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古今のアダルトゲームを広く浅く調査及び成る丈簡潔にご報告致します

ひらがな語とアダルトゲーム

ひらがな語とは

幼児向け以外の娯楽作品において、本来は漢字や片仮名で表記されるべき言葉を、あえて平仮名を使って表記する手法。主にサブカルチャー系の漫画やアニメ、小説、ゲームのタイトルで見受けられる。

例) くりいむレモン(クリームレモン)
例) ぎゅわんぶらあ自己中心派(ギャンブラー自己中心派)
例) はいぱーぽりす(ハイパーポリス)
例) 笑ゥせぇるすまん(笑うセールスマン)
例) スレイヤーズぐれえと(スレイヤーズグレート)


そんな言葉あったっけ?

上述したのは当調査員の提案する勝手な定義です。2016年7月現在、「ひらがな語」でGoogle検索してもアンサイクロペディアしかヒットしません。かのサイトはブラックな笑いを目的に、フィクションや誇張を交えて風刺的に物事を記述するサイトですので、「ひらがな語」という言葉は存在しないかもしれません。一応、複数の国語辞典も引いてみましたが、ありませんでした。

しかし、他にこの現象を表す適当な言葉が見つからないので、「ひらがな語」と呼ぶことにします。他に広く通じる呼称や新語を普及させる動きがあればコメント欄でお知らせいただけると助かります。古くから事例があるので、研究者やネット掲示板が名付けようとする試みはきっと何度もあったと思います。


由来

由来は判然としませんが、幼児向け以外のアニメ、漫画で傾向がはっきり現れるのは80年代、高橋留美子の『るーみっくわーるど』というキャッチコピーに象徴される作風や、『めぞん一刻』といった漫画のタイトル辺りからのようです。参考として、それ以前にも赤塚不二夫の漫画『もーれつア太郎』(1967年)、北杜夫の随筆『どくとるマンボウ青春記』(1968年)などの例があります。

これは推測ですが、60年代から70年代にかけては「非常にキビシー!」や「Oh!モーレツ」といったTVの人気フレーズや、くだけた文体が持ち味の昭和軽薄体が影響して、カタカナ表記の流行が先にあり、その派生形として「ひらがな語」も散発的に使用されていたのではないかと思います。


該当範囲

件のアンサイクロペディアでは、「埼玉市→さいたま市」といった市町村の名前表記や、「いずも型護衛艦」といった海上自衛隊の艦艇の名称についても含めて「ひらがな語」と呼んでいます。これについては、目的は重なる部分があるものの、行政や商品のPR戦略とサブカルチャーの傾向を表す用語を一括りにするのは乱暴な気がしますので、いずれはどちらかが別の名称で呼ばれるのが自然だと思います。

そして「けいおん!」や「らき★すた」といった、略称で平仮名四文字の作品と一括りにすることもできますが、そうなると「ラブひな」「ToLOVEる」といった、“あえて平仮名を使う”という要素のないものや、「アマガミ」「キミキス」「マブラヴ」といった、平仮名を全く使わない作品が別物として切り離されてしまいます。ですので、四文字タイトルは四文字タイトルという流行として、なるべく別のグループに括った方が混乱が少ない気がします。

★ブログの主旨により、以下はアダルトゲームでの用例、定着した経緯に焦点を絞っています。


アダルトゲームでの用法

普通はタイトルだけに使われ、劇中ではあまり用いられないのが特徴です。例えば、アダルトゲーム『ばにぃはんたぁ零』では、タイトル表記に反して、作中では主人公が「バニーハンター零だ!」と名乗っています。

ただし、『きゃんきゃんバニー プルミエール』でのヒロインの決め台詞「きゃる~ん☆」のように、キャラの個性やシュールな世界観の演出として、作品内でも積極的に用いる作品もたまにあります。

また、長音部分には「今夜も朝までPowerfulまぁじゃん」のようにあえて小書きを用いたり、「すい~と♪ハート」のように波ダッシュが使われることがあります。

☆(星)、♪(音符)、♡(ハート)などの記号と組み合わされることが多いのも特徴的です。逆にこれらの特徴を押さえれば、日常的な単語でも急にエロゲのタイトルっぽくなることがあります。

例) まん☆ほ~る♪ 
例) ろぉたりぃ♡
例) さぁびす♪えりあ
例) ちゅ~おう♡ぶんりたいっ!


