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古今のアダルトゲームを広く浅く調査及び成る丈簡潔にご報告致します

『ドラゴンナイト4』 概要

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©1994 ELF
ドラゴンナイト4 (エルフ)

・1994年02月25日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・1996年12月27日 スーパーファミコン版 (全年齢)
・1997年02月07日 PlayStation版 (全年齢)
・1997年03月28日 PC-FX版
・2007年06月29日 Windows用 DVD-ROM版
・2017年06月16日 ダウンロード販売開始 【DMM

90年代序盤の作品で、中世ファンタジー風の世界を舞台にしたシミュレーションRPG。『ドラゴンナイト』シリーズの4作目。

主人公「カケル」は前作で世界を救った英雄「ヤマト・タケル」の息子で、スケベで腕白な少年である。ある日、父の代理として冒険の旅に出されたカケルは、黒い霧が人々を襲い、石に変えてしまう異変を相棒のセイルと共に目撃する。西からは黒い霧、東からはドラゴンナイトを名乗る男「ルシフォン」の悪の軍勢が迫る中、カケルは謎の剣士「エト」の采配で寄せ集め部隊の一隊長となり、ルシフォン軍に占拠された街を解放していく。

システムはシリーズの過去作品と全く異なり、戦術級のシミュレーションRPGと、見下ろし型の2Dマップで街中を散策するRPG風のADVパートの組み合わせである。

SLGパートはターン制で、マップは小さめである。レベルアップやステータスアップアイテムはあるが、クラスチェンジや装備品はなく、育成はシンプルである。狭くなっている地形や、魔法・弓兵ユニットの長射程、騎馬ユニットの機動性などを駆使して、制限ターン以内に敵の全滅を目指していく。死んだユニットは生き返らず、主要キャラが死ぬと即ゲームオーバー、制限ターンは短いので難易度は高めである。

ADV要素の街中パートは物語の進展、新たな仲間の獲得、アダルトシーン、セーブポイント、パワーアップアイテムの獲得など、様々な役割を受け持っている。獲得した仲間によってその後の演出が異なり、特に女の子が隊長のユニットを選んだ場合はアダルトシーンが増える点が特徴的である。

シナリオは好奇心旺盛、陽気でヤンチャな主人公カケルが、旅の中でHな体験をしたり、幼馴染と喧嘩したり、失恋して次第に成長していくストーリーである。冒険は複数の大陸にまたがり、個性的な人々との出会いや、孤島への漂着、ドラゴンとの邂逅などを経て壮大なスケールで展開していく。顔を隠したモテモテの剣士、エトの存在が物語のキーになっていて、ヒロインの半分はエトが口説き落としてしまい、主人公は影からそれを目撃するという珍しい演出になっている。

アダルト要素は敵が捕虜を陵辱しているパターン、主人公を付けまわす悪ガキ「ライナス」が味方にイタズラしているパターン、主人公が女の子から誘われるパターン、味方同士のセックスを目撃するパターンなど様々である。カケルの場合は『同級生』と同じくアイコンクリック方式で、カーソル操作で女体の弱点を順序良く責めていくことで進展する。

続編はないが、全年齢化して家庭用ゲーム機に移植された他、アダルトOVA版、コミック版、小説版など派生作品が幅広く展開している。

個人的な印象として、SLGとしてテンポや操作性が良く、やり込み性もそれなりに充実しており、何より同時期の他社作品と比べてボリューム感が桁違いである。かなりの長編だが、CGはハイクオリティーで豊富、ストーリーも凝っていて飽きさせない。黄金期を迎えたエルフが王者の貫禄をみせつけた作品だった。

調査担当

『分裂守護神トゥインクル☆スターAct.1』 概要

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©1993 STUDIO TWINKLE
分裂守護神トゥインクル☆スターAct.1 (STUDIO TWINKLE)

・1993年07月29日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版

90年代序盤の作品で、SF好きの少年が4人の変身ヒロイン達と共に悪と戦う、ギャグタッチのアダルトアドベンチャー。末尾に「Act.1」と表記される場合が多く、作中でも次号に続くことがアナウンスされているが、同社の解散によって続編が出ることはなかった。

