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古今のアダルトゲームを広く浅く調査及び成る丈簡潔にご報告致します

『Virtua Call2』 概要

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©1995 FAIRYTALE/F&C co.,ltd.
Virtua Call2 (フェアリーテール)

・1995年12月22日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・****年**月**日 PC-9821用 CD-ROM版
・1996年10月25日 Windows3.1/95用 CD-ROM版
・2004年09月24日 Windows用 DVD-ROM 『バーチャコールクロニクル』に収録
・2010年08月24日 ダウンロード販売開始(クロニクル版) 【DMM】【Gyutto】【DL.Getchu】【DLsite
 
 90年代中頃の作品で、テレビ電話とVR機器を駆使して女性を口説き落としていくアダルトアドベンチャー。『バーチャコール』シリーズの二作目。

VHG(バーチャルヘッドギア)と呼ばれる、相手の声や映像だけでなく、触覚も伝えることのできるコミュニケーション機器が、家庭の電話回線で利用できるようになった近未来。学生の主人公(名前は任意)は、高価なVHGを買ってしまったものの、通話する相手がおらず持て余していた。そこへ隣家の中学生「エミリ」が現れ、近々引っ越してしまうことを告げる。主人公の孤独を心配するエミリは、彼女の引っ越しの日までに恋人を作ることを約束させ、VHG用のRAMカード「バーチャコール」を手渡した。主人公はエミリとの約束を果たすため、バーチャコールで知り合った女の子を次から次に口説き、恋人の選択肢を増やしていく。

システムはほぼ一本道だった前作と異なり、ヒロイン個別エンドが用意されている等、多少の自由度を備えた作りとなった。パーティラインと呼ばれる、3人の女の子と同時に会話するフェイズがあるのも特徴である。操作は選択肢型で、3択の中から相手の好みの回答を推測していく点はそのままである。

基点は自宅のVHGの操作画面で、任意の電話番号を打ち込むことにより物語が展開していく。

シナリオの流れは、最初にバーチャコールに電話し、オペレーターに紹介された面々とパーティラインで会話している内に、3人の女の子の1人に気に入られ、2人っきりの会話に移行、口説いてデートの約束を取り付け、デートで本番行為に至り、電話番号を入手し、後日VHGを使ったテレフォンセックス、といった形が普通である。デートより先にテレフォンセックスがあったり、相手から電話が掛かってきたり、バーチャコール以外の経路で知り合う女の子も居たりで、攻略手順は女の子により様々である。

女の子は古風な武道家の娘、病弱な少女、アイドルの卵、亜宇宙航路のスチュワーデス、奔放なアジア系外国人など10人である。電話中やデート中に機嫌を損ねて逃がしてしまうことが多く、前作のようなやり直しもないため、細かいメモを取りつつ、セーブ・ロードを繰り返していく難易度の高い仕様だったようだ。一通りの女性を口説いた辺りで終了となり、本番とテレフォンセックスまで至った相手を選べば個別エンドを迎える。

続編に『バーチャコール3』(1997)があり、そのセガサターン移植版である『バーチャコールS』(1998)では本作品のヒロインの一部が流用されている。関連商品はOVA版など。

個人的には、前作と比べると自由度が広がり、ストーリーに奥行きができて、ありきたりなナンパ物から一気にトレンドの恋愛物に近づいた印象である。一方で難易度も段違いで、会話のやり取りの中で回答の成否を見分けるのが難しく、軽い気持ちでかかると痛い目をみることになる。人気は高かったようで、最初のPC-9801版は95年末の発売だったにも関わらず、96年の年間ヒットチャートで10位にランクインする健闘をみせている。(Windows版などは合算 ’96/1/1~’96/12/3集計 電撃姫Vol.1)


『ラブアドベンチャー プレイボーイ』 概要

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©1983 T&E SOFT Inc.
ラブアドベンチャー プレイボーイ (T&Eソフト)

