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©1995 COCKTAIL SOFT/F&C co.,ltd.
晴れのち胸さわぎ (カクテル・ソフト)

・1995年11月10日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版

90年代中頃の作品で、学園内を舞台に怪現象の謎を追っていくアダルトアドベンチャー。『晴れのちおおさわぎ!』に続く、晴れのちシリーズの第二弾。

主人公「かずひこ」は舶用学院の生徒会長ながら、可愛い女の子や美人を見るとオッパイやお尻に触らずにはいられない、陽気なスケベ男である。ブレーキ役の副会長やマイペースな女教師など、個性的な面々とドタバタな毎日を送るかずひこ。一方、学院内では下着ドロや器物破損などの事件が多発していた。学校中から犯人と思われているかずひこは、真相を突き止めるため、生徒会メンバーや彼の許婚を名乗る転校生と共に校内を探索していく。

ゲームシステムはコマンド型で、移動先に自由があるタイプのADVである。校舎内の生徒会室や屋上、図書館、職員室、敷地内の中庭やプール、体育館、神社などを巡り、出会った人物と「見る」「話す」「触る」などのコマンドで会話を進め、物語を進展させていく。ストーリーは一本道でエンディングも一種類だが、多少の寄り道要素があり、巡回の順序次第でHシーンが多く見れたり、コマンドの選び方でセックスのプレイが異なったりするようである。

シナリオは、不思議な落雷に打たれ、龍神の力を得た主人公が、校内を荒らしまわる謎の生物「タマタマ」を見つけ、退治していく中で謎の真相に迫っていく、という流れである。主人公が事件そっちのけで女の子に抱きついたり、セクハラ発言したり、コトに及ぼうとして相方にボコボコにされるのがお約束となっていた。

アダルトシーンは女の子一人につき1~2箇所である。登場する女の子は、副会長で気の強い大家の娘、のんびりした性格の巫女、巨乳眼鏡の新聞部員、生意気で幼い印象の後輩など8人となっていた。

続編に『晴れのちときどき胸さわぎ』(1997年)がある。派生作品に小説版がある。

筋立ては前作と似ているが、作風は極端なギャグ作品に生まれ変わっており、ギャグで好みが分かれるだろう。個人的な印象としては、ボケ一辺倒の主人公がさすがにくどく、殴られてばかりのオチは単調で飽きてしまう。また、クォータービューのマップ画面が生かされていないのが残念で、操作面でも洗練不足な印象である。


調査担当