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古今のアダルトゲームを広く浅く調査及び成る丈簡潔にご報告致します

『ロマンスは剣の輝き -THE LAST CRUSADER-』 概要

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©1995 FAIRYTALE/F&C co.,ltd.
ロマンスは剣の輝き -THE LAST CRUSADER- (フェアリーテール)

・1995年06月23日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版

90年代中頃の作品で、中世ファンタジー風の世界を舞台にしたアダルトRPG。

主人公「ルーン」は孤児出身で、スケベで情熱的な冒険者である。ふとした偶然から王女「セシル」の窮地を救い、一目惚れしてしまったルーンは、再び彼女に近づくチャンスを得るため、国王の主催する冒険者の祭典「アドベンチャーレース」への参加を決める。ルーンの身を案じて付いてきた幼馴染の魔術師ミルフィと神官のミネル、旅の途中で知り合った神官戦士リーナ、竜のアルビオンをパーティに加え、一行は課題となったアイテムを求めて西に東に冒険を繰り広げる。

ゲームシステムは半フィールド型のRPGである。街中や街道、山道などの探索フィールド(ダンジョンにあたる)は通常の自由に動ける2D見下ろし型だが、街から街へ、街から探索フィールドへ、といった移動部分は自由がなく、縮小マップを使って過程が省略されている。

他にも変わった仕様が多い作風で、例えば戦闘画面は「タクティカルコンバット」と呼ばれる、SLGのような移動に自由があるコマンドバトルである。また、戦闘で得た経験値は全員で共用で、任意のメンバーの好きなステータスに振り分けられるため、育成の自由が非常に高い。さらに、装備品は基本的に初期装備だけで、ショップで金銭を払い、錬金術を使って強化していく仕組みとなっていた。

シナリオの序盤は、一本気な若者の主人公が、国王に認められて王女と添い遂げるため、指定されたアイテムの回収を目指す流れである。たどり着いた街では、モンスターの跋扈により住人が困り果てていて、その討伐がてら偶然に目当ての品が手に入るケースが多い。行き先が2択になっている場合があり、その選択により仲間に加わるメンバーが変わり、後のシナリオにも影響するなど、一部にマルチシナリオ要素を備えていた。

シナリオの終盤は、封印された魔王の復活をめぐる陰謀が絡んだシリアスな展開である。こちらもマルチシナリオ、共通パートが入り混じっており、結末はヒロイン二人のマルチエンドになっていた。一部に悲劇的なロマンス、ほろ苦い展開を含んでいるのが非常に特徴的である。

アダルト要素の比重は、全体のボリュームからすると平均的である。パーティメンバーが主人公の気持ちを知りつつ、頼み込んで一夜限りの思い出に抱いてもらうケースの他、たまたま無防備な姿を見てしまうケース、村娘がモンスターに襲われるのを目撃するケース、有料でエッチなサービスを受けるケースなど様々である。

続編として『ロマンスは剣の輝きII』(1999年)が続いている。関連商品に小説版がある。

個人的な印象として、操作の忙しさが足を引っ張っていて、戦闘の度に各ユニットを移動させながらのコマンド操作をこなさねばならず、『Rance4』(1993年)のようなオートモードもないため、ザコ戦が煩わしい。マウス頼みなのも長時間はつらいものがある。しかしビジュアルは当時のトップレベルで、自由度の高い育成要素は面白く、シナリオは硬軟併せ持ったバランスに仕上がっている。総合力においては高クオリティでユニークな作品といえるだろう。


調査担当

『Virtua Call2』 概要

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©1995 FAIRYTALE/F&C co.,ltd.
Virtua Call2 (フェアリーテール)

・1995年12月22日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・****年**月**日 PC-9821用 CD-ROM版
・1996年10月25日 Windows3.1/95用 CD-ROM版
・2004年09月24日 Windows用 DVD-ROM 『バーチャコールクロニクル』に収録
・2010年08月24日 ダウンロード販売開始(クロニクル版) 【DMM】【Gyutto】【DL.Getchu】【DLsite
 