・1983年07月**日 PC-8801用 カセットテープ版
・1983年**月**日 FM-7用 カセットテープ版

パソコンゲーム黎明期の作品で、架空の美女を口説き落とすシミュレーションゲーム。

 ストーリー性のある導入部分はなく、ゲームは自分と彼女の生年月日、現在の日付を入力するところから始まる。入力データにより彼女の好みがランダムに決まるので、デートを繰り返す事でそれを把握し、好感度を高めていく。頃合いをみて(ボディー)タッチやキスを行い、ホテルに誘うことができればクリアとなった。

当時流行していた「バイオリズム」による相性の良し悪しがあり、自分の波形と彼女の波形が似ている日取りを選んでデートに誘う事ができれば、彼女が遅刻しなかったり、ポイントを上げやすかったりするようである。

デートは車内、パーキング、レストラン、ホテルなどの中から場所を選び、彼女からの「好きな食事は?」「年収は?」といった質問に選択肢で答えていく形である。行動ごとに時間が経過し、制限時間内に口説き落とせなければ彼女が帰ってしまう。ただし無制限にコンティニューできるので、彼女の喜ぶ回答を覚え、デートを2回3回と重ねていけば必ずクリアできるようになっていた。

「彼女」の性格は生年月日により様々だが、ビジュアルは同一である。アダルト要素はクリアの際、彼女の首から腰にかけての裸が一枚表示されるのみとなっていた。

個人的な印象として、最初期のアダルトゲームの中ではゲーム性が高い作品である。質問で正解すると彼女がウインク、間違うと舌を出す演出も印象的。恋愛ゲームのはしりともいえるが、サブタイトルに「Simulation OF Play boy with COMPUTER GIRL」とあることからも、恋愛SLGというよりナンパSLG寄りといえるだろう。


『きゃんきゃんバニーエクストラ』 概要

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©1993 COCKTAIL SOFT/F&C co.,ltd.
きゃんきゃんバニーエクストラ (カクテルソフト)

・1993年06月25日 PC9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・1996年09月27日 PC-FX用 『キャンキャンバニーエクストラDX』(18禁)
・1997年10月02日 セガサターン版(18歳以上推奨)
・1997年11月28日 PC-FX用 『Piaキャロットへようこそ&きゃんきゃんバニーエクストラDX』 初回版
・1998年01月21日 PC-FX用 『Piaキャロットへようこそ&きゃんきゃんバニーエクストラDX』 通常版

90年代序盤の作品で、モテない男子大生が天女の力を借り、女の子を次々に口説き落としていくナンパ系のアダルトアドベンチャー。『きゃんきゃんバニー』シリーズの5作目。

前作『プルミエール』で七福神から女縁を授かり、女の子達との恋の思い出を作った主人公(名前は任意)だったが、結局すべて実らず、不憫に思った七福神によって記憶を消去され、相変わらず寂しい大学生活に悶々としていた。再会した七福神からそれを知った主人公が嘆くと、お詫びとして再び女縁を取り持ってくれるという。今度の術は星のかけらが7人の女の子を導き、主人公と惹かれ合うというもの。喜んだ主人公は、早速街に繰り出してそれらしい女の子に声をかけていく。

システムはコマンド選択と選択肢、セックスシーンでのアイコンによる女体の探索など、多種類のコマンドを組み合わせたADVである。移動先に自由があるタイプで、街中にある予備校、商店街、デパート、住宅地、図書館、病院などを巡り、見かけた女の子をお茶に誘いだせれば一本道の個別ルートが始まる。

会話の中で相手の心を掴む選択肢を見抜き、クイズやコマンドバトルなどのミニゲーム要素を突破できれば、主人公が押し倒す形でHシーンとなるが、ここにもゲーム要素があるのが特徴で、女の子によっては嫌がる部位をしつこく攻めるとゲームオーバーになったり、ガードが固くて足止めを食ったりするので、相手の心を解きほぐすパーツを慎重に探っていく必要があった。ただし、ゲームオーバーになっても即座に時間が巻き戻るので、全体的に難易度は低い。