舞台は現代の日本。SFに熱い情熱を傾ける高校生「討魔 ごう(名前変更可)」は、明るく能天気なウェイトレス「るみな」に出会い、自身の中に六芒星世界の守護魔導師「トーマ」の魂が転生したことを知らされる。るみなはトーマの守護神「スタールビー」の、4つに分かれた感情因子の1人だという。破死裏獣と名乗る怪人たちの凶行に巻き込まれた討魔は、感情因子の女の子とHをすることでトーマの力の一部を取り戻し、彼女達と協力して破死裏獣を撃破していく。

システムは選択肢タイプのADVだが、選択肢によって分岐やゲームオーバーがある訳ではなく、主人公が真面目にリアクションするかボケるか、という程度の違いで、移動先の自由もない一本道の展開である。

特徴的なのは戦闘の前哨戦として、怪人の呼び出した雑魚を掃討するガンシューティングのようなアクション要素がある点である。魔方陣の形のカーソルを敵に合わせ、自身の体力が尽きる前に殲滅すればシナリオが進行する。本格的なゲーム要素という訳ではなく、ミニゲームに近い。

シナリオは4話構成になっていて、それぞれ4人のヒロインの登場回になっている。学校、デパートの屋上、ディスコなどを舞台に、主人公と「喜」「怒」「哀」「楽」の感情を象徴する4人のヒロインとの出会いや、なりゆきでのセックス、アニメーションする変身シーン、怪人との対決などが描かれる。調子のいい性格の主人公と、一癖あるヒロイン達、シュールでおバカな怪人の賑やかな掛け合いが特徴的である。

アダルトシーンは各ヒロインに2つほどある他、一部の怪人にも存在する。物語前半では3種類のアイコンを使い、女体を丹念に愛撫しなければ先に進めないようになっていた。

少女向けのTVアニメ『美少女戦士セーラームーン』が大ブレイクした年で、変身ヒロインのバトル物という新テーマはアダルトゲームにも影響を与え、そこそこ定着した。本作の個人的な印象としては、『CAL』などの流れを汲む作品で、ギャグストーリーとして十分面白く、ビジュアルもセックス描写も丁寧、凝った変身シーンやゲーム要素も好感がもてるものの、物語の半ばを過ぎた辺りから新キャラの扱いが雑になり、展開も急ぎ足になるのが気になる。良作ながらどこか物足りない仕上がりである。

調査担当

『DE・JA2』 概要

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©1992 ELF
DE・JA2 (エルフ)

・1992年06月25日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 X68000用 FD版
・****年**月**日 FM-TOWNS用 CD-ROM版
・****年**月**日 PC-9801用 3.5インチFD 全年齢版
・2004年05月28日 Window用 CD-ROM 『DE・JA マルチパック』にてリメイク
・2017年06月20日 ダウンロード販売開始 【DMM
・2017年06月20日 ダウンロード版『DE・JA マルチパック』に収録 【DMM

90年代序盤の作品で、考古学者の主人公が古代遺跡にまつわるミステリーを追っていくアダルトアドベンチャー。『DE・JA』(1990)の続編。

前作での事件がセンセーションを巻き起こし、時の人となった考古学者「はつしば りゅうすけ(名前変更可)」は、テレビ出演に論文の執筆に忙しい日々を送っていた。そんなある日、彼の元に20年前に失踪した老学者「神宮寺博士」が現れ、水晶のドクロにまつわる研究を託そうとするが、伝えきれないまま突然死してしまう。人類の未来に関わる、という言葉に興味を引かれたりゅうすけは、博士の娘「ひみこ」と協力して、古代の遺跡に秘められた謎に迫っていく。

システムは当時一般的だったコマンド型で、移動先に自由があるタイプの探索ADVである。日本考古学学会、美術館、占い師の店などを巡回し、情報を集め、自宅となる研究室で考えたり、相棒のがちゃ子と相談することで進展していく一本道の展開である。

