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古今のアダルトゲームを広く浅く調査及び成る丈簡潔にご報告致します

TVアニメ化されたエロゲ

TVアニメの原作になったPC向け18禁ゲームを一覧にしてみました。以下の事に注意してください。

・ネット配信のみのアニメを含めていない。(最終試験くじら等)
・地上波とは限らない。(BS・CS放送のみの場合がある)
・源流がエロゲながら、派生作品として独立し、全年齢化した作品のアニメ化を含めない。(Fate/Grand Order、トータル・イクリプス等)
・オリジナルが全年齢で、後に18禁版が出たゲームを含めない。(リトルバスターズ)
・内容が原作から離れ、ほぼ別物になっているケースがある。(魔法少女リリカルなのは等)
・連作の場合、発売日は一作目のもののみ記述。
・放送日は、最も放送の早かった局の放送期間で、実際は地方によりバラつきがある。
2018年01月12日 時点の一覧です。


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調査担当

『同級生2』 概要

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©1995 ELF
同級生2 (エルフ)

・1995年01月31日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 PC-9801用 HD専用 5インチFD版  3.5インチFD版
・****年**月**日 DOS/V用 3.5インチFD版
・1995年03月31日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・1996年08月09日 PC-FX版 
・1997年07月11日 セガサターン版
・1997年08月07日 プレイステーション版
・1997年08月29日 Windows95用 CD-ROM版
・1997年12月01日 スーパーファミコン版
・2007年07月26日 ダウンロード販売開始 【DMM

90年代中頃の作品で、破天荒な主人公が女の子を口説き落としていくアダルトアドベンチャー。恋愛シミュレーションと分類されることもある。『同級生』シリーズの2作目で、ユニークな作風から空前の大ヒットを記録し、アダルトゲームの金字塔として後々まで高い知名度を誇った。

主人公「りゅうのすけ(名前変更可)」は卒業をひかえた八十八学園の三年生で、数々の悪戯で学校中を騒がせてきた有名人。家族として育った妹同然の「唯」、隣家の幼馴染「友美」からは特別な思いを寄せられているようだが、本人は気付かずにいる。生活指導の教師との勝負に勝ち、無事に冬休みを迎えた彼は、同級生や後輩、担任、保母さん、コンビニ店員といった女性に行く先々で出会い、積極的に声をかけていく。その先には、甘く切ない学生生活最後の思い出が待ち受けていた…。

システムは前作と同じ、RPG風の2Dマップ上を歩き回って、人物の出現ポイントを巡回し、会話イベントを進展させていく、時間消費ありのADVである。人物の出現パターンは日付と時間帯、場所によってある程度決まっているので、目当てのヒロインを狙い、手書きで自分なりのスケジュール表を作っていく点がゲーム要素である。ちなみにこの形式は、この作品をきっかけに流行している。操作は『ELLE』のようなアイコンクリックによるコマンドと、選択肢分岐の併用である。

前作と違うのは、プロローグとして長めの導入部分があり、最初は学園モノのコマンドADVとしてスタートする点である。また、縮小マップから任意の場所にオートで行ける点、日数が短くなった点、攻略ヒントの多さなど、より手軽なゲーム性を志向している。一方でデートなどの重要イベントの日程が被ったり、ヒロイン間の摩擦が起こったりで、複数ヒロインの同時攻略はやや難しくなっている。

シナリオは、主人公が女の子を冗談でからかったり、憎まれ口を叩かれたり、無視されたりとトボけたやり取りを繰り広げる中、それぞれのヒロインの抱える悩み、ストーカー被害、言い寄る男の存在などが徐々に明らかになっていく流れである。主人公は粗暴で突拍子のない性格ながら、いざという時の腕っぷしの強さ、時折みせるさりげない優しさから、重要イベントを境に女の子から熱烈な好意を寄せられていく。セックスに至った相手の中から、最終日に一人を選ぶことにより、個別のエンディングを迎える。

ヒロインは妹同然の同級生、母親同然の未亡人、真面目な幼馴染、ボーイッシュなお嬢様、主人公に憧れる後輩、大人気現役アイドル、粗野なバイク娘、親身な女教師、保母さん、コンビニ店員、成長した前作のヒロイン、病弱な女の子など14人となっている。また、男性教師や男の同級生の出現頻度も高く、恋のライバルやヒロインを狙う性犯罪者として、物語のスパイスになっているのが特徴的である。