シナリオは軽薄でスケベな主人公が、TVの新人レポーター、家庭環境に悩む女子学生、漫画家志望の女の子、看護婦、キャリアウーマン等に出会い、それぞれの夢を応援したり、悩みを解決したり、ピンチを救うことで好意をもたれ、隙を見てセックスに持ち込む流れである。攻略順は多少前後できるが、展開はおおむね一本道となっている。セックス済みの女の子は恋人になる訳ではなく、友人化して出番がほぼなくなるが、物語のラストで選択する事で個別のエンディングを迎えられるようになっていた。前作からのナビゲート役「スワティ」もヒロインの中に含まれ、大人気キャラとなった。

続編として『きゃんきゃんバニーリミテッド 5 1/2 』 『きゃんきゃんバニープルミエール2』が続いた。また、家庭用ゲーム機にも18禁のまま進出し、OVA版やドラマCD、フィギュアも作られるなど、『同級生』と共にアダルトゲームのマルチメディア展開の先駆け的な存在だった。

ビジュアルのレベルは高く、ボリューム感もある当時の一流作品である。個人的な所感となるが、シリーズの過去作と比べても凝ったストーリーになっていて、ナンパ物というジャンルではかなり話に奥行きがある作品だろう。難点は必要なコマンド数が多いため、やや操作が煩わしい辺りか。主人公のおどけた口調も好みが分かれそうだ。

『同級生』 概要

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©1992 ELF
同級生 (エルフ)

・1992年12月17日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 DOS/V用 FD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・1995年11月23日 PC-エンジン用 CD-ROM版
・1996年08月09日 セガサターン版 『同級生if
・1999年08月27日 Windows95/98用 CD-ROM版 (Window用リメイク)
・2007年03月01日 ダウンロード販売開始 『オリジナル版
・2008年10月30日 ダウンロード販売開始 『Windows版

90年代序盤の作品で、破天荒な主人公が同級生やナンパした女性を次々に口説き落としていく、フィールド探索型のアドベンチャー。空前の大ヒット作となり、その恋愛要素はアダルト、非アダルトを問わず、以後の美少女ゲームに大きな影響を与えた。

主人公「たくろう(名前変更可)」は、女好きで有名な先負学園の3年生。女の子とデートする資金を稼ぐため、夏休み前半をバイトに費やした彼は、学生生活最後の甘酸っぱい思い出を作るべく、街中や学校内をうろついて同級生、教師、OL、近所の人妻、看護婦、風俗嬢などに声をかけていく。

システムはRPG風の2Dフィールドを歩き回り、21日間を使って女の子との接触を繰り返していく時間消費型のADVである。駅前、喫茶店、公園などを巡回して女の子を探し、何度も会って会話を進展させていく。

デートの約束を取り付け、デート中に口説き、さらに後日ヒロインから告白されてセックス、お互いのために距離を置く、というのが基本パターンで、それが14人のヒロイン毎に並行して起こる。最終日には、セックスに至った相手の中から一人を選んで告白することにより、個別のエンディングを迎える。

訪問できる場所やヒロイン数が多いため、非常に自由度が高い反面、フラグの発生条件を見つけるのが難しく、自力攻略の難易度はすさまじい。当時のPCソフト情報誌に連載されていた断片的な攻略情報などを頼りに、セーブ・ロードを繰り返しながら、自分なりのスケジュール表を作っていく独特なやり込みゲームだったようだ。

主人公が当初は恋愛に興味がなく、セックスやHなイタズラを目的に行動している点はそれまでのナンパ物と同じで、強引にキスやセックスを迫ることが多い一方、主人公が暴漢に襲われるヒロインを助ける、怪我をしたヒロインを運ぶ、彼氏との関係の相談にのる、といった流れの中で惚れられる展開もあり、ツンケンしたヒロインが急にデレたり、純情なヒロインがけなげに慕ってくれる場面があったりと、ドラマチックでこそばゆい恋愛描写を一部に含んでいた。

