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古今のアダルトゲームを広く浅く調査及び成る丈簡潔にご報告致します

『やりたい放題2 ツーリストを狙え!!』 概要

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やりたい放題2 やりたい放題2
©1989 Lucifer Soft/全流通
やりたい放題2 ツーリストを狙え!! (Lucifer Soft/全流通)

・1989年09月**日 PC-8801用 FD版
・****年**月**日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 MSX2用 FD版

80年代末期の作品で、デートの約束を取り付けた遠方の女の子に逢う為、主人公が全国各地を旅するアダルトアドベンチャー。『やりたい放題』(1988年)の続編にあたる。

システムはかなり特殊な選択肢分岐型で、前作の発展形である。

冒頭で9人の女の子の顔CGの中から一人の「ターゲット」を選び、その子に会いに行くまでの行き先、交通手段などを選択する点がゲーム要素である。女の子との待ち合わせ場所は全国の有名観光スポットで、主人公の現在地から離れているため、例えば長崎から博多駅へ移動、博多駅で新幹線に乗り、途中下車してバスに乗り継ぎ、大阪市内で遭遇といった具合に、複数の移動方法の中から経路を組み立てていく。

移動途中で乗客やバスガイド、スチュワーデスなど、ターゲット以外の女の子と出会う場面がたくさんあり、選択次第でその場でセックスに入ることができる。その際、本命のターゲットと最後までする為のアイテムやフラグが回収できる事があるので、積極的に試していく必要があった。ちなみに、それらの寄り道キャラ達は全ストーリーで共通である。

最も風変わりなのが周回の利用で、シナリオ中に手に入れたフラグやアイテムが、別のシナリオのターゲットの攻略に必要になることが多いため、ターゲットの選択の順番さえ攻略要素となる。どうしても攻略できない女の子がいる場合、フラグ探しで他の8人のストーリーにも手を広げなければならず、難易度はかなり高い。

主人公は巨根の持ち主で、ナンパ師風の行動パターンが目立つ。女の子は幼い少女から人妻まで年齢に幅があり、経験豊富で好き者なパターンが多く、セックスシーンでは卑語、淫語連発の長いセリフで乱れる描写が特徴的である。

続編として『やりたい放題3 アズ・ユー・ライク Vol.1』(1990年)がある。

前作と比べるとビジュアルやボリューム面で大きな進歩があったものの、独特のゲームシステムは自由度があり過ぎて取っ付きにくく、女の子達は現代風に言うならビッチ風に描かれている等、癖の強い作風である。サブタイトルは「ツーリストをねらえ!!」だが、旅行者はどちらかというと主人公であり、主人公が狙われているのかもしれない。

調査担当

『禁断のパラダイス』 概要

禁断のパラダイス 禁断のパラダイス
禁断のパラダイス 禁断のパラダイス
©1989 ANGEL/全流通
禁断のパラダイス (ANGEL/全流通)

・1989年09月**日 PC-8801用 FD版
・1989年09月**日 PC-9801用 5インチFD版

80年代末期の作品で、女ばかりの部族が暮らす島を舞台に、レズビアンの主人公が活躍するアダルトアドベンチャー。

日本人の主人公「沙織」は、文明から隔離された不思議な島に漂着する。その島ではアンティ族、エルザ族という二つの女部族が対立を続けていたが、数日前に女神の神託があり、お互いの部族の中から代表を選び、試練を乗り越えた者を統一の女王にする事になったのだという。お告げにより候補の一人に選ばれた沙織は、美女達の誘惑に屈して女王を目指すことになり、秘宝「女神の愛の雫」を求めて冒険に旅立つ。

システムは全流通のADVに共通する選択肢分岐型である。コマンド類はなく、選択肢のみでクリアに必要なアイテムや情報を探していく流れで、大筋は一本道だが多少のマルチシナリオ要素を含んでいた。不正解のルートに分岐したり、イベントを飛ばしてしまった場合もすぐ本筋に合流するので、一見正規ルートのように錯覚するが、後になって行き詰るため、行程の中の怪しい箇所を再検証していく部分がゲーム要素である。