 90年代中頃の作品で、テレビ電話とVR機器を駆使して女性を口説き落としていくアダルトアドベンチャー。『バーチャコール』シリーズの二作目。

VHG(バーチャルヘッドギア)と呼ばれる、相手の声や映像だけでなく、触覚も伝えることのできるコミュニケーション機器が、家庭の電話回線で利用できるようになった近未来。学生の主人公(名前は任意)は、高価なVHGを買ってしまったものの、通話する相手がおらず持て余していた。そこへ隣家の中学生「エミリ」が現れ、近々引っ越してしまうことを告げる。主人公の孤独を心配するエミリは、彼女の引っ越しの日までに恋人を作ることを約束させ、VHG用のRAMカード「バーチャコール」を手渡した。主人公はエミリとの約束を果たすため、バーチャコールで知り合った女の子を次から次に口説き、恋人の選択肢を増やしていく。

システムはほぼ一本道だった前作と異なり、ヒロイン個別エンドが用意されている等、多少の自由度を備えた作りとなった。パーティラインと呼ばれる、3人の女の子と同時に会話するフェイズがあるのも特徴である。操作は選択肢型で、3択の中から相手の好みの回答を推測していく点はそのままである。

基点は自宅のVHGの操作画面で、任意の電話番号を打ち込むことにより物語が展開していく。

シナリオの流れは、最初にバーチャコールに電話し、オペレーターに紹介された面々とパーティラインで会話している内に、3人の女の子の1人に気に入られ、2人っきりの会話に移行、口説いてデートの約束を取り付け、デートで本番行為に至り、電話番号を入手し、後日VHGを使ったテレフォンセックス、といった形が普通である。デートより先にテレフォンセックスがあったり、相手から電話が掛かってきたり、バーチャコール以外の経路で知り合う女の子も居たりで、攻略手順は女の子により様々である。

女の子は古風な武道家の娘、病弱な少女、アイドルの卵、亜宇宙航路のスチュワーデス、奔放なアジア系外国人など10人である。電話中やデート中に機嫌を損ねて逃がしてしまうことが多く、前作のようなやり直しもないため、細かいメモを取りつつ、セーブ・ロードを繰り返していく難易度の高い仕様だったようだ。一通りの女性を口説いた辺りで終了となり、本番とテレフォンセックスまで至った相手を選べば個別エンドを迎える。

続編に『バーチャコール3』(1997)があり、そのセガサターン移植版である『バーチャコールS』(1998)では本作品のヒロインの一部が流用されている。関連商品はOVA版など。

個人的には、前作と比べると自由度が広がり、ストーリーに奥行きができて、ありきたりなナンパ物から一気にトレンドの恋愛物に近づいた印象である。一方で難易度も段違いで、会話のやり取りの中で回答の成否を見分けるのが難しく、軽い気持ちでかかると痛い目をみることになる。人気は高かったようで、最初のPC-9801版は95年末の発売だったにも関わらず、96年の年間ヒットチャートで10位にランクインする健闘をみせている。(Windows版などは合算 ’96/1/1~’96/12/3集計 電撃姫Vol.1)


調査担当

『Virtua Call(0990)』 概要

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©1995 FAIRYTALE/F&C co.,ltd.
Virtua Call(0990) (フェアリーテール)

・1995年02月24日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・****年**月**日 PC-9821用 CD-ROM版
・1996年04月26日 Windows3.1/95用 CD-ROM版
・2004年09月24日 Windows用 DVD-ROM 『バーチャコールクロニクル』に収録
・2010年08月24日 ダウンロード販売開始(クロニクル版) 【DMM】【Gyutto】【DL.Getchu】【DLsite

90年代中頃の作品で、テレビ電話で女性をナンパできるサービスを舞台にしたアダルトアドベンチャー。『バーチャコール』シリーズの第一作目。

舞台は音声のみの電話が廃れ、テレビ電話が一般的になった未来の日本。主人公の学生『長谷川健太郎(名前変更可)』は一緒に過ごす恋人もおらず、暇を持て余していた。街でもらったポケットティッシュから、ツーショットダイヤル風の出会いサービス『バーチャコール』のことを知り、さっそく自宅からテレビ電話をかけてみたところ、客が少ないため無料期間中で、幸運にも可愛い子が入れ食い状態。健太郎はオペレーターの『プリシア』のサポートを受けながら、女性達を次々に口説き落としていく。