ELLE』(1991)から受け継いだアイコンクリックによる愛撫で進行するセックスシーン、シュールでHなオマケ要素など、アダルト方面も充実している。ヒロイン毎にテーマBGMがあったり、テキストの文字色が固定だったりと、ヒロインの個性を際立たせる演出も特徴的である。

明るくコミカルな主人公の言動、当時の業界水準を圧倒した竹井正樹の画力も人気に火をつけ、PC向けアダルトゲームとして初の10万本を超えるセールスを記録している。

続編は、さらなる大ヒットとなった『同級生2』(1995)の他、後継に『下級生』(1996)のシリーズがある。また、派生作品としてPS用ソフト『同級生麻雀』、セガサターン用『麻雀同級生Special』、Windows用『エルフオールスターズ脱衣雀2』に本作のヒロイン達が登場している。OVA版、小説版などゲーム以外への展開も盛んだった。

個人的な印象として、当時としてはユニークな点の多い作品だが、後世からみて最も画期的な点を挙げるなら、「青春恋愛ドラマ」と「ヒロイン選択」になるだろう。それまでのアダルトADVでも、女の子が主人公にベタ惚れになる、苦労の果てにメインヒロインと結ばれる、といった描写はあるものの、展開に自由はなく、恋愛模様を段階的に丁寧に描いた作品はほとんどなかった。

この作品でも、女の子は何とか言いくるめて犯す対象、もしくは据え膳状態で、結末は本命を除いて「やり捨て」という主人公のスタンスは従来通りだが、展開の自由度の高さ、ヒロイン達の扱いの平等さ、甘く切ない青春要素から、当時のプレイヤーには新鮮な「恋愛シミュレーション」と受け止められたようだ。

プレイヤー自身の好みと感情移入が大切にされ、それが展開を変える仕組みを備えた「擬似学生恋愛」の登場は、以後のアダルトADVのみならず、『ときめきメモリアル』(1994)などの全年齢の恋愛シミュレーションの登場にも影響を与えたと考えられる。

『きゃんきゃんバニープルミエール』 概要

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©1992 COCKTAIL SOFT/F&C co.,ltd.
きゃんきゃんバニープルミエール (カクテルソフト)

・1992年07月30日 PC9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・****年**月**日 MSX2/2+/TurboR用 FD版
・****年**月**日 Windows3.1/95用 CD-ROM版
・1996年04月05日 セガサターン用 CD-ROM 通常版(18禁)
・1996年12月05日 セガサターン用 CD-ROM 廉価版(18禁)

90年代序盤の作品で、神様の力を借りた主人公が女の子を次々に口説き落としていくナンパ系アドベンチャー。『きゃんきゃんバニー』(1989)シリーズの4作目で、後にシリーズのシンボルとなるナビゲート役「スワティ」が初登場している。

主人公(名前は任意)は、軽薄で冴えない男子大生。ひょんなことから七福神と名乗る老人達と天女「スワティ」と狭いアパートで同居をすることになり、その見返りとして女の子との縁を引き寄せる唱術をかけてもらう。すると早速バイト先のファミレスで、可愛いウェイトレスと、美人のOLに相次いで出会った。Hなことで頭が一杯の主人公は、神様達のサポートを受けながら、それぞれとデートの約束を取り付け、その先を目指していく。

システムは冒頭で女の子を選ぶそれまでのシリーズと異なり、ほぼ一本道のシナリオである。ファミレスでの出会いを描いた一章、ガソリンスタンドでの出会いを描いた二章、教育実習先でのエピソードを描いた三章で構成されており、それぞれ2~3人の女の子が登場する。

選択肢で好感度を上げてデートの約束を取り付け、クイズやコマンド探索などのミニゲーム要素で難関を突破できれば、ご褒美のHシーンが待っているのが基本の流れである。デートの日取りが悪かったり、選択肢を間違ったりでゲームオーバーは多いが、七福神の力で即座にやり直せるので難易度は低い。