アダルト要素は女の子一人につき一箇所で、前作に続き、アイコン操作による愛撫で進行するセックスシーンを受け継いでいる。

ファンディスクに『同級生2 スペシャルディスク』があり、本編の恋模様の裏側が描かれた『卒業生』が収録されている。続編は『同級生3』の開発がアナウンスされていたが、次第に音沙汰がなくなり、いつしか立ち消えになったようだ。一方、並行する新シリーズとして『下級生』が続いた。派生作品に実写版、OVA版、小説版、ドラマCDなどがあり、サントラ、ぬいぐるみ、設定資料集など関連グッズの展開も幅広い。

ヒットした理由を一つに絞りきれない作品だが、特に当時の誌面で絶賛されたのは、甘く切ないドラマ性と、妹的ヒロイン「鳴沢唯」の設定の絶妙さのようだ。個人的な印象としては、自由度が野放図で面倒な手間も多く、非常に取っ付きにくいものの、ハマりだすと真剣に取り組んでしまうゲーム性が印象的だった。シュールで軽妙な会話の数々、生活の臨場感、時代のトレンドとなった竹井正樹氏の画風、ボリュームの充実、ブランド力など、無数の要素が積み重なって新しさと隙の無さが同居し、総合力で大ヒットをもたらしたと推測する。

 
調査担当

『グリザイアの果実』 概要

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グリザイアの果実
グリザイアの果実
グリザイアの果実
©2011 FrontWing
グリザイアの果実 (フロントウイング)

・2011年02月25日 Windows用 DVD-ROM版
・2011年12月09日 ダウンロード販売開始 【DMM】【Gyutto】【DLsite
・2013年08月08日 PSP版
・2013年08月08日 PS Vita版

10年代序盤の学園恋愛アドベンチャー。フロントウィングの通算20作目(ファンディスク含む)。 萌えゲーアワード2011にて大賞部門金賞を受賞している。

普通の学校に通いたい―。ふと口をついた願いは歪な形で叶えられた。裏社会に飼われてきた少年が紹介されたのは、高い塀で囲まれた全寮制の学園。生徒はたった5人の少女。瑞々しく熟れながら、消せない心の闇を抱えた禁断の果実たち…。

形式は選択肢分岐型のアドベンチャーで、長めの共通パートとヒロイン個別ルートで構成される一般的な作りである。ただし個別ルートにはグッドエンド、バッドエンドの2種類があり、特にバッドエンドでは凄惨な結末を迎えることが多いのが特徴的である。

物々しくダークな雰囲気をかもし出す作品イメージの紹介、主人公のシリアスなモノローグと裏腹に、共通パートはコミカルで明るい日常風景の続く学園モノとなっている。登場人物は軍隊風のサバイバル思考な主人公をはじめ、攻撃的な孤高のヒロインや、ツンデレを装うアホの子、強迫観念気味の奉仕体質、人見知り、都合のいい女など、どこか社会性に欠陥を抱えた人物達となっており、日常の些細なトラブルを巡ってとぼけたやり取りが繰り広げられる。

一方、核心となるシリアスで重苦しい展開は、ヒロイン達の個別シナリオに集中している。彼女達の抱える特殊な境遇や心の闇に主人公が踏み込み、荒っぽいながらイケメンな方法で解決を図り、やがて強い絆で結ばれていく恋愛ストーリーとなっていた。一方で心的外傷や飢餓等に追い詰められた人間の精神異常を、リアルなタッチで描いた衝撃のシーンの数々が話題になっている。

早い段階でのTVアニメ化企画発表、クオリティの高いOPムービーなどが注目を集めた他、加盟ブランド数十社によるイベント「萌えゲーアワード2011」で最高位となる大賞部門金賞を受賞している。 通常版のみの発売だったが、予約特典としてビジュアルブックが付属した他、オリジナルショップ特典を用意した販売店が多く、特にソフマップはベットシーツ、タオル、ドラマCDの付属した稀にみる大型のパッケージとなった。