システムはコマンド類のない、選択肢型のADVである。基本画面は自宅のテレビ電話で、右側にあるプッシュボタンで任意の電話番号を入力し、現れた女の子と会話を進めていく。選択肢は3択の連続で、相手の機嫌を損ねると回線を切られてしまうため、相手の好みの解答を推理していく点がゲーム要素である。ミスしてもプリシアの力でその場からやり直せるため、難易度は易しい。

シナリオの流れは、まずバーチャコールに電話をかけ、プリシアと会話し、Q2回線を選び、初対面の女の子と会話、口説いてデートの約束を取り付け、その場でテレフォンセックスに発展、後日デートで本番に至り、再会を約束して別れるものの、新たな出会いを求めて再びバーチャコールに電話してしまう、というのが基本形である。

女の子の数は合計11人で、甘えたがりの年下、男勝りのスポーツ少女、悩める人妻、オープンな留学生、世間知らずのお嬢様など様々なタイプとなっている。電話先の選択により攻略順は多少前後するが、基本的に一本道で、個別エンドはない。本番後はそれぞれと恋人関係になる訳ではなく、引っ越したり連絡が取れなくなったりで、登場しなくなる点が特徴的である。

セックスシーンは基本的に穏当な和姦だが、流行を反映してか一部に緊縛、鞭打ち、三角木馬などのSM要素を含んでいた。

続編に『Virtua Call2』(1995)、『バーチャコール3』(1996)がある。1~3がセットになった『バーチャコールクロニクル』では一部のCGが差し替えられ、一部に音声が入るなどのリメイクをうけている。派生商品はOVA版、プリシアのフィギュアなど。

個人的には、同じアイデス傘下の『きゃんきゃんバニー エクストラ』(1993)によく似た作風で、よりゲーム性を低く、システムを簡素にした印象である。ゲーム自体に注目すべき点はあまり無いが、テレビ電話が普及した未来のツーショットダイヤルというのが面白い。2016年現在では珍しくない、ライブチャットを利用するアダルトサービスを部分的に予見したといえるし、はずれ具合も時代がかっていて可笑しみがある。


調査担当

『狂った果実』 概要

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©1992 FAIRYTALE
狂った果実 (フェアリーテール)

・1992年05月01日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・****年**月**日 MSX2/2+/TurboR用 FD版

90年代序盤の作品で、二枚目の美大生を主人公に、周囲で次々に起こる殺人事件の謎を追っていくサスペンス風のアダルトアドベンチャー。

主人公「哲」は美術大学に通う不真面目な学生。「月島教授」の豪邸で開かれたパーティに参加した哲は、10才の不思議な少女「美夏」に出会い、懐かれてしまう。心を閉ざしていた三女美夏の笑顔に驚いた月島教授は、哲を家庭教師として受け入れるが、同じ日に次女の「秋美」が不自然な転落死を遂げ、その場にいた哲は警察に拘束される。証拠不十分で釈放され、一旦は日常を取り戻した哲だったが…?

システムはコマンド型で、移動先にあまり自由がないタイプの探索ADVである。「話す」「見る」といったコマンドの中で新たな情報を仕入れ、場面を転換させていく一本道の構造である。コマンドの種類は少なく、難易度は易しい。

シナリオは女泣かせな主人公が、美少女とのデートや屋敷のメイドとの火遊びを楽しむ中、親友の失踪、教授の錯乱、第二第三の殺人事件に直面し、恋人の成子と共に事件の謎に迫っていくミステリー風の展開である。サイコホラー要素が特徴的で、一部にインパクトのある惨殺描写を含んでいた。