シナリオはナンパ物だが、多少の恋愛要素もあるのが特徴的で、特に女の子の悩みを主人公の言葉が解決したり、男気をみせるシーンがあったりと、ヒロインが主人公に心を許すまでの過程が当時としては丁寧に描かれている。同年12月の『同級生』との差は個別エンドの有無で、各ヒロイン達は主人公とHした後、忙しくなったり引っ越したりで、関係が自然消滅するのがお約束のパターンとなっていた。

セックスシーンはコマンド式で、沙織事件の影響からか局部の描写は省かれている。

家庭用ゲーム機に移植された際は、直接的な表現がカットされたものの、18禁のままリリースされている。続編として『きゃんきゃんバニーエクストラ』 『きゃんきゃんバニーリミテッド 5 1/2 』 『きゃんきゃんバニープルミエール2』などが続いている。

個人的な印象として、それまでのシリーズの要だったゲーム要素を薄め、ビジュアルのクオリティとヒロインのキャラクター性にこだわった作風である。シナリオ面ではナンパ物のADVにも恋愛要素が濃くなってくる過渡期にあたり、位置づけるならプレ恋愛ADVといった所か。この作品のヒットも恋愛ADVの誕生に大きな影響を与えたことだろう。

『きゃんきゃんバニースピリッツ』 概要

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©1991 COCKTAIL SOFT
きゃんきゃんバニースピリッツ (カクテル・ソフト)

・1991年08月10日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 MSX2/2+/turboR用 FD版

90年代序盤の作品で、魔法の履歴書と巧みな会話を武器に女の子を口説いていくナンパアドベンチャー。『きゃんきゃんバニー』(1989)、『きゃんきゃんバニースペリオール』(1990)に続くシリーズの3作目である。

彼女が欲しい、でも自分に自信がなく、女の子に声をかける勇気がない…そんな悩みを夜空の月に相談していた主人公(名前は任意)の元に、月の世界のエージェントを名乗るウサギ耳の少女「亜理子」が現れた。彼女が用意したのは合コンパーティと豪華客船の招待状、そしてなりたい男性像に変身できる「魔法の履歴書」だった。夢のような展開に喜んだ主人公は、念願を叶えるために男1人、女の子多数のイベントに参加して、狙った女の子に声をかけていく。

シリーズ伝統の冒頭でヒロインを選ぶ形式のADVで、特に本作では個別のショートストーリー集の傾向が強い。女の子達は「ねるとん」風の合コンパーティ編で5人、豪華客船による海外旅行編での5人に分けられている。女の子毎に好みの男性タイプが異なるので、身長や年齢、血液型、ファッション、職業、愛車、彼女いない暦などの主人公のプロフィールを何度も編集し、会話の中でLOVEゲージを上げる返答を探っていく。

システムはコマンドと選択肢の混合型で、メニューの一覧がアイコンになっている。基本的に「話す」「聞く」で話しかけ、受け答えを3択のテキストの中から選んでいく選択肢型である。一方「見る」「さわる」「キス」「脱がす」などはマウスカーソルによる画面内の探索で、セックスシーンなどで活躍する。選択肢の難易度が高く、セーブ・ロードを繰り返しながら慎重に進める必要があった。

パーティ編は当時大人気だったお見合いTV番組『ねるとん紅鯨団』のパロディで、司会の亜理子に第一印象で気になる女の子を答え、フリータイムで心を掴み、告白タイムでOKがもらえれば、「ツーショット」となって夜のデートに繰り出す流れである。海外旅行編は豪華客船上での会話で女の子と意気投合できれば、バリ島やオーストラリアなど、それぞれの女の子の目的地でバカンスを楽しめる流れとなっていた。

セックスシーンは女の子の方から誘われたり、騙して脱がせたり、酔わせた隙につけこんだりとパターンは様々である。アダルトシーンに入ってからもゲーム性があるのが特徴で、無理に触ったり脱がせようとしてゲームオーバーになったり、女の子が最後の1枚を守ろうとして進行がストップすることがあるので、相手の心と体を開かせる方法を慎重に探っていく必要があった。ピストン運動を画面全体の上下で表現する手法も珍しい。局部はフィルター状の修正があるが、ほぼ透けて見えてしまう不十分なものだった。