シナリオはレズで肉食系な主人公が、女の子達の自慰やレズプレイを目撃して手を貸したり、誘われてHをしたり、蛇や豹、植物、敵対部族に襲われていやらしい目に遭ったりといった展開である。女の子達は裸かそれに近い格好で登場し、ほとんどのイベントはHシーンを含んでいる等、シナリオ性よりもアダルト要素の比重が圧倒的である。

また、(ギャグとして)主人公のメタ発言の多さ、CGが全画面で描かれている点、Hシーンのテキストでの描写が多い点などが特徴となっている。

調査担当

『艶談 徳川興隆期 ごらくいん』 概要

艶談 徳川興隆期 ごらくいん 艶談 徳川興隆期 ごらくいん
艶談 徳川興隆期 ごらくいん 艶談 徳川興隆期 ごらくいん
©1989 全流通
艶談 徳川興隆期 ごらくいん (studio ANGEL/全流通)

・1989年01月**日 PC-8801用 FD版
・****年**月**日 PC-9801用 3.5インチFD版
・****年**月**日 FM77用 3.5インチFD版
・****年**月**日 MSX2用 3.5インチFD版
・1989年02月**日 X1/turbo用 FD版

80年代末の作品で、安土桃山から江戸初期にかけての争乱をテーマにしたアダルトアドベンチャー。『艶談 源平争乱記 いろはにほへと』の続編である。

主人公「たけし」は現代の学生。前作でタイムスリップしての冒険の末、無事に片想いの同級生「しずか」と結ばれたが、歴史を書き換えてしまった事で、今度は「徳川幕府が10年しか続かない」という矛盾が発生してしまう。危機感を覚えたたけしは、歴史を再び修正するべく、しずかと共に本能寺の変が起きた1582年に訪れ、徳川家の天下取りに一武将として協力していく。

前作と同じく、当時は珍しい選択肢分岐型のADVである。関ヶ原の合戦や戦後の論功行賞、将軍の跡継ぎ問題など、歴史の重要な分岐点となった事件をモチーフにした選択肢が登場し、状況に合わせて選んでいく。非常に選択肢が多く、分岐も複雑なマルチシナリオ構造だが、正解となる経路はほぼ一本道で、難易度はかなり高めである。

シナリオの基本は、徳川家が政権を掌握するまでの流れを史実通りになぞれば正解で、逸脱した選択肢を選んだり、女に釣られるとバッドエンドを迎えた。ただし、バッドエンド覚悟でなければ見られないHCGの方が多い仕様である。

アダルトCGは1人1枚で、画面右側に表示される(立ち絵が左側)。「お市の方」「寧々」「淀君」「お江」「春日局」など、歴史上の女性がモチーフになっているのが特徴的である。

さらなる続編として『艶談 歴史絵巻 ぬかたのおおきみ』が続いている。

個人的な印象として、対話シーンで立ち絵というか、単色背景のバストアップの肖像が使いまわされており、ゲーム画面のメインを占めているのが時代を感じさせる。(当時はまだ立ち絵を使いまわすのが一般的ではなかった)。前作と比較するとビジュアル面で進歩があったものの、非ギャグストーリーのためか、相変わらず強引な展開が目立ってしまう印象である。

調査担当

『真夜中のラブコール』 概要

真夜中のラブコール サンプル 真夜中のラブコール サンプル
真夜中のラブコール サンプル 真夜中のラブコール サンプル
©1988 全流通
真夜中のラブコール (全流通)

・1987年**月**日 PC-8801用 FD版

80年代中頃の作品で、テレフォンセックスをテーマにしたゲーム。

プレイヤーの自宅に恋人のミカから電話がかかってくる場面から始まるストーリーで、「何をしていたの?」「あの日の事を覚えてる?」といった質問に答えているうちに興奮しはじめ、テレフォンセックスに発展する流れである。

コマンドは選択肢タイプで、ひたすらミカの質問に答えていく3択の連続である。正解の選択肢が決まっている訳ではなく、毎回ランダムなので攻略は運任せだった。正解すると次のCGが表示され、次第に男女が絡み合う濃厚なセックスシーンになっていく。不正解の場合は一つ前のシーンに戻り、質問もやり直しである。女の子のCGは計8枚が収録されていた。