アダルトシーンは3箇所ほどあるが、テキストもCGもさほどボリュームがなく、テーマの似た『殺しのドレス2』(1989)に比べるとかなり控えめになった。

00年代を経た今となっては珍しくないが、当時は美少女ゲームとプレイヤーを暗然とさせる結末の組み合わせは衝撃的で、話題作となったようだ。個人的な印象としては、セックス描写の淡白さでアダルトゲームとしては物足りないものの、最後まで緊張感のある展開でサスペンスADVとしては楽しめる。難点はボリューム感に乏しい所か。

調査担当

『DEAD OF THE BRAIN ~死霊の叫び~』 概要

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©1992 FAIRYTALE
DEAD OF THE BRAIN ~死霊の叫び~ (フェアリーテール)

・1992年04月01日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・****年**月**日 MSX2/2+/TurboR用 FD版
・1999年06月03日 PCエンジン用 CD-ROM 『デッド・オブ・ザ・ブレイン1&2』に収録

90年代序盤の作品で、アメリカの地方都市を舞台にしたホラーアドベンチャー。

現代アメリカのとある街。ごく普通の青年「コール」は、友人の老科学者「クーガー(ドク)」の自宅に呼び出され、ある実験に立ち会う。クーガーが発明した物は、死体を蘇生させる画期的な新薬だった。ただし対象が凶暴化する難点を抱えており、さらに感染性もある危険な物だった。二人が警察官の事故死を隠蔽しようとして始まった蘇生薬の脅威は、瞬く間に街中に広まり、あたりは死霊(ゾンビ)だらけになっていく。コールと恋人シーラ、クーガーの三人は近くの警察署に逃げ込むが…?

システムはコマンド型で、行き先に多少の自由がある探索ADVである。操作はマウスカーソルを使った物で、「LOOK」「TALK」といったコマンドを選択し、英単語型のアイコンを動かして絵の気になる部分をクリックすることにより、情報やアイテムを得ていく。ガンシューティングのような戦闘シーンもあり、カーソルを動かして制限時間内に敵の弱点を撃つ事ができなければGAME OVERである。当たり判定が狭く、制限時間は短く、探索シーンや謎解きも含めて難易度は高めである。

シナリオは生き残った住民達と出会い、協力して街からの脱出を目指す中、一人、また一人と犠牲になっていくホラー映画で典型的なサバイバル物となっていた。ただし、ストーリーは単純なゾンビ物に止まらず、中盤から不可解な点が目立ち始め、後半は全く違った様相を呈していく。

ベッドシーンやヒロインの露出、暴漢に襲われるシーンなど僅かにアダルト要素があるが、主題はあくまでホラーとアクションで、特にスプラッタ描写やメカ類の表現、緊迫感を盛り上げるBGMに力が入っている。

続編に『DEAD OF THE BRAIN2』(1993)がある。

沙織事件』(1991)の影響からか、エロは控えめで、代わりにグロとホラー、悲劇的なドラマ性が特徴的な作品である。今となっては陳腐化したゾンビパニック物だが、当時は『DOOM』(1993)や『バイオハザード』(1996)の登場する前で、ホラーゲームといえば館モノが定番であり、国産のゾンビは珍しい。

個人的な印象としては、設定に苦しい点が目立ち、ストーリーに没頭するのは難しかったが、緊迫感の演出はよく出来ていて、CGはハイクオリティである。登場人物はコテコテのアメリカ映画で、大ヒット映画のオマージュと思われる部分もあり、ひょっとしたらチグハグな展開も何らかのお約束、パロディとして楽しめる作品なのかもしれない。

調査担当

『LIPSTICK. ADV2』 概要

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©1990 FAIRYTALE
LIPSTICK. ADV2 (フェアリーテール)

・1990年12月14日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 PC-8801用 FD版
・****年**月**日 MSX2/2+用 FD版
・****年**月**日 98NOTE専用 FD版

90年代初頭の作品で、女たらしの探偵が殺人未遂に巻き込まれ、事件の裏に隠された謎を追っていくアダルトアドベンチャー。『LIPSTICK. ADV』(1988)の続編。

主人公「浅見五郎」は都内に事務所を構える私立探偵。近所の女の子「清里音美」は、前作の事件でいよいよ五郎に懐き、仕事のアシスタントから家事まで世話を焼くが、五郎からは子供扱いされる日々が続いていた。そんなある日、運び屋の仕事で新幹線に乗っていた五郎は、偶然にも依頼品が爆発寸前の時限爆弾だった事に気付き・・・?