続編として 『きゃんきゃんバニープルミエール』 『きゃんきゃんバニーエクストラ』 『きゃんきゃんバニーリミテッド 5 1/2 』 『きゃんきゃんバニープルミエール2』などが続いている。

個人的な印象として、創意に富み、それぞれのエピソードとセックスまでが丁寧に描かれたボリューム感の高い作品である。一本道が多かった当時のADVの中では比較的、ヒロイン個別ルートを備えた後の恋愛ADVに近いが、大きな違いは主人公のメイキングと肉食性で、例えば金持ちの青年実業家、スポーツ万能のインストラクター、可愛い年下、ノリのいいお調子者といった女の子の理想の男性像を探り当てて演じ、さらに何とか言いくるめてHに持ち込まなければならない。セックスの為なら手段を選ばない「ナンパシミュレーション」の代表格といえるだろう。

『きゃんきゃんバニースペリオール』 概要

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きゃんきゃんバニースペリオール サンプル きゃんきゃんバニースペリオール サンプル
©1990 F&C Co.,Ltd.
きゃんきゃんバニースペリオール (カクテル・ソフト)

・1990年04月16日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 PC-8801用 FD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 MSX2/2+用 FD版
・****年**月**日 PC-9801用 3.5インチFD 廉価版
・****年**月**日 PC-9801 NOTE専用 3.5インチFD 廉価版
・****年**月**日 X68000用 FD 廉価版

90年代初頭の作品で、スケベな青年が不思議な手帳の力を借り、女の子を口説き落としていくナンパアドベンチャー。『きゃんきゃんバニー』(1989)の続編。

前作で「亜理子」からもらった手帳の力により、意中の女の子と仲良くなった筈の主人公「たけし」だったが、今は恋人もなく、望遠鏡で女性宅の覗きをしていた。そこに亜理子が現れ、たけしの現状を嘆き、再び魔法の手帳を手渡した。今度の手帳はナンパのアドバイスをくれる人格「ボブ」と会話できる奇妙なアイテム。主人公はボブと相談しながら、様々なシチュエーションで女の子の攻略法を探っていく。

システムはナンパシミュレーション風だった前作と大きく異なり、特殊な形態のアドベンチャーである。

合計12人の女の子がテーマ別に3つのグループに分けられていて、「制服むんむんセット」はオムニバスのショートシナリオ4本、「女子大生おかわりセット」は、2人組の女の子をまとめて口説くシナリオ2本分が、1本のシナリオの中で分岐構造となっている。「セーラー服ゆうやけセット」では、遊園地で出会った女の子グループ4人の中から1人を選び、順番に口説いていく。

冒頭で主人公の血液型、性格、職業を入力する必要があり、その設定によって会話の内容や女の子との相性が変化し、組み合わせによっては攻略できないケースもあった。手帳からのヒントや相手の反応を頼りに、会話や行動コマンドの中でトラブルを乗り越え、好感度を上げる方法を見つけ出し、女の子とのHに持ち込めばクリアである。

シナリオはスケベで軽薄な主人公が、相手の性格に合わせて笑いをとったり、趣味で気を引いたり、顔のパーツを褒めたり、悩み事に真面目なアドバイスをして心を掴み、軽いスキンシップから発展してその気にさせていく流れが基本である。攻略対象は受付嬢、看護婦、ファーストフード店員、スチュワーデス、女子大生等である。

続編として『きゃんきゃんバニースピリッツ』 『きゃんきゃんバニープルミエール』 『きゃんきゃんバニーエクストラ』 『きゃんきゃんバニーリミテッド 5 1/2 』 『きゃんきゃんバニープルミエール2』などが続き、家庭用ゲーム機にも活発に進出している。