ELLE』(1991)に似た、マウスを活用したアイコンクリックも一部に使われているのが特徴で、背景の怪しい部分の調査に活躍する他、セックスシーンでは「キスする」「なめる」といったアイコンを選んで好きな部位を攻められる仕様になっており、臨場感を高めている。

シナリオの核心は、プレイヤー自身の謎解きを含む本格的なミステリーである。殺人事件やグロテスクな描写もまじえたサスペンス要素があるものの、当時のエルフ特有のとぼけた性格の主人公や、シュールな登場人物達の掛け合いで暗さはなく、雰囲気はおおむね明るいギャグ作品である。

アダルトシーンは未遂やラッキースケベ、セクハラなどの軽いものを含めると10箇所以上あるが、全体の中で比重はさほどなく、エロさも控えめである。女性器は無毛、モザイクなしで、伝統の縦筋一本も無くなり、細かい描写のない肌色の谷間となった。

個人的な印象として、コマンドに対するレスポンスの作りこみが凄く、本題と全く関係ない部分に仕込まれたシュールな仕掛け、コメントの数々に感心させられてしまう。アダルト要素がやや寂しいものの、長大なボリューム、ミステリー作品としての完成度、ギャグがバランスよく融合した見事な作品である。

調査担当

『48夜物語』 概要

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©1992 SILKY'S
48夜物語 (シルキーズ)

・1992年08月21日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版

90年代序盤の作品で、江戸時代から伝わるセックス体位、「四十八手」をテーマにしたアダルトゲーム。エルフの社内ブランド『シルキーズ』のデビュー作である。

特にストーリーはなく、プレイヤーは4つの画面をそれぞれ12個に分割しているパネルの中から、任意の箇所をめくっていく。この画面の背景にはご褒美のHCGが隠れており、次第に露出していく最終目標である。

パネルには計48人の女の子が割り当てられていて、配られた4枚のカードの中から、確率4分の1で当たりを引くことができれば会話シーンへと移行する。

女の子には「こたつがかり」「松葉くずし」「ひよどり越え」といった四十八手の体位の中で好きな体位が1つ設定されているので、会話シーンで「性格」「趣味」「好きな男性」といった質問を投げかけ、返事の中からヒントを探していく。正解できればセックスシーンへと移行するが、質問には回数制限があり、ヒントは抽象的で難易度は非常に高い。

セックスシーンはCG一枚で、最初に女の子から体位の解説があり、マウスカーソルを使って女の子の体を探索し、絶頂に導いていく。女の子はバスガイド、ツッパリ、保母さん、お祭り好き、新婦など様々なタイプで、原画のタッチもバラバラである。経験豊富な場合が普通で、全体的に痴女っぽい台詞になっている他、一部の変人レベルの奇妙なヒロイン達が印象的である。

個人的な印象として、実用性の疑わしい珍妙な体位の数々を鑑賞できるソフトで、HCGは豊富である。ただ、冒頭の確率4分の1といい、四十八手の推理といい、運頼みの要素が引っかかり、セックスパートも単調でモチベーションの維持が難しく、アイデアを生かしきれなかった印象である。

調査担当

『魔女っ子クミ』 概要

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©1991 FamilySoft Co.,Ltd.
魔女っ子クミ (ファミリーソフト)

・1991年11月17日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版

90年代序盤の作品で、TVアニメ風の魔法少女をテーマにしたアダルトアドベンチャー。

主人公「クミ」は、好奇心旺盛でイタズラ好きな学生。ある夜、空から落ちてきた不思議な球を拾ったことから、魔法の国の妖精「ポップ」と知り合い、彼の修行の手伝いを頼まれる。その内容は、同じ学校にいる5人の女性の悩みを解消したり、望みを叶えることだった。協力を約束したクミは、どんな人物にも変身できる魔法のステッキを使い、それぞれの問題を解決していく。

システムはコマンド型で、移動先に自由がないタイプの探索ADVである。分岐やBAD ENDもない一本道のシンプルな構造で、難易度も易しい。主に「話す」「見る」「考える」を通して情報を入手し、場面を転換させていく。セックスシーンではマウスカーソルを使った画面内の探索があり、女の子の弱点を見つけて絶頂に導く点が攻略要素となっていた。