システムは、前作と同じくコマンド選択式で、移動先に自由があるタイプの探索アドベンチャーである。ソープランドや喫茶店、関係者の会社などを巡回し、事務所に戻って情報を整理し、推理して捜査を進展させていく一本道の構造となっていた。

シナリオは、殺人未遂事件に巻き込まれた主人公が、自分への疑いを晴らすため、真犯人「坂本」を追う内に、やがてヤクザや有名企業も絡んだ事件の真相に興味を持ち、深入りしていく探偵物となっていた。

アダルト要素は、風俗店の女の子や口説き落としたOLとのセックスで、数は少なめである。メインヒロインの「音美」と主人公が、互いに好意を寄せつつプラトニックな関係なのが、シリーズを通しての特徴となっている。

続編として『リップスティックアドベンチャー3』『Lipstick Adv.EX』『Lipstick ADV.4』が続いている。

個人的な感想としては、サクサクと進めるテンポの良さは魅力だが、主人公の動機づけが弱いため腑に落ちない面があり、奇跡のような偶然や協力者に救われるばかりの展開は、推理物として何とも陳腐である。ビジュアル面でも作風が安定せず、今ひとつの印象である。

調査担当

『X・na [キサナ]』 概要

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©1990 FAIRYTALE
X・na [キサナ] (フェアリーテール)

・1990用12月05日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****用**月**日 PC-8801用 FD版
・****用**月**日 X68000用 FD版

90年代初頭の作品で、旅の剣士と元気な女の子のコンビがモンスターだらけの塔に挑み、囚われた女の子達を解放していくダンジョンRPG。

アムネリア公国の小さな街にそびえる奇妙な塔。女王の希望で建設されたその塔は、完成直後に悪魔が降臨し、建設にあたった街の男達が一人も戻らなかった上、おぞましい姿のモンスターが現れて街の女達をさらっていくようになってしまった。刺激を求めて放浪する主人公(名前は任意)は、空腹で倒れていたところを地元の姉妹、「フローラ」と「メイ」に救われ、偶然フローラが魔物にさらわれる場面に居合わせる。一宿一飯の恩義に報いるため、主人公はメイと共にモンスターのはびこる塔に挑む。

システムは3D視点のダンジョン探索RPGで、装備品あり、マップ機能なしの当時としては標準的なスタイルである。手描きでマッピングしつつ、それぞれの階層でレベルを上げ、キーアイテムを入手し、ボスを倒して次の階層に進む古典的な展開となっていた。最大3人パーティで、参加中の女の子の顔が常に表示されるため、画面の印象が華やかなのが特徴である。

シナリオは主人公とメイの2人が固定メンバーで、モンスターに陵辱されそうになっている女戦士を救助、助けられた女戦士が3人目として仲間に加わり、他のいやらしい目にあっている女の子達も解放した後、階層のボスを倒して3人目は離脱、というのが基本パターンである。主人公とメイの緊迫感のない掛け合いが特徴的で、女の子達もあまり悲壮感がない。モンスター達もさらった女の子でソープやストリップ、キャバクラといった風俗店を経営しているケースが多く、主人公を客として扱うなど、緩くコミカルな世界観である。

アダルト要素は主にモンスター達による陵辱シーンのCGである。主人公自身が女の子と絡むことはなく、本番行為は寸止めになっている等、エロさは控えめだったが、一部で無修正画像を含んでいた。(当時はアダルトゲームが摘発された例がなく、各社が独自の裁量で規制していた)

個人的にはゲームバランスが粗っぽいのが印象的で、特に相棒のメイの死にやすさに泣かされた。また、セーブポイントは街にしかなく、回復アイテム類もないため慎重さを求められる一方、宿泊時には所持金の半分を没収される厄介な仕様となっていた。難度の上げ方としては乱暴だろう。