続編に『グリザイアの迷宮』(2012)、『グリザイアの楽園』(2013)がある他、スピンオフ作品の『アイドル魔法少女ちるちる☆みちる』、オンラインゲーム『グリザイアの安息』などが続き、TVアニメ版のBD&DVDの5巻にオリジナルADV『グリザイアの残光』のダウンロード用シリアルコードが付属している。コミックス、TVアニメ、Webラジオと各メディアへの展開も幅広い。関連商品はサントラ、ラジオCD、フィギュアなど多数にのぼる。


グリザイアの果実 公式サイト
http://frontwing.jp/product/grisaia/ 





調査担当

『夢幻戦士ヴァリス』 概要

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©1986 日本テレネット ©サンソフト
夢幻戦士ヴァリス (日本テレネット)
【注意】非アダルトゲームです。

・1986年12月**日 PC-8801用 FD版
・1987年03月**日 FM-77用 3.5インチFD版
・****年**月**日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 X1用 FD版
・****年**月**日 MSX2用 カートリッジROM版
・1987年08月21日 ファミコン版
・1991年12月27日 メガドライブ版
・1992年03月19日 PCエンジン用 CD-ROM版
・2004年06月24日 Windows用 CD-ROM 『夢幻戦士ヴァリス COMPLETE』に収録
・2005年05月18日 ボーダフォン用アプリ配信開始
・2007年06月26日 ダウンロード販売開始(PCエンジン版) 【Project EGG
・2011年11月24日 Windows用 CD-ROM 『夢幻戦士 ヴァリス COMPLETE PLUS』に収録
・2015年02月24日 ダウンロード販売開始(PC-8801版) 【ProjectEGG

80年代中頃の作品で、ファンタジー風の世界を舞台にしたアクションゲーム。露出の高いコスチュームの女子高生が剣を振るうインパクトから人気となり、後の美少女ゲームに大きな影響を与えた。

ごく普通の女子高生「麻生 優子」は、突然に異世界からのモンスター達に襲われるが、次空を超えて送られてきた剣を手に取り、戦って難を逃れることができた。そして、気が付いた場所は見慣れぬ世界「ヴァニティ」。優子はそこで、人の心の"明"と"暗"の均衡が崩れ、優子たちの世界が滅びかかっていることを聞かされる。夢幻界の女王から一方的に「ヴァリスの戦士」に指名され、戦うことを強いられた優子は、一旦は反発するものの、暗黒界の魔王ログレスの配下との戦いの中で次第に使命感に目覚め、戦士として成長していく。

ゲームは横スクロールのアクションゲームで、剣から放たれる遠距離攻撃を武器に、湧いてくる雑魚キャラを潰しながらボス戦を目指す流れである。ステージ間にはアニメタッチのビジュアルシーンが用意されており、シナリオ性を強く意識させる作りとなっているのが特徴的である。

武器と防具が何種類か用意されていて、アイテムドロップを拾う事で切り替えが可能である。体力ゲージをやりくりする点が非常に特徴的で、回復アイテムにあたる宝石を取れば取るほど体力をストックすることができる(最大でゲージMAX100個分)。クリアに時間制限がなく、逆走もできるので、序盤で雑魚を倒してコツコツ体力を稼ぎ、ボス戦に備えるのが一般的な攻略法となっていた。

作風はファンタジーながら、当時流行していたTVドラマ「スケバン刑事」の影響からか、重い宿命を背負った女子高生の悲壮感漂うストーリー展開となっている。一方、アニメ『幻夢戦記レダ』などに登場していた「ビキニアーマー」をゲーム業界にも定着させた事でも知られている。

PCゲームとして発売された当初は、動きの硬さや画面の見づらさ、広大すぎるマップなど、欠点が目立つ出来だったが、移植や続編の度にアクションゲームとして洗練され、PCエンジン移植版には声優ボイスやアニメーションシーンも追加されて、全く別のゲームに生まれ変わっている。主人公「優子」はゲームキャラとして異例の人気となり、ファンクラブが結成されたり、イメージガールのコンテストが開かれたようだ。

シリーズはアクションゲームとして『ヴァリスⅣ』(1991年)まで続き、家庭用ゲーム機にも幅広い展開を見せた。しかし、時は流れてタイトル権はアダルトゲーム開発会社に譲渡され、初代からちょうど20年後、リメイクにあたる『ヴァリスX』(2006年)は、アクション要素無し、陵辱系の18禁アドベンチャーに変貌した。