シナリオは80年代風の魔法少女アニメが土台となっており、偶然魔法の力を手に入れた主人公が、様々な姿に変身して人々の悩みを解決していく。その際必ずセックスが絡むのが特徴で、例えば部活の先輩女子に憧れる同級生女子には、先輩の姿で呼び出してレズプレイにもちこみ、恋人とのセックスレスに悩む女性教師には、恋人(男)の姿で満足させ、病弱な子には万能薬の副作用でレズプレイ、といった具合に各エピソードはHシーンで締めくくられている。

この時代としては珍しく、OPや変身シーン、セックス中に現れる小ウィンドウ内などで、大きな動きのある滑らかなアニメーションが所々に盛り込まれていた。

同じ「マジカル・ストーリー・シリーズ」として『魔法少女りな』(1992年)が続いている。

個人的な印象として、唐突な展開が多く、悩みの解決方法は場当たり的で違和感があり、ストーリーは粗っぽい。一方、ビジュアル面は当時としてはレベルが高く、随所に工夫が感じられる作品である。また、魔法少女モノのアダルトADVとしては最古かもしれない(未確認)。同ジャンルは後に陵辱モノの定番に変貌していく。

調査担当

『きゃんきゃんバニースピリッツ』 概要

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©1991 COCKTAIL SOFT
きゃんきゃんバニースピリッツ (カクテル・ソフト)

・1991年08月10日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 MSX2/2+/turboR用 FD版

90年代序盤の作品で、魔法の履歴書と巧みな会話を武器に女の子を口説いていくナンパアドベンチャー。『きゃんきゃんバニー』(1989)、『きゃんきゃんバニースペリオール』(1990)に続くシリーズの3作目である。

彼女が欲しい、でも自分に自信がなく、女の子に声をかける勇気がない…そんな悩みを夜空の月に相談していた主人公(名前は任意)の元に、月の世界のエージェントを名乗るウサギ耳の少女「亜理子」が現れた。彼女が用意したのは合コンパーティと豪華客船の招待状、そしてなりたい男性像に変身できる「魔法の履歴書」だった。夢のような展開に喜んだ主人公は、念願を叶えるために男1人、女の子多数のイベントに参加して、狙った女の子に声をかけていく。

シリーズ伝統の冒頭でヒロインを選ぶ形式のADVで、特に本作では個別のショートストーリー集の傾向が強い。女の子達は「ねるとん」風の合コンパーティ編で5人、豪華客船による海外旅行編での5人に分けられている。女の子毎に好みの男性タイプが異なるので、身長や年齢、血液型、ファッション、職業、愛車、彼女いない暦などの主人公のプロフィールを何度も編集し、会話の中でLOVEゲージを上げる返答を探っていく。

システムはコマンドと選択肢の混合型で、メニューの一覧がアイコンになっている。基本的に「話す」「聞く」で話しかけ、受け答えを3択のテキストの中から選んでいく選択肢型である。一方「見る」「さわる」「キス」「脱がす」などはマウスカーソルによる画面内の探索で、セックスシーンなどで活躍する。選択肢の難易度が高く、セーブ・ロードを繰り返しながら慎重に進める必要があった。

パーティ編は当時大人気だったお見合いTV番組『ねるとん紅鯨団』のパロディで、司会の亜理子に第一印象で気になる女の子を答え、フリータイムで心を掴み、告白タイムでOKがもらえれば、「ツーショット」となって夜のデートに繰り出す流れである。海外旅行編は豪華客船上での会話で女の子と意気投合できれば、バリ島やオーストラリアなど、それぞれの女の子の目的地でバカンスを楽しめる流れとなっていた。

セックスシーンは女の子の方から誘われたり、騙して脱がせたり、酔わせた隙につけこんだりとパターンは様々である。アダルトシーンに入ってからもゲーム性があるのが特徴で、無理に触ったり脱がせようとしてゲームオーバーになったり、女の子が最後の1枚を守ろうとして進行がストップすることがあるので、相手の心と体を開かせる方法を慎重に探っていく必要があった。ピストン運動を画面全体の上下で表現する手法も珍しい。局部はフィルター状の修正があるが、ほぼ透けて見えてしまう不十分なものだった。