シリーズ中で最も難易度が高い作品として知られる。その理由は、好感度が非表示になったことでコマンドの有効判定が難しい点、地雷となるコマンドや回数制限のため総当たりが通じにくい点、設定入力の時点で詰んでいても分からない点などがあり、自力攻略となると試行パターンが多すぎて莫大な時間を浪費しただろう。しかし豊富なボリュームとビジュアル、軽快なギャグで人気は高かったようだ。

『ぴんきぃ・ぽんきぃ 第3集 ばとる・らばーす』 概要

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©1989 elf
ぴんきぃ・ぽんきぃ 第3集 ばとる・らばーす (エルフ)

・1989年08月**日 PC-8801用 FD版
・1989年**月**日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 MSX2用 FD版
・****年**月**日 X68用 FD版

80年代末期の作品で、5つの独立ストーリーからなるナンパアドベンチャーの3作目。『第1集』『第2集』も同時期にリリースされている。

ナンパ師の主人公「アキラ」※は、ふと立ち寄ったハンバーガーショップで好みの店員「ひろみ」に目をつける。あれこれと商品の好みについて語る内、ひろみの興味を引く事に成功したアキラは、彼女を大好きな中華料理の店に連れ出した。アキラの巧みな会話テクで次第に打ち解けていくひろみだが、食が進む内に様子がおかしくなってきて・・・?

構成、システムは前2作と共通しており、5つのエピソードが連なった一本道のストーリーである。主人公は共通だが、年齢や職業などはエピソード毎に微妙に違っているようだ。2~8択の選択肢の中から高得点のものを探り当て、チェックポイントで規定ポイントをクリアしていれば進行、規定に満たなかったり、一発アウトの選択肢を選ぶと女の子が怒り出し、次のエピソードへスキップしてしまう仕組みとなっていた。

本作のエピソードは、変な癖に悩むファーストフードの店員、高圧的な婦警さんの職務質問、恋人とその友達を交えての宴会、不倫相手と入れ違いに帰ってきた妻の質問、ドブスとセットになったテニス少女の5本となっていた。

見知らぬ女の子に声をかけ、口説き落とし、セックスを終えるまでがシリーズ共通の基本形だが、本作ではサブタイトル通り「戦い」が大きなテーマになっており、猛々しいヒロインや、浮気による修羅場からの脱出など、コミカルながら緊迫感のあるシナリオが多めになっている。

三部作を通して局部にモザイクなどの修正はないが、ハッキリとした描写は避け、グラデーションで溝となる縦筋をうっすらと表現するに止まっていた。(当時はソフ倫などの審査団体がなく、規制は各社毎の自主的なものに任されていた。)

※主人公の名前はハード毎に異なるようです。

『ぴんきぃ・ぽんきぃ 第2集 とわいらいと・げーむす』 概要

ぴんきぃ・ぽんきぃ 第2集 ぴんきぃ・ぽんきぃ 第2集
ぴんきぃ・ぽんきぃ 第2集 ぴんきぃ・ぽんきぃ 第2集
©1989 elf
ぴんきぃ・ぽんきぃ 第2集 とわいらいと・げーむす (エルフ)

・1989年08月**日 PC-8801用 FD版
・1989年**月**日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 MSX2用 FD版
・****年**月**日 X68用 FD版

80年代末期の作品で、様々なシチュエーションで女の子を口説いていく、ストーリー仕立てのナンパアドベンチャーの2作目。『第1集』『第3集』も同時期に発売されている。

ナンパ魔王の異名をもつ主人公「くにお」は、通学中の電車の中で好みの女の子「みさこ」に目をつける。ナンパするつもりが結果として痴漢を追い払う事になり、お礼としてデートする事になった二人。ところが、満員の映画館の立ち見席で、みさこが突然胸をはだけて・・・?

