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©2014 ソフトハウスキャラ
悪魔娘の看板料理 (ソフトハウスキャラ)

・2015年02月27日 Windows用 DVD-ROM版 【DMM】【Amazon】【Getchu
・2015年10月30日 ダウンロード販売開始 【DMM

10年代中頃の作品で、中世ファンタジー風の世界を舞台にレストランを盛り立てていく経営シュミレーション。やりこみゲームを数多く手がけるソフトハウスキャラの22作目。

主人公「ギン」は腕の立つ人間の若者。とある事情で国を追われ、仕事を求めて何年も放浪する内に、カステという街にある店舗と商売の権利書を手に入れる。その行く手に立ち塞がったのは家出中の魔族娘「アルテ」。死闘を演じた後、意気投合した二人は旅の中で夫婦となり、一緒に飲食店を始めることになった。街の権力者からの圧力を実力行使で粉砕した二人は、街の影の支配者として恐れられつつ、地道な営業で客を獲得し、新メニューや施設、従業員を増やして店を拡充していく。

システムは経営シュミレーションの一種で、舞台はレストラン「角付き悪魔亭」一店舗のみである。ターン毎に新メニューの開発やレギュラーメニューの改良、倉庫や宿泊施設、畑などの増設、冒険者へのクエスト依頼、宣伝活動などを指示していく。収益を増大させて期限内に借金を完済するのが基本的なゲーム目標だが、特定の条件を満たす事で各ヒロインのイベントが進行し、個別のENDを迎える恋愛ADV要素も備えていた。

クリア後に開発した料理と雇った冒険者の成長が引き継げるため、序盤の効率化を極めたり、特定の料理を強化して看板メニューに仕上げたりと、周回を利用したやり込み要素が特徴的である。料理のレシピは228種類と膨大で、パン、ラーメン、ケーキ、カレー、定食、牛丼、ハンバーグなど、日本人に馴染み深いものが大半である。

配偶者のアルテが絶対的な力の持ち主であり、「男はたくさん側室を持つべき」という独特な価値観をもっているため、店の従業員がモブに至るまで主人公の妾で構成されているのがシナリオ上の特徴である。同社の『BUNNYBLACK』シリーズとの設定の繋がりも作中でほのめかされている。

ヒロインは店のウェイトレス兼事務担当のアルテ、料理長で獣人のクム、物販担当の精霊マウ、冒険者ギルドの管理者で女医のミフリー、宿泊施設担当の魔族娘ライゼ、ライバル店の店主サシィアーネ、冒険者キィの7人である。攻略の条件に特定の料理の開発があるため、数周の間はヒロインが限られるが、周回を繰り返すことでハードルが下がり、それぞれのエンディングが迎えられる仕組みとなっていた。セックスシーンは和姦傾向が強い。

個人的な印象として、ストーリー性やヒロイン攻略までのゲーム性ではさほど深みはないが、料理開発の楽しさ、自由度、奥行きに中毒性がある。システムはとっつき易く、一周も短いので気軽に繰り返し遊べる作品である。


公式サイト
http://shchara.co.jp/04develop/akuma/0top.html




調査担当