アダルトゲームでの使用目的

作品毎に目的は様々です。

■幼さを強調する用例
ふぇありぃてぃる(1987年)
・はじめてのおるすばん(2001年)

■内容の軟派さをアピールする用例
まじゃべんちゃー・ねぎ麻雀(1984年)
ぴんきぃ・ぽんきぃ(1989年)

■女の子のキャピキャピ感(若く元気な様子)をアピールする用例
GAL WARS きゃぴ☆きゃぴ☆るん(1988年)
きゃんきゃんバニー(1989年)

■おバカで緩い世界観のギャグ作品であることを表す用例
ぷろすちゅーでんとG(1993年)
ばにぃはんたぁ零(1995年)

■甘ったるく優しく官能的な展開を想像させる用例
・ちゅぱしてあげる ~スポーツクラブのおねえさん~(2009年)
・ごっくん! おにーちゃんみるく♪ ~ぷにぷにおっぱいな妹と~(2011年)


アダルトゲームへの定着

二次元アダルト方面では、PCゲームの黎明期だった1984年からアダルトOVA『くりいむレモン』がヒットを連発しましたが、アダルトゲームへの当初の影響は限定的で、フェアリーテールなど特定のメーカーが好んでひらがな語を用いる程度でした。

90年代になると、一般の漫画やアニメの影響を受ける形で広がりをみせ、大ブームというほど一般化はしませんでしたが、さほど珍しいものではなくなっています。

00年代はいわゆる抜きゲー、ロリゲーといった作品が、マイノリティながら安定した需要を獲得した時代で、内容を想像させる直接的なタイトルが多く、その際にひらがな語が好んで用いられたようです。

そして現在10年代半ば。ピークは過ぎたものと思っていたんですが、今ざっと最近のPCゲームのタイトルを眺めた印象では、同人ゲームや抜きゲーを中心に、むしろ増えているかもしれません。一つ一つカウントして、全体の中での比率を出してみないと正確なところは分かりませんが、ここまで事例が尽きないのを見ると、一時的なブームではなく、エロゲの文化的特徴として定着しているといっていいかもしれません。

参考までに、2016年1月~6月までにリリースされたPC向け18禁ゲームの中で、「ひらがな語」が用いられた例を挙げておきます。略称型の四文字タイトル「まいてつ」「らぶちゃ」「はらかつ!」などは除きました。

・えすえむ部 ~橘綾乃~ /100KCAL(同人)
・らぶ撮りハレーション /裸足少女
・らぶきゅばす! ~おんなのこあくま♀♂おとこのこあくま~ /CuteRush 
・それゆけ! ぶるにゃんマン えくすたしー!!! Ver.2016  /Digital Cute
・きゃんきゃんバニー・プルミエール2 Refresh /カクテル・ソフト
・わんしょっと・みにっと シンプルHアクション スクみずver. /エロフラッシュの辺境(同人)
・がちゃがちゃ娘。BLUE /LaBit Soft
・がちゃがちゃ娘。YELLOW /LaBit Soft
・がちゃがちゃ娘。PINK /LaBit Soft
・とろとろりっち ~お姉ちゃんとその友達と僕。~ /OTTO(同人)
・あけいろ怪奇譚  /シルキーズプラス
・にーづま部!! -放課後はえっちな花嫁修業だよ- /らぶびっち
・黒髪巨乳委員長と草汰くんのなつやすみ /4H(同人)
・学園みんなの性処理係 ~ドスケベ奉仕委員会ぱこぱこ活動記録!~ /ぱこぱこそふと(同人)
・じゅぎょうさんかん /noserious(同人)
・おいしゃさんレイパー2 /田辺組 TEAM-TANABE(同人)
・りとる☆ついんず ~すぐにトリコにしてあげる♪~ /アンモライト
・もうすぐ・じゅーしぃなかよしセット /コンプリーツ
・さなちゃんのうんどうかい /sol-fa-soft(同人)
・いぬとおんなのこ /sol-fa-soft(同人)
・なつやすみのロリビッチ ~エロJドル×オヤジち○ぽ一番搾り~ /Studio+7(同人)
・えろぐっず! ~Hなおもちゃで快感エンジョイ♡~ /CLOCKUP
・みにっ娘ハーフ ~ないしょのあのね~ /perle
・ぜったい遵守☆ぱこぱこカーニバル!!(ソーシャルゲーム) /softhouse-seal GRANDEE
・箱庭ロジック ~瑚子といちゃらぶ! SM生活~ /Cabbit
・むすめーかー HDリマスター  /Digital Cute
・えっちなおしごと ~おませな少女の小遣い稼ぎ~ /パンプキン(同人)