このことは旧開発スタッフや往年のファンの大反発を招き、不買運動が呼びかけられる事態に発展してしまった。往時のピュアな愛され方を物語る出来事といえる。一方、業績の悪化していた日本テレネットは翌年倒産している。

派生作品はコミックス(2007年)、サントラ(2011年)など。

調査担当

『野々村病院の人々』 概要

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©1994 Silky's
野々村病院の人々 (シルキーズ)

・1994年06月30日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 DOS/V用 FD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・****年**月**日 Windows3.1用 CD-ROM版
・1996年04月26日 セガサターン版 (X指定18歳以上)
・1996年09月01日 Windows95用 CD-ROM版
・2003年10月24日 Windows用 CD-ROM 『野々村病院の人々&河原崎家の一族 マルチパック
・2008年05月19日 ダウンロード販売開始 【DMM

90年代中頃の作品で、破天荒な探偵が病院内で起こった殺人事件の謎に迫る、ミステリー物のアダルトアドベンチャー。

主人公「海原 琢麻呂」は自称天才の私立探偵。たびたび珍事件を引き起こし、週刊誌を賑わせる有名人である。バイク事故で足を骨折した海原は、たまたま入院した野々村病院で、妖艶な院長夫人から事件の捜査を依頼される。一週間前に起こった院長「野々村 作治」の死亡が、自殺ではなく他殺だったことを証明して欲しいというのだ。興味を引かれた海原は、知人の雑誌記者の力を借りつつ、院内の人々の隠す秘密に迫っていく…。

ゲームシステムは『河原崎家の一族』 (1993)の流れを汲んだ選択肢型である。複雑に分岐と合流を繰り返すのが特徴で、例えば「屋上を調べる」「看護婦から事情を聞く」といった移動先の選択、「院長が注射したのはシアン化合物だ」「濃硫酸だ」といったクイズ形式の推理、「(ヒロインの)身体をいただいてしまう」「そんな事をしている場合ではない」といった行動の分岐など、数多くの選択肢が出現し、辿った経路により10種類以上のエンディングを迎える。

エンディングのほとんどはバッドエンドで、中にはヒロインが陵辱されるシーンや、主人公が妖婦に犯されながら死んでいくパターンなど、特殊なアダルト描写を含む場合があった。バッドエンド後には登場人物の一人が登場し、舞台裏のヒントコーナーとして、バッドエンドを迎えた理由をほのめかしてくれる仕組みになっていた。このため、分岐は膨大で複雑だが、難易度は控えめである。

シナリオは主人公が看護婦や入院患者、院長夫人に探りを入れ、病院内施設の探索の中で手がかりを見つけていく流れである。プロローグやタイトルイメージは『河原崎家の一族』と同じくおどろおどろしいが、とぼけた言動を繰り返す主人公のおかげで日常風景はコミカルである。ヒロインは看護婦達とライバルの探偵の計3人で、ラスト付近でそれぞれとのグッドエンドに分岐する仕様となっていた。

アダルト要素は1ヒロインに1箇所ずつ和姦シーンがある他は、上記の陵辱シーン、過去の回想などが少し描かれるのみで、比重は控えめである。

派生商品にアダルトOVA版実写AV版、DVD-PG版、小説版などがある。家庭用ゲーム機では性描写が薄められたものの、X指定(成人向)として発売された。また、『エルフオールスターズ脱衣雀 2』(2001)に本作のヒロイン達が登場している。

個人的な印象として、ストーリー自体は非常に短いが、数多くの分岐のおかげで毎回違った展開を楽しめる仕組みで、難易度も推理要素も適度にあって楽しい。Ctrlキーの長押しで選択肢までスキップできる操作性も親切である。また、バッドエンド後のヒントコーナーは画期的で、後世でも難易度の高いADVでは見かける仕様である。自信は無いがひょっとしたら元祖かもしれない。

調査担当

『ドラゴンナイト4』 概要

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©1994 ELF
ドラゴンナイト4 (エルフ)

・1994年02月25日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・1996年12月27日 スーパーファミコン版 (全年齢)
・1997年02月07日 PlayStation版 (全年齢)
・1997年03月28日 PC-FX版
・2007年06月29日 Windows用 DVD-ROM版
・2017年06月16日 ダウンロード販売開始 【DMM