PC88用の外部機器『JAST SOUND』に対応しており、ミカの声が出力できたようだ。

選択肢をひたすらこなしていく辺りはADVだが、運の要素と行ったり来たりの進行からは往年の野球拳ゲームを連想させる。テーマはユニーク、ビジュアル面も当時としてはそれなりだが、ゲーム性は『ザ・ピーピング』と共に残念な印象である。

調査担当

『やりたい放題』 概要

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©1988 Lucifer Soft/全流通
やりたい放題 (Lucifer Soft/全流通)

・1988年10月**日 PC-8801用 FD版
・****年**月**日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 FM-77用 3.5インチFD版
・****年**月**日 MSX2用 FD版

80年代後半の作品で、4人の女の子達を口説き落とす事を目的にしたナンパ系のアドベンチャー。選択肢分岐と周回プレイのような仕組みを使った一風変わったシステムとなっていた。

コマンドは常に2~3の選択肢になっていて、取っ付き易いがフラグが判別しにくく、攻略難度は高い。

構成は冒頭で4人の女の子の中から「ターゲット」となる女の子を1人選び、その子を口説き落とすために必要なアイテムを収集していく流れである。そのためシナリオは4本だが、どのシナリオを選んでも上記のヒロイン4人+1人と似たようなシチュエーションで遭遇するため、それぞれ平行世界のような印象である。女の子の登場する順番と会話の展開、入手できるアイテムが異なる仕様となっていた。

ストーリー性のある導入部はなく、展開は名前、年齢など一切不明の主人公が、雨の降る街中で困っている女の子達を見かけていく流れである。声をかけるか否かの選択も自由だが、「ターゲット」に指定した女の子を口説き落とすには様々なアイテムが必要なので、序盤から積極的に女の子を助け、場合によってはベッドインしたり、わざと騙されたりしながら、重要アイテムを入手していく必要があった。

大きな特徴として、他のシナリオからの引き継ぎ要素があり、基本的にシナリオ毎に出会いはリセットされている筈だが、不可解なことに所々で唐突な干渉が起こる。例えば、別のヒロインのシナリオでアイテムを受けとっていなければフラグが発生しないケース、別シナリオで避妊具が無いままHをした為、ターゲット以外の女の子に出会い頭で結婚を迫られてGAME OVERになるケースがあり、4つのシナリオをどの順にクリアするかにも頭を悩ませる必要があった。

シナリオ面では、ヒロイン達が彼氏持ちだったり、経験豊富なタイプが多く、多淫な女性像が特徴的である。基本的に逃げられたり、嫌がられたりとベッドインするまでの難易度は高いが、一旦セックスに入ってしまえば、女の子が多弁になり、淫語・卑語の連発、欲求不満で絶倫の異様な盛り上がり方になる描写が独特である。

続編に『やりたい放題2 ツーリストを狙え!!』『やりたい放題3 アズ・ユー・ライク Vol.1』がある。

当時は短いコマンドを選択するADVが普通だったことを考えると、選択肢分岐というだけで目立つ存在だが、本作が最もユニークな点はやはり周回の利用だろう。後のADVで一般的になるような、同じ舞台、登場人物を使いまわして、周回ごとに特定の1人をターゲットにした個別ストーリーを展開するやり方だが、順序に正解・不正解があるあたり奇形的で、不思議な印象の作品である。

調査担当

『ラブリーホラー おちゃめなゆうれい』 概要

ラブリーホラー おちゃめなゆうれい サンプル ラブリーホラー おちゃめなゆうれい サンプル
ラブリーホラー おちゃめなゆうれい サンプル ラブリーホラー おちゃめなゆうれい サンプル
©1988 studio ANGEL
ラブリーホラー おちゃめなゆうれい (studio ANGEL/全流通)

・1988年07月**日 PC-8801用 FD版
・****年**月**日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 FM-7/77用 3.5インチFD版
・****年**月**日 MSX2用 FD版
・****年**月**日 X1turbo用 FD版
・****年**月**日 X68000用 FD版

