娘に攻撃されたり、出会った女傭兵団と交渉決裂して戦闘になり、倒した後に主人公が好意を抱かれ、仲間が次第に増えていくのが基本的なパターンである。主人公との仲をめぐって起こる、萌え萌えとした緊迫感のない喧嘩に比重が高い。登場する戦車は九七式中戦車チハや、シャーマン・ファイアフライ等、主にWW2時に活躍した戦闘車両である。
アダルト要素は2016年8月現在、女の子一人あたりHシーンが二つで、それぞれフルボイス、差分ありの静止画一枚である。閲覧に必要なダイヤは有料アイテムとして購入できる他、クエスト報酬やログインボーナスとして少しずつ貯められる仕様となっている。
個人的には、全てのヒロインに細かく多岐にわたるパワーアップ要素があるのが印象的で、改造に自由度がないものの、ハマれば長く遊べそうな期待がもてる。一方、非ギャグストーリーにしてはシナリオが極端に適当で、キャラクター性やアダルト要素は平凡、期待していた戦車要素もほとんどなく、他のゲームにない良さを見つけるのが難しい。今後のアップデートに期待したい。