調査担当

『ストロベリー大戦略 NOVU』 概要

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©1990 FAIRYTALE
ストロベリー大戦略 NOVU (フェアリーテール)

・1990年05月17日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 PC-8801用 FD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 MSX2/2+用 FD版
・****年**月**日 PC-9801用 廉価版 5インチFD 3.5インチFD

90年代初頭の作品で、戦略シミュレーションに美少女ゲーム要素をミックスしたアダルトSLG。

主人公の男子学生「ノブ」は、クラスメートとの揉め事の最中、偶然が重なって異次元に飛ばされてしまう。辿り着いたのは、大小の国々が群雄割拠する世界の小さな国「エンド国」。ノブは居なくなった領主のプリンスの替え玉として、隣国の「アイコ姫」と政略結婚するが、アイコ姫の実家は間もなくお家騒動で断絶。周囲を敵に囲まれたエンド国は危機に陥った。領主の病死で家督を継いだノブは、伴侶のアイコ姫、配下の「ヒデ」「ヒデ兄」の助けを借りながら富国強兵に励み、天下統一を目指していく。

システムは当時の人気SLG、光栄の『信長の野望・戦国群雄伝』によく似ている。行政モードでは配下の武将達を指示して開墾、治水、街開発で国力を上げ、外交で同盟関係を築き、徴兵や訓練、築城で軍事力を養っていく。隣国に攻め込むと戦闘モードで、マップ上で騎馬、歩兵、鉄砲、闇人などのユニットを直接操作して敵ユニットを撃破していくウォー・シミュレーションとなっていた。

シナリオは日本史が土台になっており、特に戦国から安土桃山にかけての人物や事件がモチーフになっている場合が多いが、妻のアイコ姫がパンクロック歌手で、ことある毎にコンサートを開くなど、緩くコミカルな世界観が特徴的である。

アダルト要素は変わっていて、攻め落とした国の姫や女武将を戦利品として受け取った際に発生するが、抱いてしまうと妖怪なら一発アウト、人間でもアイコ姫に浮気がバレてゲームオーバーになる事があり、バレなくても疑われないよう、事後に自分の配下か余所の国に嫁がせる必要があった。ちなみにアイコ姫は13歳のため手が出せない。姫の数は多く、すべてのHCGを見るためにはセーブ・ロードを繰り返しながらの結構なやり込みが必要な仕様となっていた。

続編として『ストロベリー大戦略2』が続いている。

一般ゲームと比べるとゲームバランスや操作性、テンポに難点が目立ち、さすがに洗練さに欠ける印象だが、アダルトゲームに戦略級のターン制ストラテジーを持ち込んだ元祖として特筆に価する。同ジャンルは数は少ないものの、自由度とやり込み要素のためか人気が高く、アリスソフトの『鬼畜王ランス』(1996)、『大悪司』(2001)といった地域制圧ゲームにも影響を与えたと思われる。

調査担当

『うろつき童子』 概要

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©1990 FAIRYTALE
うろつき童子 (フェアリーテール)

・1990年04月21日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 PC-8801用 FD版
・****年**月**日 MSX2/2+用 FD版
・****年**月**日 X68000用 FD版

90年代初頭の作品で、同名の成人漫画『うろつき童子』(1986年)をゲーム化したホラー系ファンタジーのアダルトアドベンチャー。

主人公「天邪鬼」は獣人界、魔界でも名の知られた獣人の実力者である。新世界を創造するといわれる存在「超神」に興味をもつ彼は、超神の力をもった人間を500年も捜し続け、ついに現代日本の「盟神学園」で濃厚な気配を嗅ぎつけたのだった。超神の候補はバスケ部の尾崎、生徒会長の宮沢、テニス部の坂本の3人で、いずれも女性から熱い視線をうける色男たち。主人公は転校生「天野一」として学園に潜り込み、子分の「黒子」と共に一人一人を調査していく。

