©1988 studio ANGEL
ラブリーホラー おちゃめなゆうれい (studio ANGEL/全流通)・1988年07月**日 PC-8801用 FD版
・****年**月**日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 FM-7/77用 3.5インチFD版
・****年**月**日 MSX2用 FD版
・****年**月**日 X1turbo用 FD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
80年代後半の作品で、幽霊や妖怪の蔓延るアパートを舞台にしたアドベンチャー。
可愛い女の子ばかりが暮らすアパート、「美人荘」に入居することになった男子学生の主人公。ところが、美人荘は色々な男達が頻繁に通ってくる事から、売春宿の噂が立ち、それを調査しようと泊り込んだ管理人も行方不明になり、取り壊そうにも幽霊の呪いで手が付けられないという、いわく付きの物件だった。管理人の娘「くみこ」に見込まれ、彼女のヴァージンを約束された主人公は、消えた管理人の行方を追って、住人達の素行を調査していく。
『シンデレラペルデュー』『艶談 源平争乱記 いろはにほへと』等の流れを汲むADVで、当時一般的ではなかった選択肢分岐型である。たくさんの分岐の中から死亡エンド回避となる選択肢を探り当て、ハッピーエンドへと繋がる経路を開拓することがゲーム要素となっていた。
シナリオは、テーマの割に明るくコミカルなタッチで、主人公がアパート内を探索する中、隣人達の情事の現場を目撃したり、誘惑されてベッドインしていく展開である。普通に交わると女の子達に取り憑いた幽霊達によって殺されてしまうため、それぞれの幽霊の手口に合わせて機転をきかせ、退治できる選択肢を見つけられるかが攻略の鍵となっていた。
住人は婦人警官、看護婦、喫茶店のウェイトレス、モデル、アイドル歌手、スチュワーデスなどで、全員が積極的に誘ってくるのが特徴的である。HシーンのCG枚数やテキストのボリューム、コマンド類が多く、アダルト要素の比重は全体的に高い。
立ち絵を背景と分離して使いまわす手法は、後に一般化するが、この時代のアダルトゲームでは定着しておらず珍しい。難易度はかなり手ごたえがあり、ストーリーにはそれなりに脈絡があって、アダルト特化型のADVとしては完成度の高い印象である。