90年代序盤の作品で、中世ファンタジー風の世界を舞台にしたシミュレーションRPG。『ドラゴンナイト』シリーズの4作目。

主人公「カケル」は前作で世界を救った英雄「ヤマト・タケル」の息子で、スケベで腕白な少年である。ある日、父の代理として冒険の旅に出されたカケルは、黒い霧が人々を襲い、石に変えてしまう異変を相棒のセイルと共に目撃する。西からは黒い霧、東からはドラゴンナイトを名乗る男「ルシフォン」の悪の軍勢が迫る中、カケルは謎の剣士「エト」の采配で寄せ集め部隊の一隊長となり、ルシフォン軍に占拠された街を解放していく。

システムはシリーズの過去作品と全く異なり、戦術級のシミュレーションRPGと、見下ろし型の2Dマップで街中を散策するRPG風のADVパートの組み合わせである。

SLGパートはターン制で、マップは小さめである。レベルアップやステータスアップアイテムはあるが、クラスチェンジや装備品はなく、育成はシンプルである。狭くなっている地形や、魔法・弓兵ユニットの長射程、騎馬ユニットの機動性などを駆使して、制限ターン以内に敵の全滅を目指していく。死んだユニットは生き返らず、主要キャラが死ぬと即ゲームオーバー、制限ターンは短いので難易度は高めである。

ADV要素の街中パートは物語の進展、新たな仲間の獲得、アダルトシーン、セーブポイント、パワーアップアイテムの獲得など、様々な役割を受け持っている。獲得した仲間によってその後の演出が異なり、特に女の子が隊長のユニットを選んだ場合はアダルトシーンが増える点が特徴的である。

シナリオは好奇心旺盛、陽気でヤンチャな主人公カケルが、旅の中でHな体験をしたり、幼馴染と喧嘩したり、失恋して次第に成長していくストーリーである。冒険は複数の大陸にまたがり、個性的な人々との出会いや、孤島への漂着、ドラゴンとの邂逅などを経て壮大なスケールで展開していく。顔を隠したモテモテの剣士、エトの存在が物語のキーになっていて、ヒロインの半分はエトが口説き落としてしまい、主人公は影からそれを目撃するという珍しい演出になっている。

アダルト要素は敵が捕虜を陵辱しているパターン、主人公を付けまわす悪ガキ「ライナス」が味方にイタズラしているパターン、主人公が女の子から誘われるパターン、味方同士のセックスを目撃するパターンなど様々である。カケルの場合は『同級生』と同じくアイコンクリック方式で、カーソル操作で女体の弱点を順序良く責めていくことで進展する。

続編はないが、全年齢化して家庭用ゲーム機に移植された他、アダルトOVA版、コミック版、小説版など派生作品が幅広く展開している。

個人的な印象として、SLGとしてテンポや操作性が良く、やり込み性もそれなりに充実しており、何より同時期の他社作品と比べてボリューム感が桁違いである。かなりの長編だが、CGはハイクオリティーで豊富、ストーリーも凝っていて飽きさせない。黄金期を迎えたエルフが王者の貫禄をみせつけた作品だった。

調査担当

『聖少女戦隊レイカーズ』 概要

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©1993 APPLE PIE
聖少女戦隊レイカーズ (アップルパイ)

・1993年12月25日 DOS/V用 FD版
・****年**月**日 PC-9801用 3.5インチFD版
・1996年10月18日 Windows95用 CD-ROM 『聖少女戦隊レイカーズⅠ・Ⅱ for Win』に収録

90年代序盤の作品で、5人の変身ヒロイン達を率いて宇宙からの侵略者に立ち向かうシミュレーションRPG。『聖少女戦隊レイカーズ』シリーズの一作目。

鷲ノ羽学園に通う男子学生「洸」は、ブラード星の王太子「アラン・ブラード」の思念体と出会い、洸がブラード星人の血を引いている事、そして宇宙支配を目論む「ガドラム帝国」が超エネルギー体「レイカークリスタル」を狙い、地球を侵略しようとしている事を知らされる。学園がガドラムに襲撃され、洸の親しい5人の少女に危機が迫った時、5人の姿に変化が起こった。彼女たちこそ、伝説のクリスタルの守護者「レイカーズ」だったのだ。洸はレイカーズを率いて、悪の帝国から送り込まれた女幹部や怪物達と対決していく。