シリーズは 『プルミエール』 『エクストラ』『リミテッド 5 1/2 』 『プルミエール2』などが続いている。

個人的な印象として、創意に富み、それぞれのエピソードとセックスまでが丁寧に描かれたボリューム感の高い作品である。一本道が多かった当時のADVの中では比較的、ヒロイン個別ルートを備えた後の恋愛ADVに近いが、大きな違いは主人公のメイキングと肉食性で、例えば金持ちの青年実業家、スポーツ万能のインストラクター、可愛い年下、ノリのいいお調子者といった女の子の理想の男性像を探り当てて演じ、さらに何とか言いくるめてHに持ち込まなければならない。セックスの為なら手段を選ばない「ナンパシミュレーション」の代表格といえるだろう。

調査担当

『ELLE』 概要

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©1991 ELF
ELLE (エルフ)

・1991年06月13日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 MSX2/2+ FD版
・****年**月**日 X680000用 FD版
・****年**月**日 FM-TOWNS版

90年代序盤の作品で、未来都市を舞台に犯罪と戦うサスペンスアドベンチャー。マウスを活用する斬新なアイコンクリック方式で名高い。

西暦2010年、世紀末から起こった戦争とクーデターにより、地球は汚染され、人類は数千万人まで数を減らしていた。「スウェイクラス」と呼ばれる特権階級の指導者達は、人類を滅亡から救う「メガロアース計画」を推し進めるが、これに反対する組織「ブラックウィドウ」のゲリラ活動が続いていた。彼らを排除するために結成された武装組織が「スナイパー」である。超Aクラスという凄腕のスナイパーである主人公は、身分を隠して新米スナイパーとして報道施設に駐在する支部に潜り込み、ブラックウィドウの首魁「ギミック」の手がかりを探っていく。

システムはコマンド型の探索ADVだが、操作方法がユニークで、コマンドメニューがない。操作はすべて、当時一般的になりつつあったマウスで行う。矢印型のポインターが人物の口の上に来れば「話す」の顔型アイコン、気になる絵柄の上に来れば「見る・調べる」の虫眼鏡型アイコン、といった具合に形が変化するので、直感的にコマンド探索できるGUIのような仕組みになっていた。

移動先に自由があり、同僚達の控室や上司の部屋、TV局、バー、病院、自宅など、街中の施設を巡って情報を集め、捜査を進めていく一本道の構造である。移動先、必要なコマンド数は多く、難易度は高めである。

ストーリーは不真面目で女たらしの主人公が、暴漢に襲われている女性を助けたり、惨殺された同僚の死について調べる中で手がかりを見つけ、犯人を追い詰めていくという、一見するとサスペンス風の推理物ADVだが、終盤には大きく方向転換するサプライズ展開が用意されていた。グロテスクな惨殺描写が多く、全体の印象はシリアスだったものの、緊迫した場面でもシュールな会話で笑いを誘うので、雰囲気はさほど暗くない。

アダルト要素は暴漢に襲われている女の子にアイコンで色々とイタズラができる他、女性を口説き落としてのセックス、一方的に好意を寄せられて迫られるケースなど様々である。「なめる」「もむ」「XXXする」などのアイコンも大活躍で、臨場感を盛り上げている。局部は無修正で、当時のエルフ作品に特有の縦筋一本で表現されていた。

後に『él』(2000年)として完全リメイクされ、さらにそれがアダルトOVA化している。

個人的な印象としては、アイコンがミステリーの謎解き用のツールとして上手く生かされており、遊び心やエロさの充実にも役立っていて、かなり意欲的な作品である。シナリオの重厚さと緊迫感、ビジュアルのクオリティも同世代では際立っている。ただ、マウスで小さなヒントを探すのは意外と手間がかかり、制作側の負担も大きかった為か、この方式が一般的になることはなかった。同社の『DE・JAⅡ』(1992)や『同級生』(1992)でも一部に使われるに止まっている。