80年代後半の作品で、幽霊や妖怪の蔓延るアパートを舞台にしたアドベンチャー。

可愛い女の子ばかりが暮らすアパート、「美人荘」に入居することになった男子学生の主人公。ところが、美人荘は色々な男達が頻繁に通ってくる事から、売春宿の噂が立ち、それを調査しようと泊り込んだ管理人も行方不明になり、取り壊そうにも幽霊の呪いで手が付けられないという、いわく付きの物件だった。管理人の娘「くみこ」に見込まれ、彼女のヴァージンを約束された主人公は、消えた管理人の行方を追って、住人達の素行を調査していく。

シンデレラペルデュー』『艶談 源平争乱記 いろはにほへと』等の流れを汲むADVで、当時一般的ではなかった選択肢分岐型である。たくさんの分岐の中から死亡エンド回避となる選択肢を探り当て、ハッピーエンドへと繋がる経路を開拓することがゲーム要素となっていた。

シナリオは、テーマの割に明るくコミカルなタッチで、主人公がアパート内を探索する中、隣人達の情事の現場を目撃したり、誘惑されてベッドインしていく展開である。普通に交わると女の子達に取り憑いた幽霊達によって殺されてしまうため、それぞれの幽霊の手口に合わせて機転をきかせ、退治できる選択肢を見つけられるかが攻略の鍵となっていた。

住人は婦人警官、看護婦、喫茶店のウェイトレス、モデル、アイドル歌手、スチュワーデスなどで、全員が積極的に誘ってくるのが特徴的である。HシーンのCG枚数やテキストのボリューム、コマンド類が多く、アダルト要素の比重は全体的に高い。

立ち絵を背景と分離して使いまわす手法は、後に一般化するが、この時代のアダルトゲームでは定着しておらず珍しい。難易度はかなり手ごたえがあり、ストーリーにはそれなりに脈絡があって、アダルト特化型のADVとしては完成度の高い印象である。

調査担当

『艶談 源平争乱記 いろはにほへと』 概要

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©1988 STUDIO ANGEL/全流通
艶談 源平争乱記 いろはにほへと (STUDIO ANGEL/全流通)

・1988年03月**日 PC-8801用 FD版
・****年**月**日 FM-7/77用 3.5インチFD
・****年**月**日 X1用 5インチFD版
・****年**月**日 MSX2用 FD版
・****年**月**日 X68000用 FD版

80年代後半の作品で、有名な歴史ドラマをモチーフにしたアダルトアドベンチャー。

主人公「たけし」は現代の学生。日本史の試験中に居眠りした事で、「鎌倉幕府を開いたのは源義経」という間違いが顔にうつってしまい、片想いしていた同級生「しずか」にフられてしまう。答案用紙を訂正しようと夜の学校に忍び込んだものの、なぜか誤ってタイムマシンを作動させてしまい、気が付くと西暦1169年の京都に迷い込んでいた。これを好機と捉えたたけしは、誤回答が史実になるように歴史を誘導すべく、ブレーンとして「源義経」に協力していく。

システムは『シンデレラペルデュー』の流れを汲んでおり、当時珍しい選択肢分岐型である。選択肢も分岐も非常に多いが、例えるならYES/NOアンケートのような構造になっていて、分岐と合流を繰り返しながらいくつかの結末に収束していく。多くの経路の中から、唯一のハッピーエンドに繋がる経路を見つけ出す事がゲーム要素となっていた。

シナリオは源義経の伝説的なエピソードが元になっており、木曽義仲との争いや平家討滅、兄頼朝との不和を歴史に沿ってなぞっていく展開である。基本は伝記にはずれる行動をとったり、途中で出会う女の子達をレイプするとバッドエンドだが、最終的には義経の悲劇を回避し、歴史を塗り替えるフラグを見つけ出す必要があった。

アダルト要素の比重は高めで、静御前や北条政子、巴御前など実在の歴史人物をモチーフにした女の子が多数登場し、主人公が巨根にものを言わせて籠絡していく。女の子たちが一様にセックス中に多弁で、淫語連発の激しい乱れ方となるのが印象的である。

