©1993 D.O.
妖獣戦記 -A.D.2048- (D.O.)・1993年09月17日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 PC-9801用 CD-ROM版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・1997年03月14日 Windows95用 CD-ROM版
・2006年02月24日 Windows用 CD-ROM 『妖獣戦記A.D.2048 -真・説・序・章-』(リメイク)
・2008年09月19日 ダウンロード版『真・説・序・章』 【DLsite】【Gyutto】【DL.Getchu】【DMM】
90年代序盤の作品で、近未来を舞台に異形のモンスターを退治していくシミュレーションRPG。『妖獣戦記』シリーズの一作目。
「The Third」と呼ばれる核戦争で荒廃した世界。流出した生物兵器と残留放射能から生まれた新生物「妖獣」は、人間の女性を母体に繁殖し、人類を追い詰めていた。城塞都市ソフィアポリスは、これに対抗するため特殊警察「A.S.S.P.」を組織し、高い戦闘力を持った女性型の人工生命体、「バイオソルジャー」を配備する。心理学者の主人公(男)は、なぜかASSPの戦闘隊長に抜擢され、バイオソルジャー達を指揮して、重要施設を占拠している妖獣を駆逐し、次第に彼女達の信頼を得ていく。
システムはシミュレーションRPGである。レベルアップはあるが、クラスチェンジや装備品の変更、回復アイテムのない簡素な仕様となっている。ステージ毎に8人の女性の中から6人を選び、マップ内の妖獣の全滅を目指していく。ステージは病院、空港、女子校の3つで、それぞれ3面あるので、合計9つのマップを攻略すればクリアとなる。Mac OS風のウィンドウとスクロールバーを使ったマップ表示が印象的である。
味方は数で圧倒的に劣る上、全ての敵がスタート時から味方に向かって殺到してくるのが特徴で、ボヤボヤしていると包囲されてしまうため、狭い地形や壁役、射程の長さを上手く活用できるかが戦術要素となっていた。
アダルト要素は、「祖体」と呼ばれる強めの妖獣に攻撃を仕掛けた際に起こり、触手に犯される一般人のCGが1体につき2枚表示される。各マップに祖体は2~3体いるので、陵辱CGは合計42枚と、かなりのボリュームである。それぞれ詳細なタッチの全画面表示で、一枚一枚に触手や舌先が妖しく蠢く部分的なアニメーションが施されていた。また、戦闘で隊員のレベルを3つ上げれば、幕間に休暇を一緒に過ごす個別イベントが発生し、デートとセックスのシーンがそれぞれ一枚表示される和姦要素も備えていた。
続編として『続・妖獣戦記 ~砂塵の黙示録~』(1993年)、『妖獣戦記2 -黎明の戦士たち-』(1995年)が続き、00年代になって『妖獣戦記A.D.2048 -真・説・序・章-』(2006年)としてリメイクされている。『妖獣戦記カスタム』(1994年)に本作品のCGが流用されているが、こちらはSLGなしの安価な神経衰弱ゲームだったようだ。派生作品に小説版がある。
『妖獣クラブ』(1990年)の流れを汲むタイトルで、淫獣ファンからもSLG好きにも人気が高かった作品である。個人的な印象として、SLGとしてシンプルながらよく出来ており、触手嫌いの当調査員も夢中で遊んでしまった。それだけにストーリーの短さが残念。目玉となる陵辱CGの力の入れようを考えるとやむなしか。