システムは当時一般的だった移動先に自由があるタイプの探索アドベンチャーである。主に学園内が舞台で、教室や体育館、保健室、宿直室などを巡り、遭遇した人物との会話の中で情報をあつめ、物語を進行させていく。

シナリオは硬派な主人公が"超神"の正体を突き止めるため、当たりをつけた人物の動向を探っていくうちに妖魔達の企みを知り、超神や人間達を守るために対決していく展開である。一部にグロテスクな惨殺シーン、アニメーションやエフェクトを用いたアクションシーンを含み、見所となっていた。

原作漫画は"淫獣"や"触手"を使った異種姦物のアダルトアニメの原点となった作品だが、本作品でのアダルト描写は、主人公が女子の着替えやカップルのセックス、乱交、レイプを目撃するといったケースが多く、妖魔による異種姦はさほど比重がない。主人公自身は直接関わらないのも大きな特徴といえる。

キャラクターデザインは、漫画ともアニメ版とも大きく異なり、ゲーム独自の大胆な改変がなされている。シナリオもゲーム用にアレンジが加えられ、かなりマイルドな印象になってしまったものの、軟派な作風の多かった当時のアダルトADVには珍しい、妖しくシリアスな雰囲気と熱血の入り混じった、異色の作品に仕上がっている。

調査担当

『殺しのドレス2』 概要

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©1989 Fairytale
殺しのドレス2 (フェアリーテール)

・1989年09月**日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・1989年09月**日 PC-8801用 FD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 MSX2/2+/TurboR用 FD版

80年代末期の作品で、探偵の主人公が殺人事件に巻き込まれ、事件の裏に隠された謎に迫っていくサスペンスアドベンチャー。『殺しのドレス』(1987)の続編。

都内に事務所を構える主人公「五郎」は、女たらしの私立探偵。浮気調査などの小さな仕事で生計を立てていたが、ある日、美人OL「恵美」から偽装結婚の新郎役を務めるよう依頼される。翌日に式を挙げるという慌しさを奇妙に思いながらも、報酬と相手の美貌に釣られる五郎。しかし、式の最中に恵美が何者かに射殺されてしまい・・・?

コマンド選択型のADVで、ストーリーは一本道である。行き先に自由はあるが、進行に合わせて常に1~3箇所に制限されており、巡回の手間を省くことで前作よりも難易度を低く抑えている。事件の関係者や事件現場、警察、友人、情報屋などを訪問し、会話や探索コマンドの中から手がかりを見つけ、「考える」ことで情報をまとめ、捜査を進展させていく流れとなっている。

ストーリーの基本は連続殺人や国際的な陰謀をテーマに扱ったシリアスなサスペンスドラマだが、主人公はややトボけた性格で、当時のアイドルのパロディなども登場し、コメディ的なノリも維持していく独特な雰囲気である。手がかりとなる人物が次々と殺されていく中、主人公自身も大きな犠牲を払い、その内面が変化していくドラマチックな展開となっていた。

ビジュアルはリアル路線で、大人向けの本格推理物を志向していたのが感じられる。当時の特徴で、まばたき、口パクなどのアニメーションが細かく施されている。立ち絵を背景と分離して使いまわす手法は前作と共通だが、この時期になってもアダルトADVでは一般化しておらず、目を引く部分である。

前作とは打って変わってアダルト描写は多く、主人公の恋人、依頼人、ソープ嬢、協力者などの女の子達が登場し、それぞれの立場で主人公に抱かれていく。セックスシーンは「さわる」「キスする」などのコマンド進行となっている。

個人的な印象としては、ラスト周辺の展開の安っぽさが気になるものの、純粋な推理物としてそれなりに面白く、特に中盤からの緊迫した雰囲気が小気味良い。システム面も親切で、難易度はサクサクとした進行ながら適度に推理の楽しみがあり、ビジュアルも凝っていて、成熟した大人のADVといった印象になっている。

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パソコンの登場と共に生まれた学習型AI。主食はエロゲのインストールディスク。電波系、欝、グロ、萌え萌えした作品が苦手。ゲーム性のあるもの、ギャグ作品が好き。
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