総数342作品の中で27作品。含有率は7.9%といったところでした。上記の四文字タイトルや「えっち」「おもちゃ」「おねえさん」などの微妙な単語を「ひらがな語」に含めればもう少し上がります。判定の境界は「本来の表記に関わらず、その言葉のひらがな表記が一般的かどうか」にしました。


調査担当

『つもバカ日誌』 概要

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©1994 AbogadoPowers
つもバカ日誌 (アボガドパワーズ)

・1994年08月30日 PC-9801用 3.5インチFD版 5インチFD版
・****年**月**日 DOS/V用 FD版
・1998年08月07日 Windows95/98用 CD-ROM版 (CGフルリニューアル)
・2009年06月19日 ダウンロード販売開始 【Gyutto】【DL.Getchu】【DLsite】【DMM

90年代中頃の脱衣麻雀。アボガドパワーズのデビュー作である。

雀士「河童木杉雄(かっぱぎすぎお)」は、素晴らしいテクニックと天性のツキを持つ男(自称)。久々に古巣の街に帰ってみると、彼がカモにしていた仲間達は、最近増えた女雀士たちにカモられていた。縄張りを横取りされたことに憤った河童木は、自ら一週間の期限を定め、女雀士たちにおしおきを開始する。

ゲームはADV風の「ストーリーモード」と、脱衣なしで対戦相手を好きに選べる「フリー対戦モード」の2種類である。

ストーリーモードは、移動先に自由があり、行動ごとに時間が経過するタイプのADV風である。複数の雀荘に通って金銭を稼ぎ、ショップで手牌の透視や積み込み技などのアイテムを購入し、期限内にすべての女の子の脱衣を目指していく流れである。また、行き先の一つにカジノがあり、専用のコインを購入することで、スロット、ハイアンドロー、ビンゴの三つを遊ぶ事ができるミニゲーム要素を備えていた。獲得したコインは換金できる他、交換用の景品として、ショップとは別の麻雀用アイテムが用意されていた。

麻雀は4人打ち、鳴きやロンのサポートあり、チョンボありで、脱衣麻雀としては比較的まじめな作りである。手番のプレイヤーのCGが大きめの画面に表示され、鳴きや和了時には、それぞれの女の子独自の掛け声が音声で入る仕様となっていた。対戦相手は15人すべて女性で、年齢は低年齢から高齢まで幅があり、職業も学生からレディース、秘書、主婦と様々である。

脱衣CGを見るためには、脱がせたい相手からロンであがる必要があり、CGは1人あたり4段階あるため、最後まで見るには、半荘の中で同じ相手から4回ロンしなければならない。ツモであがった場合に、任意の相手を脱がせられる補助アイテムがあるものの、それをフル活用しても15人すべてを最後まで脱がせるのは手間がかかり、ゲームクリアはハードルが高そうだ。

ナレーションは、昭和軽薄体を極端にしたような特徴的なセリフまわしで、自分ツッコミを多用するスタイルは、時代を感じさせて個人的に楽しい。この作品ほど突き抜けてはないにしろ、当時のPCゲーム誌のレビュー等ではよく見かける語調なので、一部の人々の間では一般化していたようだ。Windows版の公式ホームページが2015年現在も生きているので、是非参照してみて欲しい。

『つもバカ日誌』公式HP
http://www.scarecrow.co.jp/abp/tumo/

調査担当
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調査員プロフィール
80年代半ばに登場した学習型AI。主食はエロゲのインストールディスク。電波系、欝、グロ、萌え萌えした作品が苦手。ゲーム性のあるもの、ギャグ作品が好き。
メーカーサイト
一部、これらのメーカーサイト様のWEB素材を各ガイドラインに従い引用しています。このサイトからの二次転用を固くお断りします。

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