調査担当

『きゃんきゃんバニー』 概要

きゃんきゃんバニー きゃんきゃんバニー
きゃんきゃんバニー きゃんきゃんバニー
©1989 F&C Co.,Ltd.
きゃんきゃんバニー (カクテル・ソフト)

・1989年08月10日 PC9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・1989年08月10日 PC8801用 FD版
・1989年08月10日 X68000用 FD版
・1997年12月12日 Windows95用 CD-ROM 『きゃんきゃんバニー1・Primo』 初回版/通常版

80年代末頃の作品で、モテない主人公が不思議な女の子から力を借り、女の子達を口説き落としていくナンパアドベンチャー。JASTとキララ(後のF&C)の共同出資による新ブランド、『カルテル・ソフト』のデビュー作となった。

夜景を見ながら彼女ができない事に悲嘆していた主人公は、『亜理子』と名乗るウサギ耳の少女に出会い、一冊の不思議な手帳を渡される。その手帳に意中の相手の名前を書けば、その相手とはもう友達だという。喜んだ主人公は、早速名前を書いた5人の女の子との恋人関係を目指し、それぞれの家を訪問して相手の心を掴むポイントを探っていく。

システムはコマンド選択型で、マップや探索はなく、自宅とヒロイン達の家、アイテムショップの三箇所を行き来して、主に会話の話題を選択するだけの簡素なシステムである。ショップで購入したプレゼントを渡したり、趣味や好きな音楽など様々な話題を広く浅くこなしている内に、女の子の好感度にあたる「LOVE」が上昇するので、頃合いをみて服を一枚一枚脱がし、体力が尽きる前にセックスに至ればクリアとなった。

攻略には必要ないが、セックスシーンでは「キスする」「さわる」等のコマンドの他、筆やコケシ等のアイコンを使った愛撫が脱衣CG一枚一枚に用意されており、臨場感を盛り上げる演出となっている。

これといったストーリー性はなく、ゲームオーバーもなく、訪問する女の子の順序は自由で、口説き終えた後も続けて他の女の子を攻略したり、同じ女の子を何度も攻略できたりと、束縛の緩いゲーム性が特徴的である。ヒロインは明るい制服姿の女の子、バイクの好きな学生、情熱的な女子大生、家庭的な家事手伝い、優しいOLの5名となっていた。

デビュー作にしてヒットを記録した本作は、『きゃんきゃんバニー スペリオール』 『スピリッツ』『プルミエール』『エクストラ』 ・・・と続編が大ヒットを続け、家庭用ゲーム機にも移植される等、90年代には非常に知名度が高いシリーズとなった。

個人的には、シナリオもゲーム性も適当な作品だが、ビジュアルのレベルとHシーンのボリューム感が高いのが印象的である。攻略は多少手間がかかるものの、難解さはないので簡単にHシーンに辿り着けてしまうという手軽さも特徴的といっていい。当時は苦労に苦労を重ねた謎解きの結果、ご褒美がテキストなしのCG1枚という作品も多い時代だった。

調査担当

『STAR SHIP RENDEZVOUS』 概要

STAR SHIP RENDEZVOUS サンプル STAR SHIP RENDEZVOUS サンプル
STAR SHIP RENDEZVOUS サンプル STAR SHIP RENDEZVOUS サンプル
©1988 ScapTrust
STAR SHIP RENDEZVOUS (ScapTrust)

・1988年04月**日 PC-8801用 FD版
・****年**月**日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 MSX2/MSX2+用 FD版
・1989年**月**日 X68000用 FD版

80年代後半の作品で、広大な宇宙船内を舞台にしたSF物のアクションゲーム。

人類が宇宙に進出した遥かな未来。SH(スペースホール)と呼ばれる謎の空間は、人々を惹きつけ、数多くの宇宙船が探査に向かったが、誰一人戻ってくる者はなく、いつしかSH付近は航行禁止区域となっていた。そうして歳月が流れたある時、禁止区域から未知の宇宙船が出現する。誰もが接触に及び腰になる中、勇敢にも単独で宇宙船に乗り込む者が現れて…?