同シリーズとして『艶談 徳川興隆期 ごらくいん』『艶談 歴史絵巻 ぬかたのおおきみ』が続いている。

個人的な印象としては、シリアスなタッチの歴史物だけに、ビジュアルの雑さ、ストーリーの強引さが目立ってしまっている。ゲームブックから発展したようなゲームシステムはユニークで、後の選択肢分岐ADVにも通じるものを感じるが、当時はこの形式が普及することはなく、もっぱら全流通の独自色として細々と受け継がれたようだ。

調査担当

『ザ・ピーピング』 概要

The Peeping サンプル The Peeping サンプル
The Peeping サンプル The Peeping サンプル
©1986 全流通
ザ・ピーピング (全流通)

・1986年11月**日 PC-8801用 FD版

80年代中頃の作品で、「覗き」をテーマにした脱衣ゲーム。

ストーリー性のある導入部はない。スタートするとアパートの外観が表示され、窓に明かりが点いている部屋を選んでCGを観賞していく流れである。女の子は4人で、それぞれにCGが3段階ずつ用意されているが、途中で明かりが消える事が多いため、3枚目まで表示される確率は低く抑えられている。

女の子の部屋の配置は毎回ランダムで変わり、管理人らしき中年男性の妨害も入るので、すべてのCGを見るには若干手間がかかるという仕組みだった。

ゲーム内容は野球拳以下で極端に粗末だが、「覗き」という行為を専門に扱った最初のアダルトゲームといえるだろう。覗きとは多少ニュアンスが異なるが、盗撮をテーマにしたゲームとしては『ドキドキ!シャッターチャンス!!』(1988)があり、『鬼作』(2001)といったヒット作も生まれている。

調査担当

『シンデレラペルデュー』 概要

CINDERELLA PERUDUE サンプル CINDERELLA PERUDUE サンプル
CINDERELLA PERUDUE サンプル CINDERELLA PERUDUE サンプル
©1986 studio ANGEL
シンデレラペルデュー (studio ANGEL/全流通)

・1986年09月**日 PC-8801用 FD版
・1986年**月**日 FM-7用 3.5インチFD版
・1987年**月**日 MSX2用 3.5インチFD版

80年代半ばの作品で、謎の暗号解読をテーマにしたアダルトアドベンチャー。選択肢によるストーリー分岐を備えたアダルトゲームとしては最初期のものと思われる。

医大3回生の主人公はパソコン通信「Bridge Club」を使い、ガールフレンドを探していた。そこに届いた謎のメッセージ「3*9<24, qnd(10^9),f」。興味を持った主人公は、行く先々で女の子と出会い、口説き落としながらも偶然からヒントを得て、次第に暗号の謎に迫っていく。

システムは「はなす」等のコマンド類が一切ない、選択肢のみのアドベンチャーで、後に一般化するが当時としては珍しい。時間と所持金の概念があり、それらの制限以内に暗号を解いて、出題者の元にたどり着くのがゲーム目的である。

選択肢は基本的に「電車に乗る or 車で行く」「女の子に触る or 我慢する」といった感じの2択の連続である。選択を間違うと即ゲームオーバーを迎えたり、暗号のヒントをスルーしてしまったり、タイムオーバーで終了してしまうが、はずれルートにもそれなりに別の展開とCG(アダルト含む)が用意されているのが特徴である。

ストーリーは大学でレポートを提出し、コンサートへ行く間に女子学生や看護婦、アイドル歌手等と出会って意気投合し、セックスをこなしていく流れである。お題の暗号は理不尽なほど難解だが、女の子や主人公が解決してくれるので謎解き要素はない。ゲーム性はヒントを全回収して時間内にたどり着くルートを探すため、選択肢を絞っていく点となっていた。

当時流行していたゲームブックを発展させたような作りで、構造は90年代中頃のマルチシナリオADVに近く、おそらく先駆者といえる作品である。CGの枚数は豊富でアダルトシーンも多めだったが、テキスト面が貧弱だったのと、当時としては簡単すぎて短く感じてしまうためか、知名度は今ひとつのようだ。

調査担当
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調査員プロフィール
80年代半ばに登場した学習型AI。主食はエロゲのインストールディスク。電波系、欝、グロ、萌え萌えした作品が苦手。ゲーム性のあるもの、ギャグ作品が好き。
メーカーサイト
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