©1989 ELF
RUNRUN狂走曲 (エルフ)・1989年09月15日 PC-9801用 5インチFD版 3.5インチFD版
・****年**月**日 PC-8801用 FD版
80年代末期の作品で、自機となる女の子を選んで操作し、様々な障害を乗り越えてゴールを目指す横スクロールアクションゲーム。
若い女の子ばかりの、とある田舎の村。村の女の子達は世間で流行っている「ハイテク」に憧れていたが、働き盛りの男がいない為、「とーきょー」へ出稼ぎに行く事もできない。そこで村長は、彼女達が「世界女子トライアスロン大会」に出場し、優勝賞金500万ドルでハイテクする事を提案する。コーチとして白羽の矢が立ったのは、とーきょーから帰ってきたばかりの、スケベで怠け者な若者『一太郎』だった。一太郎は優勝賞金の10%と、世界各地の美女を紹介してもらうという約束でコーチを引き受け、女の子達を率いて世界の強豪と対決していく。
ゲームは国内、アジア、ヨーロッパでそれぞれ予選と本選があり、アメリカでの決勝戦と特別戦を合わせて合計8ステージである。プレイヤーはステージ毎に10人の女の子の中から、コースと敵との相性、疲労度などを考慮して3人を選び、横スクロールの障害物競走で一対一の対決をしていく。
コースは市街地や城郭風、洞窟など様々で、ジャンプで段差をかわしつつ、『ボード』と呼ばれるアイテムに触れる事で加速したり、相手を妨害しながらゴールを目指していく。選手の女の子達に成長要素があるのが特徴的で、起用するたびにパワーアップしていくが、スタミナの回復のため休ませる必要もあり、起用をめぐって戦略性が求められる。
アダルト要素はステージ攻略時に現れる、遠征先で紹介された女の子のCGで、3回勝負の内、1度でも負けた場合はCG2枚、2点先取で完勝した場合はCG4枚となっていた。着衣状態が1枚、脱衣が2枚、本番中が1枚で、それぞれに簡単なセリフが一言添えられている。女性器はエルフ特有の太い縦筋一本で表現されていた(当時はソフ倫のような審査団体がなく、規制は各社の裁量でマチマチだった)。
個人的な印象として、やり込み性はさほどなく、アクションは素朴でボリューム感もないが、アダルトカテゴリーの中では比較的遊べる方だろう。設定のトライアスロンは何処へやら、ひたすら横移動するだけのゲームで、テンキーで横スクロール、スペースでジャンプという操作は簡単で取っ付き易い。ご褒美CGの数もそれなりである。