構成は1面ごとにアクションパートとスペシャルステージと呼ばれるボス戦に分かれていて、全4面である。

前半は見下ろし型のアクションゲームで、画面は操作に合わせて上下左右にスクロールしていく。主人公は飛び道具を使って「GARDER」と呼ばれるロボット達を停止させ、バイブや犬、精力剤、淫乱薬といったスペシャルステージ用のアダルトグッズを回収していく。ステージの最奥にたどり着き、女性の姿をしたボスキャラを捕捉すればスペシャルステージである。

スペシャルステージはカーソルで女体上の弱点となりそうな部位を指定し、指や舌などのアイコン型コマンドを駆使して、相手のレスポンスを高めていくセックスアクションとなっていた。1人につきCGは4段階ほどである。自身のスタミナが切れるとゲームオーバーで、前半部分でアダルトグッズを集めるほど攻略は有利になった。陰部はモザイク的な修正が入っているが、覆いきれず半分見えてしまっている。(当時はPCゲームの取り締まり事例がなく、各社が独自の裁量で規制していた)

対応ハード毎に仕様が異なり、特にX68000版ではスペシャルステージに女性の実写写真を使った事で強烈なインパクトがあった。また、PC-88版ではサウンドボード2と呼ばれる当時最新鋭の音源機器に対応しており、高揚感をかきたてるBGMが人気で、ゲームの出来と無関係に音楽面での評価が高いのが特徴である。

前半のアクションパートは、画面スクロールがぎこちない等の難点が目立ち、スペシャルステージもキーの配置に慣れが必要で、操作性は良くない。パワーアップ用のアイテムも一応用意されているものの、ゲーム性も全体的に単調で、発想はユニークだったが、アクションゲームとしては洗練さに欠ける印象である。

調査担当

『聖女パニック』 概要

聖女パニック サンプル 聖女パニック サンプル
聖女パニック サンプル 聖女パニック サンプル
©1986 STUDIO BLUE
聖女パニック (スタジオブルー/コスモスコンピューター)

1986年12月**日 PC-8801用 FD版
1987年02月**日 X1/turbo用 FD版

聖女伝説』(1986年)の続編で、5人の女の子とのセックスをテーマにしたアダルトアドベンチャー。

前作で5人の女の子達のボス「レミア」を屈服させた主人公だったが、取り戻した秘宝「GOLD LADY」は偽物だった。再びレミアに詰め寄るが、彼女も詳しいことは知らない様子。かすかな手がかりを頼りに、主人公は再び女の子達を尋問していく。

システムはコマンド入力方式が無くなり、コマンド選択+アイコン操作だけのシンプルなシステムになっている。また、通常のADVにあるような室内の探索なども省かれ、女の子への尋問と愛撫だけに特化したセックスアドベンチャーに発展している。

ヒロインは前作と共通の5人組だが、作画のタッチが違うため印象が大きく異なっている。シナリオは途中経過を大胆に省き、描写は女の子との対決場面に絞られている。「キスする」「褒める」「攻める」などのアイコンを使って女の子の裸体上をクリックしていき、反応の良い箇所を探り当て、その気にさせて次の女の子の情報を聞き出す流れとなっている。

差分をつかった体勢や表情の変化、部分的なアニメーションを多用しているのが特徴となっている。また、ほとんどの画像で局部が無修正になっていた。(当時はソフ倫などの審査団体がなく、各社が独自の裁量で規制していた。)

シナリオは相変わらず適当だが、ビジュアル面や操作性で進歩があり、セックスに使えるアイコンが増えたことでゲーム性も向上している。エロさでは、当時の水準を押し上げるユニークな作品だったのではないだろうか。

調査担当
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調査員プロフィール
80年代半ばに登場した学習型AI。主食はエロゲのインストールディスク。電波系、欝、グロ、萌え萌えした作品が苦手。ゲーム性のあるもの、ギャグ作品が好き。
メーカーサイト
一部、これらのメーカーサイト様のWEB素材を各ガイドラインに従い引用しています。このサイトからの二次転用を固くお断りします。

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