システムはシミュレーションRPGの戦闘パートと、ADV風のストーリーパートの組み合わせである。テレビアニメ風にサブタイトルで章分けけされていて、全部で5章あり、それぞれ2~3つのMAPを突破することで次の章へ移る。ストーリーパートは選択肢やコマンド類はなく、一本道である。

戦闘パートはクォータービューで、レイカーズを操作してMAP内の敵を殲滅できればクリアである。レベルアップはあるが、クラスチェンジや装備品、アイテム類はない。すべての攻撃にMP消費があり、5種類の技を状況に合わせて使い分けていく。攻撃がなかなか当たらないのが大きな特徴で、高低差や敵の向いている方向などを利用し、命中率が少しでも上がるよう工夫する点が戦術要素となっていた。攻撃を受けると経験値が貯まる点も風変わりである。

シナリオは、5つの章が5人のヒロインそれぞれの当番回にあたる。基本的には学園モノの日常風景の中で、ヒロインと主人公が親交を深め、敵の襲撃と前後してセックスに至る流れである。クラスメイトで現役アイドル、そしてレイカーズの中心である「玲子」と主人公は相思相愛の間柄だが、真面目で好青年風の主人公が、請われれば初対面でも味方でも、あっさりセックスに応じてしまうのが印象的である。

アダルトシーンはヒロイン一人当たり1~2シーンで、敵の女幹部との間にも用意されている他、味方が戦闘で撃破された際は脱衣CGが表示される仕様となっていた。

続編として『聖少女戦隊レイカーズII』(1996)、『聖少女戦隊レイカーズIII』(1997)が続いている。派生作品にOVA版、小説版などがある。

当時流行した変身ヒロイン物で、シリーズ化やOVA化もあり、知名度は比較的高いようだ。個人的な印象としては、操作性やテンポが悪く、シミュレーションRPGとしては当時の中でもパッとしない。ストーリーは強引で駆け足な超展開の連続で、見ようによっては面白いかもしれない。ビジュアル面では極端に細いウエスト、強調された乳房が印象的である。

調査担当

『河原崎家の一族』 概要

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©1993 SILKY'S
河原崎家の一族 (シルキーズ)

・1993年12月22日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 5インチFD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・1994年12月25日 DOS/V用 FD版
・1995年12月18日 Windows3.1/MacOS用 CD-ROM版
・1997年10月01日 Windows95用 CD-ROM 256色版
・2003年10月24日 Windows用 CD-ROM 『野々村病院の人々&河原崎家の一族 マルチパック
・2007年04月19日 ダウンロード販売開始 【DMM

90年代序盤の作品で、平凡な主人公が豪邸に暮らす人々の狂気に巻き込まれていく館モノのアダルトアドベンチャー。

大学生の「六郎」は、高額な報酬につられ、夏休みの一ヶ月間を大富豪「河原崎家」の使用人として過ごすことになった。屋敷に住むのは人使いの荒い夫人、高慢な長女、明るく奔放な次女、極端に無口な長男、狡猾そうな運転手、二人の美しいメイド、そして姿を見せない屋敷の主人…。彼らの奇妙な行動に振り回され、垣間見える狂態に好奇心をくすぐられる内、六郎は河原崎家に隠された秘密に共犯として巻き込まれていく。

システムは選択肢のみのADVである。複雑に分岐・合流を繰り返すマルチシナリオが特徴的で、例えば「免許を持っている」「持っていない」という選択肢により長女を迎えに行くか、長男の部屋を掃除するか、といった展開に分岐し、それぞれ別のアダルトCGを鑑賞した後、夜には合流する。

辿った経路により、4日目に20種類近い結末を迎えるマルチエンドとなっていた。そのほとんどはバッドエンドで、ハッピーエンドを迎える僅かな経路や、未回収のシーンを見つけ出す点がゲーム要素である。一周あたりのボリューム感は少ないが、分岐が非常に複雑なため奥行きがあり、難易度は高い。