構成は第1集と同様、5本の独立ストーリーからなる採点形式のADVで、主人公は共通だがヒロインが各話ごとに異なる。会話の中でヒロインの好みに合うように選択肢を選び、高得点をあげればシナリオが進行、規定の得点に満たなければチェックポイントで暗転し、シナリオ未消化のまま次の女の子のエピソードに飛ばされてしまう仕組みである。

シナリオは前作と同様、ナンパ目的の主人公が遊園地や夏祭り、ビーチなどで女の子に近づき、助けたり褒めたり、時には真面目な恋愛相談で相手の心を掴み、隙をみて押し倒す流れが基本である。ヒロインは痴漢にあっていた大人しそうな女の子、ビーチで出会った気の強い金髪ハーフ、金魚すくいの下手な浴衣の女の子、事故で一緒に閉じ込められたエレベーターガール、背伸びしたい年頃の女の子の5人となっていた。

サブタイトル通りの超常的な話がいくつかあり、切ない恋物語だったりする一方、口説き落とした後に難攻不落だったヒロインの性格が一変、押しかけ彼女となり、ナンパを続けたい主人公は逃げるというドタバタ展開になっているケースも複数ある。

同世代の他社の作品群と比べるとヒロイン達の個性、シチュエーションにメリハリがあり、男女間の駆け引きを楽しく体験できるよう工夫されている。また、よく見ると背景にシュールな物が描かれていたりといった得意のギャグ要素も散りばめられており、これらの特徴は同社のヒット作に受け継がれていく。

『ぴんきぃ・ぽんきぃ 第1集 びゅーてぃふる・どりーむ』 概要

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©1989 elf
ぴんきぃ・ぽんきぃ 第1集 びゅーてぃふる・どりーむ (エルフ)

・1989年08月**日 PC-8801用 FD版
・1989年**月**日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 MSX2用 FD版
・****年**月**日 X68用 FD版

80年代末期の作品で、ナンパ師の主人公が様々なタイプの女の子を口説き落としていく成人向けアドベンチャー。

主人公「ひろ」はナンパ魔王と呼ばれた男。年に一度の「ら・ふぇる女子高」の学園祭を訪れたひろは、さっそくタコヤキ屋台の女の子に目をつけ、猛アタックを開始するが、まるで相手にされず・・・?

5本のストーリーが連続する一本道の構成で、それぞれのシナリオ毎にヒロインの女の子が異なり、主人公はすべて「ひろ」だが、年齢や職業が微妙に異なっているようである。

マップや移動、探索はなく、システムは会話のみで進行するシンプルな仕組みである。3~7択の選択肢の連続をこなしていく流れだが、後世の選択肢分岐とは違い、採点方式である。チェックポイントまでに規定の点数をクリアしていればシナリオ進行、満たなければ主人公が失神し、未消化のまま次の女の子のシナリオに移行する仕組みである。一問ごとに左のチビキャラの反応と得点変動を見て正誤を書きとめ、次回の参考にする点が攻略要素となっていた。

ヒロインは元気な女子高生、献身的なナース、キャバクラのホステス、真面目な家庭教師のお姉さん、町でナンパした傷心の女の子の5人で、それぞれ出会った場面から始まり、ナンパ目的の主人公が気の利いた受け答えで相手の心を掴み、最終的に騙したり、懇願したりで何とかエッチに持ち込んでいく流れが基本形となっている。

続編の『ぴんきぃ・ぽんきぃ2』『ひんきぃ・ぽんきぃ3』も同時期に発売されている。

選択肢の数は多いが、従来の探索型アドベンチャーと比べるとプレイヤーの負担は軽く、手軽に遊べる印象である。会話に終始している点は後の恋愛アドベンチャーと共通するが、主人公の興味が恋愛や交際になく、あくまでエッチな行為を目的としている直接的な面が80年代らしさと言えるだろう。ただし本作の場合、軽薄な主人公が最後には純愛に目覚めるという幕引きになっている。

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パソコンの登場と共に生まれた学習型AI。主食はエロゲのインストールディスク。電波系、欝、グロ、萌え萌えした作品が苦手。ゲーム性のあるもの、ギャグ作品が好き。
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