シナリオは終始シリアスな雰囲気で、主人公は常識人ながら暗め、選択肢によっては陰湿でサディスティックな性格にもなるのが特徴的である。前半は屋敷の使用人としてこき使われる中、奇妙な仕事をさせられたり、屋敷内で繰り広げられる痴態を目撃したり、ルートによっては住人から誘われてセックスをこなしていく。後半は住人達の罠にはまった主人公が、ピンチをくぐり抜けて意中のヒロインと逃亡するまでのサイコホラー風の展開である。

アダルト要素は多めで、同じシチュエーションでも複数のパターンとCGがある凝った作りになっている。強姦、剃毛、緊縛、放尿、三角木馬などアブノーマルな描写が多いが、ハッピーエンドのルートでは幸せなセックスシーンも用意されていた。

続編として『河原崎家の一族2』(2003年)が続いた他、派生商品にアダルトOVA実写アダルトビデオ、DVD-PG版、小説版、サントラ、原画+攻略本などがある。

操作がコマンド無し、選択肢のみでマルチシナリオを備えたアダルトゲームは『シンデレラペルデュー』(1986年)の頃からあり、特に全流通のゲームでは伝統的だったが、80年代は一般的にならなかった。この作品や『奈緒美 〜美少女たちの館〜』(1993年)の辺りから広く流行し始め、次第に主流になっていったようだ。一般ゲームだが、『弟切草』(1992年)のようなサウンドノベルのヒットも大きかったかもしれない。

調査担当

『きゃんきゃんバニーエクストラ』 概要

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©1993 COCKTAIL SOFT/F&C co.,ltd.
きゃんきゃんバニーエクストラ (カクテルソフト)

・1993年06月25日 PC9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・1996年09月27日 PC-FX用 『キャンキャンバニーエクストラDX』(18禁)
・1997年10月02日 セガサターン版(18歳以上推奨)
・1997年11月28日 PC-FX用 『Piaキャロット &きゃんきゃんバニーエクストラ』 初回版
・1998年01月21日 PC-FX用 『Piaキャロット &きゃんきゃんバニーエクストラ』 通常版

90年代序盤の作品で、モテない男子大生が天女の力を借り、女の子を次々に口説き落としていくナンパ系のアダルトアドベンチャー。『きゃんきゃんバニー』シリーズの5作目。

前作『プルミエール』で七福神から女縁を授かり、女の子達との恋の思い出を作った主人公(名前は任意)だったが、結局すべて実らず、不憫に思った七福神によって記憶を消去され、相変わらず寂しい大学生活に悶々としていた。再会した七福神からそれを知らされ、主人公が嘆くと、お詫びとして再び女縁を取り持ってくれるという。今度の術は、星のかけらが7人の女の子を導き、主人公と惹かれ合うというもの。喜んだ主人公は、早速街に繰り出して、それらしい女の子に声をかけていく。

ゲームシステムは、コマンド選択と選択肢、セックスシーンでのアイコンによる女体の探索など、多種類のコマンドを組み合わせたADVである。移動先に自由があるタイプで、街中にある予備校、商店街、デパート、住宅地、図書館、病院などを巡り、見かけた女の子をお茶に誘いだせれば、一本道の個別ルートが始まる。

会話の中で相手の心を掴む選択肢を見抜き、クイズやコマンドバトルなどのミニゲーム要素を突破できれば、主人公が押し倒す形でHシーンとなる。しかし、そこからもゲーム要素があるのが特徴で、嫌がる部位をしつこく攻めてゲームオーバーになったり、ガードが固くて足止めを食ったりするので、相手の心を解きほぐすパーツを慎重に探っていく必要があった。もっとも、ゲームオーバーになっても即座に時間が巻き戻るので、全体的に難易度は低い。

シナリオは、軽薄でスケベな主人公が、TVの新人レポーター、家庭環境に悩む女子学生、漫画家志望の女の子、看護婦、キャリアウーマン等に出会い、それぞれの夢を応援したり、悩みを解決したり、ピンチを救うことで好意をもたれ、隙を見てセックスに持ち込む流れである。攻略順は多少前後できるが、展開はおおむね一本道となっている。セックス済みの女の子は恋人になる訳ではなく、友人化して出番がなくなるものの、物語のラストで選択する事で、個別のエンディングを迎えられるようになっていた。前作からのナビゲート役「スワティ」もヒロインの中に含まれ、大人気キャラとなった。

シリーズは『リミテッド 5 1/2 』 『プルミエール2』等が続いた。また、家庭用ゲーム機にも成人向けのまま進出し、OVA版やドラマCD、フィギュアも作られ、イベントにも積極的に参加するなど、『同級生』と共にアダルトゲームのマルチメディア展開の先駆け的な存在だった。

ビジュアルのレベルは高く、ボリューム感もある当時の一流作品である。個人的な印象となるが、シリーズの過去作と比べても凝ったストーリーになっていて、ナンパ物というジャンルではかなり話に奥行きがある作品だろう。難点は必要なコマンド数が多いため、やや操作が煩わしい辺りか。主人公のおどけた口調も好みが分かれそうだ。

調査担当

『大図書館の羊飼い』 概要


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©2013 AUGUST
大図書館の羊飼い (オーガスト)

・2013年01月25日 Windows用 DVD-ROM 初回版
・2014年01月31日 Windows用 DVD-ROM 通常版
・2014年08月27日 ダウンロード販売開始 【DMM
・2015年02月12日 PS Vita版 『大図書館の羊飼い -Library Party-

巨大な学園を舞台に、一風変わった図書部の活躍を描く恋愛アドベンチャー。オーガストの9作目にあたる。

学生数5万人、生徒の自主性を重んじる、独特の校風を持つ汐美学園。主人公「筧 京太郎」は、軽い予知能力を持つ読書中毒の学生である。人との関わりを極力避け、たった一人の図書部で悠々自適の読書三昧を送っていたが、クラスメートの「白崎つぐみ」を脱線事故から救った事から、騒動に巻き込まれ、マイペースで純真な彼女に引きずられていく。同時に「羊飼い」を名乗る謎の存在に導かれ、図書部には男女6人のメンバーが集まった。白崎率いる新生図書部の目標は、学園をもっと楽しくする事。協力しつつも、心の底では距離を置いていた筧だが・・・?

ゲームシステムは、選択肢分岐型の一般的なアドベンチャーである。長めの導入部分、共通パート、個別ルートの三段構成で、共通パートと個別ルートの冒頭に、それぞれ別のOPムービーが用意されていた。また、クリア後にも真ルートとして別の形のHAPPY ENDや物語の核心部分が語られる奥行きのある作りとなっていた。メインヒロイン5人の他、サブヒロイン3人にも個別シナリオがHシーン付きで用意されている。

シナリオは王道的な青春ストーリーで、共通パートではビラ配りやゴミ拾い、お悩み相談、イベント主催、「羊飼い」の情報集めなどを通してメンバーの結束と親睦の深めていく。個別ルートはヒロイン達が抱える家庭環境や進路、人間関係の悩みに迫っていく中、距離が縮まっていく流れとなっていた。

演出面では大学風の学園風景や学内を走る路面電車、学園ウェブニュースなど、近未来的で垢抜けた描写が目を引く。携帯画面を使ったメール等のやり取りが多く、登場人物の携帯ごとに着信音が異なる等、細かい描写の多さが特徴的である。照明や夕日の逆光を使って立ち絵を背景に溶け込ませる演出も印象的である。

Hシーンは本編中に1人あたり3つ程だが、クリアの状況に応じて、APPENDIXとして後日談やギャグ設定のショートシナリオが開放されていく仕組みで、追加Hシーンを含んでいた。

ファンディスクとして一般向け『大図書館の羊飼い〜放課後しっぽデイズ〜』(2013)、18禁の『大図書館の羊飼い -Dreaming Sheep-』(2014)の2作品がリリースされている。関連商品としてサントラ、ボーカルCD、コミック、小説版などがある他、2014年にはTVアニメが放映された。

個人的な感想として、機知に富んだ会話のやり取りが非常に印象的で、人間関係にはさりげない気遣いと節度があり、行動力もあって、見た目より落ち着いた大人の雰囲気の作品である。ボリューム感、背景美術、BGM、ボーカル曲の多さ、機能設定など地味な部分で充実していて、派手さや目新しさはないが、オーガストらしい隙の無い作品といえるだろう。


大図書館の羊飼いOfficial Web
http://august-soft.com/daito/




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80年代半ばに登場した学習型AI。主食はエロゲのインストールディスク。電波系、欝、グロ、萌え萌えした作品が苦手。ゲーム性のあるもの、ギャグ作品が好き。
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